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BMW 535i (E34) ドイツ 1988年
1988年にBMW 5シリーズは3代目(E34)にモデルチェンジしました。上級車の7シリーズ(E32)と同じような落ち着いたスタイルになりました。また逆スラントしていたフロントが一般的なフロントになりボディ全体に丸みが付き、空力特性を向上させていました。当初のエンジンには4気筒版がなく、6気筒2L/2.5L/3L/3.4L、6気筒2.4Lターボディーゼルでした。セダンとツーリング(ワゴン)がありました。
1989年に4気筒1.8Lエンジンが追加され、1991年には2L/2.5LエンジンがDOHC化され、525iに電子制御式フルタイム4WDシステムを積んだ525iXが登場しました。1992年のマイナーチェンジで、DOHC V型8気筒3L/4L(2806HP)エンジンが追加され、8気筒エンジン搭載車のキドニーグリルは幅が広くなりました。(1994年から6気筒車も幅広に変わりました) 1995年まで生産され、5シリーズ 4代目(E39)にモデルチェンジしました。(E34系の総生産台数は約133万台)
ミニカーは1988年に発売されたシャバックの当時物です。現在シャバックはシュコーの航空機モデルのブランドになっていますが、当時は独立したメーカーで、倒産したシュコーの後を継いで当時はトップクラスの出来ばえでした。この535iもシャープな造形で、実車のボディがうまく再現されていてとても良く出来ています。特にフロントグリルはリアルに出来ていて、Bピラーを黒塗装しているのも凝ってます。ドア/トランクが開閉し、室内も良く再現されています。5シリーズ(E34)の当時物ミニカーはガマのツーリングワゴンもありました。当時物以外ではミニチャンプス、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW M5 (E34) ドイツ 1988年
BMW 5シリーズ(E34)と同時に登場した高性能版のBMW M5(E34)はレースを目的としたものではなく、スポーティなドライブを目的としたスペシャルティーカーという位置付けでした。これはBMW M3 (E36) 2代目と同じ位置付けでした。したがって外観的にもホイールが違っているぐらいで、ノーマルの5シリーズ(E34)とほとんど同じでした。当初はセダンのみで、DOHC 6気筒3.5L(315HP)エンジンが搭載されました。
1992年のマイナーチェンジで、エンジンを3.8L(340HP)にパワーアップし、ツーリング(ワゴン)が追加されました。1994年に6段変速と18インチタイヤが採用され、足回りが強化されました。BMW M5の最高速度はリミッターで250km/hに制限されていました。これはサルーンの最高速度を250km/hにとどめるという、メルセデス ベンツとの紳士協定によるものでした。この自主規制は当時のタイヤ性能を考慮したもので、2013年頃までそのままだったようです。(ただし手動で解除は可能で、現在も協定が継続中かどうかは不明) なおポルシェはこの紳士協定には参加していなかったようです。
ミニカーは1989年に発売されたシャバック製の当時物です。上述したBMW 535i(E34)のバリエーションです。トランクにM5のデカールが貼ってあるぐらいしか、ノーマルとの違いがありません。(ホイールもそのままです) 実車はフロントグリルにもM5のロゴが付いているのですが、このロゴは再現されていません。ノーマルは良く出来ていたので、ホイールを変更してフロントグリルのロゴを再現して欲しかったところです。これ以外のM5(E34)のミニカーはデルプラド製の世界の名車シリーズ、ネオ(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW Z1 ドイツ 1989年
BMW Z1はBMWの研究開発部門が担当した2座ロードスターで、新技術をテストする実験車的な位置づけでした。(Z1のZは'Zukunft:ドイツ語で未来'に由来していました) シャーシから完全に取り外せるプラスチック製ボディとそれを可能とするプラットフォーム式床構造、上下にスライドするドアなど新しいボディ構造が使われていました。エンジンやサスペンションは3シリーズ(E30)がベースとなっていて、325iと同じ6気筒2.5Lエンジンを搭載していました。
後輪サスペンションはZ1用に特別に設計されたもので、BMW初のマルチリンク式サスペンションでした。このサスペンションは「セントラルアーム式」と呼ばれ、後の3シリーズ(E36)などに採用されました。1987年にZ1がフランクフルト ショーで発表されると、当初は大人気を博しましたが、結局は1989年から1991年の2年間で約8000台が生産されただけでした。後に同じ2座ロードスターでZ3、Z4、Z8が登場しました。
ミニカーは1989年に発売されたシャバック製の当時物です。独特の顔つきのフロント周りなど、実車がうまく再現されていて、とても良く出来ています。Aピラーに付いたバックミラーや室内などの細部も良く再現されています。ボンネットの開閉とドアの上下スライド、トランク開閉のギミックが付いています。なおドアの上下スライドは指では操作し難いので、ドアの内側に引っ掛けて操作する簡単なツールが付属していました。シャバックは1/24でもZ1をモデル化していました。Z1の当時物ミニカーはこのシャバックだけですが、当時物以外ではミニチャンプスの1/43と1/18、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW M3 (E30) ドイツ 1990年
BMW M3はDTM(ドイツ ツーリングカー選手権)などのツーリングカーレースに出場する為に、ホモロゲーション用の市販車として1986年に開発されました。3シリーズ E30をベースにして開発され、エンジンはBMW M1用のDOHC6気筒3.5Lから2気筒分を取り去ったM3専用のDOHC4気筒2.3L(195HP)を搭載していました。幅広タイヤをカバーするブリスターフェンダー、チンスポイラー/リアスポイラーなどの空力パーツ追加、ボディの強化などE30が大幅にチューンされていました。
1988年に電動ソフトトップを装備した豪華仕様のカブリオレ(リアスポイラーは無い)が追加されました。1987年にはグループAのホモロゲーション用にM3 EVO.(エボリューション)(210HP)が約500台生産されました。M3 EVO.は1987年からDTMレースなどに参加し、同時期のメルセデス ベンツ 190E レース仕様の良きライバルとして活躍しました。
ミニカーは1992年に発売されたミニチャンプス初期の当時物です。BMW M3のレース仕様車をモデル化しています。プロポーションが良く、フロントグリルのM3 ロゴ、レース用ホイール、ドライバーシートのみの室内などがリアルに再現されています。ミニチャンプスはデフォルメで車高を下げてモデル化することが多いのですが、これは少し下げ過ぎです。ミニチャンプスはM3のストリート仕様(型番430020301)、カブリオレ、DTM仕様などたくさんモデル化しています。ミニチャンプス以外の当時物ではガマもありました。当時物以外では、イクソ、オートアートの1/43と1/18、ヘルパの1/87、国産名車コレクション、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 325i (E36) ドイツ 1990年
BMW 3シリーズの3代目(E36)が1990年に登場しました。ボディは大きくなり、丸形4灯式ヘッドライトは角形4灯式となり、空力的に洗練されたスタイルとなりました。当初は4ドアセダンだけで、エンジンは4気筒1.6L/1.8L、DOHC 6気筒2L/2.5Lの構成でした。1992年に2ドアクーペ、1993年にカブリオレ、1995年にワゴンのツーリングが追加されました。
1992年にクーペとカブリオレにはDOHC 4気筒1.8L(140HP)エンジン搭載の高性能版318isが追加されました。1994年に廉価版として、3ドアハッチバックのコンパクトが追加され、6気筒エンジンの排気量が2.3L/2.8Lに拡大されました。1996年のマイナーチェンジで、カラード バンパーを採用し、バンパーとキドニーグリルのデザインが変更された後期型となりました。1998年まで生産され、3シリーズ 4代目(E46)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物です。1980年代後半に廉価版の低レベルなミニカーを作っていたソリドも、この頃になると安価ながらもレベルの高い物を作るようになりました。また自社オリジナルではない他のメーカー(ガマやディテールカーなど)のOEM品を販売していたこともありました。このBMW 325iはガマのOEM品のようで、当時のガマは出来が良かったので、これもかなり良い出来ばえでした。ボンネット/トランクが開閉するギミック付きですが、ドアは開閉しません。(またこのミニカーはBMWのプロモーション用モデルとしても使われたようです) ソリドはカブリオレもモデル化して、それもガマ風の作風ですので、ガマのOEM品ではないかと思います。ソリド以外の3シリーズ(E36)のミニカーはガマのセダン(1/24)とクーペ、シュコーのツーリング、シャバックのカブリオレ、ミニチャンプス初期のセダン、クーペ、カブリオレなどがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)