ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

RENAULT 16 1965 FRANCE

RENAULT 16 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 537 1/43 100mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.63m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 55HP 4段変速
性能: 最高速139km/h
データーベースでルノー 16のミニカー検索

 

ルノー 16 フランス 1965

 

 ルノー フレガートの後継車として1965年にルノー 16が登場しました。当時の中型車としてはまだ珍しかった2ボックス ハッチバック スタイルを採用した前輪駆動車でした。大きく開くテールゲート(ハッチバック)を持つスタイルと折畳んで収納可能なリアシートで室内を多目的に使えるようにした発想は斬新で、その点が評価されて1966年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーに選出されました。当時もルノー 4など5ドア2ボックスの乗用/商用車は既にありましたが、この車の登場で大きく傾斜させたテールゲートを持つ乗用車をハッチバックと呼ぶようになりました。またこの車のシートアレンジの発想は現在のミニバンに通じる物です。

 

 前述したルノー 4と同じ横置きトーションーバーによるリアサスペンションを持つので、この車も左右のホイールベースが異なっていました。大柄な割りに980kgと軽量なボディで、4気筒1.5L(55HP)エンジンを搭載し4段変速機で最高速139km/hの性能でした。1968年に1.6L(85HP)エンジンを搭載した高性能版TSが追加され、1973年に5段変速機を備える豪華仕様のTXが追加されました。1974年にTX以外はフロントグリルが黒い樹脂製に変わりました。1975年に後継車のルノー 20/30が登場し1979年まで生産されました。総生産台数は約185万台でした。

 

 

 ミニカーは1965年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。ディンキー(仏)らしいプロモーションモデル的な作風で当時のミニカーとしてかなり良く出来ています。ボンネットとハッチバックが開閉し、この車の特徴であるシートアレンジ機能をリアシートが前後に移動するというギミックで再現しています。これ以外の当時物ミニカーはノレブ、サブロン、ソリドの1/32、コーギー、このディンキー(仏)をコピーしたオートピレンなどがありました。当時物以外ではビテス、ノレブの1/43と1/18、ノスタルジー、ミニチャンプスなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとハッチバック開閉/室内のリアシートがスライドするギミックのの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 16 1
RENAULT 16 2

 以下は1976年頃に発売されたオートピレン製のルノー 16 (1/43 型番203)の画像です。上記のディンキー(仏)をそのままコピーしていて、ホイールぐらいしか違いがありません。開閉ギミックとリアシートがスライドするギミックも全く同じです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 3
RENAULT 16 4

 以下は1974年に発売されたノレブ製のルノー 16 TX (1/43 型番841)の画像です。ノレブは1965年にプラスチック製でルノー 16をモデル化していましたが、これはその型を流用してダイキャスト製で再生産したものです。豪華仕様TXをモデル化しているので、ヘッドライトが4灯式に変更されています。当時の廉価版ミニカーなので安っぽいホイールが付いているのが残念ですが、プロポーションは良く結構リアルな出来ばえです。ボンネットとハッチバックの開閉ギミック付で、リアシート後部の棚板が可動します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 5
RENAULT 16 6

 以下は1971年頃に発売されたサブロン製のルノー 16 (1/43 型番03)の画像です。サブロンはベルギーのメーカーで、米澤玩具(ダイヤペット)が代理店として輸入していました。サブロンのミニカーはホイールが合成ゴムのタイヤに添加された可塑剤で溶けるという問題がありました。(参照ページ→ ミニカーの材質と経年変化) このルノー 16もホイールが溶けたので、ホイール/タイヤを別のミニカーの物に交換しています。ホイールが溶ける問題はありましたが、サブロンのミニカーは当時としては出来の良いミニカーでした。このルノー 16もプロポーションが良く、ボンネット/4ドア/ハッチバック開閉のフルギミックです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 7
RENAULT 16 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームと4ドア/ハッチバック開閉の画像です。なお4ドアの開閉はそのヒンジの構造からフロント側を開いた後でなければリアのドアは開きません。したがってリアドアだけを開くことはできません。なお1/43で4ドア開閉可能のミニカーはこの構造の物がほとんどですが、なかにはメルクリン製のNSU Ro.80のように全て独立で開閉できる優れものもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 9
RENAULT 16 10

 以下は1969年頃に発売されたコーギー製のルノー 16 TS (1/43 型番260)の画像です。これは高性能版のTSをモデル化しています。コーギー流のデフォルメで全長が短めになっていて車高が高いので、実車のイメージを外してはいないのですが、プロポーション的にはあまり正確ではありません。ただしコーギー流の凝ったギミックが付いています。ボンネットとハッチバックが開閉しリアシート後部の棚板が可動します。室内では底板部分にあるダイヤルを操作することでフロントシートのバックレストを倒すことができます。(シート横に見えるギヤ状の物がダイヤルです) フロントシートのバックレストを倒して室内をフルフラットにする機能は今では当たり前ですが、当時はこんな具合にギミック化されるほど斬新な機能だったのです。コーギーはこのルノー 16を使ってツール ド フランス 自転車レースを撮影するカメラカーも作っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 11
RENAULT 16 12

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとハッチバック開閉/フロントシートバックを倒すギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 13
RENAULT 16 14

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RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 1965 FRANCE

RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI GS13 1/43 115mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.63m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 55HP 4段変速
性能: 最高速139km/h
データーベースでツール ド フランス(自転車) 関係のミニカー検索

 

ルノー 16 パラマウント カメラカー ツール ド フランス フランス 1965

 

 ツール ド フランスはフランスを中心に周辺国で行なわれる自転車のプロレーサーによるロードレースで、世界最大の自転車レースとして知られています。毎年7月に約3週間の日程で行われ、コースは平坦なステージ、山岳ステージ、タイムトライアルステージの全21ステージが設定され、全行程は約3300km(高低差2000m)になるそうです。1チームは9人編成で、20数チームが参加し、参加する選手はヨーロッパだけではなくアメリカやオーストラリアなど全世界から集まります。なお自動車レースのツール ド フランスは1899年から1986年まで開催されていて、この自動車レースをヒントにして1903年から自転車レースのツール ド フランスが始まったようです。

 

 世界最大の自転車レースですから、フランスでは国家的な規模でサポートされる一大イベントとなっています。レース中にはチームをサポートするサービスカーやバイクが選手と共に移動します。また選手が通過する前に各チームのスポンサーが宣伝カーを繰り出し、沿道の観客にお菓子や応援グッズなどを配るそうです。それらの宣伝カーは日本の祭りの山車のように趣向を凝らした面白い物が多く、それらもこのイベントの楽しみとなっているようです。

 

 

 ミニカーはコーギーの当時物で、1968年に発売されました。ツール ド フランスを撮影する映画会社パラマウントのルノー 16 カメラカーに自転車レーサーを追加したセット物で、コーギーお得意のミニ ジオラマ仕立ての楽しいミニカーです。カメラカーは型番260のルノー 16の屋根にパラマウントのロゴパネルを付け、リアにカメラ台とカメラマン(コーギーの型番479コマー PB カメラ バンと同じ物)をセットしてあります。自転車レーサーはダイキャスト製ホイールと軟質プラスチックフレームの自転車(スタンド付)に良くできたフィギュアが乗っています。(子供が乱暴に扱っても壊れないよう軟質プラスチックを使っているのは老舗らしい配慮です) コーギーは型番510でシトロエン DS ツール ド フランス 監督車もモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とカメラマンの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 1
RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 2

 以下はミニカーの箱とカメラカーと自転車レーサーの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DOME ZERO 3
DOME ZERO 4

 ツール ド フランス(自転車)は人気が高いので、自転車レーサー、サービスカー、宣伝カーなどがミニカーになっています。ポリスティル、ベレム、ノレブなどの当時物がありますが、ほとんどはノレブの最近の物です。ノレブにはサイクリストのフィギュアが揃っていて、変わった形の面白い宣伝カーもたくさんあります。(当方のデーターベースでは約100種類がリストアップされています → データーベースでツール ド フランス(自転車) 関係のミニカー検索)

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RENAULT 6 1968 FRANCE

RENAULT 6 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 1416 1/43 90㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.85m 全幅約1.54m
エンジン 変速機: 4気筒 845cc 35HP 4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでルノー 6のミニカー検索

 

ルノー 6 フランス 1968

 

 ルノー 6はルノー 4の上級車として1968年に登場しました。ルノー 4の上級車にはリアエンジンのルノー 8がありましたが、ルノー 6はフロントエンジンの前輪駆動車で1965年に登場したルノー 16によく似たデザインのボディをルノー 4のシャーシに載せたものでした。 内装もルノー 4より豪華で、エンジンはドーフィンのゴルディーニ仕様の845cc(35HP)を搭載し4段変速で、最高速120km/hの性能でした。 操縦性も改善されていて、全てにおいてルノー 4の上級仕様でした。

 

 1970年にはアンダーパワーとの不評に対応してルノー 8用の1.1L(45HP)エンジンが追加され、フロントディスクブレーキが採用されました。1974年にはヘッドライトが角形になりリアライトとフロントグリル/バンパーが変更されました。1978年にフロントグリルが黒い樹脂製に変わりました。1976年に後継車のルノー 14が登場し、1980年に生産中止となりました。ルノー 6をベースにしてサンパールの4輪駆動システムを採用したジープ形式のロディオ 6という4輪駆動車もありました。(実車画像→ ルノー ロデオ 6 1973)

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。前述したディンキー(仏)製のルノー 4、8、16などと同様にこのルノー 6もプロモーションモデル的な作風で、素朴ながら当時のミニカーとしては良く出来ています。ディンキー(仏)は当時のフランス車のほとんどをモデル化していたので、ルノー車だけを並べてみると同じ作風のミニカーでルノーのラインアップができあがります。(これが同じ縮尺のミニカーをコレクションすることの楽しみの一つなのです) なお同じフランスのブランドでもソリドはあまり実用車をモデル化していませんので、ソリドでラインアップを揃えることはできません。これ以外のルノー 6のミニカーはオートピレン、ポリトーイの1/55、ノレブなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 6 1
RENAULT 6 2

 以下は1976年頃に発売されたオートピレン製のルノー 6 1974 (1/43 型番204)の画像です。これは上記ディンキー(仏)製のルノー 6をコピーした物です。ただしフロントグリルとバンパーを1974年式に変更してあり、オートピレンなりの一工夫が見られます。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 6 3
RENAULT 6 4

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ALPINE RENAULT A110 MONTE CARLO 1968 FRANCE

ALPINE RENAULT A110 MONTE CARLO 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 181 1/43 90mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 95HP 5段変速
性能: 最高速200km/h
データーベースでアルピーヌ ルノー A110のミニカー検索

 

アルピーヌ ルノー A110 モンテ カルロ フランス 1968

 

 前述したようにアルピーヌはルノーをベースにしたスポーツカーを製作していました。アルピーヌはエンジン チューナーであるゴルディーニと提携することで、より強力なエンジンを使えるようになりました。1962年にルノー 8が登場し、これをべースにしたA110が1963年に登場しました。A110は空力に優れたFRP製の軽量ボディにゴルディーニのチューンした高性能エンジンを搭載し、独自のサスペンションを持つ本格的なスポーツカーでした。

 

 当初は4気筒1.1Lエンジン搭載でしたが、1966年に1.3L、1967年に1.5L、1968年に1.6L(102-140HP)など排気量を拡大し様々なエンジンが搭載されました。外観も少し変更され、1968年から埋め込み式補助灯を標準で装備する良く知られたフロントノーズとなりました。少数ですがカブリオレ仕様もありました。1973年にアルピーヌはルノー傘下の会社となりました。A110は軽量ボディと高い後輪荷重による後輪駆動力を強みにしてラリーで大活躍し、1973年にはWRC マニファクチャラー チャンピオンとなりました。しかしこのリアエンジン方式は次第に時代遅れとなりラリーで勝てなくなりました。A110は1977年に生産中止となり、後継車は1971年に登場したA310でした。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたソリドの当時物です。1968年のモンテ カルロ ラリー出場車のモデル化で本来はデカールが付いていたのですが、ノーマル仕様が欲しかったのでデカールを剥がしています。ソリドらしいシャープな造形で、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。よく見ると後輪にネガティブキャンパーが付けられています。ソリドは同じ型の再生産品やべレム ブランドでレース仕様などを20種類以上モデル化しています。当時物ミニカーとしてはノレブのプラスチック製、ポリトーイの1/25、Bブラーゴの1/24などがありました。当時物以外ではトロフューがレース仕様を多くモデル化していて、ミニチャンプス、ノレブ、京商の1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALPINE RENAULT A110 7
ALPINE RENAULT A110 8

 以下は1977年に発売されたポリトーイの当時物のアルピーヌ ルノー A110 モンテ カルロ 1973 (1/25 型番S21)の画像です。1973年モンテ カルロ ラリーの優勝車#18をモデル化しています。ポリトーイのSシリーズ(1/25)は大スケールミニカーのパイオニアで、同シリーズ初期の数点は精密な作りで当時としては非常に良く出来ていました。このA110はシリーズ初期物よりレベルが落ちますが、ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミックでエンジンや室内もそこそこリアルに出来ています。ラリー車に付き物のゼッケンやロゴはまだデカールではなく紙のシールが使われています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE RENAULT A110 1
ALPINE RENAULT A110 2

 以下はフロント/フロントフードを開いたトランクの画像とリア/リアフードを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE RENAULT A110 3
ALPINE RENAULT A110 4

 以下は2000年に発売されたミニチャンプス製のアルピーヌ ルノー A110 1963 (1/43 型番430113604)の画像です。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえです。  (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE RENAULT A110 11
ALPINE RENAULT A110 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。リアバンパーの下に大きな排気管があります、ややオーバー気味ですが実車の排気管もこんな具合に大きいです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE RENAULT A110 13
ALPINE RENAULT A110 14

 以下は2003年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズ製のアルピーヌ ルノー A110 1963 (1/43 型番181)の画像です。メーカーは不明ですが、ちょっと見ただけでは上記のミニチャンプス製と同じように見えますので、当時の雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。(よく見ると明らかに仕上げレベルが違いますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE RENAULT A110 13
ALPINE RENAULT A110 14

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ALPINE RENAULT A210 1968 FRANCE

ALPINE RENAULT A210 画像をクリック/タップすると画像が変わります
LE MANS CAR COLLECTION (SPARK HACHETTE) No.21 1/43 100㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.35m 全幅約1.52m
エンジン 変速機: 4気筒 1470cc 140HP 5段変速
性能: 最高速270km/h
データーベースでアルピーヌ ルマン参戦車のミニカー検索

 

アルピーヌ ルノー A210 フランス 1968

 

 1963年にアルピーヌはルマンに参戦する為に初のスポーツ プロトタイプカー M63を開発しました。エンジンはゴルディーニがチューンしたルノー製の4気筒1L(95HP)をミドシップ搭載し、ボディはイギリスの技術者T.テリーが設計した空力的に優れたデザインでしたので95HPと非力ながら最高速は220㎞/hを超えました。M63は1963年のルマンに参戦しましたが完走できませんでした。1964年ルマンにはエンジンを1.1Lに拡大した改良型のM64で参戦し、最高速240㎞/hを達成し熱効率指数賞を獲得しました。1965年ルマンにはさらなる改良型M65で参戦しましたが、完走できませんでした。(同年のニュルブルクリングでは優勝している)

 

 この結果を受けて新規に4気筒1.3Lエンジンを搭載するA210が開発されました。A210は1966年ルマンで9、11、12、13位に入賞し、熱効率指数賞では1-3位を独占しました。1967年ルマンでもA210は9、10、12、13位に入賞しています。ゴルディーニはA210用のV型8気筒3Lエンジンを開発し、1967年にそのエンジンを搭載したA211が登場しました。1968年にはA211の改良型A220が登場し、同年のルマンではA220が8位、1.5LエンジンのA210が9位、1.3LエンジンのA210が10、11位に入賞しました。3LクラスのA220は成績が振るわなかったことで、アルピーヌはプロトタイプカーのレース活動を休止しました。

 

 

 ミニカーは2019年に発売されたルマン レースカーコレクション製です。メーカーはスパークで1968年ルマンで9位入賞したA210をモデル化しています。スパークはカタログモデルでもレジン製でA210を数種類モデル化していますが、これは製作台数が多いのでダイキャスト製です。メタル製のワイパーなどレジン製とほとんど変わりがない仕上げとなっているようですので、安価な雑誌付きミニカーながら、かなりレベルの高い出来ばえとなっています。(室内の仕上げは簡略化されているようですが、レースカーの場合室内は殺風景ですからあまり重要ではありません) 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALPINE RENAULT A210 1
ALPINE RENAULT A210 2

 1973年にアルピーヌはルノーに買収されて子会社となりました。ルノー傘下でアルピーヌはレース活動に復帰し、ルノー ゴルディーニのV型6気筒2Lターボエンジンを搭載するスポーツ プロトタイプカー A440を開発し、ヨーロッパ選手権に参戦しました。A440はA441、A442と改良されて1976年にはルマンに復帰しました。1976年と1977年は善戦するもリタイアしましたが、1978年には悲願の初優勝を遂げました。A442Aは屋根のないオープン仕様で、A442Bは屋根付きの仕様でした。(実車画像→アルピーヌ ルノー A442B 1978) その後このV型6気筒ターボエンジンでルノーはF1 GPに参戦することになりました。 以下は2019年に発売されたルマン レースカーコレクション製のアルピーヌ ルノー A442B #2 ルマン 優勝 1978 (1/43 No.8)の画像です。メーカーはスパークで、総合優勝したA442B 2号車をモデル化しています。スパークはレジン製でも同じくマシンをモデル化していますので、これもそのダイキャスト版となります。上記のA210同様に安価な雑誌付きミニカーながら、細部までリアルでかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE RENAULT A442B LE MANS 1
ALPINE RENAULT A442B LE MANS 2

 1978年ルマンから35年後の2013年にアルピーヌはFIA世界耐久選手権(WEC) LMP2クラスにアルピーヌ A450で参戦しました。日産製のV型8気筒4.5Lエンジンを搭載したA460は、2016年ルマンでクラス優勝しています。その後も改良型のA470(ギブソンテクノロジーズ社のワンメイク用V型8気筒4.2Lエンジン搭載)でWECに参戦しています。以下は2020年に発売されたルマン レースカーコレクション製のアルピーヌ A470 ギブソン #36 ルマン 2018 (1/43 No.34)の画像です。メーカーはスパークで、2018年ルマンで5位(LMP2クラス優勝)となったA470 36号車をモデル化しています。上記の2台同様に安価な雑誌付きミニカーながら、アンテナや空力パーツなどの細部までリアルに再現されていてかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE RENAULT A470 LE MANS 1
ALPINE RENAULT A470 LE MANS 2

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RENAULT 12 1969 FRANCE

RENAULT 12 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 1424 1/43 101mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.35m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 35HP 4段変速
性能: 最高速145km/h
データーベースでルノー 12のミニカー検索

 

ルノー 12 フランス 1969

 

 ルノー 8/10の後継車としてルノー 12が1969年に登場しました。ルノー 12は当時のルノーのラインアップの中では異色の存在でした。ルノーの他の前輪駆動車のようなハッチバックではなくオーソドックスな3ボックス スタイルでした。(少し変わったテールデザインですが) 新設計の4気筒1.3L(54HP)エンジンはルノー 16では前輪より後ろに縦置きしていたのですが、このルノー 12では前輪の上に縦置され、後輪サスペンションは独立懸架ではなく固定軸でした。ルノー 12がこのような保守的な設計であった理由は、海外での販売や現地生産を考慮した結果でした。ルノー 12はその思惑通りに全世界に輸出されて成功をおさめ、フランス本国でもハッチバックが好きじゃない人に受けたようです。

 

 1970年にブレーク(ワゴン)と高性能版のゴルディーニが追加されました。ゴルディーニはルノー 16 TS用の1.6Lエンジンを125HPにチューンして搭載し、全輪ディスクブレーキ、5段変速で最高速は185km/hの性能でした。ただルノー 12は前輪駆動でエンジン配置やサスペンションなどがスポーツ向きでなかったので操縦性はいまいちだったそうです。したがってモータースポーツではルノー 8 ゴルディーニのようには活躍できず、ゴルディーニは1974年に生産中止となりました。1978年に後継車のルノー 18が登場し1980年に生産中止となりました。総生産台数は約250万台と商業的には成功した車でした。

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。同時期のディンキー(仏)製のルノー 6、16などと同様に、このルノー 12もリアルな作風で実車が良く再現され当時のミニカーとして良く出来ています。(後輪のサスペンションがへたっていますので尻下がりになっていますが) ドア開閉のギミック付で、このギミックの場合ドアにサイドウィンドーを付けないのが普通ですが、これはサイドウィンドー付となっています。たぶんこれは他社との差別化を狙ったもので、この後もディンキー(仏)は同じようなことをしています。バリエーションでゴルディーニ仕様もありました。これ以外のルノー 12の当時物ミニカーはノレブ、ソリド(べレム)のブレーク、ポリスティル、オートピレンなどがありました。当時物以外ではノレブ、ソリド、イクソ、エリゴール、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 12 1
RENAULT 12 2

 以下は1971年に発売されたディンキー(仏)製のルノー 12 ゴルディーニ (1/43 型番1424g)の画像です。上記のバリエーションで、バンパーを外し、グリルをブラックアウトし、フレンチブルーの塗装に白いストライプを付けてゴルディーニ仕様としています。こちらの方がルノー 8 ゴルディーニよりかっこよく見えるのですが、実際はあまり活躍しなかったようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 12 GORDINI 1
RENAULT 12 GORDINI 1

 ルノー 4のミニカーの解説でディンキー(仏)のミニカーにはナンバー プレートの紙シールが付いていたと書きましたが、それ以外にもおまけで交通標識が付いている場合がありました。ミニカーと同じ縮尺で出来ている交通標識はミニカーと一緒に並べると、ジオラマ的なアクセサリーとして大人のコレクターでも楽しめるものです。(昔のミニカーメーカーはこんな遊び心のあるアクセサリーも作っていたのです) 交通標識が付いているミニカーは以下の画像のように紙箱に付属している交通標識のイラストが表示されていて、さらに箱の下に示したような交通標識の説明書も入っていました。以下にミニカーに付属していていた交通標識を集めた画像とルノー 12に付いていた「岸壁転落注意」の標識とそのダイキャスト製台座の底面の画像も載せました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DINKY TOYS FRANCE ROAD SIGN BOX
DINKY TOYS FRANCE ROAD SIGNS

 以下は1977年頃に発売されたオートピレン製のルノー 12 S (1/43 型番503)の画像です。オートピレンは同時期のコーギーやディンキーをコピーしており、これも上記のディンキー(仏)製をお手本にしていますが、コピーという訳ではないようです。フロントグリルとバンパーは本体と別パーツですし、ホイールや室内の造形なども色々と違っています。全体的には(後だしジャンケンの手法ですが)ディンキー(仏)と同等以上の良い出来ばえになっています。このあたりからオートピレンは他社をコピーするメーカーからオリジナルが製作できるメーカーに成長していったようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 12 3
RENAULT 12 4

 以下は1977年頃に発売されたポリスティル製のルノー 12 TS (1/43 型番RJ25)の画像です。ポリスティルのRJシリーズは当時の廉価版ミニカーですので仕上げレベルは良くないですが、当時の廉価版ミニカーはだいたいこんな感じでした。このルノー 12はプロポーション的に今一つの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 12 TS 5
RENAULT 12 TS 6

 以下は1975年に発売されたソリド製の当時物 ルノー 12 ブレーク(1/43 型番22)の画像です。ソリドらしいシャープな造形で、立て付けの良いリアゲート開閉ギミック付で良く出来ています。ただ残念なことに後輪を見ていただくとわかるようにホイールが溶けています。(左側後輪はかなりひどいですが、全輪がやられています) これは合成ゴムのタイヤに添加された可塑剤が樹脂製のホイールを溶かすという問題が発生したものです。(参照ページ→ ミニカーの材質と経年変化) この問題は材質変更で対処したようで、1980年にこのミニカーの改良版が型番1022で発売されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 12 9
RENAULT 12 10

 以下は2005年に発売されたソリド製のルノー 12 TL (1/43 型番1864)の画像です。これはYESTERDAYシリーズという定価2000円ほどの安価なミニカーですが、このシリーズは老舗ブランドが作っているので基本的なところはしっかりしていて細部の仕上げもまずまずでした。このルノー 12は黄色のヘッドライトの付いたフロントグリルや室内は実に良い感じなのですが、サイドビューのプロポーションが上記の同じリド製のブレークと比べてみると微妙に違うような気がします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 12 7
RENAULT 12 8

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RENAULT 17 TS 1971 FRANCE

RENAULT 17 TS 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 196 1/43 98mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.63m
エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 90HP 5段変速
性能: 最高速170km/h
データーベースでルノー 15/17のミニカー検索

 

ルノー 17 TS フランス 1971

 

 スポーティーカーのルノー フロリード/カラベルの後継車として1971年にルノー 15/17が登場しました。ルノー 12をベースにした前輪駆動車で、ボディはファーストバックの2ドア クーペのみでした。ハッチバックのように見えますが、独立したトランクを持ちトランクリッドがあります。17は15の上級車で、15は角形2灯式ヘッドライトに全面ガラスのリアクオーター、17は丸形4灯式ヘッドライトにルーバーの付いたリアクオーターと差別化されていました。

 

 エンジンは4気筒1.3L(60HP)と1.6L(90HP)があり、17には1.6Lが搭載され15は1976年以降は1.3Lだけとなりました。最高速は145/km/h(1.3L)、170/km/h(1.6L)でした。17にはインジェクション仕様エンジン(108HP)搭載の高性能版TSがあり、TSは1975年にゴルディーニに改名されました。1976年のマイナーチェンジで、フロントグリルを囲むクロームモールがボディカラーと同色化されるなどデザインが変更されました。1979年に生産中止となり、後継車のフエゴが1980年に登場しました。総生産台数は約9万台でした。

 

 

 ミニカーは1972年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドらしいシャープな造形で、特徴的なフロントグリルやリアクオーターがうまく再現されています。当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえで、購入した時は実にかっこいいと思いました。ソリドはラリー仕様もモデル化していました。これ以外の15/17の当時物ミニカーはソリドの別ブランドのべレムの15、ソリドをコピーしたオートピレンの17、ノレブの15/17、ポリスティルのRJシリーズの15 1/55、マッチボックスの17などがありました。当時物以外ではイクソ、ノスタルジー、ノレブ(当時物をリファインした物など)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 17 TS 1
RENAULT 17 TS 2

 以下は1975年に発売されたソリド製のルノー 17 モロッコ ラリー仕様 1974 (1/43 型番37)の画像です。上記の型番196にデカールを貼ったバリエーションで、1974年のモロッコラリーで2位となった6号車をモデル化しています。本来はボディ側面にもゼッケン #6があるのですが、これはデカールを貼ってありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 17 TS RALLY 1
RENAULT 17 TS RALLY 2

 以下は1975年頃に発売されたオートピレン製のルノー 17 TS (1/43 型番341)の画像です。ボディのほとんどは上記のソリド製をコピーした物ですが、ボンネット開閉ギミックを追加してオートピレンなりの工夫がされています。1971年頃に倒産したディンキー(仏)のミニカーの一部は倒産後もスペインのオートピレンで製造されていて、それはスペイン製ディンキーと呼ばれています。そのスペイン製ディンキーの型番1451として、このオートピレンのルノー 17とほぼ同じものが発売されていました。なおオートピレンは何故か前車軸の支持構造を自社流のプラスチック製に変更している場合が多いのですが、この変更部分はプラスチックの経年変化でほとんどがへたっています。このルノー 17も前車軸がほぼ外れていたので、前車軸の下にウレタンフォームをかまして撮影しています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 17 TS 3
RENAULT 17 TS 4

 以下は1975年に発売されたノレブ製のルノー 17 TS ラリー仕様 (1/43 型番846)の画像です。ノレブはプラスチック製の当時物ミニカーで15と17をモデル化していました。これはそれをダイキャスト製に変更して販売したものです。ノレブのミニカーは廉価版ミニカーの類でしたからホイールなどが安っぽいですが、プロポーションなどは悪くありません。なおラリー仕様といっても特にどのラリーの仕様ということはないようで、デカールを貼ってそれらしくしたものです。ノレブは2000年代になって当時物のミニカーの型を流用して仕上げレベルをリファインした15/17を数種類ほど発売しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 17 TS 5
RENAULT 17 TS 6

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ALPINE RENAULT A310 1971 FRANCE

ALPINE RENAULT A310 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 1411 1/43 97㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.18m 全幅約1.64m
エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 127HP 5段変速
性能: 最高速210km/h
データーベースでアルピーヌ ルノー A310のミニカー検索

 

アルピーヌ ルノー A310 フランス 1971

 

 アルピーヌ A110の後継車としてA310が1971年に登場しました。バックボーンフレームにFRP製ボディを載せたリアエンジンのスポーツカーという基本的な構造はA110を踏襲していました。ただしA110はコアなスポーツカーでしたが、A310は豪華なGTカーという位置づけに変わりました。したがってA310のライバルは同じリアエンジンのポルシェ 911あたりで、4気筒1.6L(127HP)エンジンを搭載し最高速210km/hというA310の性能は911と同じぐらいに高性能でした。

 

 性能もさることながら、A310の魅力は前衛的なフロントの6灯式角形ヘッドライトやウエッジの効いた独特のボディスタイルでした。1977年にはヘッドライトが4灯式に変えられ、V型6気筒2.7L(150HP)のPRVエンジンが搭載されました。1982年にはエンジンを2.8L(193HP)にパワーアップし、オーバーフェンダーやスポイラーを追加したGTが設定されました。1985年に生産中止となり後継車はV6 ターボ(GTA)でした。総生産台数は約1.2万台で、そのほとんどがV型6気筒エンジン搭載車でした。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。やや腰高の感じもありますが、特徴的な角形ヘッドライトがうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。特に凝っているのはリアパネルの開閉ギミックで、リアウィンドーとその下のエンジンカバーも開閉します。これ以外のA310の当時物ミニカーはソリド、ノレブ、ダイヤペット、トミカ、エイダイ グリップの1/28がありました。当時物以外ではイクソ、エリゴール、ミニチャンプス、最近のノレブの1/43と1/18などがあります。 以下はフロントの拡大画像とリアパネル開閉ギミック/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALPINE RENAULT A310 1
ALPINE RENAULT A310 2

 以下は1972年に発売されたソリド製の当時物 アルピーヌ ルノー A310 (1/43 型番192)の画像です。上記のディンキー(仏)製と非常によく似た出来ばえで、リアパネルの開閉ギミックも同じような作りですが、こちらはドアも開閉します。黄色のヘッドライトとエンジンの造形はディンキー(仏)製より少しだけリアルです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE RENAULT A310 3
ALPINE RENAULT A310 4

 以下はフロントの拡大画像とリアパネル開閉ギミックと上記ディンキー(仏)製と並べてみた画像です。同じ車を同じような腕前の老舗の型師がモデル化すると、これぐらい似てくるわけです。ただしリアウィンドー開閉部分など細部は違っていますので型は全くの別物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE RENAULT A310 5
ALPINE RENAULT A310 6

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RENAULT 5 TL 1972 FRANCE

RENAULT 5 TL 画像をクリック/タップすると画像が変わります
AUTOPILEN 349 1/43 80mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.52m 全幅約1.53m
エンジン 変速機: 4気筒 950cc 44HP 4段変速
性能: 最高速135km/h
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ルノー 5 TL (サンク) フランス 1972

 

 全く新しいコンセプトの小型車として1972年に登場したのがルノー 5(フランス語の読みは「サンク」)でした。縦置エンジン方式の前輪駆動、全輪独立懸架などの基本構造はルノー 4を踏襲していましたが、ボディはきわめてモダンな2ボックススタイルで、市販車初の樹脂製バンパーの採用など斬新な設計の車でした。この先進的なデザインは大好評で、フランスだけではなくヨーロッパのベストセラーカーとして1980年代まで大ヒットしました。 (個人的にもこのデザインは素晴らしいと思います)

 

 当初のエンジンは4気筒800cc(33HP)と950cc(44HP)の2種類で、4段変速で最高速が135km/h(950cc)の性能でした。1972年に850cc(36HP)/1.3L(46HP)エンジンが追加され、1979年に5ドアが追加されました。1976年に1.4L(93HP)エンジンを搭載し足回りを強化した高性能版のアルピーヌが登場し、さらに1979年にはターボで110HPにパワーアップしたアルピーヌ ターボが登場しました。1985年にフランス国内生産が中止となり、後継車のシュペール 5にモデルチェンジしました。ルノー 5の総生産台数は558万台でした。

 

 

 ミニカーは1976年頃に発売されたオートピレン製の当時物です。基本的な造形は以下で紹介するソリド製をコピーしています。ただし単なるコピーではなく、ボンネットとリアハッチの開閉ギミックを上手に追加しホイール/リアライトなどの細部の仕上げを良くして、オリジナルのソリド製を上回る完成度の高いミニカーに仕上げています。ルノー 5の当時物ミニカーの中では断トツの出来ばえで、ここまでやるともはやコピーとは言えないレベルで、オートピレンのオリジナルといっても良いでしょう。なお経年変化で前輪車軸の軸受けがへたっているので、前輪下にウレタンフォームをかました状態で写真撮影しています。これ以外の当時物ミニカーはソリド、ノレブ、ポリトーイ、メーベトイ、コーギーの1/36などがありました。当時物以外ではビテス、イクソ、ノレブの1/43と1/18、ソリドの新製品などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 5 1
RENAULT 5 2

 以下は1972年に発売されたソリド製の当時物 ルノー 5 TL (1/43 型番10)の画像です。上述したようにオートピレン製が基本的な部分をコピーしただけあって、プロポーションは抜群で実車と同じプラスチック製バンパーなど実車の雰囲気が良く再現されています。ドア開閉のギミック付です。ただし当時のソリドはコストダウンの為リアライトを未塗装ですませるなど細部の仕上げが雑でした。オートピレン製はその雑なところを補っているので出来が良いのです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 3
RENAULT 5 4

 以下は1972年に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 5 TL (1/43 型番711)の画像です。リアライトの塗装処理など上記ソリドより仕上げに手をかけていますが、タイヤ/ホイールが少し大きめなのが良くないのか、実車の雰囲気から少し外れている感じがします。またプラスチック製ウィンドーが経年変化で変形するというノレブ初期物が抱える問題も発生しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 7
RENAULT 5 8

 以下は1974年に発売されたイタリアのメーベトイ製の当時物 ルノー 5 TL (1/43? 型番A69)の画像です。1/43サイズよりも少し大きめに出来ています。外観的にはルノー 5なのですが、なんとなくイタリア車のアウトビアンキ A112のような雰囲気で、イタリアのメーカーがつくるとやはりイタリア車ぽくなるようです。(個人的な感想で私の先入観のせいかもしれませんが。。) こんな具合に昔のミニカーは作ったメーカーのお国柄が感じられることがあったのですが、最近のミニカーほとんどが中国のメーカーですので作風が画一的になりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 9
RENAULT 5 10

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RENAULT 30 TS 1975 FRANCE

RENAULT 30 TS 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 30 1/43 105mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.52m 全幅約1.73m
エンジン 変速機: V型6気筒 2.7L 131HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速185km/h
データーベースでルノー 20/30のミニカー検索

 

ルノー 30 TS フランス 1975

 

 第2次大戦後はフレガートコロラールを除いて2Lクラス以下の小型車しか製造していなかったルノーから、1975年に久しぶりに登場した中型車がルノー 30でした。ルノー 16と同じようなハッチバック スタイルをこのクラスの車に採用したことが当時としては一風変わっていました。私も当時はこのスタイルに違和感を覚えたものでした。V型6気筒2.7L(131HP)エンジンを前輪にオーバーハングして縦置き搭載する前輪駆動方式はルノー 12と同じで、4段変速で最高速185km/hの性能でした。このエンジンはプジョー、ボルボと共同開発したいわゆるPRVエンジンで、プジョー 604ボルボ 240/260シリーズにも搭載されました。

 

 ルノー 30の登場から半年ほど遅れてルノー 20が登場しました。ルノー 20はルノー 30に4気筒エンジンを搭載した廉価版でルノー 16の後継車といった位置づけでした。4気筒1.6L(96HP)エンジンを搭載し最高速160km/hの性能でした。ルノー 30と外観上で差別化する為ヘッドライトが角形2灯式となっていました。後に4気筒2L(109HP)エンジンや、ルノーの乗用車では初のディーゼルエンジン 4気筒2.1L(64HP)が追加されました。ルノー 20/30は1984年まで生産され、総生産台数は20が約62万台で30が15万台でした。後継車はルノー 25でした。

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたソリドの当時物です。中級グレードのTLをモデル化しています。(ルノー 30のグレードは下からL、TL、GTLでした) ソリドらしい肉厚の薄いシャープな造形で、メタリック塗装が良く似合っていて、実車の雰囲気が良く再現されています。フロント ドアが開くギミック付で、ソリドのギミックは閉じた状態の立て付けが良いのが特長です。(隙間が無いので開くように見えません) ルノー 20/30のミニカーはこのソリドの別ブランドのべレムの30、ノレブの20/30の当時物とそれをリファインした再販品と新規の1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 30 1
RENAULT 30 2

 以下は1975年に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 30 TL (1/43 型番856)の画像です。造形的には上記ソリドと同等で実車のプロポーションがうまく再現され、ソリドと同じ前ドア開閉ギミック付です。ソリドに比べるとギミックの立て付け、ホイール/灯火類の仕上げ、塗装の艶などが明らかに見劣りします。その為当時のノレブはソリドより格下の2流品扱いでした。(2000年以降から立場が逆転していきましたが) また当時のノレブはプラスチック製からメタル(ダイキャスト)製への転換期で、同じ型を使ったプラスチック製とメタル製の物が併売されていました。このルノー 30もプラスチック製とメタル製の2タイプがありました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 30 3
RENAULT 30 4

 以下は1977年に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 20 TL (1/43 型番862)の画像です。ヘッドライトが角形2灯式に変更されて安っぽいフリーーホイールが使われていますが、それ以外は上記のルノー 30と同じです。このルノー 20もプラスチック製とメタル製の2タイプが併売されていました。これはメタル製で、以下にプラスチック製のルノー 20も載せていますが、メタル製は塗装されているので塗装の艶がある分プラスチック製より見ばえが良いです。当時の価格はプラスチック製が600円、メタル製が1000円で出来ばえに見合った価格差がありました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 20 1
RENAULT 20 2

 以下は1976年に発売されたノレブ製のルノー 20 (1/43 型番228)の画像です。こちらはプラスチック製で、ボディは塗装されていません。プラスチック製とメタル製は同じ金型を使った成型ができるようで、塗装処理以外は全く同じに見えます。(同じ金型をそのままで流用できるわけではないでしょうが) なおこの頃になるとプラスチックの種類が変更されたようで、ノレブ初期物に付き物であった経年変化によるボディやウィンドーの変形はあまり発生しなくなりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 20 3
RENAULT 20 4

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