ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BMW 507 1956 GERMANY

BMW 507
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 507


MINICHAMPS 430022508 1/43 101mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.7m エンジン 変速機: V型8気筒 3.2L 190HP 4段変速
性能: 最高速228km/h  データーベースでBMW 507のミニカー検索

BMW 507 ドイツ 1956年

 

 戦後のBMWは高級車の少量生産という経営方針を立てました。その方針に従って6気筒/8気筒エンジンを搭載する高級車501/502が登場しました。さらにその延長としてよりスポーティな高級パーソナルカーも企画され、1955年に503と507が同時に発表されました。503は2+2シーターのクーペ/カブリオレで、507は2シーターのロードスターでした。見た目が派手な507はかなり有名ですが、ややおとなしい503はあまり知られていません。

 

 この当時のBMWで一番有名なモデルがこの507です。戦前の328同様の硬派のスポーツカーで、見た目も実にかっこいい車です。見て目だけではなく、最も高性能なモデルは502の3.2Lエンジンを190HPまでチューンし、最高速は228km/hと当時のスーパーカーでした。同時期のメルセデス ベンツ 300SLと同じくらいの高価格車で、たった250台ほどしか生産されていません。約1400台が生産された300SLよりもむしろずっと希少な車だったわけです。

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、1993年に発売されました。ミニチャンプスとしては初期の物ですが、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ミニチャンプスは車高を低く設定して実車よりもかっこよく見せるデフォルメをよく行いますが、この507もそのデフォルメがされています。これ以外の507ミニカーとしては、メルクリンの当時物、マッチボックスのYシリーズ、シュコー、ノレブ、デルプラドの世界の名車シリーズなどがあります。 以下はミニチャンプスのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 507 1
BMW 507 2

 以下は2001年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズの507 (No.11)の画像です。雑誌付きミニカーとして、値段相応の出来ばえでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 507 3
BMW 507 4

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PORSCHE 356A COUPE 1956 GERMANY

PORSCHE 356A COUPE
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PORSCHE 356A COUPE


DETAIL CARS 221 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.95m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1.5L 70HP 4段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでポルシェ 356のミニカー検索

ポルシェ 356A クーペ ドイツ 1956年

 

 ポルシェ 356は1956年にサスペンションなどを改良し356Aに変わりました。外観的にはV型に折れていたフロントスクリーンが曲面ガラスに変わりました。その後もエンジン、サスペンション、内装などに改良が加えられ、1959年には356Bに変わりました。356Bではバンパーとライトの位置が上に上がりフェンダーも高くなり、外観的には後継車となった911に近づいていました。1963年には最終型の356Cに変わりました。

 

 ポルシェは創業当時からレースに積極的に参加しており、スポーツカークラスでフェラーリなどと互角に戦っていました。1955年にはレーシングカー ポルシェ 550RSに搭載されたレース用の高性能エンジン1.5L(110HP)を搭載したカレラが追加されました。

 ポルシェ 356のミニカーはドイツのミニチャンプスがプロトタイプやレース仕様も含めて、356/356A/356B/356Cの細かな仕様の違いを反映したミニカーを約60種類もつくっています。同じドイツのシュコーもミニチャンプスほど細部にこだわってはいませんが、様々なバリエーションの356を約100種類もつくっています。

 

 

 画像のミニカーは1994年に発売されたディテールカー製です。356A(1959年式)のクーペをモデル化しています。ディテールカーはイタリアのCDC社のブランドで、2000年頃までこの類のスポーツカーをモデル化していました。名前通りのディテールに拘った当時としては良い出来ばえの物が多く、自社ブランドだけではなくソリドなどにOEM提供もしていました。このポルシェもプロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されています。ドア開閉ギミック付きで、ドアを開くとポルシェのロゴが付いたステアリングホイール、インパネのメーター類、足元のペダルなど細部も良く再現されています。ディテールカーはバリエーションでコンバーチブルとスピードスターもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 356A COUPE 1
PORSCHE 356A COUPE 2

 以下は2001年に発売されたデルプラド製のカーコレクションシリーズのポルシェ 356A カブリオレ (1/43 No.3)の画像です。リアに「PORSCHE 1600」と表示されているので、1956年に追加された1.6Lエンジン搭載車をモデル化しているようです。製造メーカーは不明ですが、車名ロゴ/エンブレムや透明プラ製のテールライトなど結構リアルに仕上げてあり、安価なこのシリーズとしては良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 356 ROADSTER 1
PORSCHE 356  ROADSTER 2

 以下は1994年に発売されたブルム製のポルシェ 356 スピードスター ミッレ ミリア レース仕様車 (1/43 型番R207)の画像です。ブルムのカタログでは1952年式となっていますが、その年のミッレ ミリのレース記録に#403が見当たらないので、モデルになった実車は不明です。前述したブルム製の356 スピードスターの前後バンパーが取り外され、マフラーが大型の一本出しに変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 356A MILLE MIGLIA 1
PORSCHE 356A MILLE MIGLIA 2

 以下は1979年に発売されたカドー製のポルシェ 356A レーシング (1/43 型番7)の画像です。玩具問屋であった可堂玩具がミニカーの普及活動としてNMCC(日本ミニチュアカークラブ)を1968年に設立し、カドー ブランドでこのミニカーを発売しました。(マニア向けで当時の定価は5800円と高価でした) ボディはホワイトメタル製でバンパーなどのパーツも金属製です。レース仕様の簡単なバンパーやシート背後のロールバーなどでレーシングカーに仕立ててあり、1970年代のミニカーとしては良い出来ばえでした。カドーは356A スピードスターもモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 356A RACING 1
PORSCHE 356A RACING 2

 以下は2000年に発売されたシュコー ジュニア製のポルシェ 356B (1/43 型番27032)の画像です。シュコー ジュニアはホンウェル(HONGWELL)製の1/43のミニカーを流用したものが多いですが、これもホンウェルの356Bを使ってサービス工場のジオラマに仕立てた物です。ホンウエルは安価なミニカーでしたが、この356Bはプロポーションが良く細部も結構良くできていました。ドア開閉ギミックが付いていて室内もそこそこ再現されています。ジオラマは多種多様のサービス用機器が実にリアルに再現され、タイヤを交換するメカニックも付いていて、とても良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 356B COUPE 1
PORSCHE 356B COUPE 2

 以下はジオラマの画像です。床に置かれた工具、リフト、ガレージジャッキ、エアボンベ、CRT端末などが再現されていてとても面白いジオラマです。ただし床上の工具類は床と一体成型して塗装した物なので外すことはできませんし、それ以外もミニカー以外は床に固定されていますので単体で取り外すことはできません。(ミニカーはネジ止めなので外せます) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 356B COUPE DIORAMA 1
PORSCHE 356B COUPE DIORAMA 2

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MERCEDES-BENZ 300d (W189) 1957 GERMANY

MERCEDES-BENZ 300d (W189)
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MERCEDES-BENZ 300d (W189)


RIO 90 1/43 118㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.19m 全幅約1.86m エンジン 変速機: 6気筒 3L 160HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速166km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W189のミニカー検索

メルセデス ベンツ 300d (W189) ドイツ 1957年

 

 前述した中型車メルセデス ベンツ 220と同時に最上級車のメルセデス ベンツ 300 (W186)が1951年に登場しました。最上級車といっても戦前の770Kにはサイズや性能でとても及びませんが、近代的なボディデザインにより室内は十分な大きさで、エンジンは6気筒3L(115HP)で最高速160km/hと当時の同クラスではトップレベルの性能でした。当初は4ドアセダンだけでしたが、1956年にはホイールベースを100㎜延長した受注生産特注ボディのカブリオレ Dが発表され、国家元首クラスのパレード用としてドイツ政府ローマ教皇庁などに納められてました。

 

 1954年に細部が改良されて300bとなり、エンジンが125HPにパワーアップしました。1955年の改良で300cとなり、3段自動変速がオプション設定されました。1956年から300cにはロングホイールベース版のリムジン 300L(全長約5.6m)が追加されました。1957年に300cは300d(W189)にモデルチェンジしました。300dは300 カブリオレ Dにスチール製の屋根を取り付けた4ドアハードトップで、ボディも少し大きくなっていました。エンジンは同じ3Lですが、160HPにパワーアップされていました。300dは1962年まで生産され、300シリーズの総生台数はW186が約8000台、W189が約3000台で全て手作業で製作されました。

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたリオ製です。カブリオレ Dのボディにハードトップを固定した最終型300dをモデル化しています。実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。ヘッドライトやテールライトの形状が300(W186)ではなく300d(W189)の形状になっているなど、当時のミニカーとしては結構リアルに出来ていました。リオのやや古臭い作風もこの時代の車には似合っていました。ただこのミニカーは300dの実車より全長が短くできていて、厳密なことをいうと300dではなく300の外形寸法で仕上がっているようです。この辺が当時のミニカーのアバウトなところですが、昔はこんな細かいことは気にしませんでした。リオは300dのカブリオレ、ロングホイールベースの300L、300dの霊柩車仕様(型番137)など10数種類のバリエーションを展開していました。リオ以外ではノレブの1/18と1/43、ホワイトボックスの1/43、CMCの1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 300D (W189) 1
MERCEDES-BENZ 300D (W189) 2

 以下は1994年に発売された上記のバリエーションのメルセデス ベンツ 300d カブリオレ(型番102)の画像です。上記のカブリオレ仕様で、ルーフ以外は上記と同じものです。オープンカーですので室内が良く見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300D (W189) CABRIOLET 1
MERCEDES-BENZ 300D (W189) CABRIOLET 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300D (W189) CABRIOLET 3
MERCEDES-BENZ 300D (W189) CABRIOLET 4

 以下は1994年に発売された上記のバリエーションのメルセデス ベンツ 300d カブリオレ 幌閉(型番101)の画像です。上記の幌を閉じたバリエーションです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300D (W189) CABRIOLET 5
MERCEDES-BENZ 300D (W189) CABRIOLET 6

 以下は1996年に発売されたリオ製のメルセデス ベンツ 300L 幌開(型番122)の画像です。これは300d(W189)のロングホイールベース版のリムジン 300Lをモデル化しています。上記のボディ後半の型を変更して、運転席との間にパーティションが付いたリムジンに仕上げてあります。(実車の全長約5.6mに即して全長130㎜の大きなサイズのミニカーになっています) カラーリングも最上級車らしい雰囲気になっています。ドイツ大統領やバチカン ローマ教皇のパレードカー仕様のバリエーションが数種類あります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300L (W189) CABRIOLET 1
MERCEDES-BENZ 300L (W189) CABRIOLET 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300L (W189) CABRIOLET 3
MERCEDES-BENZ 300L (W189) CABRIOLET 4

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MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 1957 GERMANY

MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198)
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MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198)


TEKNO 924 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.79m エンジン 変速機: 6気筒 3L 215HP 4段変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでメルセデス ベンツ 300SLのミニカー検索

メルセデス ベンツ 300SL ロードスター (W198) ドイツ 1957年

 

 メルセデス ベンツ 300SL クーペは1400台を生産して1957年に生産終了となりました。オープンカーを望むアメリカ市場からの要望に応えて、1957年に登場したのが300SL ロードスターです。鋼管スペースフレーム構造のサイドシルが一部変更され、ガルウイングドアは通常のドアに変更されました。エンジンはクーペの240HPが215HPに少しデチューンされました。また後輪のサスペンションが変更され、限界走行時の挙動変化が穏やかなものに変えられました。またドラムブレーキは1961年に全輪がディスクブレーキに変わりました。

 

 ソフトトップを収納する為にシート背後の収納スペースを無くしたので、燃料タンクを小型化してリアのトランクスペースが拡大されました。(トランク拡大で全長も少し長くなっていました) 外観的にはクーペは丸形ヘッドライトでしたが、ロードスターは縦長の異形2灯式ヘッドライトに変わりました。1959年から脱着可能なアルミ製のハードトップが設定されました。1963年に生産中止となり総生産台数は約1900台でした。

 

 

 ミニカーはデンマークのテクノ製の当時物で、1957年に発売されました。全長を長めにして低い車体を強調したデフォルメがされていますが、実車の雰囲気はうまく再現されています。ボンネットを開くとエンジン、トランクを開くとスペアタイヤが再現されています。ベレー帽をかぶったドライバーが付いているのは楽しいおまけです。60年以上も前に作られたミニカーですが、ボディの塗装やバンパーなどの金属パーツの状態がきれいです。これは当時のテクノの製造品質が高かったことの証明です。はたして現在のミニカーはこのようなきれいな状態で長期保存できるでしょうか? 直射日光さえ避ければ老舗ブランドのダイキャスト製はたぶん大丈夫でしょうが、レジン製は塗装が丈夫な焼付塗装ではないことと樹脂の変形などがあるので難しいと思います。これ以外の300SL ロードスターのミニカーは、コーギーの当時物(1/46)と1990年代物(1/43)、ミクロペットの当時物、ダイヤペットの当時物、シュコーの1/43と1/87、ミニチャンプス、Bブラーゴの1/18などがあります。 以下はフロント/リア(トランク開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 1
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 2

 以下は2005年に販売されたミニチャンプス製のメルセデス ベンツ 300SL ロードスター(1/43 型番400039030)の画像です。ミニチャンプスらしいうまい造形で実車の雰囲気がうまく再現されています。室内もスリーポインテッドスターのロゴが付いたステアリングホイールなどがリアルに再現されていて良い出来ばえです。車高を少し下げることでかっこよく見せるミニチャンプス流のデフォルメがされています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 3
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 5
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 6

 以下は1993年に発売されたコーギー製のメルセデス ベンツ 300SL ロードスター (1/43 型番96416)の画像です。全体的に少し寸詰まりの感じになっていますが、これがコーギー流の少し玩具的な味付け(かわいらしく見えるデフォルメ)なのです。したがってプロポーション的には今一つですが、それ以外は実車の特徴をうまくとらえていて、細部もそこそこ良く再現してあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 7
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 9
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 10

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BMW 600 1957 GERMANY

BMW 600
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BMW 600


SCHUCO 02341 1/43 68㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.9m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 582cc 19.5HP 4段変速
性能: 最高速103km/h  データーベースでBMW 600のミニカー検索

BMW 600 ドイツ 1957年

 

 成功したイセッタ 250に続いて1957年に上級車600が登場しました。この車にはイセッタという名前はつきません。基本的な構造はイセッタ 250と同じですが、ホイールベースとボディサイズを拡大しリアシートを追加して4人乗りとしたものでした。フロントシートへの乗降りはイセッタ 250と同様に前面のドアから行いますが、リアシートへの乗降りには車体右側に追加されたリアシート用ドアから行います。また後輪トレッドが拡大されたので、後輪にデファレンシャルギアが付き本格的な4輪車となりました。

 

 エンジンはBMW R67(モーターサイクル)に搭載していたエンジンをベースにした、空冷水平対向2気筒582ccエンジン(19.5HP)をリアに搭載していました。4段変速で最高速103km/hの性能でした。ただ、ここまで高級にしてしまうと値段が本格的な4輪車(フォルクスワーゲン ビートルなど)と変わらないものになってしまい、600の販売はあまり芳しくありませんでした。その為発売2年後の1959年には生産中止となり、後継車の700にモデルチェンジしました。総生産台数は約35000台でした。

 

 

 ミニカーはシュコー製で1996年頃に発売されました。プロポーションが正確で、実車の雰囲気が良く再現されています。ドア開閉などのギミックはありませんが、小さなワイパー、バックミラー、ヘッドライト/リアライトなどがリアルに再現されています。600のミニカーは当時物ではガマやジク(SIKU)、最近の物ではオートアートの1/18があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 600 1
BMW 600 2

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