ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

TALBOT 90 LIMOUSINE 1930 UK

TALBOT 90 LIMOUSINE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ELIGOR 1036 1/43 113㎜

 

タルボ (タルボット) 90 リムジーン イギリス(フランス) 1930

 

 フランスのクレマン車をイギリスで輸入していたタルボット伯爵が1902年にクレマン-タルボ社を設立、イギリス製のタルボ一号車を1906年に製作しこの車はレースで活躍しました。タルボ社はその後サンビーム社、ダラック社と合併しSTDグループを形成します。

 1926年に発表された14/45HP(6気筒 1.7L)は技術的に優れた低価格の車でこの車は大ヒットします。この車はライトを使って矢印を表示する方向指示器を初めてリアに装備していました。

 

 ミニカーはエリゴール製 年式から14/45HPの高性能モデルで2.3Lのタイプ90と思われます。ただ方向指示器らしきものは再現されていません。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m
エンジン 変速機: 6気筒 2.3L 
性能: 
 

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DAIMLER DOUBLE SIX 50 DROPHED COUPE 1931 UK

DAIMLER DOUBLE SIX 50 DROPHED COUPE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO ALTAYA VOITURES CLASSIQUES  1/43 120㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約1.98m
エンジン 変速機: V型12気筒 7.2L 150HP 4段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでディムラー ダブル シックスのミニカー検索

 

ディムラー ダブル シックス 50 ドロップヘッド クーペ イギリス 1931

 

 自動車の創生期にイギリス王室の御料車に指定されたディムラーは、上流階級の人気を得て業績を伸ばしていきました。1908年にはスリーブ バルブ(シリンダ側面のスリーブに吸排気ポートを設ける構造)式エンジンの製造権を得て、このエンジンの優れた静粛性を生かした高級車を製造しました。ディムラー車は1920年代までスリーブ バルブ方式の6気筒エンジンを搭載していました。1926年に主任技術者ローレンス ポメロイが6気筒エンジンを2つ並べたV型12気筒7.2Lエンジン(150HP)を開発し、そのエンジンを搭載したダブル シックス 50が登場しました。このエンジンは当時のライバルであったロールス ロイス ファントム Iの6気筒7.7L(90-100HP)エンジンに対抗した物でした。

 

 ダブル シックス エンジンは非常に静粛で、アイドリング状態(150rpmと低回転)ではほぼ無音だったそうです。1927年にはダブル シックスの3.7L版を搭載したダブル シックス 30が登場しました。1930年にダブル シックスは改良されて6.5Lと5.3Lの2タイプとなりました。ダブル シックスは1936年に生産中止となりました。ダブル シックス エンジンを搭載した車はほとんどが高級なリムジンで、生産台数は少なく実車の画像などの情報も少ないです。 なおスリーブ バルブ式エンジンの弱点は構造上高回転に対応できないことで、1930年代には時代遅れとなりました。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」のNo.25用として作られたもので、メーカーはイクソです。本来はリムジン用であったダブル シックス エンジンを搭載したスポーツカー ドロップヘッド クーペをモデル化しています。この車は車高を下げる為シャーシが低重心化されていて、低く極めて長いボンネットが特徴でした。ロングノーズ/ショートデッキの古典的なスポーツカのデザインが印象的で赤/黒のカラーリングも綺麗なので、とても魅力的なミニカーに仕上がっています。フロントグリルとその上のかなり大きめのエンブレムも良く出来ています。(エンブレムは1/43サイズで作ると何のエンブレムか分かり難いので大きめに作るのが良いのです) ダブル シックスのミニカーは少ないので、その点で貴重なミニカーでもあります。イクソはカタログモデルでも型番MUS040で色違いをモデル化しています。ドロップヘッド クーペのミニカーはウエスタンモデル(ホワイトメタル製)、セダンはオックスフォードがイギリス王室の御料車をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DAIMLER DOUBLE SIX 1
DAIMLER DOUBLE SIX 2

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RILEY MPH 1934 UK

RILEY MPH 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX Y03-3 1/35 101mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.66m 全幅約1.46m
エンジン 変速機: 6気筒 1.7L 56HP 4段変速
性能: 最高速145km/h
データーベースでライレーのミニカー検索

 

ライレー MPH イギリス 1934

 

 1890年にウイリアム ライレーが「ライレー自転車会社」を設立し自転車製造を始め、1899年から自動車製造に進出しました。1906年には世界で初めて脱着可能なホイールを採用した4輪車を発表しました。その後ライレー社は自動車および自動車部品を製造する複数のグループ会社として発展しました。1920年代から1930年代にかけて4気筒/6気筒/8気筒エンジンを搭載するツーリングカーを発売しましたが、行き過ぎた車種展開によるコストアップがたたって経営が悪化し、1938年にモーリス社に併合されました。

 

 MPHは1934年に製作されたレーシングカーをベースにした高性能スポーツカーでした。ライレー独自のツインカムOHV機構を採用した6気筒1.4L/1.6L/1.7L(56HP)エンジンを搭載し、最高速145km/hと高性能でした。性能もさることながら、その美しいスタイルも魅了的で、戦前のライレーとしては一番有名なモデルでした。ただし製作された台数は十数台と少なかったようです。

 

 

 ミニカーはマッチボックスのYシリーズです。1960年-1980年代に発売されたマッチボックスのクラシックカーは型番がYから始まるのでY シリーズと呼ばれ、それまで専門メーカーが作っていたマニアックなクラシックカーのミニカーを手ごろな値段で一般向けに提供したものでした。Yシリーズは本格的なクラシックカーとしてはやや物足りない出来ばえでしたが、車種的には貴重なモデルがたくさんありました。このライレー MPHも量産ミニカーはこれしかないので、車種的には貴重なモデルです。派手なメタリック塗装と1/35の中途半端なサイズはいまひとつですが、プロポーションは良く、フロントグリルや室内などもきちんと作ってあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RILEY MPH 1
RILEY MPH 2

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JAGUAR SS 100 1935 UK

JAGUAR SS 100 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLIN MINT JJ56N 1/24 165mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.81m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 6気筒 2.7L 104HP 4段変速
性能: 最高速150km/h
データーベースでジャガー SS 100のミニカー検索

 

ジャガー SS 100 イギリス 1935

 

 ウイリアム ライオンズがサイドカー製造を行う「スワロー サイドカー カンパニー」を1922年に興したのがジャガー社の始まりでした。スワロー サイドカー カンパニー社は自動車のボディ製造を手がけ、大衆車オースチン セブンにアルミ製ボディを換装したオースチン セブン スワローは大成功しました。1933年に専用設計のシャシーを持つSSシリーズ(S1、S2など)を発売しこの車がヒットし、社名を「SS カーズ リミテッド」と変更しました。1935年にはエンジン、シャシー、ボディを自社開発したジャガー SS 100を発売しました。

 

 ジャガー SS 100は6気筒2.7L(104HP)エンジンを搭載し、最高速は150km/hと高性能でした。なおSS 100の100には最高速が100mph(160km/h)という意味が込められていました。高級車ベントレーにも引けをとらない性能と見た目で、価格はその半額以下ということから高い人気を得ました。1937年には6気筒3.5L(125HP)エンジン搭載車が追加されて、この車は名前どうりの最高速100mphを達成しました。第二次世界大戦の勃発で1940年に生産中止となり、総生産台数は約300台と少数でした。

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたフランクリン ミント製です。フランクリン ミントの1/24のミニカーとしては初期の物になりますが、当時の量産大スケールミニカーでこれ以上に精密なミニカーはありませんでした。(その分値段も18000円と高価でした) ボンネット/ドアが開閉し、エンジン/シャーシ/サスペンションなどのメカ部分や室内もリアルに再現されています。前輪はステアリングホイールと連動して操舵できます。それらのギミックは既にBブラーゴなどが1/24で実現していましたが、その仕上げレベルをもう一段階リファインさせたのがフランクリン ミントでした。このSS 100も最近の大スケールミニカーと比べてもあまり遜色がないほどの良い出来ばえです。これ以外のSS 100のミニカーはディンキー(英)のビンテージ物、マッチボックス、Bブラーゴの1/18、ウエスタン モデル(ホワイトメタル製)、デルプラドの世界の名車シリーズなどがあります。 以下はフランクリン ミント製のフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR SS 100 1
JAGUAR SS 100 2

 以下はボンネットを開いたエンジン部分の画像と底板のシャーシ/前輪操舵ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR SS 100 3
JAGUAR SS 100 4

 以下は1980年に発売されたBブラーゴのジャガー SS 100 (1/18 型番3006)の画像です。Bブラーゴは1976年に登場した大スケールミニカーの先駆メーカーです。Bブラーゴは1/24が標準だったのですが、これはダイヤモンドシリーズと称する1/18で、1/24よりも仕上げレベルを上げたものでした。当時の値段は6800円で上記のフランクリン ミントの1/3ぐらいでしたが、フランクリン ミントに近いレベルの出来ばえになっています。(Bブラーゴはフランクリン ミントよりも大量に生産されていたので、その分安かったのです) 両者の違いはギミック的にはBブラーゴはフロントスクリーンとドアが可動しません。仕上げレベルではフランクリン ミントのほうが畳んだ幌やカーペットなど室内の造形がよりリアルで凝っています。全体的にはフランクリン ミントのほうが金属パーツが多くより頑丈にできています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR SS 100 11
JAGUAR SS 100 12

 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジン部分/室内の画像です。エンジン部分の造形はフランクリン ミントと同等レベルですが、縮尺が違うのでフランクリン ミントのほうが精密といえます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR SS 100 13
JAGUAR SS 100 14

 以下は1981年に発売されたソリドのジャガー SS 100(1/43 型番4002)の画像です。ヘッドライトが大き目で全体的に少しダイナミックにデフォルメされ、古典的なスポーツカーの美しさと力強さが強調されています。1/43では現在でもこのソリドが一番良い出来ばえだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR SS 100 5
JAGUAR SS 100 6

 以下は1977年に発売されたマッチボックスのジャガー SS 100(1/38 型番Y01)の画像です。サイズが中途半端なのが今一つですが、1970年代当時のミニカーとしては良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR SS 100 7
JAGUAR SS 100 8

 以下は2002年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズのジャガー SS 100 (1/43 No.68)の画像です。製作メーカーは不詳です。雑誌付きミニカーの走りであったこのシリーズとしては、まずまずの出来ばえだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR SS 100 9
JAGUAR SS 100 10

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JAGUAR 2.5 SALOON 1935 UK

JAGUAR 2.5 SALOON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
OXFORD JSS002 1/43 106mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m
エンジン 変速機: 6気筒 2.7L 104HP 4段変速
性能: 最高速138km/h
データーベースでジャガー 2.5のミニカー検索

 

ジャガー 2.5 サルーン イギリス 1935

 

 ジャガーのSSシリーズのS1の後継車としてジャガー 2.5 サルーンが1935年に登場しました。同時にSSシリーズのS2の後継車としてジャガー 1.5 サルーンも登場しました。SSカーズ リミテッド社として初めての4ドア セダンで、この車に初めてジャガーという名前が付けられました。2.5 サルーンは前述したSS 100と同じ自社開発した6気筒2.7L(104HP)エンジンを搭載し、セダンなのでシャシーはホイールベースが違っていましたが半楕円リーフの前後サスペンションなどはSS 100と同じでした。最高速はこのクラスのセダンとしては俊足の138km/hでした。ボディは当時の高級車ベントレーあたりをよりスポーティにした美しいデザインでした。

 

 6気筒エンジンを搭載する既存メーカー高級車に劣らない装備や性能を持ちながら、半額ほどの価格であったのでこの車もヒットしました。1938年にはボディが金属製になると同時に、3.5L(125HP)エンジンを搭載する3.5 サルーンが追加されました。第二次世界大戦の勃発で生産が一時中断されましたが、戦後の1945年に会社名が車名と同じジャガーとなり、1.5/2.5/3.5 サルーンは1948年まで再生産されました。この車の後継車がMK Vという名前となったので、2.5 サルーンと3.5 サルーンををMK IVと呼ぶことがあります。

 

 

 ミニカーは2010年に発売されたオックスフォード製です。オックスフォードは2009年から輸入されるようになったイギリスの新ブランドで、コーギーのブランドであるバンガーズに似たノスタルジックな作風で、主に古いイギリス車をモデル化しています。この2.5 サルーンも特別に凝ったところはありませんが、最近のミニカーとして普通に良く出来ています。戦前のジャガー セダンの量販品ミニカーは今まで無かったので車種的には貴重です。戦後型のMK IVのミニカーはフランクリン ミントの1/43とCENTURY DRAGON(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR 2.5 SALOON 1
JAGUAR 2.5 SALOON 2

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LAGONDA M45R RAPIDE 1935 UK

LAGONDA M45R RAPIDE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO LM1935 1/43 106mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: 6気筒 4.5L 140HP 4段変速
性能: 最高速163km/h
データーベースでラゴンダのミニカー検索

 

ラゴンダ M45R ラピード イギリス 1935

 

 ラゴンダ社は1904年に創業された老舗の自動車メーカーでした。初期は3輪のサイクルカーで、1907年の4輪車はモスクワ - サンクトペテルブルクの公道レースで優勝しています。1913年に発売した先進的な構造で安価な4気筒1.1Lエンジン搭載車が主力モデルとなり、1926年にはビンテージ期のラゴンダとして有名なDOHC 4気筒2Lエンジン搭載の高性能な14/60HPが登場しました。その後 6気筒2Lエンジンの16/80HPや4気筒DOHC 4気筒1.1Lエンジンのレイピアなどが登場しました。

 

 1935年には販売不振から車種をメドウス社製 6気筒4.5Lエンジン搭載車に絞りました。このエンジンを搭載したスポーツ仕様車がM45 ラピードで、この車をベースにして各部を強化したレース仕様車M45R ラピードが1935年のルマンに参戦しました。M45R ラピードは2位となったアルファ ロメオ 8Cを僅差でかわして優勝しました。なお3位はアストン マーチン 1.5Lでした。

 

 

 ミニカーはルマン優勝車をモデル化しているイクソのLMシリーズで、2005年に発売されました。1935年のルマン優勝車のモデル化で、ルマン出場当時の実車と思われる白黒画像と見比べると、フロントの補助灯やウインドシールドなどが良く再現されていることが分かり、全体的にかなり良い出来ばえです。(なお実車諸元欄の参照画像の実車はフロントの補器類などがレース時とは変更されているようです) イクソのLMシリーズは1923年から1980年頃までのルマン優勝車をほぼ網羅していて、その後の年代の優勝車はLMCやLMMシリーズなどで補完しているようです。
データーベースでイクソのLMシリーズのミニカー検索

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ERA R1B (GP2) 1935 UK

ERA R1B (GP2) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX Y14-4 1/35 105㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.6m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 6気筒 2L スーパーチャージャー 280HP 4段自動変速
性能: 最高速232km/h
データーベースでERAのミニカー検索

 

ERA R1B (GP2) イギリス 1935

 

 ERAとはEnglish Racing Automobilesの略で、GPレースでイギリスの威信を高める為のレーシングカーを製作する会社として1933年に創立されました。創立者はレイモンド メイズとピーター パーソンで、レーサーのハンフリー クックが資金援助しました。本格的なGPマシン開発には莫大な資金が必要な為、現在のF2クラス相当のヴォアチュレットクラス(GP2)のマシン開発を行いました。

 

 最初のタイプAは1934年に登場しました。エンジンはライレーの6気筒を改造しスーパーチャージャー過給しており、排気量は1.1L/1.5L(180HP)/2L(250HP)がありました。タイプAはその後1938年までにタイプB、C、Dに発展しました。ERAは初期トラブルを解決し改良とパワーアップを行い、大戦前にはヴォアチュレットクラスで活躍しています。

 

 

 戦後 創立者のレイモンド メイズとピーター パーソンはERAを去り、新たにBRMを創立しました。ERAは1947年にレーサーのレスリー ジョンソンが買い取り、戦前に開発されていたタイプE(6気筒1.5Lエンジン)でレースを再開します。1952年からGPレースがF2規格となりました。ERAはブリストルの6気筒1.5Lエンジンを搭載した新開発のタイプGで参戦しますが、活躍できませんでした。結局資金不足でレスリー ジョンソンはブリストルにERAを売り払い、シーズン終盤にレースから撤退しました。

 ミニカーはマッチボックス製で、1986年頃に発売されました。タイプBの初期型R1Bをモデル化しています。縮尺1/35と中途半端なサイズですが、当時のミニカーとしてはそこそこの出来ばえです。ERAの量産ミニカーはこれしか無いようなので、その点では貴重なミニカーです。なおERAエンジンを搭載したドラージュをミニチャンプスがモデル化しています。

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BENTLEY 4.25L MULLINER PILLARLESS SALOON 1936 UK

BENTLEY 4.25L MULLINER PILLARLESS SALOON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
WESTERN MODELS WMS34 1/43 112㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.42m 全幅約1.75m
エンジン 変速機: 6気筒 4.25L 120HP 4段変速
性能: 最高速154km/h
データーベースでベントレー 戦前のミニカー検索

 

ベントレー 4.25L マリナー ピラーレス サルーン イギリス 1936

 

 前述したようにベントレーは経営難から1931年にロールス ロイスの傘下となりました。それ以後もベントレーの名前は残りましたが、その実体は小型のロールス ロイスにスポーティな味付けをして、フロントグリルのマスコットをベントレーに変えたものでした。そんな訳で1933年に登場したベントレー 3.5Lは、ロールス ロイス 20/25HPのベントレー版でした。1936年に登場したベントレー 4.25L(4 1/4Lとも呼ぶ)はロールス ロイス 25/30HPのベントレー版でした。

 

 ベントレー 4.25Lはロールス ロイスよりホイールベースが6インチ(15㎜) 短く、6気筒4.25L(120HP)エンジンを搭載し、最高速154km/h(ロールス ロイスは128km/h)の性能でした。このマリナー ピラーレス サルーンはコーチビルダーのH.J.マリナーによる4ドアセダンで、ピラーレスとは観音開きするドアの中央に柱が無いという意味です。→ピラーレスサルーンの画像 1938年にロールス ロイス 25/30HPがレイスに切り替わった際に製造中止となり、総生産台数は約1200台でした。後継車はレイスをベースにしたマーク Vでした。

 

 

 ミニカーは1980年代に発売されたウエスタンモデル製です。ウエスタンモデルはイギリスのコレクター向けモデルカーのメーカーで、1970年代にホワイトメタル製モデルカーを最初に製造しました。ホワイトメタル製ボディだけではなくほとんどのパーツが金属なので、ずっしりと重く独特の味わいがあります。プラスチックを使わないのであまり細かいところは再現されていませんが、それでも1/43のミニカーとして十分に実車を再現しています。これ以外のベントレー 4.25Lのミニカーは、MATRIX(レジン製)のサルーンやミニチャンプスのエンビリコス クーペなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BENTLEY 4.5L MULLINER PILLARLESS SALOON 1
BENTLEY 4.5L MULLINER PILLARLESS SALOON 2

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MG MIDJET PB 1936 UK

MG MIDJET PB 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SPOT-ON 279 1/42 78mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.3m
エンジン 変速機: 4気筒 939cc 43HP 4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでMG ミジェットのミニカー検索

 

MG ミジェット PB型 イギリス 1936

 

 MGとはMorris Garagesの略で、モーリス車のスポーティ仕様を製造するメーカーとして設立された「モーリス ガレージ」社がMGの始まりでした。1924年に製作された最初の量産車はモーリス オックスフォードのスポーティ仕様であったMG 14/28でした。MGの名前を有名にしたのは、1929年に発表されたミジェット(タイプ M)で、ルマンやスパに出場するなどレースで活躍しました。

 

 ミジェットはタイプ Mから始まり、C、D、J、PA、PBと続き、戦後のTC/TDにつながっていきました。1934年に登場したPA型ミジェットは4気筒847㏄(36HP)エンジンを搭載した2座ロードスターでした。1935年にエンジンを939㏄(43HP)に拡大したPB型ミジェットが登場しました。PB型は1936年まで生産され1292cc(50HP)エンジン搭載のTA型にモデルチェンジしました。PA型とPB型の総生産台数は約2500台でした。TA型は1939年に新型の1250cc(54HP)エンジンに変更されTB型となりました。ミジェットは日常の足に使えてその上レースでも活躍できるという、ライトウエイト スポーツカーというジャンルを開拓した車でした。MGのこのオープンカー スタイルはその後この類の車の定番となりました。

 

 

 ミニカーは1965年に発売されたイギルスのスポットオン製です。スポットオンはバスなどの商用車も含めて全モデルを1/42スケールで統一していたビンテージ ミニカーのブランドで、当時としてはレベルの高いミニカーを作っていました。実車が全長3.3mほどと小さいので、ミニカーも小振りです。スポットオンらしい凝った作りで、フロントの顔つきなど実車のイメージがよく再現されています。メータパネルはメーター下地とメーター文字がずれていることから、当時のミニカーとしては珍しい高度な印刷処理を行っていたようです。なお戦前のミジェットの量産ミニカーはこれしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MG PB MIDJET 1
MG PB MIDJET 2

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ROLLS ROYCE 25/30 THRUPP & MABERLY 1936 UK

ROLLS ROYCE 25/30 THRUPP & MABERLY 画像をクリック/タップすると画像が変わります
OXFORD 43R25002 1/43 118mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 6気筒 4.3L 115HP 4段変速
性能: 最高速128km/h
データーベースでロールス ロイス 20/25/30のミニカー検索

 

ロールス ロイス 25/30 スラップ & メイバリー イギリス 1936

 

 第1次大戦後の不況で高価なシルバー ゴーストだけでは販売が苦しくなったロールス ロイスは、1922年に「ベイビイ ロールス ロイス」の20HP(TWENTY)を発表します。価格はシルバー ゴーストの約半額で、同じ6気筒ですが半分の排気量の3150cc(約50HP)エンジンを搭載し3段変速機で約100km/hの性能でした。(注:名前の20HPは課税上の馬力を表示したもので、実際のエンジン出力は50HPということです) 外観的にはラジエータの前につくシャッターが横向きになっていることが特徴です。

 

 1929年に20HPはエンジン排気量を3.7L(75HP)に拡大した20/25HPとなりました。この車は自分で運転するユーザーに人気があり大ヒットし、1936年までに約3800台が生産されました。この成功はロールス ロイスの財政状況を改善しました。1936年に20/25HPはエンジン排気量を4.3L(115HP)に拡大した25/30HPとなりました。このパワーアップは20/25HPに大型ボディを架装した場合に問題となったパワー不足を解消するものでした。1938年までに約1200台が生産され、1938年に名前がレイス(WRAITH)に変わりました。なおこの当時の高級車はコーチビルダーがボディを架装していて、名前のスラップ & メイバリーは当時の有名なコーチビルダーの名前です。

 

 

 ミニカーはオックスフォード製で、2018年に発売されました。この車のリアのトランク部の形状はイギリスのこの時代の高級車によくみられる古典的なスタイルで、鋭いナイフで削ったような形状なので「ナイフエッジ」又は「レザーエッジ」と呼ばれます。そのレザーエッジがうまく再現され、フロントグリルの造形も良く出来ており、このオックスフォードの25/30HPは全体的にかなり良い出来ばえです。定価は5400円でしたが、この出来ばえを考えると妥当な金額だと思います。(オックスフォード製1/43ミニカーはお奨めです もっと輸入してもらいたいものです) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE 25/30 THRUPP & MABERLY 1
ROLLS ROYCE 25/30 THRUPP & MABERLY 2

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