ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

MASERATI A6G 2000 SPIDER FRUA 1952 ITALY

MASERATI A6G 2000 SPIDER FRUA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO ALTAYA (141817) 1/43 97㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.08m 全幅約1.52m
エンジン 変速機: 6気筒 2L 100HP 4段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでマセラティ A6のミニカー検索

 

マセラティ A6G 2000 スパイダー フルア イタリア 1952

 

 マセラティ社はイタリアのマセラティ兄弟によって1914年に設立されました。当初はエンジンのチューニングが専門で、ディアット(DIATTO)社でレースカーの製作を始め1926年にマセラティのブランドを立ち上げました。マセラティの第1号車は1926年のタルガ フロリオでクラス優勝し、その後も1930年に登場した8C 2500などが当時のGPレースで活躍しました。戦前のマセラティは競争力のあるレーシングカーを開発し、そのレプリカを販売するといった商売をやっていました。(実車画像→ マセラティ ティーポ 26 1926)

 

 戦後の1947年になって初めて一般向けのスポーツカーが市販されました。ピニンファリーナなどのカロッツェリアが架装する特注ボディに、直列6気筒1.5L(65HP)エンジンを搭載したA6 1500は、4段変速で最高速150km/hの性能でした。1951年には2L(100HP)にエンジンを強化したA6G 2000が追加され、1954年にはエンジンをDOHC化して150HPにパワーアップし最高速210km/hのA6GCS/54に発展しました。

 

 

 ミニカーはマセラティ創立90周年記念として2005年にイタリアの出版社が企画した「La MASERATI modelli che hanno fatta la storia(マセラティ歴史的なモデル)」というミニカー付雑誌シリーズの一つで、製造元はイクソのようです。カロッツェリア フルア(FRUA)製のA6G 2000 スパイダーをモデル化しています。(実車は5台しか製作されなかったそうです)雑誌付の安価なミニカーながら、特徴的なフロントグリルなど実車の雰囲気が再現されていて、結構良く出来ています。これ以外のA6のミニカーはディンキー(仏)製の当時物、同じイタリアのバン(BANG)の10数種類、ホワイトボックス、TOPモデル(レジン製)などかあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI A6G 2000 SPIDER 1
MASERATI A6G 2000 SPIDER 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=752

   

MASERATI 250F 1957 ITALY

MASERATI 250F 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R092 1/43 100㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.05m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.5L 270HP 5段変速
性能: 最高速290km/h
データーベースでマセラティ 250F のミニカー検索

 

マセラティ 250F  イタリア 1957

 

 前述したスポーツカー マセラティ A6をベースにしたレーシングカー A6GCMが1951年に登場しました。1952年と1953年のワールドチャンピオンシップはエンジン排気量2Lのフォーミュラ2(F2)で行われており、DOHC 6気筒2L(160HP)エンジンを搭載したA6GCMはこのF2用のマシンでした。(実車画像→ マセラティ A6GCM)

 1953年にG.コロンボ(後のフェラーリの設計者)がA6GCMを大幅に改良し、A6SSGに発展させました。A6SSGはエンジンを200HPにパワーアップし、サスペンションが改良され、外観も変わっていました。F2時代にはフェラーリ 500F2が圧倒的に強かったのですが、A6SSGはJ.M.ファンジオがドライブして1953年のイタリアGPで優勝するなど善戦しています。(実車画像→ マセラティ A6SSG)

 

 1954年に2.5Lエンジンのフォーミュラ1(F1)が施行され、それに対応した250Fが登場しました。250FはA6SSGをベースにしたマシンで、デビュー戦の1954年アルゼンチンGP(ドライバー J.M.ファンジオ)で優勝しています。1955年から1957年にかけて250Fは大活躍し、1957年にはマセラティ初のワールドチャンピオンシップを獲得しました。ただ1957年をもってマセラティはF1から撤退しました。250Fはエンジンをフロント搭載したF1の最高傑作とされています。

 

 

 ミニカーはブルム製で、1983年頃に発売されました。1957年のドイツ GP優勝車(ドライバー J.M.ファンジオ)をモデル化しています。ノーズが少し尖りすぎのような気がしますが、当時のミニカーとしては良くできていました。ブルムはV型12気筒エンジンのテスト車など10種類ほどのバリエーションを出しています。それ以外ではソリドの1/43、ポリスティルの1/43と1/16、CMCの超精密1/18などがあります。 以下はフロントの拡大画像と俯瞰/コクピット周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI 250F 1
MASERATI 250F 2

 以下は1999年に発売された同じブルム製のF1 ワールド チャンピオン シリーズ 2の1台でマセラティ 250F #2 J.M.ファンジオ アルゼンチン GP 優勝 (1/43 型番S050)の画像です。上記の型番R092より製作された時期が新しいので、ワイヤースポークホイール/タイヤがリアルになるなど全体的にリファインされています。このシリーズは限定5000台ということなのですが、5000台も作るのなら限定品とはあまり思えないです。ただブルムの限定品は2500-5000台というのが多いです。(本当に限定品なのかは?ですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI 250F 3
MASERATI 250F 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1722

   

 

MASERATI 3500GT 1957 ITALY

MASERATI 3500GT 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MERCURY 24 1/43 108㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: DOHC 6気筒 3.5L 225HP 4段変速
性能: 最高速230km/h
データーベースでマセラティ 3500GTのミニカー検索

 

マセラティ 3500GT イタリア 1957

 

 1957年にマセラティ 250FでGPレースのタイトルを獲得したマセラティは財政難からワークス活動から撤退し、量産車の販売に本腰をいれました。その年に発表された3500GTはカロッツェリア トゥーリング製の2+2座クーペ ボディにGPカー譲りのDOHC 6気筒3.5L(225HP)エンジンを搭載した高級車で、4段変速で最高速230km/hの性能でした。1960年にフロント ディスクブレーキが採用され、1961年にルーカス製の燃料噴射装置で235HPにパワーアップし5段変速を採用した3500GTIとなり、1962年にフロントグリルなどの外観が少し変更されました。3500GTは1964年までに約2000台が生産されて大成功し、マセラティの財政状況を回復させました。

 

 1959年にミケロッティのデザインでカロッツェリア ヴィニャーレがボディを架装した3500GT スパイダー ヴィニャーレが登場しました。ホイールベースがクーペよりも100mm短く、ボンネットやトランクリッドはアルミ製で軽量化されていました。最高速はクーペと同じ230km/hでしたが、加速性能が向上していました。1961年に上述のクーペと同じ燃料噴射式エンジンに変更され、1964年までに約250台が生産されました。 (実車画像→ マセラティ 3500GT スパイダー ヴィニャーレ 1963)

 

 

 ミニカーは1963年に発売されたマーキュリー製の当時物です。マーキュリーは実車パーツ製作が本業でしたが、1960-1970年代にはミニカーも手掛けていて、当時としてはレベルの高いミニカーを作っていました。この3500GTもダイナミックな造形で実車の持つ迫力をうまく再現しています。厳密なことをいうとキャビン部分がやや小さめにデフォルメされているのでプロポーション的には少し外れているのですが、そんなことは気にならないぐらいのビンテージ物の傑作ミニカーです。ボンネット/トランクの開閉ギミック付です。当時物ミニカはこれしかなく当時物以外ではミニチャンプスのスパイダー、ネオ(レジン製)のクーペがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とトランクを開閉したリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI 3500GT 1
MASERATI 3500GT 2

 以下は2002年に発売されたミニチャンプス製のマセラティ  3500GT スパイダー ヴィニャーレ 1961 (1/43 型番400123230)の画像です。プロポーションが良く、クーペとは異なるフロントエンドの造形など実車のデザインをうまく再現しています。またフロントグリルの3本の矛のエンブレム、サイドから引き回した排気管、室内造形などの細部もミニチャンプスらしいリアルな仕上りとなっています。なおこのミニカーは車体底板部分のサスペンションなどの足回りもかなりリアルに再現しています。ただミニチャンプスは車高をかなり下げた状態でモデル化するので、そこがやや不自然な感じもします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI 3500GT SPIDER 1
MASERATI 3500GT SPIDER 2

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI 3500GT SPIDER 3
MASERATI 3500GT SPIDER 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=753

   

MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 1960 ITALY

MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINICHAMPS 400601266 1/43 89㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2.9L 250HP 5段変速
性能: 最高速285km/h
データーベースでマセラティ ティーポ 60/61のミニカー検索

 

マセラティ ティーポ 61 ’バードゲージ’ イタリア 1960

 

 1957年にマセラティは250FでF1 ワールドチャンピオンシップを獲得し、その後F1から撤退しましたが、レーシングカーの開発は続けていました。A6GCSの後継車として150S(DOHC 4気筒1.5L)/200S(DOHC 4気筒2L)が1955年に登場し、同じ頃に300S(6気筒3L)、350S(6気筒3.5L/V型12気筒4.5L)、450S(V型8気筒4.5L)と排気量の異なるレーシングカーが開発されており、各種レースで活躍していました。

 

 1959年に4気筒2.9L(250HP)エンジンをフロントに搭載するレースカー ティーポ 61が登場しました。ティーポ 61は鋼管スペースフレーム構造で軽量化と高剛性を両立させた独特のボディ構造で有名で、この構造は鳥籠に似ていることからバードゲージと呼ばれました。ティーポ 61はデビューレースで優勝し、1960-1961年のニュルブルクリングで優勝し、1960年ルマンに出場(結果はリタイア)するなど活躍しました。ティーポ 61にはティーポ 60/63/64/65の派生車があり、60は4気筒2Lエンジンを搭載、63から65は4気筒やV型8/12気筒エンジンをミドシップ搭載していました。

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、2008年に発売されました。バハマのナッソーにあるサーキットで行われた1960年のナッソー トロフィの優勝車(ドライバー J.ホール)をモデル化しています。ミニチャンプスの絶頂期に作られたモデルなので、最大の特徴であるバードゲージ構造がかなりリアルに再現されています。また軽減孔の開いた構造材で組まれたコクピット、精緻なワイヤースポークホイールなど非常に気合いの入った素晴らしい出来ばえでした。ただし当時のミニチャンプスの平均的な価格の1.5倍(定価約6000円)と高価でした。ミニチャンプスは1/18も含めて数種類のバリエーションを出しています。これ以外のティーポ 61のミニカーはプロゲットKの1/43や鋼管スペースフレーム構造を完全に再現したCMCの1/18超精密モデルなどがあります。またマセラティ 150Sから450Sのミニカーはバン(BANG)やジョリー(JOLLY MODEL)などがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 1
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 2

 以下はコクピット部分の拡大画像です。軽減孔の開いた構造材をここまでリアルに再現した1/43サイズのミニカーはこれしかないでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 3
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 4

 以下は1992年に発売されたイタリアのプロゲットK製のマセラティ ティーポ 61 (1/43 型番PK020)の画像です。プレゼンテーション仕様をモデル化しています。上記のミニチャンプス製を見た後では、かなり見劣りしてしまいますが、これでも1990年代当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。実車の雰囲気はうまく再現されていて、バードゲージ構造もそこそこ再現されていますので。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 5
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1723

   

MASERATI MISTRAL 1964 ITALY

MASERATI MISTRAL 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 139 1/43 105㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.63m
エンジン 変速機: DOHC 6気筒 3.7L 245HP 5段変速
性能: 最高速245km/h
データーベースでマセラティ 5000/ミストラル/セブリングのミニカー検索

 

マセラティ ミストラル イタリア 1964

 

 1959年にマセラティ 3500GTにV型8気筒5L(340HP)エンジンを搭載した5000GTが登場しました。5000GTの最初の車はカロッツェリア ツーリングが架装したイラン国王用の特注仕様車で「Shah of Persia(ペルシャの国王)」と呼ばれました。その後1966年までに、ツーリングやベルトーネなどのカロッツェリアが特注ボディを架装した5000GTが約30台ほど生産されました。(実車画像→ マセラティ 5000GT Shah of Persia 1959)

 

 3500GTの後継車として1962年に2+2シーターのセブリング、1963年に2シーター クーペのミストラルが登場しました。基本設計はどちらも3500GT スパイダーと同じで、ミストラルはホイールベースが100mm短くなっていました。当初のエンジンはDOHC 6気筒3.5L(235HP)でしたが、すぐに6気筒3.7L(245HP)に代わり、5段変速で最高速245km/hの性能でした。1966年には6気筒4L(265HP)エンジンが追加されました。ミストラルには少数ですがカロッツェリア フルアがデザインしたオープン仕様のスパイダーもありました。1970年まで生産され、総生産台数はミストラルが約1000台、セブリングは約600台でした。(実車画像→ マセラティ セブリング)

 

 

 ミニカーは1965年に発売されたソリドの当時物です。1960年代のミニカーなので、バンパー、グリル、ホイールがまだ金属で作られているレトロな作風ですが、実車の雰囲気が良く再現されていて当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドアの開閉ギミック付で、エンジンも金属製パーツで再現されています。これ以外のミストラルの当時物ミニカーはメーベトイ、ジク(SIKU)、ポリトーイ初期のプラスチック製とPENNYシリーズの1/66がありました。当時物以外ではミニチャンプスの1/43と1/18、イクソなどがあります。セブリングのミニカーはポリトーイの当時物、ネオ(レジン製)などがあります。5000GTのミニカーはミニチャンプス、ネオ(レジン製)、KESS MODEL(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI MISTRAL 1
MASERATI MISTRAL 2

 以下は1967年に発売されたメーベトイ製の当時物 マセラティ ミストラル (1/43 型番A10)の画像です。こちらはグリルやバンパーがプラスチック製メッキパーツとなっています。プロポーションが良く上記のソリド製とほとんど同じぐらいの良い出来ばえです。ボンネット/ドアの開閉ギミック付で、エンジンの点火コードが赤いプラスチック製パーツで表現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI MISTRAL 3
MASERATI MISTRAL 4

 以下は1965年に発売されたポリトーイ製の当時物 マセラティ 3500GT (セブリング) (1/43 型番501)の画像です。ミニカーには3500GTとしか銘記されていませんが、これはセブリングをモデル化しています。型番500から始まるポリトーイのMシリーズの最初の頃のモデルなので、Mシリーズの特徴であったエンジンなどメカの凝った再現はまだ見られませんが、Mシリーズらしいセンスの良い作風でこれも当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランクの開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI 3500GT SEBRING 1
MASERATI 3500GT SEBRING 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI 3500GT SEBRING 3
MASERATI 3500GT SEBRING 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=755

   

 

MASERATI QUATTROPORTE 1966 ITALY

MASERATI QUATTROPORTE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
POLITOYS 541 1/43 114mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.98m 全幅約1.73m
エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.7L 290HP 5段変速
性能: 最高速230km/h
データーベースでマセラティ クワトロポルテのミニカー検索

 

マセラティ クワトロポルテ イタリア 1966

 

 マセラティの最上級車5000GTの後継車として、1963年にクワトロポルテが登場しました。クワトロポルテとはイタリア語で「4ドア」という意味で、まさしくその名前どうりの4ドアセダンで、ピエトロ フルアのデザインでした。DOHC V型8気筒4.1L(260HP)エンジンを搭載し、4輪ディスクブレーキ、5段変速で最高速210km/hの性能でした。 内装は豪華で、パワステ、パワーウィンドー、エアコンが標準装備され、ジャガーなどに匹敵する高性能サルーンでした。1966年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが角形2灯から丸型4灯に変わりました。1968年に排気量を4.7Lに拡大し、1971年までに約700台が生産されました。

 

 1966年にマセラティはシトロエンと業務提携し、1968年に経営難でシトロエン傘下となりました。シトロエン傘下の1974年にクワトロポルテ 2代目が登場しました。クワトロポルテ 2代目はシトロエン SMをベースにしていたので駆動系はSMと同じ前輪駆動方式で、SMのV型6気筒2.7L(173HP)エンジンを3L(210HP)に拡大して最高速200km/hの性能でした。またSMの特徴であった油圧式サスペンションや角形ヘッドライトまで同じでしたので、SMの4ドアセダンのような車でした。(デザインはベルトーネでした) 従来のマセラティとは全く毛色の違う車となったので評判は悪く、製作されたのはたったの13台でした。なお経営難が続いていたマセラティは1975年にはデ トマソの傘下となりました。(実車画像→ マセラティ クワトロポルテ II)

 

 

 ミニカーは1968年に発売されたポリトーイの当時物です。ヘッドライトが角形2灯から丸型4灯に変わった後期型をモデル化しています。フロント周りの造形は悪くないのですが、4ドア開閉ギミックを付けた為かキャビン周りの出来が良くありません。またボディ全体のプロポーションもトランク部分が大きすぎるなど実車に似てないので、あまり出来は良くないです。実車画像を見てもらえれば、本物はもっと優雅なデザインであったことが分かります。 これ以外のクワトロポルテ 初代のミニカーはミニチャンプス、ホワイトボックスなどがあります。クワトロポルテ 2代目のミニカーはレジン製でKESS MODELとBOSS MODELSがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI QUATTROPORTE 1
MASERATI QUATTROPORTE 2

 以下は4ドア開閉ギミックと室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI QUATTROPORTE 3
MASERATI QUATTROPORTE 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=756

   

MASERATI GHIBLI 1966 ITALY

MASERATI GHIBLI 画像をクリック/タップすると画像が変わります
AUTOPILEN 507 1/43 102mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.59m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.7L 330HP 5段変速
性能: 最高速265km/h
データーベースでマセラティ ギブリのミニカー検索

 

マセラティ ギブリ イタリア 1966

 

 マセラティ セブリング/ミストラルの上級車として、1966年にメキシコ/ギブリが登場しました。マセラティ メキシコは元々は5000GTにミケロッティのデザインでヴィニャーレ製の2+2シータのクーペボディを架装したプロトタイプでしたが、この車の評判が良かったので量産化されることになりました。最初の車がメキシコの大統領に売られたのでメキシコという名前になったそうです。DOHC V型8気筒4.7L(290hp)エンジンを搭載し、最高速240km/hの性能でした。内装は豪華でエアコン、パワーウインドウが標準装備で、ラジオ、自動変速機などがオプション設定されました。1969年にV型8気筒4.2Lエンジンが追加され1972年まで生産されました。総生産台数は約480台でした。(実車画像→ マセラティ メキシコ 1966)

 

 マセラティ ギブリはメキシコと同じ構造ながら、ホイールベースが短い2シーターのクーペでした。デザインはカロッツェリア ギアのG.ジウジアーロによるもので、リトラクタブルヘッドライトを採用した直線基調のスタイルとなっていました。V型8気筒4.7Lエンジンは330HPにチューンされ、最高速265km/hの性能は当時のフェラーリ デイトナと張り合う高性能でした。1969年にオープン仕様のギブリ スパイダーが設定され、1970年には排気量を4.9L(335HP)に拡大したギブリ SSに発展しました。1973年まで生産され、総生産台数は約1200台でした。後継車はカムシンでした。(実車画像→ マセラティ カムシン 1974)

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたオートピレン製です。オートピレンは他社のミニカーのコピーが多いのですが、これも基本的なボディの造形はポリトーイ製のギブリをベースにしているので、実車の雰囲気はポリトーイ流でうまく再現されています。ただし単なるデッドコピーではなく、メタル製ホイールと室内の造形はオートピレンのオリジナルに変更しています。またオートピレンがよく使うこの赤いメタリックカラーもこの車には良く似合っています。これ以外のギブリのミニカーはベースとなったポリトーイの当時物、ノレブの当時物、ミニチャンプスのクーペ/スパイダー、イクソのクーペ/スパイダーなどがあります。メキシコのミニカーはレジン製でNEOとMATRIXがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI GHIBLI 1
MASERATI GHIBLI 2

 以下は1969年に発売されたポリトーイ製の当時物 マセラティ ギブリ (1/43 型番591)の画像です。上記のオートピレン製のベースとなったミニカーです。これはエキスポート シリーズと称する廉価版ミニカーでしたので、フロントグリル/バンパーと底板を一体成型するなどコストダウンを図っていて、安っぽいフリーホイールが付いています。ただ全体的なプロポーションはポリトーイらしいかっこいい出来ばえですので、オートピレンがコピーしたのでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI GHIBLI 3
MASERATI GHIBLI 4

 以下は1971年に発売されたノレブ製の当時物 マセラティ ギブリ (1/43 型番820)の画像です。ノレブの当時物はプラスチック製とダイキャスト製があって、これはJETCARシリーズのダイキャスト製です。JETCARシリーズもどちらかというと廉価版ミニカーの類でしたが、ノレブも基本的なプロポーションは良く出来ているので、上記のポリトーイ製よりも良い出来ばえかもしれません。ただしノレブ初期のミニカーに起こるプラスチック製パーツの変形がウィンドー部分に発生していて、ウィンドー全体がボディから外れています。ボンネット/ドア/トランクの開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI GHIBLI 5
MASERATI GHIBLI 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=757

   

MASERATI INDY 1969 ITALY

MASERATI INDY 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 185 1/43 110mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.74m 全幅約1.76m
エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.2L 260HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速250km/h
データーベースでマセラティ インディのミニカー検索

 

マセラティ インディ イタリア 1969

 

 マセラティ メキシコ/ギブリの上級車としてインディが1969年に登場しました。ギブリのようなクーペ スタイルで大人4人が乗れるというのがインディの特徴でした。名前のインディはマセラティがインディ 500を1939年から2連覇したことにちなんだものでした。大容量のラゲッジスペース、パワーステアリング、総革張りの豪華な内装など、居住性に配慮した高級なGTカーに仕上げられていました。ギブリに似たクーペ スタイルながら落ちついた雰囲気も感じられるのは、当時カロッツェリア ヴィニャーレに所属していたミケロッティのデザインだからでしょうか。

 

 当初はDOHC V型8気筒4.2L(260HP)エンジンを搭載し、5段変速で最高速250km/hの性能でした。1970年にV型8気筒4.7L(290HP)エンジンが追加されました。1973年にはV型8気筒4.9L(330HP)エンジンに変わり最高速は280km/hに向上しました。同時に内装などが変更され、当時の親会社であったシトロエンの油圧制御式ブレーキシステムが採用されました。1975年まで生産され総生産台数は約1100台でした。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドらしいシャープな造形で実車のイメージが良く再現され、当時のミニカーとしては素晴らしい出来ばえでした。現在のミニカーに比べるとワイパーやミラーなど細かなパーツが付いていないですが、そのような細かいパーツがないシンプルな作りも悪くないと思います。ドアとハッチバックの開閉ギミック付です。これ以外のインディのミニカーはガマの当時物、ミニチャンプス、イクソ(廉価版のホワイト ボックス)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI INDY 1
MASERATI INDY 2

 以下は1971年に発売されたガマ製の当時物 マセラティ インディ (1/46 型番9840)の画像です。底板に縮尺1/46と銘記されていますが、実際には1/43とほとんど同じサイズになっています。サイドビューのプロポーションは悪くないのですが、車幅が広めにデフォルメされています。当時のガマによく使われたフリーホイールがこの車には似合っていません。リトラクタブルヘッドライト開閉、ボンネット/ドア/ハッチバックの開閉ギミック付です。(ドアは後端の太いピラーを省略しています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI INDY 3
MASERATI INDY 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/ハッチバックを開いた画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI INDY 5
MASERATI INDY 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=758

   

 

MASERATI BORA 1971 ITALY

MASERATI BORA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DIAPET 120-1421 1/40 110㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.77m
エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.7L 310HP 5段変速
性能: 最高速280km/h
データーベースでマセラティ ボーラのミニカー検索

 

マセラティ ボーラ イタリア 1971

 

 マセラティは1968年にシトロエン傘下となりました。シトロエンの意向でマセラティは同社初のミドシップエンジンの2シータースポーツカーを開発し、1971年にボーラとして発表しました。デザインはギブリと同じイタルデザインのG.ジュージアーロで、ギブリのイメージをミドシップエンジン車として進化させたスタイルでステンレス製のルーフが特徴でした。ギブリ用のV型8気筒4.7L(310HP)エンジンを搭載し、マセラティ市販車初の全輪独立懸架サスペンションを採用し、シトロエンのハイドロニューマティック方式油圧システムがブレーキ制御/ヘッドライト開閉などに使われていました。

 

 1973年にアメリカ排ガス規制対策で、アメリカ向けはエンジンが4.9Lに変更されました。この際にフロントフードにグリルが追加され、1976年には4.9L(320HP)が標準になりました。フェラーリのミドシップスポーツカーは12気筒エンジンを搭載しており、8気筒エンジンのボーラは性能的に見劣りがしました。また外観的にも派手さが足りなかったのかボーラの販売は芳しくなく1978年に生産中止となりました。総生産台数は約500台でした。

 

 

 ミニカーは1977年に発売されたダイヤペットの当時物です。1970年代後半の日本はスーパーカーブームの真っ只中で、これはそのブームに乗じて作られました。現在的な見方ではちゃちに見えますが、当時の国産品ミニカーとしてはそこそこの良い出来ばえでした。プロポーションはそんなに悪くないのですが、車高が高いので不格好に見えます。ボディを少し押し下げてやると見ばえが良くなります。リトラクタブルヘッドライト開閉、フロントトランク/ドア/リアエンジンカバー開閉のギミック付です。これ以外の国産当時物ミニカーではトミカ ダンディ、サクラのスーパーカーシリーズ、エーダイのグリップ(1/28)などがありました。国産品以外の当時物ではマッチボックスやメーベトイなどがありました。当時物以外ではミニチャンプスやイクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。なお室内の助手席の前に見える赤い球の付いたレバーは、手前に押し込むとフロントのトランクが開くようになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI BORA 1
MASERATI BORA 2

 以下は1973年に発売されたメーベトイ製の当時物 マセラティ ボーラ (1/43 型番A72)の画像です。メーベトイとしては後期の物で廉価版ミニカーの類ですので、灯火類の塗装処理などが省略されています。プロポーションは良く実車のイメージがうまく再現されています。ただし安っぽいフリーホイールがその良い出来ばえを台無しにしています。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI BORA 3
MASERATI BORA 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1324

   

MASERATI BOOMERANG 1972 ITALY

MASERATI BOOMERANG 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DIAPET G5 (01449) 1/40 110㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.34m 全幅約1.86m
エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.7L 310HP 5段変速
性能: 最高速280km/h
データーベースでマセラティ ブーメランのミニカー検索

 

マセラティ ブーメラン イタリア 1972

 

 マセラティ ブーメランは1971年のトリノショーで公開されたコンセプトカー(モックアップ)で、イタル デザインのG.ジウジアーロのデザインです。翌年のジュネーブショーではマセラティ ボーラのシャーシを使った走行可能なプロトタイプが発表されました。平面ガラスを使うことで構成された角ばったウエッジシェイプボディが特徴です。また通常のドライーバー正面のメーターパネルが無く、メータや操作用の主なスイッチをステアリングホイールの内側にまとめて配置する斬新なアイデアが提案されていました。ただしこれはメーター類が見にくいので、あまり実用的とは思えませんが。(実車画像→ マセラティ ブーメラン コクピット)

 

 ドアは通常の前ヒンジ式横開きで、単なるコンセプトカーではなく量産することを前提としたデザインでした。(G.ジウジアーロのデザインは基本的に生産することを前提にしていたそうです) 実際に平面ガラスを採用した同じようなイメージのボディを持つロータス エスプリが1975年に量産されました。ブーメランはモーターショーの後で、一般人に売却されたそうです。当時のカロッツェリアはショーカーを売ることもあったようです。

 

 

 ミニカーはダイヤペットの当時物で、1978年に発売されました。ダイヤペットとしては意欲的な外国車のモデル化で、プロポーションはまずまずでしたが、ドアの可動部の建付けが悪いなど当時のミニカーの基準でもあまり良い出来ばえとは言えませんでした。リトラクタブルヘッドライト開閉とドア/リアパネルの開閉ギミック付です。今回撮影のためにドアを動かしていると、ドア可動部のヒンジが左右両方とも破損してしまいました。(設計上の強度不足と粗悪な亜鉛合金の劣化が原因です) このミニカーが作られた1970年代後半の日本はスーパーカーブームの真っ只中でした。このミニカーはそのブームに乗って作られたもので、これ以外の当時物としてエーダイの1/43と1/28、朝日通商 SIGAM500の1/54もありました。エーダイーのブーメラン(特に1/28)は当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。国産品以外ではノレブとジク(SIKU)の小スケール物がありました。2015年にはNEO(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアパネルを開いたエンジンルーム/ドアを開いた室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI BOOMERANG 1
MASERATI BOOMERANG 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1830

   

 

サラブレッド期 ←  ページ 1  2   次へ »