ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

HISPANO SUIZA H6 1919 SPAIN/FRANCE

HISPANO SUIZA H6 画像をクリック/タップすると画像が変わります
EKO 6008 1/43 103㎜

 

イスパノ スイザ H6 スペイン/フランス 1919

 

 イスパノ スイザ社が開発した航空機エンジンは第一次世界大戦中に広く採用されていきます。1919年に発表されたH6はこの航空機エンジンの技術を応用したアルミニウム合金6気筒6.6L SOHCエンジン(135HP)を搭載し世界初のサーボ機能付き4輪ブレーキを採用した先進的な高性能車でした。この車の成功でイスパノ スイザは世界的な最高級車として評価されるようになります。

 

 ミニカーはスペインのエコー製です。イスパノ スイザはスペインが生んだ名車ですので、このセダンタイプ以外にも数種類が作られています。プラスチック製で安っぽい出来なのが惜しまれます。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m
エンジン 変速機: 6気筒 6594cc 135HP 3段変速
性能: 最高速130km/h
データーベースでイスパノ スイザのミニカー検索
 

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CITROEN TYPE A 1919 FRANCE

CITROEN TYPE A 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NOREV 151509 1/43 85mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.68m 全幅約1.41m
エンジン 変速機: 4気筒 1327㏄ 18HP 3段変速
性能: 最高速65km/h
データーベースで戦前のシトロエンのミニカー検索

 

シトロエン タイプ A フランス 1919

 

 シトロエン社の創立者であったアンドレ シトロエンはパリの生まれで、国立理工科大学を卒業したエンジニアでした。彼はV字型にカットされた歯車(ダブル シェブロン ギヤ)の有効性に注目し、このギヤの製造工場を設立して成功しました。その後不振だった他の自動車メーカーを立ち直らせるなど自動車業界にも関与しました。1914年に第1次世界大戦が勃発すると、フランス軍の砲弾不足を補うため軍需工場(弾丸工場)を造り、フォード流の流れ作業を採用することで大量の弾丸を生産しました。なおシトロエン車のエンブレムは(エンブレム画像)はアンドレが製造したダブル シェブロン ギヤをモチーフにしています。

 

 1919年にシトロエン自動車会社が設立され、最初の自動車 タイプ Aが登場しました。タイプ Aは「アメリカのフォード T型の様に普及させて社会の生活レベルを向上させよう」というアンドレの理想のもとに造られたので、大量生産が可能なオーソドックスな構造でした。4気筒1.4L(18HP)エンジンを搭載する後輪駆動車で、セダンは3段変速で最高速65km/hの性能でした。ホイールベースの異なる2つのシャーシがあり、幌付4人乗りセダン、密閉式4人乗りセダン、3人乗りセダン、トラック、バンなどがあったようです。1921年まで生産され、B2にモデルチェンジしました。タイプ Aは1年間に約2万台が生産され、シトロエンは欧州初の量産自動車メーカーとなりました。

 

 

 ミニカーは2019年に発売されたノレブ製です。最近のノレブはフランス車を中心にして堅実な商品展開をしていて、ダイキャスト製で一級品の良い出来ばえです。このシトロエン モデル Aもノレブらしいそつのない良い出来ばえです。フロントグリルやホイールなどの細部の仕上げもリアルで、特にワイパーがウィンドーを挟んで2重になっているのは凝っています。なぜ2重なのかというと、このワイパーは内側を手で持って手動で操作する方式なのでした。このような地味なクラシックカー(歴史的には重要なモデルですが)をモデル化できるのは老舗ノレブならではのことで、最新の派手なスポーツカーばかりをモデル化する新興ブランドには期待できないことです。なおタイプ Aの量産ミニカーはこれが初めてでもあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN TYPE A 1
CITROEN TYPE A 2

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BUGATTI T13 BRESCIA 1921 FRANCE

BUGATTI T13 BRESCIA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R040 1/43 75㎜

 

ブガッティ T13 ブレッシア フランス 1921

 

 芸術家の家系に生まれ美術の教育を受けたエットール ブガッティが、自動車技術にその芸術的な才能をいかして作った自動車が独特の個性をもったブガッティです。1909年に工場を興し最初に作ったのがタイプ13で4気筒1.4Lエンジンを搭載した小型のスポーツカーでした。

 気筒あたり4バルブの高性能エンジンで1921年のイタリアのブレッシアで行われた小型車レースで1-4位を独占し、それ以後ブレッシアと呼ばれています。ブガッティの特徴はラジエータグリルでこの車は楕円形の独特な形をしています。

 

ミニカーはブルム製で、バリエーションがたくさんあります。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3m
エンジン 変速機: 4気筒 1368cc 30HP 4段変速
性能: 最高速110km/h (標準仕様)
データーベースでブガッティ T13のミニカー検索
 

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SANFORD SPORT 1922 FRANCE

SANFORD SPORT 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R007 1/43 101㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 35HP 3段変速 後輪チェーン駆動
性能: 最高速137km/h
データーベースでサンフォードのミニカー検索

 

サンフォード スポーツ フランス 1922

 

 1910年頃に2輪車の部品や技術を流用して製造されたサイクルカーと呼ばれる簡便な小型車が登場しました。(初期のサイクルカー) これらの小型車は安価で税金や維持費が安かったことから普及していき、1920年頃にはフランス、イギリス、アメリカなどで200社以上の中小メーカーがありました。有名なのはフランスのダールモンやアミルカー、イギリスのGNやモーガンなどです。1920年代中頃になるとシトロエン 5CVオースチン セブンなどの安価ながらきちんと設計された小型車が登場し、自動車としての完成度が低いサイクルカーは瞬く間に駆逐されました。

 

 サンフォードもそのようなサイクルカーの一つでした。モーガンを販売していたスチュアート サンフォードが、顧客のもっとパワーのあるサイクルカーが欲しいという要望に応えてサンフォード社を1922年に起こしました。基本的な構造はモーガンと同じで、木製フレームを鋼製フレームに変え、当時のサイクルカーによく使われたRUBY製の水冷4気筒1.1Lエンジンを搭載していました。見た目はモーガンより少しスタイリッシュで、モーガンよりフレーム剛性が高い分だけ高性能だったと思われます。(ただ3輪車で高速コーナリングするのは危険) RUBY製エンジンが確保できなくなり、1936年に生産を中止しています。

 

 

 ミニカーはブルム製で1977年に発売されました。ブルム初期に作られたサイクルカーの一つで、当時のミニカーとしては非常によくできていました。またこの手のサイクルカーがモデル化されたのは初めてだったので、車種的にも貴重なミニカーでした。ブルムは同様のサイクルカーとしてモーガンやダールモンもモデル化しています。サイクルカーのミニカーはブルム製がほとんどで、それ以外ではスパークのモーガンぐらいしかありません。
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CHENARD & WALCKER LE MANS 1923 FRANCE

CHENARD & WALCKER LE MANS 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO LM1923 1/43 96㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: SOHC 4気筒 3L 80HP 4段変速
性能: 最高速 不詳
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シェナール & ウォルカー ルマン フランス 1923

 

 フランスのシェナール & ウォルカー社は鉄道技術者のE.シェナールと鉱山技術者のH.ウォーカーが共同で1901年に設立した自動車会社です。最初の自動車は2気筒1.2Lエンジンを搭載した小型車で、その後4気筒3Lエンジン搭載の14/16HPや6気筒4.5Lエンジン搭載のタイプUなどが追加されました。第一次大戦中は軍用車を生産し、1920年代にはフランス第4位のメーカーとなりました。しかし上位メーカーとの競争に敗れ1936年に破産し、車体メーカーの傘下となりました。第二次大戦後数年間はプジョー傘下で商用車を生産しました。

 

 シェナール & ウォルカーは1923年の第一回ルマンで優勝したことで、自動車の歴史にその名前を残しています。最初のルマンに参加したのはほとんどがフランス車(ドラージュやブガッティなど)で、フランスの国内レースといった趣でした。シェナール & ウォルカーは平均速度92㎞/hで優勝、2位と7位も同車でした。優勝車は高性能なSOHCエンジンを搭載しサーボ付フロントブレーキを備える当時最先端の高性能車でした。なおイギリスから唯一参加したベントレー 3L(1924年第2回ルマンで優勝) が4位となっています。

 

 

 ミニカーはルマン優勝車をモデル化しているイクソのルマン24シリーズで、2006年に発売されました。1923年ルマン優勝車をモデル化しています。このシリーズの標準的な出来ばえで、当時の実車に即したフェンダー上の補助灯などが再現されています。この車の量産ミニカーは今のところこれしかないようです。これ以外のシェナール & ウォルカーのミニカーとしては、フランスのミニカー付雑誌「Voitures françaises」のNo.28のTANKという名前の1927年式スポーツカーや、ノレブの戦後の商用車などがあります。
データーベースでイクソのLMシリーズのミニカー検索

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CITROEN B2 CADDY 1923 FRANCE

CITROEN B2 CADDY 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NOREV 153172 1/43 93mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.4m
エンジン 変速機: 4気筒 1452cc 22HP 3段変速
性能: 最高速90km/h
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シトロエン B2 キャディ フランス 1923

 

 上述したようにシトロエン B2にはたくさんのボディバリエーションがありました。その中で一番毛色の変わったモデルが、B2 キャディでした。B2 キャディはスポーティなボートテール型ボディを持つ、2座オープンカー(補助席付で3人乗り)で、見た目は当時の軽快なスポーツカーのようでした。標準のエンジン(20HP)を22HPに軽くチューンしてあり、最高速はセダンの70㎞/hに対して90㎞/hと高性能になっていました。さらにエンジンをパワーアップした仕様もあったそうです。

 

 ただしB2は基本的には実用車で、このようなスポーティな仕様のモデルはシトロエンのユーザー層には必要とされませんでした。その為、生産されたのはごく少数だったとのことです。B2 キャディはスポーティなパーソナルカーの先駆者のような車でしたが、この車でシトロエンにスポーティなイメージを植え付けるのは無理でした。その後1930年代にシトロエンがロザリーで速度記録に挑戦したことがありましたが、基本的に戦前のシトロエンにはスポーティなイメージはありませんでした。

 

 

 ミニカーは2019年に発売されたノレブ製です。最近のノレブはフランス車を中心にして堅実な商品展開をしていて、ダイキャスト製で一級品の良い出来ばえです。このB2 キャディも特徴的なボートテール型ボディがうまく再現され、細かい金具類もリアルで、ノレブらしい良い出来ばえです。なおB2 キャディの量産ミニカーはこれが初めてですので、同時期に発売されたノレブのモデル Aともども、うれしいモデル化です。シトロエンのファンでクラシックカーが好きな私はなんの迷いもなく即購入してしまいました。(レジン製なら買いませんが) 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN B2 CADDY 1
CITROEN B2 CADDY 2

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CITROEN B2 TAXI 1924 FRANCE

CITROEN B2 TAXI 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 9 1/43 90mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m? 全幅約1.41m
エンジン 変速機: 4気筒 1327cc? 18HP 3段変速
性能: 最高速65km/h?
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シトロエン B2 タクシー フランス 1924

 

 戦前は自家用車を所有している一般市民は少なかったので、タクシーは重要な公共交通機関でした。パリのタクシーとしては第1次大戦で活躍した「タクシー ド ラ マルヌ」と呼ばれたルノー AG タクシー専用車が有名でした。シトロエン B2には、たくさんのボディバリエーションがあり、タクシー仕様も設定されました。タクシー仕様は客席だけが密閉式でドライバー席はオープンのクーペ ド ヴィル(デビル)形式のボディが使われました。

 

 大量生産されたB2 タクシーはルノー AG タクシーに変わってパリの風物となりました。なおこのB2 タクシーはタイプ AからB2に切り替わった際に、在庫として残ったタイプ Aのエンジン/シャーシを活用する為に設定されたものだったそうです。したがってエンジンはタイプ Aの4気筒1327ccを使っていたようです。B2は日本にも輸出されており安価であった為、日本でも多くがタクシーとして使用されたとのことです。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたサフィール(SAFIR)製です。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このタイプ B2 タクシーも赤/黒のカラーリングが綺麗で良くできています。これはフロントグリルや灯火類にメッキされたプラスチックパーツが使われているので、サフィールのクラシックカーとしては発売時期が新しいものだと思います。私はオークションで入手したので、実際に販売された時期がいつだったのかは不明です。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN B2 TAXI 1
CITROEN B2 TAXI 2

 B2の量産ミニカーはラミー、サフィール、ユニバーサルホビーなどがありました。サフィールはB2を数種類モデル化しているのですが、なぜかセダンがなくて商用車のバリエーションばかりでした。以下そのバリエーションを紹介します。以下はサフィール製のB2 タクシー 1924 (1/43 型番9)の画像です。上述した赤/黒カラーのタクシーと同じ型番ですが、単なる色違い以上の違いがあります。フロントグリルが金属パーツであること、フロントウィンドーの大きさが小さいこと、リアのスペアタイヤの取り付け方法が異なっています。たぶん赤/黒カラーのタクシーより製作時期が古いものだと思われます。1960年代のミニカーは製作時期によって、このように金属パーツがプラスチックパーツに変化していったものが多くありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN B2 TAXI 3
CITROEN B2 TAXI 4

 以下はサフィール製のB2 タクシー 1924 (1/43 型番21)の画像です。これもタクシー仕様ですが、客室に籐細工のような模様がついてますので、少し高級なハイヤー的なモデルだったのかもしれません。客室部分の幌が閉じたものなどバリエーションがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN B2 TAXI 5
CITROEN B2 TAXI 6

 以下はサフィール製のB2 救急車 1924 (1/43 型番12)の画像です。シトロエン関係の書籍に後部に担架を載せているB2の軍用救急車の写真が載っていましたので、実車は存在します。昔の救急車ですから病人の搬送のみで医療設備などはついていなかったようです。まだ赤色灯がなかった時代ですので代わりに屋根に赤十字旗が立っています。ドアに付いているのはパリ市の紋章で側面に「パリ市のアンビュランス」と表示されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN B2 AMBULANCE 1
CITROEN B2 AMBULANCE 2

 以下はサフィール製のB2 消防車 1924 (1/43 型番11)の画像です。実際にこのような仕様の消防車があったかどうかは不明ですが、屋根にはしごを載せて、いかにもそれらしい感じに仕上げています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN B2 FIRE BRIGADE 1
CITROEN B2 FIRE BRIGADE 2

 以下はサフィール製のB2 郵便車 1924 (1/43 型番13)の画像です。これは郵便の集配車で、たぶんこのような仕様の実車はあったのだと思います。屋根に郵便集配袋を載せています。側面に表示された「POSTES Transport des dépêches」とは「郵便の輸送?」という意味でしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN B2 MAIL VAN 1
CITROEN B2 MAIL VAN 2

 シトロエン B2以外のサフィールのミニカーを知りたい方はこちらをご覧ください。→ サフィールのミニカーをまとめたページ

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HISPANO SUIZA H6C TULIPWOOD 1924 SPAIN/FRANCE

HISPANO SUIZA H6C TULIPWOOD 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO MUS019 1/43 135㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m
エンジン 変速機: 6気筒 8L 200HP 3段変速
性能: 最高速170km/h
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イスパノ スイザ H6C チューリップウッド スペイン/フランス 1924

 

 H6CはH6の6.6Lエンジンを8Lに拡大したスポーツバージョンです。この車は元々はレースカーで、フランスの富豪アンドレ デュポネ(レーシングドライバーでもあった)が戦前の戦闘機メーカーNIEUPORT(ニューポール)社に作らせたものです。ボディは軽量化の為アルミニウム フレームの上に木の薄板を貼り付けた構造となっています。「TULIP WOOD(ユリノキ材の意)」の名前は使われた木材にちなんだものです。

 

 レースカーとしては1924年のタルガ フロリオで6位、フロリオ カップではクラス優勝しています。その後実用的なフェンダーやスペアタイヤなどが付けられて、ツーリングカーに改装されたのがモデルとなった車です。6気筒8L(200HP)エンジン搭載 3段変速で最高速170km/hの性能でした。

 

 

 このミニカーは元々はフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUES」向けに作られた物でしたが、イクソのカタログモデルでは仕上げがリファインされました。特にスポーク ホイールはスポークが細くなりリアルティが圧倒的に向上しています。また木目を再現したボディの塗装や、メッキされた金属パーツもレベルの高い仕上げとなっています。ただ側面についたスペアタイヤは取り付け部がプラスチック材なので強度がなく折れやすいです。フランクリンミントでも1/24でモデル化しています。

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CITROEN B2 1925 FRANCE

CITROEN B2 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RAMI 7 1/43 88mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.94m 全幅約1.41m
エンジン 変速機: 4気筒 1452cc 20HP 3段変速
性能: 最高速70km/h
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シトロエン B2 フランス 1925

 

 上述したように1919年にシトロエン自動車会社が設立され、最初の自動車 タイプ Aが登場しました。タイプ Aはヨーロッパで初めてフォード式の流れ作業による量産システムを採用した車でした。この大量生産システムによって、発売当初の価格は11000フランでしたが、1920年には7500フランまで下がりました。この価格は同クラスの車の半値ぐらいだったそうです。しかもこの価格には他社ではオプションとなっているスぺタイヤやライトなども含んでいたそうです。その為タイプ Aは大ヒットし、その改良型のB2が1921年に登場しました。

 

 B2は基本的にはタイプ Aとほとんど同じで、エンジン排気量が1327ccから1452cc(22HP)に少し大きくなりました。3段変速機で最高速70km/hの性能でした。タイプ Aと同じくセダン、クーペ、カブリオレ、商用車など様々なバリエーションのボディがありました。B2は当時のフランス車ではオプションであったスターター、ライト、スペアタイヤを標準装備していました。(したがって始動する為のクランクハンドルがついていませんでした) 1924年に大量生産向きの全鋼製(オールスチール製)ボディがセダンに採用され、それはB10と呼ばれました。なおそれまでは木骨構造のボディだったのです。1925年に後継車のB12が登場しました。B2とB10は1926年まで生産され総生産台数は約9万台でした。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたラミー(RAMI)製です。ラミーはフランスなどの自動車博物館に展示されているクラシックカーを1/43サイズで40種類ほどモデル化していました。昔のミニカーですからあまり細かいところまでリアルという訳ではないですが、レトロな作風がクラシックカーには似合っていました。このB2は標準的な4ドアセダンで、1925年式ですから全鋼製ボディのB10をモデル化しているのかもしれません。このミニカーでもB2が何の特徴もない平凡な実用車だったということが分かります。(ただ黄と黒のツートンカラーは結構魅了的ですが) 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN B2 1
CITROEN B2 2

 B2は平凡な実用車だったので、量産ミニカーはあまりありません。ラミー以外では、MINIALUXE(ミニオール)製のセダン、ユニバーサルホビーのトルペード、サフィール(SAFIR)製のタクシーなどの商用車があります。以下は1960-1970年代に発売されたMINIALUXE製のB2 セダン (1/43 型番6 プラスチック製)の画像です。当時のミニカーとしてはまずまずの出来ばえで、プラスチックの経年変化でボディ全体がほんの少しですが変形しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN B2 3
CITROEN B2 4

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CITROEN 5CV (C2) TORPEDO 1925 FRANCE

CITROEN 5CV (C2) TORPEDO 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ELIGOR 1017 1/43 73mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.2m 全幅約1.4m
エンジン 変速機: 4気筒 855cc 10HP 3段変速
性能: 最高速60km/h
データーベースでシトロエン 5CVのミニカー検索

 

シトロエン 5CV (C2) トルペード フランス 1925

 

 1922年に登場したシトロエン C(C2)は5CVと呼ばれ、小型車の歴史に残る名車でした。この時代の排気量1L以下の簡便な車はサイクルカーと呼ばれ、ベデリア(1913年)ダールモン(1929年)などがありましたが、それらはあまり実用的ではありませんでした。5CVは同じようなサイズながらまともなボディを持ち、4気筒855cc(10HP)エンジンを搭載して3段変速のシャフトドライブで最高速60km/hの性能でした。5CVの登場でサイクルカーは完全に駆逐されました。(イギリスでもよく似たコンセプトのオースティン セブンが1922年に登場して同様のことが起こっています)

 

 当初の5CVのボディは2座のオープン(トルペード)のみで、黄のボディに黒のディスクホイールの組み合わせだけでした。この黄はフランス語のCITRON(レモン)とCITROENの語呂合わせで使われ、宣伝効果をねらったものでした。1924年にはホイールベースが100㎜延長されてC3となり、拡張されたボディに1座の後席を設けたトレフル(Trefle)が追加されました。(トレフルとは仏語でクローバーの意で3座のシート配置が上から見ると3葉のクローバーに見えるために付いた愛称) 豪華仕様の2座カブリオレや商用バンが追加され、1926年まで生産されました。C2/C3の総生産台数は約83000台でした。

 

 

 5CVが成功した理由は運転が容易で使いやすかったことと経済的だったことだそうです。車はそれ以外にも見た目の魅力もたいへん重要ですが、この車は愛嬌のあるデザインでこの点でもかなり高得点だったと思います。

 ミニカーは1982年に発売されたエリゴール製です。実車同様に小振りのサイズですが、カラーリングが綺麗でとても良くできています。5CVの量産ミニカーとしては一番出来の良い傑作だと思います。エリゴールは商用車も含めて数種類の5CVをモデル化しています。これ以外の5CVのミニカーはラミーやノレブのプラスチック製がありました。最近の物では、フランスのミニカー付雑誌「PASSION CITROEN」用に作られたユニバーサルホビー製の5CV (C3) トレフルがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN 5CV 1
CITROEN 5CV 2

 以下は同じエリゴールのバリエーションで幌を閉じた5CV トルベード (1/43 型番1037)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 5CV 5
CITROEN 5CV 4

 以下は同じエリゴールのバリエーションで商用車 5CV カミオネットBENEDICTINE (1/43 型番1017A)の画像です。BENEDICTINE(ベネディクティン)とはフランスを代表する薬草系リキュール酒の名前です。これ以外にもミシュランなどのバリエーションがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 5CV CAMIONNETTE 1
CITROEN 5CV CAMIONNETTE 2

 以下は1958年頃に発売されたノレブのプラスチック製の5CV (1/43 型番46)の画像です。全体がプラスチックで出来ていますので、重量感がすこし足りませんが、こちらも良い味を出しています。ノレブのプラスチック製ミニカーは経年変化でほとんどが変形するのですが、これは製作時期が新しくプラスチックの材質をかえているのか?、ほとんど変形していません。エリゴールの5CVはこれの型を流用しているようです。(エリゴールが細部を変更しているようですが)
CITROEN 5CV 7
CITROEN 5CV 8

 以下は1960年代に発売されたフランスのラミー(RAMI)製の5CV (1/43 型番4)の画像です。50年以上も昔のミニカーとは思えないほど、細部もそこそこリアルで、カラーリングも綺麗で良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 5CV 9
CITROEN 5CV 10

 以下は2005年頃に販売されたユニバーサルホビー製の5CV (C3) トレフル (1/43 型番6647/205)の画像です。これはフランスのミニカー付雑誌「PASSION CITROEN」のNo.5用に作られたものです。雑誌付きのミニカーながら、特徴的な3座シートや室内から手動で動作させるワイパー(2重になっているように見える)がきちんと再現されているなど結構良く出来ています。5CV (C3) トレフルのミニカーはこれしかないようで、車種的に貴重なミニカーです。
CITROEN C3 TREFLE 1
CITROEN C3 TREFLE 2

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