ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CITROEN CX 1974 FRANCE

CITROEN CX
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX


SOLIDO 29 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.66m 全幅約1.76m エンジン 変速機: 4気筒 2.2L 115HP 5段変速
性能: 最高速186km/h  データーベースでシトロエン CXのミニカー検索

シトロエン CX フランス 1974年

 

 シトロエン DSの後継車として1974年に登場したのがCXでした。名前は空気抵抗係数を示す記号CXに因んだ物で、その名の通り空力に優れた滑らかなボディにDS譲りのハイドロニューマチックシステムを継承していました。CXは一見ハッチバックに見えますが、後席背後はハッチではなく独立したトランクでした。またリアウインドーが凹面ガラスになっているのもCXの特徴で、空気抵抗を軽減する効果があったそうです。当初のエンジンは4気筒2L(102HP)/2.2L(115HP)で、DSとは異なり横置きされており、5段変速で最高速186km/h(2.2L)の性能でした。1975年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1975年にホイールベースを延長した高級仕様セダンのプレステージ、ホイールベースを延長したワゴンのブレークと7人乗りのファミリアーレが追加され、1979年にはセダンにリムジーンが追加されました。エンジンは1978年に2.5Lディーゼル、1983年に2.5L、1984年に2.5Lターボ(168HP)が追加されました。(全て4気筒エンジン) 1985年のマイナーチェンジで後期型となり、金属製の前後バンパーが樹脂製に代わり、フロントのデザインや内装が変更されました。1989年に後継車のXMにモデルチェンジしました。総生産台数は約110万台でした。なおシトロエンは経営不振で1974年にプジョーに吸収合併されたので、CXはシトロエン独自設計の最後のモデルでした。   

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたソリド製の当時物です。ソリド最盛期のミニカーなので非常に良い出来ばえで、CXの特徴的なフロント周りの雰囲気や滑らかなボディをうまく再現しています。ソリドはブレークもモデル化していて、別ブランドのベレムでもセダンとブレークを数種類モデル化していました。これ以外の当時物ミニカーとしては、スペイン ディンキー、そのスペイン ディンキーと同じ型を使っているオートピレン、ノレブ、マッチボックス、ガマ、ポリスティル(ポリトーイ)の1/25などがありました。当時物以外ではイクソ、ノレブの1/43と1/18、ミニチャンプス、レジン製ではネオ、マトリックスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN CX 1
CITROEN CX 2

 以下は1978年に発売された同じソリド製の当時物 シトロエン CX ブレーク (1/43 型番65)の画像です。CXのブレークは全長が長いので、ずいぶんかっこいいです。テールゲート開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX BREAK 1
CITROEN CX BREAK 2

 以下は1978年に発売されたスペイン ディンキー製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番1455)の画像です。縮尺は1/43となっていますが、実際には少し小さめ(全長104㎜)にできています。サイズが小さいのが今一つですが、上記ソリドとほぼ同等の良い出来ばえです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 3
CITROEN CX 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 5
CITROEN CX 6

 以下は1977年頃に発売されたオートピレン製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番1455)の画像です。上記のスペイン ディンキーはオートピレンが製造していたので、同じ型を使ったオートピレン版です。ほとんど同じ物ですが、ホイールが変更されていて、室内もほんの少しだけ違っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 7
CITROEN CX 8

 以下は1974年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番845)の画像です。当時のノレブの廉価版ミニカー JET CARシリーズの1台です。ヘッドライトの処理など安っぽい作りですが、プロポーションは悪くないです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 11
CITROEN CX 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 13
CITROEN CX 14

 以下は1977年頃に発売されたポリスティル(ポリトーイ)の当時物 シトロエン CX (1/25 型番S38)の画像です。ポリトーイの大スケールミニカー Sシリーズの1台で、縮尺1/25で全長約180㎜の大きなサイズです。ボンネット/ドア/トランク開閉ギミック付で、特にドアはドアハンドルをスライドさせてドアロックを外すといった凝った仕掛けになっていました。このドアは凝っていますが、エンジンルーム内のエンジンや室内の造形は1/25サイズとしては物足りないレベルです。ただ当時の大スケールミニカーはこれが標準的なレベルでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 15
CITROEN CX 16

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 17
CITROEN CX 18

 以下は2005年に発売されたミニチャンプス製のシトロエン CX プレステージ (1/43 型番400111400)の画像です。ロングホイールベースで全長約4.9mのプレステージをモデル化していますので、全長が116㎜と上記のソリド製などより大きいです。灯火類やクロームモールなどの細部がリアルに再現されたミニチャンプスらしい良い出来ばえです。室内の造形や色使いもリアルで高級な感じがうまく再現されています。ただワイパーが少し目立ち過ぎることが今一つです。ミニチャンプスはブレークもモデル化してます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX PRESTIGE 1
CITROEN CX PRESTIGE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX PRESTIGE 3
CITROEN CX PRESTIGE 4

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FIAT 131 MIRAFIORI 1974 ITALY

FIAT 131 MIRAFIORI
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI


MATTEL MEBETOYS A85 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 75HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでフィアット 131のミニカー検索

フィアット 131 ミラフィオーリ イタリア 1974年

 

 1974年にフィアット 124の後継車としてフィアット 131が登場しました。サブネームのミラフィオーリとは生産工場の名前でした。124は平凡な設計ながらスポーティな味付けの車でしたが、131はごくオーソドックスな乗用車に変わりました。124に装備していた4輪ディスクブレーキは後輪がドラム式に代わり、クーペやスパイダーの設定は無くなり代わりに2ドアセダンが設定されました。ボディはシンプルなセダン スタイルで、エンジンは4気筒1.3L(65HP)と1.6L(75HP)の2種類、1.6L搭載車は丸型4灯式ヘッドライト、1.3L搭載車は角形2灯式ヘッドライトとなっていました。

 

 フィアット 131は1978年のマイナーチェンジで、大型の角形2灯式ヘッドライトを採用し内装などが高級な物に変わりました。また4ドア版にエンジンをDOHC化した高性能版のスーパーミラフィオーリが追加され、2ドア版にはフィアット 132用のDOHCエンジン(2L 115HP)を搭載したレーシング(最高速180km/h)が追加されてスポーティさも加わりました。131は大衆車として大成功し、1983年に登場した前輪駆動のレガータを後継車として生産中止となりました。総生産台数は約150万台でした。

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたメーベトイ(マテル)製の当時物です。この頃はミニカーの簡素化(コストダウン)が進んでいた時期でしたので、この131もコレクションの対象として見ることは出来ますが、あまり良くない出来ばえです。プロポーションは良いのですが、バンパーと一体化したヘッドライトのフロントグリル造形や、安っぽいホイールなどがいただけません。ただし当時の廉価版ミニカーはほとんどがこんな感じでした。ドア開閉ギミック付です。これ以外の当時物ミニカーはマーキュリーのセダンとブレーク、ポリトーイの1/25と1/43、Bブラーゴの1/24などがありました。当時物以外ではスターライン、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 131 MIRAFIORI 1
FIAT 131 MIRAFIORI 2

 以下は1977年に発売されたポリトーイ製の当時物 フィアット 131 ミラフィオーリ 2ドア (1/43 型番EL76)の画像です。ポリトーイのELシリーズ(型番EL**)も廉価版ミニカーでしたので、これもコストダウンでフロントグリルとバンパーを一体化していて、ホイールも安っぽいです。ただプロポーションは悪くないので、131のミニカーとしては許容できるレベルの出来ばえです。ドア開閉ギミック付です。ポリトーイは1/25でも131をモデル化していて、そちらはサイズが大きいのでまずまずの出来ばえでした。ただ私は1/43サイズを収集対象としていたので特別に出来が良くなければ1/25はあまり買いませんでした。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI 3
FIAT 131 MIRAFIORI 4

 以下は2009年に発売されたスターライン製のフィアット 131 ミラフィオーリ 2ドア (1/43 型番511124)の画像です。スターライン(STARLINE MODELS)はドイツのメーカーですが、1960-1970年代のアルファ ロメオやフィアットなどのイタリア車をたくさんモデル化していました。このフィアット 130はシンプルな造形で、ビジネスライクな実車の雰囲気が良く再現されています。定価は3000円程と安初期の角形2灯式ヘッドライトの1.3Lエンジン搭載車をモデル化しています。最近のミニカーですから、室内などの細部までリアルに仕上げてあって良い出来ばえです。昔のミニカーは上級グレードをモデル化するのが一般的でしたので、当時物ミニカーには角形2灯のものはありません。多分その辺を分かった上で、この車種を選定したのでしょう。(うまい選定です、私は買ってしまいました) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI 5
FIAT 131 MIRAFIORI 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI 7
FIAT 131 MIRAFIORI 8

 以下は1976年に発売されたマーキュリー製の当時物 フィアット 131 ファミリアーレ (1/43 型番304A)の画像です。これもコストダウンでフロントグリルとバンパーを一体化していて、ホイールも安っぽいですが、当時のミニカーはどれもこんな具合でした。ドアとテールゲートが開閉するギミック付です。マーキュリーは4ドアセダンもモデル化していて、タクシー、ポリス、ブレークの商用車仕様など数種類をモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI FAMILIARE 1
FIAT 131 MIRAFIORI FAMILIARE 2

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ALFA ROMEO ALFETTA GT 1974 ITALY

ALFA ROMEO ALFETTA GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GT


PROGETTO-K PK250C 1/43 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.02m 全幅約1.62m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 122HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでアルファ ロメオ アルフェッタ GTのミニカー検索

アルファ ロメオ アルフェッタ GT イタリア 1974年

 

 トランス アクスル方式(前後重量配分が良くバネ下重量が軽い)やインボード式リアブレーキを採用したアルフェッタはスポーツカーのベースとして最適でした。そこでホイールベースを短縮したシャーシにイタル デザインのスポーティなクーペ ボディを載せたGTが1974年に登場しました。GTは期待どおりの優れた操縦性と居住性を両立させたスポーツカーに仕上がりましたが、セダンと同じ不具合(製造品質の問題、ボディ鋼板の錆など)を抱えていました。この不具合は1980年代に大幅な改良が行われるまで続きました。

 

 当初はセダンと同じ1.8L(122HP)エンジンでしたが、1976年には廉価版の1.6L(109HP)エンジンと高性能版の2L(130HP)エンジン搭載のGTVが追加されました。このGTVはジュリア 2000 GTVを代替する車となりました。また1980年のマイナーチェンジでバンパーとフロントスポイラーが一体化されるなど外観が変更され、V型6気筒2.5L(150HP)の新型エンジンを搭載したGTV 2.5が登場しました。この優れたエンジン採用などの改良で不具合のイメージは回復していきました。1983年以降はアルフェッタが省かれアルファ ロメオ GTVと呼ばれるようになり、1987年まで生産されました。

 

 

 ミニカーはプロゲット K製で、1998年頃に発売されました。プロゲット KはイタリアのPEGO ITALIA社のブランドで、安価ながらそこそこ良い出来ばえのイタリア車のミニカー(主にダイキャスト製)を製作していました。(2011年に製作をやめました) このアルフェッタ GTもプロポーションが良く、スポーティな実車がうまく再現されていました。灯火類や室内などの仕上げも値段相応でした。(当時の定価は3900円でした) アルフェッタ GTの当時物ミニカーはマーキュリー、ポリトーイ、ソリドがありました。当時物以外ではミニチャンプス、M4、オートアートの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO ALFETTA GT 1
ALFA ROMEO ALFETTA GT 2

 以下は1975年に発売されたマーキュリー製の当時物 アルファ ロメオ アルフェッタ GT (1/43 型番306A)の画像です。マーキュリーのミニカーとしては後期のもので、当時の廉価版ミニカーの類でした。したがってヘッドライトの造形などが簡素ですが、プロポーションは良く当時の廉価版ミニカーとしては並みの出来ばえでした。ホイールが安っぽいプラ製ではなく金属製なのは良いのですが、外径がすこし小さめです。ドアが開閉するギミック付きで、室内もそこそこ再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GT 3
ALFA ROMEO ALFETTA GT 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GT 5
ALFA ROMEO ALFETTA GT 6

 以下は1980年に発売されたソリド製の当時物 アルファ ロメオ アルフェッタ GTV レース仕様 (1/43 型番82)の画像です。高性能版GTVのレース仕様をモデル化しています。レース仕様なので前後バンパーが外され太いタイヤをカバーするオーバーフェンダーが付いています。また室内後部にはロールケージが追加されています。この当時のソリド製ミニカーはプロポーションは悪くないものの、コストダウンで構成部品が簡素化された素っ気ない造りになっていました。このアルフェッタ GTVもドア開閉ギミックが省略され、室内の造形も簡素です。デカールが貼られていないとあっさりした白一色だけのミニカーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GTV 1
ALFA ROMEO ALFETTA GTV 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GTV 3
ALFA ROMEO ALFETTA GTV 4

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LAMBORGHINI URRACO P250 1974 ITALY

LAMBORGHINI URRACO P250
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO P250


MINICHAMPS 400103320 1/43 99㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.25m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC V型 8気筒 2.5L 220HP 5段変速
性能: 最高速232km/h  データーベースでランボルギーニ ウラッコのミニカー検索

ランボルギーニ ウラッコ P250 イタリア 1974年

 

 ランボルギーニがポルシェ 911クラスの2+2座スポーツカーのマーケットを狙って開発したのがウラッコで、1970年にプロトタイプが発表されました。ウラッコとは「小さな牡牛」の意で「ベビー ランボルギーニ」と呼ばれました。2+2座を実現するためにミドシップ横置きエンジンという難しい構造を採用したのは、ランボルギーニらしさを出すためだったのでしょう。この構造で価格をポルシェ 911と同程度とする必要があったことから量産には問題が多かったようで、実際に生産されたのは1973年からでした。

 

 当初のP250のエンジンはV型8気筒2.5L(220HP)で、1975年に追加されたP300はDOHC V型8気筒3L(250HP)で、P300の最高速は265km/hでした。ベルトーネ(マルチェロ ガンディーニ)のデザインは直線的でモダンでしたが、全長が短いので寸詰まりな感じがしてあまりかっこよくありませんでした。結局この車は1979年までに約800台ほどしか生産されず、ポルシェ 911には遠く及ばない失敗作でした。1976年に後継車のシルエットが登場しました。(実車画像→ ランボルギーニ シルエット)

 

 

 ミニカーは2004年に発売されミニチャンプス製です。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車の寸詰まりなイメージがうまく再現されていてかなり良い出来ばえでした。灯火類、リアウィンドーのルーバー、室内のインパネなどの細部もリアルに再現されています。ウラッコの当時物ミニカーとしてはメーベトイとポリトーイがありました。当時物以外では京商の1/18と1/64、イクソとその別ブランドのホワイトボックス、ルックスマート(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI URRACO 1
LAMBORGHINI URRACO 2

 以下は1971年に発売されたメーベトイ(マテル グラントロス)製の当時物 ランボルギーニ ウラッコ (1/43 型番A47)の画像です。(メーベトイは1970年頃にアメリカのマテル傘下となりマテル グラントロスに改名しています) 1970年に公開されたウラッコのプロトタイプをモデル化しています。(実車画像→ ランボルギーニ ウラッコ プロトタイプ) プロトタイプなので上記のミニチャンプス製のウラッコ P250と見比べると、リトラクタブル ヘッドライトの位置が違っています。フロントノーズが短めで車高が高いのがいまいちですが、当時としては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO 3
LAMBORGHINI URRACO 4

 以下は1972年に発売されたポリトーイ製の当時物 ランボルギーニ ウラッコ (1/43 型番M22)の画像です。これも1970年に公開されたプロトタイプをモデル化しています。サイドビューをみると実車よりかっこよくデフォルメされていて、プロポーション的には実車から外れています。実車のイメージから外れていましたが、子供向けのかっこいいミニカーという見方をすれば、それなりの出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO 5
LAMBORGHINI URRACO 6

 1970年代のミニカーは同じ車をモデル化しても、メーカーごとに個性がありました。メーベトイとポリトーイは当時の代表的なメーカーですが、同じウラッコのミニカーながら両社のミニカーにはかなり大きな違いがありますので、2台を並べて比較してみました。 全長はポリトーイが98㎜、メーベトイが100㎜でポリトーイが少し短いです。車幅はメーベトイが41㎜でポリトーイは43㎜となっていて、ポリトーイのほうが幅広くなっています。実車寸法を1/43でスケールダウンすると全長は100㎜で全幅は41㎜となりますから、ポリトーイはかなり幅広にデフォルメされています。メーベトイはスケールモデル的に全長/全幅は正確なのですが、車高が高くなっているので、そこが今一つです。実車に似ているかどうかを別にすると、ポリトーイのほうがかっこよく見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO COMPARE 1
LAMBORGHINI URRACO COMPARE 2

 以下は2台のエンジンルームの開閉ギミックの画像です。ポリトーイのリアパネルの開き方は量産された実車と同じなのですが、メーベトイのリアパネルの開き方は実車と違っています。プロトタイプも量産も同じ開き方だったと思いますので、メーベトイの開き方は意図的な変更だと思います。(たぶん大きく開閉できる派手なギミックにしたかったのでしょう) 再現されたエンジン(横置きV型8気筒)もポリトーイのほうがリアルにできています。こんな具合に昔のミニカーは正確なスケールモデルという訳ではなかったのですが、その実車とはちょっと違うところに各ミニカーメーカーの個性があり、色々と楽しめたのです。(現在の画一的で似たり寄ったりのミニカーとは別物でした) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO 9
LAMBORGHINI URRACO 8

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LAMBORGHINI BRAVO 1974 ITALY

LAMBORGHINI BRAVO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI BRAVO


MINICHAMPS 400103670 1/43 88mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.74m 全幅約1.88m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 3L 300HP 5段変速
性能: 最高速275km/h  データーベースでランボルギーニ ブラーボのミニカー検索

ランボルギーニ ブラーボ イタリア 1974年

 

 ランボルギーニ ブラーボは1974年にトリノ ショーで公開されたコンセプトカーです。ベルトーネのマルチェロ ガンディーニのデザインで、ウラッコをベースにしていました。ウラッコの後継車として実際に量産準備をしていた走行可能なプロトタイプでした。その為ボディの基本プロフィールはあまり奇をてらったところがないシンプルなデザインです。ただフロントピラーを隠してサイドとフロントを一体化した大きなウインドーは斬新でした。フロントとリアのルーバーパネルはシンプルなボディのアクセントになっていて、フロントのルーバー最前列の左右の2つはリトラクタブルヘッドライトとなっていました。

 

 リア クオーターパネルの窓の切り欠きもデザイン上のアクセントで、この切り欠きのモチーフがフロントエンドとテールエンドに反復されていました。エンジンはウラッコのV型8気筒3Lで横置きミドシップ搭載されていました。ブラーボは量産化されませんでしたが、デザインの特徴(リアフェンダーのホイールオープニング形状など)は同時期に市販化が発表されたカウンタックとよく似ていました。またカウンタックに採用された5穴ホイールがブラーボ ホイールと呼ばれるのは、それがブラーボ用にデザインされた5穴ホイールと同じだったからです。

 

 

 ミニカーは2008年に発売されたミニチャンプス製です。全盛期のミニチャンプスのそつの無い標準的な良い出来ばえでした。実車に忠実でスモーク ガラス仕様になっているので、室内はほとんど見えません。特筆すべきはその見えない室内の造形も手抜きせずに再現してあることです。当方は興味本位でミニカーを分解して内部を確認してみました。ステアリング センターのランボルギーニのロゴやメータパネルまでちゃんと再現してありました。 当時のミニチャンプスはこのように真摯で良心的な物づくりをしていたので好きなブランドでしたが、最近はその姿勢が崩れました。(1/43のF1や1/18はそうでもないようですが、昔に比べると高価です) これ以外のブラーボのミニカーは、京商の1/64やホワイトボックスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI BRAVO 1
LAMBORGHINI BRAVO 2

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