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アルファ ロメオ ジュリア TI 1600 イタリア 1962年
アルファ ロメオ ジュリエッタの後継車として、戦後のアルファ ロメオを代表する傑作車ジュリアが1962年に登場しました。ジュリアという名前は1.3Lのジュリエッタの姉という意味で、最初に登場したベルリーナ(セダン)のジュリア TIはDOHC 4気筒1.6L(92HP)エンジンを搭載し、5速変速、4輪ディスクブレーキ(初期型は除く)、最高速165km/hの高性能小型車で人気を博しました。新型車ジュリアはセダンのTIだけで、クーペのスプリントやオープンカーのスパイダーはエンジンをジュリア TIの1.6Lに変更しただけのジュリエッタのマイナーチェンジ版でしたが、名前はジュリアに変更されました。1963年にクーペはジュリア スプリントにモデルチェンジしました。
1963年にTIの高性能版(112HP)のTI スーパーが限定生産されました。1964年には1.3L(78HP)エンジンを搭載しヘッドライトを2灯式とした廉価版1300が追加され、1965年に1.3L(82HP)エンジンを搭載した1300 TIが追加されました。1972年にセダン系はスーパー 1.3とスーパー 1.6の2モデルになりました。1974年のマイナーチェンジでボンネットやフロントグリルが変更され、1977年まで生産されました。1977年に後継車のジュリエッタ 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1966年に発売されたポリトーイ製の当時物です。独特のフロントグリル、サイドに走るプレスライン、ラップラウンドしたリアウインドーなど、ジュリアのイメージが実にうまく再現されていました。ポリトーイ初期のMシリーズの中でも特に出来が良い秀作だと思います。なおヘッドライトにラインストーンが使われていますが、これは当時のミニカーの流行りで豪華な感じのする仕上げでした。(このキラリと光るヘッドライトが個人的には好きです) ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外のジュリアのTIの当時物ミニカーは、ディンキー、メーベトイ、マーキュリー、エディルトイがありました。当時物以外ではブレキナの1/87、ノレブ、プロゲットKなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ ジュリア スプリント GT イタリア 1963年
1962年にアルファ ロメオ ジュリエッタを後継するジュリア TI (セダン)が登場しました。ジュリエッタ シリーズのクーペ ジュリエッタ スプリントとSS、オープンカーのスパイダーは外観をほとんど変えないまま、ジュリア TIの1.6L(92HP)エンジンを搭載してマイナーチェンジされ、車名がジュリアに変更されました。ジュリア シリーズで一番人気のあったスプリント GTが1963年に登場しました。人気の理由はG.ジウジアーロがデザインした美しいベルトーネ製のクーペボディで、4人が無理なく乗ることができました。エンジンは106HPにパワーアップされ、軽量化された車体の最高速は180km/hでした。
1964年にオープンカーのジュリア スプリント GTC、1965年に高性能版(109HP)のジュリア スプリント GTV(ヴェローチェ)とレース用にアルミ製ボディで軽量化したジュリア スプリント GTA(115HP)が追加されました。スプリント GTVはその後1750 GTV/2000 GTVと発展し、4灯式ヘッドライトが採用されました。GTAは1966年から1969年まで4年連続でヨーロッパ ツーリングカー選手権のチャンピオンになるなど活躍しました。また1965年に1.3L(88HP)エンジンを搭載した廉価版のGT 1300 ジュニアが追加され、1968年にはレース仕様のGTA 1300 ジュニアが追加されました。(実車画像→ アルファ ロメオ GT 1300 ジュニア 1971)
ミニカーはポリトーイ初期のMシリーズの第1作目で、1965年に発売されました。Mシリーズ最初のモデルに選ばれたことが、スプリント GTの人気を物語っていると思います。あまりデフォルメせず、素直にモデル化されていて当時のミニカーとしては良く出来ていました。 (タイヤが少し大きめな気がしますが) ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きですが、Mシリーズの1作目で経験不足だったのか可動部の建付けがあまり良くありません。これ以外のスプリント GTの当時物ミニカーはマーキュリーとエディルトイがありました。当時物以外では、ディテールカー、プロゲットK、ミニチャンプス、ソリド、M4などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ ジュリア TZ イタリア 1963年
1963年にアルファ ロメオ ジュリア TZ(TZ1)がジュリエッタ SZの後継車として登場し、GTレースカーのベースとして約120台が限定生産されました。このTZとはTUBOLARE ZAGATOの略で、チューブラ フレーム(鋼管で組んだ車体)にザガートのデザインしたボディを載せたという意味です。ジュリエッタ SZのデザインをさらに突き詰めた美しい流線型ボディはアルミ製で、車重はわずか660kgでした。テールを途中で切り落としたようなデザイン処理はコーダ トロンカ(カムテール)と呼ばれています。これは長く伸ばして絞り込んだテールが最も空気抵抗が少ないという従来の理論に対して、テールを途中でカットしてもその空力的効果は変わらないというカム理論を応用したものでした。
当初のエンジンはジュリア TIの1.6Lを130HPにチューンした物で、最高速は225km/hでした。(レース用ではさらに高度なチューンがされていたはずです) 1964年にはFRP製ボディで軽量化し、さらにダイナミックなデザインとなったレース専用車のTZ2が登場しました。エンジンは170HPにパワーアップされ、最高速245km/hでした。TZ1は1964年ルマンでクラス優勝しています。TZ2は1965年ルマンに参戦していますが、リタイアしています。(実車画像→ アルファ ロメオ ジュリア TZ2)
ミニカーは1966年に発売されたポリトーイ製のMシリーズの当時物です。特徴的なリアのコーダ トロンカなど美しい流線形ボディがうまく再現されていて、実車よりもかっこよく?できていました。メタリック塗装も綺麗で当時のミニカーとしてとても素晴らしい出来ばえでした。ドアとフロントカウルが開閉するギミック付きで、カウル下のエンジンも良く再現されています。これ以外のTZの当時物ミニカーはソリド(同じ型のべレム)のTZがありました。当時物以外では、ベストモデル、イクソなどがあります。TZ2のミニカーはベストモデル、ミニチャンプス、オートアートの1/18などがあります。 以下はフロント/フロントカウルを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ ジュリア SS イタリア 1963年
アルファ ロメオ ジュリエッタ シリーズの高性能版として、SZ(スプリント ザガート)とSS(スプリント スペチアーレ)がありました。SZはスプリントのレース仕様、SSはスプリントの特別仕様の2シータークーペで1957年に追加されました。ベルトーネがデザインした、古典的な美しさと優れた空力特性を持つ流線形ボディが特徴でした。エンジンはSZと同じDOHC4気筒1.3L(100HP)で、軽量で空力に優れたボディのせいもあって、最高速は200km/hでした。
1962年にジュリエッタがジュリアにモデルチェンジし、1963年にジュリエッタ SSはボディはそのままでジュリアの1.6Lエンジンを112HPにパワーアップして搭載し、名前がジュリア SSに変わりました。(内装は豪華に変更されたようです) ジュリア SSはジュリア シリーズではTZの次に高価なモデルで、1966年まで生産されました。ジュリエッタ SSとジュリア SSはどちらも約1400台が生産されました。
ミニカーは1965年に発売されたポリトーイ製の当時物です。ジュリア SSをモデル化しています。フェンダーの膨らみ具合などがポリトーイ流でややオーバーにデフォルメされていますが、美しい曲面で構成されたボディスタイルをうまく再現していました。スケールモデル的な観点では少しやりすぎのデフォルメですが、このポリトーイ流のセンスが好きなので、このジュリア SSはポリトーイのMシリーズの中で一番好きなモデルです。(もう1台 金色の色違いも持っています) ジュリア SSの当時物ミニカーは同じポリトーイのペニー(1/66)とポリトーイをコピーしたスペインのジョアル(JOAL)の物しかありません。最近の物では、M4、テクノモデル(1/18 レジン製)、ルックスマート(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ ジュリア カングーロ ベルトーネ イタリア 1964年
アルファ ロメオ ジュリア カングーロは1964年のパリ サロンで公開されたデザイン コンセプトカーでした。レースカーのアルファ ロメオ TZをベースにした公道仕様車を提案したもので、余分な空間を切り取って美しい流線形ボディにまとめたデザインは、ベルトーネに在籍していた若かりしG.ジウジアーロによるものでした。ボディはファイバーグラス製でTZのアルミニウム製ボディより軽量でした。
カングーロは発表当時そのデザインが絶賛されましたが、TZのシャーシの供給不足などの理由で生産化はされませんでした。ただこのデザインはその後のアルファ ロメオの量産車デザインに生かされました。その代表的なモデルとしては1970年に登場したアルファ ロメオのスーパーカーであったモントリオールがありました。なお車名のカングーロ(イタリア語)は、英語ではKANGAROO(カンガルーの意)のことです。
ミニカーは1967年に発売されたポリトーイ製Mシリーズの当時物です。 実車と比べると、ヘッドライトが小さ目で全体的なボリューム感が少し抑え気味に感じますが、その辺はポリトーイ流のデフォルメだと思います。ドアとフロントカウルが開閉するギミック付きで、このミニカーの見どころは大きく開くフロントカウルと、その下のエンジンルーム内のエンジン等のリアルな再現です。このようにエンジン/サスペンションなどのメカをリアルに再現しているのが当時のポリトーイ Mシリーズの特徴でした。また50年以上も前に作られたミニカーながら塗装の艶などはまだ新品のようで、ポリトーイの塗装品質が優秀だったことがわかります。この魅力的なミニカーは、私がミニカーを集めるきっかけになった1台でしたので、今でもとても大切にしています。(銀Mの色違いも持っています) これ以外のカングーロの当時物ミニカーとしては、同じポリトーイのペニーシリーズの1/66、マーキュリー、ポリトーイをコピーしたジョアルがありました。最近ではNEO(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/フロントカウルを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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