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アルファ ロメオ ジュリエッタ ベルリーナ TI イタリア 1957年
アルファ ロメオ ジュリエッタのベルリーナ(セダン 750型)は1955年に発表されました。ホイールベースはジュリエッタ スプリントと同じですが、全長と全高を大きくして5人乗りのキャビンを作り出していました。エンジンは53HPにディチューンされ、最高速は135km/hとなっていました。1957年には65HPにパワーアップした高性能版のベルリーナ TIが追加されました。
1959年にエンジンの改良や外観の変更(フロントグリル意匠変更とテールライトのTI型への統一)が行われ、シリーズ 2(101型)となりました。1961年にもフロントグリルが意匠変更されエンジンがパワーアップ(62HP/74HP)されました。1962年に後継車のジュリアが登場しましたが、ジュリエッタ シリーズは1965年まで生産され、総生産台数は約18万台でした。このジュリエッタ シリーズの大ヒットで、アルファ ロメオはイタリア第2位のメーカーに成長していきました。
ミニカーはリオ製で、1995年頃に発売されました。兄弟会社であったブルム製の1900とよく似た雰囲気の作風で、プロポーションが良く細部もそこそこ良く再現されていました。これはTI仕様をモデル化しているのでリアに「GIULIETTA TI」のロゴが付き、テールライトの位置が通常のベルリーナとは少し異なっています。リオはレース仕様やポリス仕様など約40種類のバリエーションを作っています。リオ以外では、ポリトーイのプラスチック製当時物、マーキュリーの当時物、当時物以外では国産名車コレクション(イクソ製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー イタリア 1958年
1950年に登場したアルファ ロメオ 1900は成功し、より小型でスポーティな1.3Lのジュリエッタが1954年に登場しました。ジュリエッタはまずクーペ ボディのスプリントが登場しました。ボディのデザインはベルトーネによるもので、スポーティでセンスの良いものでした。次にベルリーナ(セダン 750型)が1955年に登場しました。ホイールベースは スプリントと同じでしたが、全長と全高を大きくして5人乗りとなっていました。エンジンは53HPにディチューンされ、最高速は135km/hとなっていました。1957年には65HPにパワーアップした高性能版のベルリーナ TIが追加されました。
さらに1955年にスパイダー、1957年に高性能版のスプリント スペチアーレ(SS)とスプリント ザガート(SZ) (レース仕様車)が追加されました。 スパイダーはピニンファリーナのデザインによる2座のオープンカーで、性能的にはスプリントと同じでしたが、比較的安価でピニンファリーナ製の美しいオープンカーが買えるとあって人気がありました。エンジンを90HPにパワーアップして最高速180km/hの高性能版ヴェローチェもありました。1961年まで生産され、総生産台数は約16000台でした。1962年からは1.6Lエンジンが搭載されジュリア スパイダーに名前が変わりました。
ミニカーは1995年に発売されたディテールカー製です。ディテールカーはイタリアのCDCグループのブランドで、1992年頃から主に1/43のダイキャスト製ミニカーを作っていました。ディテールカーはその名のとおりディテールにこだわった良い出来ばえのミニカーが多かったです。このジュリエッタ スパイダーはヘッドライトとタイヤがやや大きめの感じがしますが、雰囲気はよく再現されていました。特に実車に即したリアルな内装(赤いラインのシートなど)が良い出来ばえです。ジュリエッタ スパイダーの当時物ミニカーとしてはソリドやポリトーイ初期のプラスチック製などがありました。当時物以外ではソリド(ディテールカーのOEMと思われる)、ミニチャンプス、オートアートの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ ジュリエッタ SZ イタリア 1960年
アルファ ロメオ ジュリエッタ SZはジュリエッタのレース仕様車で、1957年に登場しました。SZとはスプリント ザガート(SPRINT ZAGATO)の略で、カロッツェリア ザガートのデザインによるスプリント(スポーツ)仕様という意味です。アルミ製のボディやプラスチック製のドアウインドーなどで車重785kgまで軽量化され、1.3Lながら100HPにチューンしたエンジンで最高速195km/hと極めて高性能でした。SZはスプリントの約1.5倍と高価なモデルで、たったの200台ほどしか生産されていません。1961年タルガ フロリオでのクラス優勝など、ラリーやレースなどで活躍しました。
この車のテールはコーダ トンダ(CODA TONDA 伊語で「丸い尻尾」の意)とよばれています。SZの後期型であるSZ2は空気抵抗を下げるためノーズとテールが延ばされました。その際にテールは途中で切り落としたような処理がされ、これはコーダ トロンカ(CODA TRONCA 伊語で「尻尾を切る」の意)又はカムテールと呼ばれています。 (実車画像→ ジュリエッタ SZ2) 長く伸ばして絞り込んだテールが最も空気抵抗が少ないという従来の理論に対して、テールを途中でカットしてもその空力的効果は変わらないというカム理論を応用したものでした。SZ2は120HPまでパワーアップし最高速は220km/hまで向上しました。1963年にSZ2はTZに発展しました。
ミニカーはバン製で2000年に発売されました。前述したバン製のスプリントと同様に、これもプロポーションがよく丸みのあるボディがうまく再現されていました。フロントグリル、ホイール、室内など細部もよく再現されていて、2000年代に作られたミニカーながらとても良い出来ばえでした。ジュリエッタ SZの当時物のミニカーはなく、現時点でもSZの量産品ミニカーはこのバン製しかありません。(レジン製の少量生産品ではスパークの1/43やテクノモデルの1/18がありますが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 2600 ベルリーナ イタリア 1962年
1950年に登場して大成功したアルファ ロメオ 1900は1958年にモデルチェンジして一回り大きい2000となりました。サスペンションなどの主要なメカは1900を踏襲しており、既に2Lになっていた1900 スーパーのDOHC 4気筒2L(90HP)エンジンを搭載し、5段変速機で最高速160km/hの性能でした。当初は4ドアセダン(ベルリーナ)と115HPにパワーアップしたエンジンを搭載するトゥリング製の2ドア2シーターのスパイダーがありました。1960年にベルトーネ製の2ドアクーペのスプリントが追加されました。
1962年にエンジンをDOHC 6気筒2.6Lに切り替えて2600となりました。当初は2000と同じベルリーナ(エンジン 130HP)、スプリント(145HP)、スパイダー(2+2シータ 145HP)の構成でしたが、1965年にザガート製の2ドア2シータークーペの2600SZ(165HP)が追加されました。ベルリーナの最高速は175km/hでしたが、2600SZは215㎞/hと高性能でした。2600シリーズはアルファ ロメオの大型高級車として1968年まで生産され総生産台数は約11000台でした。(見た目が美しいスプリントが約7000台で売れ筋でした) 後継車は4気筒エンジン搭載の1750 シリーズでした。
ミニカーは1960年代に発売されたメーベトイ製の当時物です。オーソドックスなデザインの2600 ベルリーナをモデル化しています。プロポーションが良くフロントグリルが結構リアルに出来ているなど、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。なお残念なことに、中古品として入手した時点で右ヘッドライト(ラインストーン)が欠落していました。2000/2600 ベルリーナ(セダン)は実車があまり人気がなかったことを反映してか、当時物ミニカーはこれとポリトーイ初期のプラスチック製しかないようです。当時物以外では、スターライン、KESS MODEL(レジン製)などがあります。(人気があったスプリントはたくさんモデル化されていますが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 2600 スプリント イタリア 1962年
1950年に登場して大成功したアルファ ロメオ 1900は1958年にモデルチェンジして一回り大きい2000となりました。サスペンションなどの主要なメカは1900を踏襲しており、既に2Lになっていた1900 スーパーのDOHC 4気筒2L(90HP)エンジンを搭載し、5段変速機で最高速160km/hの性能でした。当初は4ドアセダン(ベルリーナ)と115HPにパワーアップしたエンジンを搭載するトゥリング製の2ドア2シーターオープンカー スパイダーの構成でした。(実車画像→ 2000 スパイダー) 1960年にベルトーネ製の2ドアクーペ スプリントが追加されました。
スプリントはベルトーネ製のクーペで、当時はデザインだけではなく実際のボディ製作もベルトーネが行っていました。1962年にベルリーナ(セダン)のエンジンが6気筒2.6L(130HP)に切り替わり、スプリントも6気筒2.6L(145HP)エンジンになりました。スプリントはベルリーナよりも軽量だったので、最高速は200km/hに達しました。2600シリーズは後継車の1750 ベルリーナが1967年に登場し、1968年まで生産されて総生産台数は約11000台でした。スプリントはその高性能とスタイリッシュな外観で人気があり、ベルリーナの倍以上の約7000台が売れました。
ミニカーは1960年代に発売されたポリトーイ製の当時物です。6気筒エンジンを搭載した2600 スプリントのモデル化で、ボンネット上のエアスクープが6気筒エンジン搭載の証です。ノーズ部分を低くデフォルメしているので、キャビン部分がやや大きめ目に感じられますが、ポリトーイらしいかっこいい出来ばえになっていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、DOHC エンジンや室内インパネなどの細部も良く再現されています。スプリントの当時物ミニカーとしては、ポリトーイよりプロポーションが良いソリド製もありました。当時物以外ではバン、M4、レジン製ではネオ(NEO)やトップスピード(TOPSPEED)などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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