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マツダ コスモ AP (RX-5) 日本 1975年
マツダ コスモ 2代目は北米市場を見据えた高級スペシャリティーカーとして、1975年に登場しました。ルーチェをベースにしたシャーシに、特徴的なセンターウインドウを持つピラード ハードトップを載せ、フロントはいかにもアメリカ向けの顔付でした。このスタイルは国内でも人気を呼び、性能的にも優れていたので1975年のカー オブ ザ イヤーを受賞しています。エンジンは12A型(125HP)/13B(135HP)ロータリーエンジンと4気筒2L(110HP)/1.8L(100HP)レシプロのエンジンで、何れも排ガス規制対応のAP(Anti Pollusion)と称する低公害エンジンでした。(車名のAPの由来です) 3段AT/5段変速で最高速195km/hの性能でした。
1979年のマイナーチェンジで、丸型4灯ヘッドライトを角形2灯に変え、テールライト形状も変更した後期型となりました。1977年にはランドウトップというノッチバックのレザー張りハードトップを持つコスモ Lが追加されました。豪華なスペシャリティーカーでありながら、発売して半年で2万台以上が売れるほど大ヒットしました。1978年に発売されたトヨタ セリカ XXなどに代表される、高級なスペシャリティーカー市場を開拓した車でした。1981年にコスモ 3代目にモデルチェンジしました。
以下は1975年に発売されたダイヤペット製の当時物です。前期型のモデル化で、プロポーションが良く特徴的なセンターウインドウなど実車の雰囲気がうまく再現されています。当時のダイヤペット製としてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ダイヤペットはこの前期型とそのワンタッチオープン仕様(ボタンを押すとバネ仕掛けでドアが開くギミック付)と後期型、さらに1/30の前期型もモデル化していました。実車の人気を反映して、コスモ 2代目のミニカーはたくさんありました。当時物ではトミカの前期型と前期型コスモ L、トミカ ダンディの前期型(1/47)がありました。当時物以外ではトミカ リミッテドの前期型、コナミの前期型、ハイストーリー(レジン製)の前期型、国産名車コレクション 1/24などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ランサー セレステ 日本 1975年
1975年に三菱 ギャラン FTOの後継として登場したのがランサー セレステで、ランサーをベースにしていました。アメリカ車風のスポーティなデザインですが、ランサーより動力性能は大人しく、見た目重視のスペシャリティカーでした。4気筒1.4L/1.6L(110HP)のサターンエンジンを搭載し、5段変速で最高速160km/h(1.6L)の性能でした。
1977年のマイナーチェンジで角形2灯式ヘッドライトに変わりました。1979年には2L(105HP)の高性能エンジン搭載の2000GTが追加されました。1981年にセレステは生産中止となり、セレステはこの1代限りでした。国内ではあまり売れなかったようですが、アメリカでは業務提携していたクライスラーからプリムス アロー(ARROW)という名前で販売されました。アメリカでは若い女性層に人気があって結構売れたそうです。そういわれると確かにこの車のスタイルはプリムス風で、もともとアメリカ市場をにらんだ車だったのかもしれません。(実車画像→ クライスラー プリムス アロー 1977)
ミニカーは1976年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの12番工場(製造委託先)の製作で、当時のミニカーとしてはプロポーションが良く、実車がうまく再現されていました。フロントグリルや灯火類も結構リアルに仕上げてあります。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。当時の三菱自動車はダイヤペットのミニカーを実車販促用ノベルティとしてよく使っていました。あまり人気がなかったセレステがモデル化されたのは、販促用ノベルティとして使われたからだと考えます。そんな訳で、最近までこの車のミニカーはこれしか有りませんでしたが、2010年に国産名車コレクションがモデル化し、2014年にはLA-Xがレジン製でモデル化しました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 ブルーバード ハードトップ 810型 日本 1976年
日産 ブルーバード 5代目が1976年に登場しました。先代の名前ブルーバード UからUがとれて、デザインもシンプルでおとなしいスタイルに戻りました。エンジンは先代と同じ4気筒1.6L(95HP)/1.8L(105HP)L型と6気筒2L(115-130HP)L型を搭載し、3段AT 5/4MT変速で、最高速は180Km/h(2L)の性能でした。4ドアセダン、2ドアハードトップとバンが設定されていました。
6気筒エンジンを積んだロングノーズのG6とSSSは全輪独立懸架を踏襲していましたが、それ以外はリアがリーフ リジッドとなり、これは時代遅れで不評だったようです。1977年にリアは4リンク/コイルに改良されましたが、810型は全般的に販売が低迷したようです。1978年のマイナーチェンジで、角形4灯式ヘッドライトを採用した後期型に変わり、ロングノーズに4気筒エンジンを積んだエセ6気筒仕様も追加されました。1979年にブルーバードの6代目(910型)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1977年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ロングノーズ版 G6のハードトップをモデル化しています。これも造形センスが優れていた12番協力工場が製作していましたので、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリルや室内のインパネなども良く再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外の当時物ミニカーはトミカのG6 セダン、トミカ ダンディのG6 ハードトップがありました。(両方とも前期型) 実車の人気がなかった為か、当時物以外のミニカーはありません。 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ (トヨペット) コロナ マーク II X30型 日本 1976年
トヨタ (トヨペット) コロナ マーク II 3代目(X30/X40)は先代とは打って変わったオーソドックスな3ボックススタイルに代わり、1976年に登場しました。このマーク II 3代目のデザインは同時期のアメリカ車(フォード マスタング II 1974年式)の影響を受けたもので、デザインコンセプトだけではなく最上級グレード車に付けられたグランデ(GRANDE)というグレード名までも同じでした。グランデは4輪独立懸架サスペンションと4輪ディスクブレーキが採用された高性能版でした。4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン/バンの設定がありました。
エンジンは6気筒2.6L(135HP)/2L(125HP)のM型と4気筒2L(105HP)R型/1.8L(95HP)のT型で、3段AT/5/4段MT変速で最高速は約157km/h(2.6L)でした。(排ガス規制対策で先代よりも性能が低下していました) 1977年に兄弟車としてチェーサーと北米向けのクレシーダ(CRESSIDA)が追加されました。1978年にマイナーチェンジして後期型(X40)に代わり、正式なブランド名がトヨペットからトヨタに変わりました。 1980年にマーク II 4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ クレシーダ 1977)
ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。国産名車コレクションの初期物でメーカーはフランスの老舗ノレブで、底板に「NOREV」と明記されています。このノレブ製の国産名車コレクションのミニカーはいずれも出来が良く、このマーク IIもフロント/リアの造形が実車の雰囲気をうまく再現していてかなり良い出来ばえとなっています。また安価な雑誌付きミニカーですので、室内の細部も無彩色ですが良く再現されています。またこれはマーク II 3代目(X30) 4ドアセダンの唯一のミニカーですので、その点で車種的に貴重です。マーク II 3代目の当時物ミニカーはダイヤペットのハードトップとトミカのハードトップがありました。2012年にHI-STORY(レジン製)が兄弟車チェイサーのハードトップを、2022年には国産名車コレクションが1/24でマーク II ハードトップををモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ギャラン シグマ (Σ) 日本 1976年
三菱 ギャランの3代目はシグマ(Σ)というサブネームが付いて、1976年に登場しました。当時の国産車として抜きんでたスタイリッシュなデザインは、イタリア人デザイナーによる物だったそうで、たしかにイタリア的でかっこよかったです。4気筒1.6L/1.85L/2L(105HP)エンジンを搭載し、3段AT/5段MTで最高速170km/h(2L)の性能でした。当初はセダンだけでしたが、1977年にバンが追加されました。
1978年に角型2灯式ヘッドライトで見た目を変えた姉妹車のシグマ エテルナが登場しました。(実車画像→ 三菱 ギャラン シグマ エテルナ) 同年のマイナーチェンジで、シグマも角形4灯式ヘッドライトを採用したセミスラントノーズのフロントグリルに変わりました。当時のトヨタ セリカ XXや日産 シルビアなど1970年台後半には角形4灯式ヘッドライトが流行していました。ギャラン 3代目はデザインが良いことなどもあって、かなりヒットしました。1980年にギャラン 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1978年に発売されたダイヤペット製の当時物です。当時のダイヤペットではセンスの良いリアルな造形をする11番工場(製造委託先)が製造していて、スタイリッシュな面構成のボディがうまく再現され、なかなかの良い出来ばえです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内もインパネがリアルに再現されています。当時の三菱自動車はダイヤペットのミニカーを実車販促用ノベルティとしてよく使っていました。このミニカーも販促用ノベルティとして使われたようなので、出来が良いわけです。当時物以外ではトミカ リミッテドが前期型と姉妹車エテルナ、ハイストーリー(レジン製)が前期型をモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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