ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

TRIUMPH TR6 1969 UK

TRIUMPH TR6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH TR6


SOLIDO 1855 1/43 93㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 6気筒 2.5L 150HP 4段変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでトライアンフ TR6のミニカー検索

トライアンフ TR6 イギリス 1969年

 

 トライアンフ TR2から続いていた寄り目スタイルのフロントを一新して、近代的デザインのボディとなったTR6が1969年に登場しました。デザインはドイツのカルマン社によるもので、オプション設定でスチール製ハードトップが装着できるようになりました。フロントサスペンションのスタビライザー追加など足回りが強化されて、操縦性が向上していました。エンジンはTR5と同じ燃料噴射式の6気筒2.5L(150HP)でしたが、主たる市場の北米向けは排ガス対策の関係でキャブレター仕様(105HP)でした。

 

 1975年に後継車のTR7が登場し、TR6は1976年に生産中止となりました。TR6はそれまでのTRシリーズとしては一番多く生産されました。総生産台数は約9万2千台でその90%以上が輸出されました。

 

 

 ミニカーは2003年頃に発売されたソリド製です。フロントの雰囲気や灯火類はそこそこの良い出来ばえなのですが、何故かフロントウィンドーが小さすぎて、ミニカーで一番大事なプロポーションがどうしようもなく悪いです。(キャビンを小さめにするデフォルメは良くありますが、これはやり過ぎです) バリエーションでハードトップ仕様(型番4578)もあり、そちらはプロポーションが多少ましになっていました。なおこの頃のソリドはイタリアのディテールカー(DETAIL CARS)がOEMしたミニカーを販売していて、これもディテールカーの型番351のOEMですので、出来が悪いのはソリドの型職人のせいではなさそうです。これ以外のTR6のミニカーはミニチャンプス、ノレブ、オックスフォードなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH TR6 1
TRIUMPH TR6 2

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TRIUMPH 2000 MK II 1969 UK

TRIUMPH 2000 MK II
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TRIUMPH 2000 MK II


VANGAURDS VA08203 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.63m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2L 84HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでトライアンフ 2000のミニカー検索

トライアンフ 2000 MK II イギリス 1969年

 

 スタンダード社の戦後の主力モデルであったバンガードの後継車として、1963年にトライアンフ 2000/2500が登場しました。ミケロッティのデザインによる斬新なスタイルの乗用車で、モノコックボディや全輪独立サスペンションなどを採用した進歩的な設計の車でした。直列6気筒2L(90HP)/2.5L(132HP)エンジンを搭載し、4段変速(3段AT)で最高速154km/h(2L)の性能でした。1965年にコーチビルダーのカーボディーズ社が架装する5ドア エステートワゴンが追加されました。

 

 1968年にはTR5用の燃料噴射式2.5L(150HP)エンジンを搭載した2.5PIが追加されました。1969年にミケロッティがフロントグリルを一般的なデザインに変更して、2000/2500はMK IIとなりました。MK Iの総生産台数は約12万台でした。1977年にローバー SD1に6気筒エンジンを搭載した廉価版が登場し、その車を後継車としてMK IIは生産中止となりました。MK IIの総生産台数は約20万台でした。MK IIはMK Iに比べるとフロントグリルのデザインに個性がなくなっていましたが、この方が一般受けしたようです。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたバンガーズ製です。バンガーズはイギリスの老舗コーギーのブランドで、2000年頃から主に昔懐かしいイギリス車をモデル化しています。最近のミニカーなのですが、ラインストーン(ダイヤカットガラス)を使ったヘッドライトや塗装で表現したテールライトなど1960-1970年代のコーギー風のレトロな作風が特徴です。またエッチングパーツのワイパーやユーザーが取り付けるフェンダーミラーが添付されているなど細部にこだわった今風の部分もあります。(昔のコーギーのファンであった私にとって懐かしい感じがして好きなブランドです) この2000 MK IIもそのレトロな作風が功を奏して、実車の雰囲気がうまく感じられる良い出来ばえになっていました。なおMK IIの量産ミニカーはバンガーズの物しかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH 2000 MK II 1
TRIUMPH 2000 MK II 2

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ASTON MARTIN DBS V8 1969 UK

ASTON MARTIN DBS V8
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ASTON MARTIN DBS V8


MINICHAMPS 400137601 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約1.83m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 320HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速261m/h  データーベースでアストン マーチン DBSのミニカー検索

アストン マーチン DBS V8 イギリス 1969年

 

 1967年にアストン マーチン DBSが登場しました。それまでの丸みを帯びたレトロなデザインから一気に逆スラントしたフロントグリルを持つ直線的なエッジの効いたモダンなデザインとなりました。ボディは大きく低くなり、特に車幅は1.8mを超えていました。この車用に開発していたV型8気筒エンジンの完成が遅れたため、当初はDB6から引き継いだ6気筒4L(286HP)エンジンを搭載していました。その為車体が重くなった分だけ性能が低下していました。

 

" 新形のV型8気筒5.4L(320HP)エンジンを搭載したDBS V8が1969年に登場し、この車は最高速261m/hで当時世界最速の4シーター市販車でした。6気筒エンジン搭載のDBSも継続して生産され、最後の70台は2灯式ヘッドライトに変更されエンジンをパワーアップした高性能版ヴァンテージ仕様でした。DBS V8は1972年まで生産され、後継車のV8にモデルチェンジしました。

 デヴィッド ブラウンが率いるDBグループは経営危機から、1972年にアストン マーチンの経営権を手放した為、これ以後はDBの名前がついたモデルが無くなりました。なお1990年代のフォード モーター傘下の時代に、デヴィッド ブラウンが役員として戻ったため、1993年のDB7でDBの名前が復活しました。(DBSも2007年にDBS V12で復活しました)

 

 

  ミニカーは2012年に発売されたミニチャンプス製です。プロポーションが良く、フロントグリル、室内、ホイールなどの細部がリアルで非常に良い出来ばえでした。ミニカーでも一目で幅が広いことが分かりますが、実際に測ってみると車幅42.5㎜と1/43で正確にスケールダウンされていて、デフォルメで幅が広い訳ではありませんでした。またワイヤースポークホイールやフェンダーミラーを付けている点などは時代を感じさせる仕様となっていました。ミニチャンプスは映画「女王陛下の007(1969年)」のDBS ボンドカー仕様もモデル化しています。これ以外のDBSのミニカーは、コーギーのボンドカー仕様 1/36、スパーク(レジン製)、GTスピリット(レジン製)の1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ASTON MARTIN DBS 1
ASTON MARTIN DBS 2

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MCLAREN M8B CANAM 1969 UK

MCLAREN M8B CANAM
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MCLAREN M8B CANAM


SOLIDO 176 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.9m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 650HP 4段変速
性能: 最高速360km/h?  データーベースでマクラーレン M6/M8のミニカー検索

マクラーレン M8B カンナム イギリス 1969年

 

 F1ドライバーであったB.マクラーレン(Bruce McLaren)がマクラーレン レーシング チームを1963年に設立しました。当時のB.マクラーレンはクーパーのドライバーでしたが、クーパーのF1活動に影響しないレースカーの開発/販売などを行ないました。1966年にクーパーから離れ自ら開発したマクラーレン M2BでF1に参戦しました。また1966年からカンナム(CAN-AM:カナディアン アメリカン チャレンジカップ)にもマクラーレン M1Bで参戦しました。(実車画像→ マクラーレン M2Bマクラーレン M1B)

 

 F1ではマクラーレン M7Aが1968年のベルギーGPでF1初優勝し、このシーズンは3勝してコンストラクターとしてロータスに次ぐ2位となりました。1969年シーズンは1勝しコンストラクターの4位となりました。(実車画像→ マクラーレン M7A)

 カンナムでは1967年にシボレーのV型8気筒5.9L(525HP)エンジンを搭載したマクラーレン M6Aが登場し、1967年のシリーズ チャンピオンとなりました。(実車画像→ マクラーレン M6A) 1968年にはエンジンを7L(620HP)にパワーアップした改良版のM8Aが登場し、1968年のチャンピオンとなりました。その後M8Aは1969年に大きなリアスポイラーが付いたM8B、1970年の7.6L(680HP)エンジン搭載で低いリアスポイラーの付いたM8D、1971年の8L(740HP)エンジン搭載でボディと一体化したリアスポイラーの付いたM8Fと改良されていきました。なお1970年にはM8Dのテスト走行中にB.マクラーレンが事故死する不幸な出来事がありました。

 

 

 マクラーレンは1967年から1971年まで5年連続してチャンピオンとなり、この時期がマクラーレンのカンナムでの黄金期でした。当時カンナムといえばオレンジ色のマクラーレンというイメージが広く定着していました。マクラーレンは1972年末にカンナムから撤退し、以後はF1とインディ500に注力することになりました。

 ミニカーは1970年に発売されたソリド製の当時物です。50年以上も前に作られたミニカーですが、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。コクピット背後にはV型8気筒エンジンの吸気パイプが再現されています。当時のミニカーは左側面が見える透明フィルム窓付き紙箱に入れて販売されていたので、左側面だけはデカールが最初から貼ってありました。残りのデカールは箱に添付されているので自分で貼るのですが、これは貼っていません。これ以外のM6/M8の当時物ミニカーとしては、ディンキー、ポリトーイ、メーベトイなどがあります。当時物以外ではミニチャンプス、GMP、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MCLAREN M8B CANAM 1
MCLAREN M8B CANAM 2

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MG MIDGET MK IV 1969 UK

MG MIDGET MK IV
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MG MIDGET MK IV


DETAIL CARS 421 1/43 80mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.48m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 65HP 4段変速
性能: 最高速151km/h  データーベースでMG ミジェットのミニカー検索

MG ミジェット MK IV イギリス 1969年

 

 MGは主力モデルがMGAに移行したことで、入門用の廉価なモデルが必要になり、同じBMCグループ内のオースチン ヒーレー スプライトのマイナーチェンジ版(MK II)を流用することにしました。この車は戦前の名車と同じミジェットの名前を使い1961年に登場しました。スプライトのモノコックボディの前後を大幅に変更して、全く新しいMGに仕上がっていました。エンジンはスプライト MK I用を少しパワーアップした948cc(46HP)で、少しだけ高性能でした。姉妹車のスプライト MK IIより格上で、仕上げもやや高級で価格も高かったそうです。

 

 1962年にはエンジンが1.1L(56HP)にパワーアップされ、最高速が143km/hに向上しました。1964年に59HPにパワーアップしたMK II、1966年に1275㏄(65HP)エンジン搭載のMK III、1969年にフロントグリルやテールライトを変更したMK IV、1974年に1.5L(56HP 排ガス対策で低下)エンジンを搭載し前後バンパーを衝突安全基準対応の樹脂バンパーに変更した1500に発展しました。1980年までに約23万台が生産されました。ホンダ S500がデザインのお手本にしたのはこの車だったと言われていますが、確かに雰囲気がそっくりです。

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたディテールカー製です。1.3Lエンジンを搭載したMK IVをモデル化しています。軽快な小型スポーツカーの代表であったミジェットのスタイルがうまく再現されていました。灯火類や室内などの細部も良く再現されていて、かなり良い出来ばえでした。ミジェットの当時物ミニカーとしてはスポットオン、当時物以外ではエブロ、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MG MIDGET MK IV 1
MG MIDGET MK IV 2

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