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BMW M3 クーペ (E36) ドイツ 1992年
BMW 3シリーズ 3代目(E36)が1990年に登場し、それをベースにしたBMW M3の2代目(E36)が1992年に登場しました。初代 M3はレースを目的とした硬派の車でしたが、2代目は基本的にはスポーティなツーリングカーに変わりました。その為外観もフロントスポイラーが付いているぐらいしか違いがありませんでした。当初はクーペだけで、エンジンはDOHC 6気筒3L(286HP)でした。1994年からセダンとカブリオレも追加されました。
1995年のマイナーチェンジで、クーペとセダンがDOHC 6気筒3.2L(321HP)エンジンに変わり、ウインカーのカバーレンズが白に変わりました。1996年にカブリオレも3.2Lエンジンに変わりました。なおGTレースのホモロゲーション用にDOHC 6気筒3L(295HP)エンジン搭載のM3 GT/GT2(派手なエアロパーツ付)やそのストリート仕様のM3 GTRなどが限定生産されました。M3(E36)は1998年まで生産され、総生産台数は約7万台でした。M3 3代目(E46)は2000年に登場しました。(実車画像→ BMW M3 (E46))
ミニカーは1993年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいうまい造形で、実車が良く再現されています。(実車に即したボディカラー(赤紫メタリック)は個人的には好きではないですが) フロントグリル/ヘッドライト、室内のインパネなどの細部はミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっています。ミニチャンプスはGTRやレース仕様もモデル化しています。ミニチャンプス以外ではBブラーゴの1/24、ヘルパのクーペ 1/87、ソリドのクーペ 1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 316i コンパクト (E36/5) ドイツ 1994年
BMW 3シリーズ(E36)よりコンパクトで低価格な車として、1994年に3シリーズ コンパクト(E36/5)が登場しました。3ドアハッチバックのみで、車格的にはフォルクスワーゲン ゴルフと同じクラスでした。コストダウンの為に先代の3シリーズ(E30)のシャーシを流用しており、内装はE30のままでした。当初のエンジンは4気筒1.6LとDOHC 4気筒1.8L(140HP)でした。
1995年に4気筒1.7Lディーゼルエンジン搭載の318tdsが追加され、1997年に6気筒2.5L(170HP)エンジン搭載の323tiが追加されました。1996年のマイナーチェンジでカラードバンパーが採用され、バンパーとキドニーグリルのデザインが変更されました。このクラスの車では珍しい後輪駆動車で、BMWの入門用モデルとしてヨーロッパで人気があったようです。2000年に2代目の3シリーズ コンパクト(E46/5)にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW 318ti コンパクト(E46/5) 2003)
ミニカーは1994年に発売されたシュコー製の当時物です。この頃からガマ ブランドに代わってシュコーブランドが復活してきました。当時のシュコーのミニカーは同時期のミニチャンプス(初期物)よりレベルの高いリアルな出来ばえでした。(現在のミニチャンプスの1/43ではF1 マシンぐらいしかまともなモデルがないですが) この316i コンパクトもプロポーションが正確で、実車が良く再現されています。ドアとハッチバックが開閉するギミック付で、ハッチバックはシート背後の棚板も上下動します。このハッチバック開閉ギミックは外観からは開閉するとは分からないほどチリ合わせ精度が高いです。これは現在のミニカーではオートアートぐらいしかできない高度なダイキャスト金型製造技術で、レジン製ミニカーのブランドでは製作できません。これ以外のコンパクト(E36/5)のミニカーはヴィーキングの1/87ぐらいしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 528i (E39) ドイツ 1995年
BMW 5シリーズの4代目(E39)が1995年に登場しました。ボディは大きくなり、3シリーズ(E36)同様にキドニーグリルが独立した面構えとなりました。ボディ各部が洗練され、空力性能的にも向上していました。量産車としては世界初のアルミ合金製パーツだけで構成された凝ったサスペンションとトラクションコントロールシステムを採用し、操縦安定性を向上させていました。当初はセダンだけで、エンジンはDOHC 6気筒2.5L/2.8L(528i)、DOHC V型8気筒4.4L(540i)、6気筒2.5Lディーゼルでした。
1997年にツーリング(ワゴン)が追加され、1998年には新開発のDOHC V型8気筒5L(400HP)エンジンを搭載する高性能版のM5が追加されました。2000年のマイナーチェンジで後期型となり、外観的にはヘッドライト外径がリング状に光る'Angel Eyes'が採用されました。(実車画像→ BMW 5シリーズ Angel Eyes) その際に6気筒エンジンは新型(DOHC)になり、2.8Lは3Lに拡大され、排ガス対策とパワーアップが行われました。2003年まで生産され、5シリーズ5代目(E60)にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW 525i (E60))
ミニカーは1996年に発売されたシャバックの当時物です。これはBMW特注品で販促プロモーション用にも使われており、当時のミニカーとしては最上級レベルの出来ばえでした。現在のミニカーに較べても、内装の彩色(デカール)仕上げがされていないことぐらいしか見劣りしません。しかも隙間が目立たない建付けの良いボンネット/ドア/トランクの開閉ギミックがついていて、エンジンルームがリアルに再現されています。(再現されているエンジンは6気筒エンジンと思われるのでモデル名は528iとしました) シャバックはフロントスポイラー付のM5(E39)もモデル化していました。これ以外の5シリーズ(E39)のミニカーはヘルパのセダン/ツーリング(1/87)、ネオのセダン/ツーリング/M5などがあります。モデル化ライセンスの関係だと思いますが、ミニチャンプスではモデル化されていません。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルームはエンジン補機類などもかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 750i (E38) ドイツ 1995年
1994年にBMW 7シリーズの3代目(E38)が登場しました。基本的なスタイルは先代(E32)と変わりませんが、サイズが少し大きくなり、キドニーグリルを独立させたBMWの新しい顔に変わりました。内容的にも先代の構造をリファインしたものでしたが、ボディ剛性を大幅に向上させていました。当初のエンジンは先代を引き継いだV型8気筒3L/4Lでした。
1995年にV型12気筒5.4L(326HP)エンジン搭載の750iとロングホイールベース(+140㎜)版の750iL、6気筒2.5Lターボ ディーゼルエンジン搭載の725tdsが追加されました。1997年にはホイールベースを250㎜延長した全長5.4mのリムジーン L7も追加されました。1998年のマイナーチェンジで、ライトやグリルの意匠が変更され、V型8気筒3.9Lターボ ディーゼルエンジン搭載の740dが追加されました。7シリーズ(E38)は2001年まで生産され、7シリーズ 4代目のE65/E66にモデルチェンジしました。
ミニカーは1995年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したシャバック製の528i(E39)と同じBMW特注品で販促プロモーション用のミニカーでした。実車に即した大きなサイズで、プロポーションが正確で、当時のミニカーとしては非常に良くできていました。ドア/ボンネット/トランクが開閉でき、エンジンルーム内には12気筒エンジンが再現されているので、750iをモデル化していることがわかります。当時のシャバックのBMWのミニカーは実車の販促プロモーション用に使われていて、いずれも良い出来ばえでした。この750iも専用のディスプレイケース付でBMWロゴ付の梱包箱に収められていました。1998年以降シャバックは航空機モデルに専念したようで、ミニカーが発売されなくなりました。(ミニカーはグループ内のシュコー ブランドに統一することにしたようです) これ以外の7シリーズ(E38)のミニカーはネオ(レジン製)の740d、イクソ へコルサ(HEKORSA)の750iL(後期型)/L7、コーギーの750i '007 トゥモロー ネバー ダイ'仕様(1/36)などがありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW Z3 (E36/7) ドイツ 1996年
1989年に発売されたマツダのユーノス ロードスターの成功で、世界的にオープン2座軽量スポーツカーへの関心が高まり、BMWではZ1に続いてZ3が1996年に登場しました。シャーシは3シリーズ コンパクト(E36/5)をベースとしており、ソフトトップを持つオープン2座スポーツカーでした。E36用のDOHC 4気筒1.9L(140HP)エンジンを搭載し、スポーティなハンドリングの車でした。
1998年にハードトップを付けたクーペが追加され、クーペにはDOHC 6気筒2.8L(193HP)エンジンが搭載されました。また同時に、M3(E36)と同じDOHC 6気筒3.2L(321HP)エンジンを搭載したMロードスターとMクーペが追加されました。(正式な名前にZ3は付かない) 1999年のマイナーチェンジでトレッドの拡大で車幅が1.74mに増え、4気筒1.9Lが廃止されDOHC 6気筒2L(150HP)エンジンに変更されました。2000年には2Lが2.2L、2.8Lが3Lに排気量が拡大されました。2002年まで生産され、Z4にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW Z4 2002)
ミニカーは1996年に発売されたシュコー製の当時物です。ガマとシャバックなどが統合されて再生したシュコー ブランドはスケールモデル的な造形ながら、ミニチャンプスのようなやや無機質な作風とは違った独特の味わいがあります。このZ3もプロポーションが良く細部の仕上げがリアルで、非常に良い出来ばえです。ボンネットが開閉するギミック付きでエンジンがリアルに再現されています。また深い艶のある塗装も高品質な感じがします。(1970年代のシュコーは塗装品質が良くない不具合があったので、それを教訓としているようです) シュコーはクーペもモデル化していました。これ以外のZ3のミニカーはミニチャンプスがロードスター/クーペ/M クーペ/M ロードスター、007 ゴールデン アイ仕様を揃えています。他にもブラーゴのM ロードスター、コーギーの007 ゴールデン アイ仕様(1/36)、M-TECHのロードスターなどがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)