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アウディ 100 (C4) ドイツ 1991年
1990年にアウディ 100(C3)は100 4代目(C4)にモデルチェンジしました。基本的には先代と同じスタイルのデザインですが、フロントグリルが独立するなど見た目が立派になりました。上級車200の設定がなくなったので、その分高級車にシフトしたようです。ボディ形式はセダンとアバント(ワゴン)で、当初のエンジンは4気筒2L(115HP)、5気筒2.3L、新設計のV型6気筒2.8L(174HP)、5気筒2.4L/2.5Lターボディーゼルでした。フルタイム4WDシステムのクワトロがオプションで設定されました。
1991年にDOHC 5気筒2.2L(230HP)ターボエンジンを搭載する高性能版S4が追加されました。1992年にはS4にアウディ V8と同じDOHC V型8気筒4.2L(280HP)エンジンが追加されました。(最高速249km/h) 1994年のマイナーチェンジで前後の意匠が少し変更され、100は新しく設定されたシリーズ名のA6に名前を変更しました。それに伴い高性能版S4はS6に改名され、S6以外の5気筒エンジン搭載車がなくなりました。アウディ車の名前は1994年からAシリーズに変わっていきました。
ミニカーは1991年に発売されたシャバック製の当時物です。フロント部分の造形など実車の雰囲気を良く再現していて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。シャバックはアバントもモデル化しており、さらにマイナーチェンジして名前の変わったA6もモデル化していました。100 4代目(C4)のミニカーは2023年現在でもこのシャバック製しかないようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内にはV型6気筒エンジンがそこそこリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 928 S4 ドイツ 1991年
ポルシェ 911より上級な高級パーソナルカー市場(メルセデス ベンツ SLクラスなどがライバル)をねらって、ポルシェの旗艦として開発されたのがポルシェ 928で1977年に登場しました。水冷V型8気筒4.5L(240HP)エンジンをフロントに搭載し後輪を駆動するといった、911とは異なるオーソドックスなFR方式が採用されました。その反面ポップアップ式のヘッドライトを採用したボディデザインはかなり独創的で先進的な物でした。(最初はやや奇抜だと思いました) 1978年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1980年にエンジンを4.7L(300HP)に拡大した928Sが追加されました。1985年にアメリカ向けとしてDOHC化された5L(288HP)エンジンが追加されました。1987年に前後のライト/バンパーの意匠とリアスポイラーを変更し、DOHC 5L(320HP)エンジンを搭載した後期型の928 S4に変わりました。1990年にエンジンを330HPにパワーアップした928 GTが追加され、1992年にエンジンを5.4L(340HP)に拡大した最終型の928 GTSとなり、1995年まで生産されました。928は伝統的な高級パーソナルカー市場にはあまりマッチしなかったようで、総生産台数は約6万台と、ポルシェが期待したほどは売れませんでした。実質的な後継車はありませんでした。
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製で、テールライトが横長になりリアスポイラーが変更された後期型の928 S4をモデル化しています。独創的なスタイルがうまく再現され、灯火類などの細部もリアルでとても良くできています。特に室内は豪華な内装をうまく再現しています。なお当サイトではミニチャンプスのミニカーに同じことを指摘していますが、ワイパーがやや目立ち過ぎることと車高を下げてモデル化していることが、この928でやや気になります。特にここまで車高を下げるとサスペンションがへたっているようにみえて違和感を感じます。928の当時物ミニカーとしては、ソリド、NZG、ポリトーイ、マッチボックス、サクラのスーパーカーシリーズ、エイダイの1/28、トミカ ダンディ、ダイヤペットの1/30などがありました。当時物以外では、オートアートの1/18、シュコー、ヘルパの1/87、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 968 ドイツ 1991年
1991年にポルシェ 944の後継車として968が登場しました。基本的な構成は944と同じで、4気筒エンジンは944 S2用をベースにして吸気側に可変バルブタイミング機構(ヴァリオカム)を追加して240HPにパワーアップしていました。ボディは944のスタイルを継承していましたが、928と同じようなポップアップ式リトラクタブル ライトをつけたややちぐはぐな感じのするデザインでした。
1992年にフルオープンのカブリオレが追加され、1993年にはレース仕様のCS(クラブスポーツ)や、それにターボを追加したターボ S/RSが追加されました。見た目や性能が944とあまり変わらないことや高価であったことなどで、968は商業的には失敗作でした。販売不振で1994年には早くも生産中止となり、生産台数は約13000台ほどでした。(半数はカブリオレだったらしい) 実質的な後継車はポルシェ ボクスター (986)でした。
ミニカーは1992年に発売されたNZG製の当時物です。前述したNZG製の944と同じような出来ばえでしたので、これも当時のミニカーとしてはかなりレベルが高い出来ばえでした。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。エンジンルーム内のエンジンは実車に即して944とはヘッドカバーの造形が変更されていて、944と968の違いをきちんと作り分けていました。NZGは968 カブリオレもモデル化していました。実車の人気を反映してか、968の当時物ミニカーはNZG製しかありませんでした。当時物以外の968のミニカーはミニチャンプスやハイスピード、レジン製ではスパーク、ネオ、GT SPIRITの1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル アストラ F セダン ドイツ 1991年
1991年にオペル カデット Eの後継車アストラ Fが登場しました。先代のカデットはヴォクスホール アストラの姉妹車だったのですが、この世代でアストラに名前を統一しました。この為アストラはカデット Eに続くタイプ Fからスタートしていました。スタイルは洗練されたセンスの良いものとなり、狭いといわれた室内も改善されました。ボディ形式は4ドアセダン、3/5ドアハッチバック、キャラバン(ワゴン)、バンがありました。当初のエンジンは4気筒1.4L/1.6L/1.8L/2L、4気筒1.7Lディーゼルがありました。
カデット時代から続く高性能版のGSiは、DOHC 4気筒2L(136HP)エンジンを搭載していました。1993年には先代のカデット同様にベルトーネ製のカブリオレが追加されました。1994年のマイナーチェンジで、グリル/ライト/バンパーの意匠が変更されました。GMグループの世界戦略車としてヴォクスホール(イギリス)、ホールデン(オーストラリア)、 シボレー(南米)などでも販売され、非常に多くのバリエーションがありました。全世界での総生産台数は約270万台と大成功しました。1998年にアストラ Gにモデルチェンジしました。
ミニカーは1992年に発売されたガマ製の当時物です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていてとても良く出来ていました。このミニカーはガマからシュコーにブランドが移行する少し前の物でしたが、この時点で塗装やフロントグリルの造形などの出来が後のシュコー ブランド並みにかなり良くなっていました。ドア/トランクの開閉ギミック付です。ガマは3ドア、GSi、キャラバンもモデル化しています。モデル化ライセンスの関係でガマ以外のアストラ Fの当時物ミニカーは無いようです。当時物以外ではイクソのラリー仕様、リーツェのキャラバン 1/87、ドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.61などがあります。 以下はフロントの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル フロンテラ A スポーツ ドイツ 1991年
オペルのSUV(Sport Utility Vehicle:スポーツ用多目的車) フロンテラ A(初代)が1991年に登場しました。スポーツというサブネームのついた3ドアピックアップ(FRP製ハードトップ付)と、全長の長い(4.67m) 5ドアワゴンの2タイプがありました。スポーツには開閉可能なソフトトップを取り付けることでオープンカーにもなりました。駆動方式は4WDでエンジンは4気筒2L/2.4L、4気筒2.3Lターボ ディーゼル(100HP)を搭載していました。
この車は日本のイスズのMU(ミュー)(3ドア)とMU(ミュー) ウィザード (5ドア)のライセンス生産で、GMグループのヴォクスホールやホールデン、シボレー(ブラジル)ブランドでも販売されていました。国内でもホンダにOEMで納入され、ジャズという名前で販売されました。(実車画像→ イスズ MU 1989) 1995年のマイナーチェンジで、内装やサスペンションが変更されました。1996年にはDOHC 4気筒2.2Lと、2.5Lターボ ディーゼルエンジンが追加されました。1998年に初代同様にイスズのライセンス生産である2代目のフロンテラ Bにモデルチェンジしました。(実車画像→ オペル フロンテラ B 2001)
ミニカーは1992年に発売されたガマ製の当時物です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとして良く出来ていました。ドアが開閉するギミック付きで、室内もそこそこ良く再現されていました。ガマは全長の長い5ドアワゴンもモデル化していました。当時あまり人気のなかったSUV車はほとんどミニカー化されなかったので、ガマ以外のフロンテラ Aの当時物ミニカーはありません。当時ガマはオペルのミニカーのモデル化を一手に引き受けていたようで、実車の販促用プロモーションモデルとしても使われたと思います。なおイスズ ミューも含めてフロンテラのミニカーは現時点(2023年)でもガマ製以外はありませんので、車種的には貴重であるといえます。なおドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のではフロンテラ A ワゴンのポリス仕様と消防車仕様がモデル化されていました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)