ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PEUGEOT 204 1965 FRANCE

PEUGEOT 204
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 204


DINKY(FR) 510 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.99m 全幅約1.56m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 48HP 4段変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでプジョー 204のミニカー検索

プジョー 204 フランス 1965年

 

 プジョー 203の下級グレードの後継車として204が1965年に登場しました。プジョーにとって初めての前輪駆動車で、変速機の上にエンジンを横置きに配置するBMC ミニと同じイシゴニス方式を採用していました。小型車ながらなかなか品のあるボディはピニンファリーナのデザインでした。当初は4ドアセダンのみでしたが、直ぐにブレーク(ワゴン)が追加され、1966年にホイールベースを短縮した2ドアクーペとカブリオレが追加されました。最近ではこのようなボディ バリエーション展開をする車は少なくなりましたが、昔の大衆車にはこのようなバリエーション展開がされていました。

 

 当初のエンジンは4気筒1.1L(48HP)で、4段変速で最高速140km/hの性能でした。1968年には1.3L(36HP)ディーゼルエンジンが追加され、このエンジンは当時世界最小の量産型ディーゼルエンジンでした。1969年には204のボディを拡大した304が登場しました。1976年に生産中止となり総生産台数は約160万台でした。1970年頃の204はフランスのベストセラーカーだったそうです。204の生産中止でサイズの大きな304が後継となっていましたが、1982年に同じようなサイズの205が登場しました。

 

 

 ミニカーは1965年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。フロントグリル全体が銀色の塗装で再現されているので、グリルが平板な感じがするのがいまいちですが、全体のプロポーションはディンキー(仏)の常でうまく出来ていました。ディンキー(仏)はカブリオレもモデル化していました。これ以外の204の当時物ミニカーはノレブのセダン/クーペ/ブレーク、ディンキーをコピーしたオートピレンとメトスルなどがありました。当時物以外ではノレブの新製品、イクソ系のノスタルジーなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 204 1
PEUGEOT 204 2

 以下は1965年頃に発売されたノレブ製の当時物 プジョー 204 (1/43 型番5)の画像です。ノレブ初期のプラスチック製で、プロポーションが良く当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネットとトランクとスライディングルーフの開閉ギミック付です。ただしノレブ初期物のほとんどは経年変化でプラスチックが変形する問題があり、これもウィンドスクリーンやボンネットが大きく変形しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 204 3
PEUGEOT 204 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 204 5
PEUGEOT 204 6

 以下は1968年頃に発売されたディンキー(仏)製の当時物 プジョー 204 カブリオレ (1/43 型番511)の画像です。上記のディンキー(仏)製セダンのバリエーションです。これもディンキー(仏)らしい良い出来ばえで、ドア開閉ギミック付です。なおこの個体だけの問題だと思いますが、ボディが少し弓なりに変形しています。ダイキャスト製ボディが変形するのは粗悪なダイキャスト素材が原因であることが多いので、これもその類で症状の軽いものだと思いますが、屋根のないボディだとこんな具合に弓なりの変形となります。ただしディンキー(仏)のような老舗ブランドでこのような変形が起こることは珍しいです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 204 CABRIOLET 1
PEUGEOT 204 CABRIOLET 1

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 204 CABRIOLET 3
PEUGEOT 204 CABRIOLET 4

 以下は1968年頃に発売されたノレブ製の当時物 プジョー 240 クーペ (1/43 型番147)の画像です。上記のノレブ製セダンのバリエーションです。これもプロポーションが良くクーペのスタイルがうまく再現され、ボンネット/ドア/ハッチバックの開閉ギミック付きです。残念ながらこれもプラスチックの経年変化でウィンドスクリーンやボンネットが大きく変形しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 204 COUPE 1
PEUGEOT 204 COUPE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 204 COUPE 3
PEUGEOT 204 COUPE 4

 以下は1966年頃に発売されたノレブ製の当時物 プジョー 240 ブレーク (1/43 型番32)の画像です。上記のノレブ製セダンのバリエーションです。これもプロポーションが良くブレークのスタイルがうまく再現され、ボンネットの開閉ギミック付です。これも残念なことにプラスチックの経年変化でウィンドスクリーンやボンネットが大きく変形しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 204 BREAK 1
PEUGEOT 204 BREAK 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 204 BREAK 3
PEUGEOT 204 BREAK 4

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PEUGEOT J7 ROAD SERVICE 1965 FRANCE

PEUGEOT J7 ROAD SERVICE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT J7 ROAD SERVICE


DINKY(FR) 570A 1/43 109mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.74m 全幅約2m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 52HP 4段変速
性能: 最高速100km/h 積載量 1.4/1.8t データーベースでプジョー J5/J7/J9のミニカー検索

プジョー J7 道路工事車 フランス 1965年

 

 1930年代までの初期の商用車(バン、トラック、バスなど)は乗用車をベースにしたものがほとんどでした。世界最古の自動車メーカーであるプジョーも、初期には乗用車をベースにしたトラックなどの商用車がありました。ただ第2次大戦以前の乗用車(商用車)市場ではルノーが圧倒的なシェアを確保していました。

 

 戦後プジョーは車体製造会社のショーソン社を傘下に収め、そのショーソン傘下のシェナール & ウォルカー社が開発した小型商用車CPVを1950年にプジョー D3として発売しました。D3は戦前の202の4気筒1.1Lエンジンを運転席の足元に配置した前輪駆動車で、突き出したノーズ(豚の鼻と呼ばれたエンジン搭載部)が特徴のワンボックス車でした。(なお初期のCPV>は小型の2気筒エンジンだったので、ノーズは突き出していませんでした) 1950年にエンジンを1.3LにパワーアップしD3Aとなり、1955年に外観はほとんど同じでマイナーチェンジしたD4となりました。1959年には1.8Lディーゼルエンジンが追加されました。(実車画像→ シェナール & ウォルカー 初期のCPVプジョー D3)

 

 

 1965年にD4はJ7にモデルチェンジしました。J7も前輪駆動車で、エンジンは4気筒1.5L/1.6Lと4気筒1.9L/2.1Lディーゼルで、運転席下に配置していました。バン、ピックアップ、ミニバス、消防車などがあり、積載量は1.4/1.8tでした。1.8Lガソリン/2.3Lディーゼルエンジンが追加されるなどして、1980年までに約34万台が生産されました。後継車は1981年に登場したJ9でした。同じ年にJ9より積載量の多いJ5が登場し、J5は2004年にエキスパート(シトロエン ジャンピーと姉妹車)となりました。J9は1993年にボクサー(シトロエン ジャンパーと姉妹車)となりました。(実車画像→ プジョー J9)
 プジョー 商用車のミニカー→ データーベースでプジョー D3/D4のミニカー検索
データーベースでプジョー エキスパートのミニカー検索
データーベースでプジョー ボクサーのミニカー検索

 ミニカーはディンキー(仏)製の当時物です。ディンキー(仏)らしいリアルな造形で、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。J7の道路工事車をモデル化していますので、屋根に取り付ける工事車両の表示パネル「CHANTIER MOBILE(道路工事)」が付属しています。スライドドア/リアドアがスムーズに開閉するギミック付きで、室内は運転席中央にあるエンジンの出っ張りや広い荷物スペースなどが再現されています。室内には円錐コーン、道路標識を積載し、工事作業者のフィギュアも付属しています。なお当時のディンキー(仏)のミニカーには紙シールのナンバープレート(前後分)が付いていて、このJ7にもそれを貼ってあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT J7 AUTOROUTES 1
PEUGEOT J7 AUTOROUTES 2

 以下は右側スライドドアの開閉動作の画像とジオラマ仕立ての梱包箱とフィギュアと付属品の画像です。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします)
PEUGEOT J7 AUTOROUTES 3
PEUGEOT J7 AUTOROUTES 4

 昔からの老舗ミニカーブランドは乗用車だけではなく、レースカー、商用車、公用車、産機、農機など自動車全体をバランス良くモデル化していました。したがってこんな具合に商用車でジオラマ的な楽しみ方ができるのも昔のミニカーの良いところでした。これ以外のプジョー J7の当時物ミニカーとしてはディンキー(仏)のバリエーションやノレブのプラスチック製、ソリド製(1/50)があります。当時物以外では、エリゴールやノレブなどがあります。  以下は1976年に発売されたソリド製の当時物 プジョー J7 ミニバス (1/50 型番355)の画像です。ボディ側面に表示された「TRANSPORT D'ENFANTS」とはCHILDREN’S TRANSPORTの意で園児の送迎バスをモデル化しています。室内を見ると運転席2座と4列3座シートの16人乗りとなっています。テールゲートが開閉するギミック付きです。安価なミニカーでしたが、室内がそこそこ再現されていて、テールゲートが開閉するギミック付きで良く出来ていました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT J7 MINIBUS 1
PEUGEOT J7 MINIBUS 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とリアドアの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT J7 MINIBUS 3
PEUGEOT J7 MINIBUS 4

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MATRA JET 6 1965 FRANCE

MATRA JET 6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA JET 6


MINIALUXE  1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.22m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 105HP 4段変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでマトラ ジェットのミニカー検索

マトラ ジェット 6 フランス 1965年

 

  若き技術者シャルル ドイッチェとルネ ボネが戦前に興したDB社はシトロエンをベースにしたレースカーを開発していました。戦後の1950年代にパナールをベースにして開発したDB パナールがルマンで活躍するなどして、DB社はスポーツカーメーカーとしての地位を築きつつありました。そのDB社を軍事用ミサイルメーカーのマトラ社が買い取って、自動車部門として設立させたのがマトラ スポーツ社でした。

 

 マトラ スポーツ社はDB社が1963年に市販した世界初の市販ミドシップエンジン搭載車ジェットの細部を変更して、マトラ ジェットとして登場させました。ボディはFRP製で、ルノー 8用の4気筒1.1L(70HP)エンジンを搭載し最高速170km/hのジェット 5からルノー 8 ゴルディーニ用の4気筒1.3L(105HP)エンジンを搭載した最高速200km/hのジェット 6など数種類のチューンがありました。高価格で実用性が低かったので商業的には失敗作でしたが、高度な内容を持つ車でした。後継車はマトラ M530でした。

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたフランスのMINIALUXE(正しい読み方ではないようですがミニオールと呼んでします)製です。ミニオールは1950年代から1970年代後半までプラスチック製のミニカーを製造していました。ミニカーにはクラシックカーのTACOTSシリーズとフランス車を中心とした当時物の現代車シリーズがありました。(参照ページ→ ミニオールのクラシックカー ミニカー一覧) これは現代車シリーズの一台で、全てプラスチック製です。プラスチックの経年変化によるボディの変形は気になるほどではないですが、合成ゴムのタイヤに添加された可塑剤でホイールが溶ける問題が発生しています。溶けたホイールがやや見苦しいですが、実車のダイナミックなボディが良く再現されていて当時物ミニカーとしては良い出来ばえです。これ以外のマトラ ジェットのミニカーはイクソ系のノスタルジー、ビザール(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ハッチバックの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MATRA SPORTS JET 6 1
MATRA SPORTS JET 6 2

 DB パナールのミニカー→データーベースでDB パナールのミニカー検索"

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BERLIET STRADAIR TRUCK 1965 FRANCE

BERLIET STRADAIR TRUCK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BERLIET STRADAIR TRUCK


DINKY(FR) 569 1/43 175mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7.5m 全幅約2.5m エンジン 変速機: 4気筒 5.9L ディーゼル 120HP 5段変速
性能: 最高速110km/h 最大積載量 5t データーベースでベルリエのミニカー検索

ベルリエ ストラデール トラック フランス 1965年

 

 ベルリエは自動車創世期に設立されたメーカーです。第一次世界大戦中は、軍用トラックを生産していました。大戦後に乗用車生産を再開し、1920年代には4気筒の小型車から6気筒の大型車まで数モデルを販売していました。1929年のアメリカ株価大暴落による金融危機で景気が悪くなり、自動車の販売は低迷します。その影響で1930年代になると、ベルリエの乗用車は1934年に発売した11CVドーフィンだけになりました。この車もすぐに生産中止となり、その後のベルリエはトラック(後にバス追加)だけを生産するようになりました。

 

 ベルリエのトラックはほとんどが大型(一部中型)で、それををベースにしたバスもありました。1949年に登場したボンネット式トラックのGLシリーズは、そのトラクタ仕様のTL、全輪駆動仕様(3軸2駆動軸の6X4、3軸3駆動軸の6X6など)のGBなど派生車が多くあり、1970年代まで生産されました。1957年にはV型12気筒30L(600HP)ディーゼルエンジンを搭載した全長13mの世界最大のトラック T100が登場しています。ベルリエは1967年にはシトロエン傘下となり、1974年にはルノーに売却されて同じトラック製造のサビエムと合併しルノー トラックスとなりました。

 

 

 1965年に登場したベルリエ ストラデールは、トラックとしてはスタイリッシュなでユニークなデザインを採用していました。STRADAIRとはイタリア語のSTRADA(道路)とフランス語のAIR(空気)を組合わせた造語で、エアクッションとリーフスプリングを組み合わせた凝ったサスペンションを採用していることからつけられた名前のようです。登場後に合併したシトロエンがスタイルとサスペンションに影響を与えているように思います。なおエアクッションを使ったサスペンションは、荷重変化の大きいトラックに適したサスペンションで、現在のトラックでは主流となっています。

 ミニカーはディンキー(仏)製の当時物で、1967年に発売されています。ストラデールの長尺平ボディトラックをモデル化しています。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的なリアルな造形で、特徴的なボディだけではなく、車体下部のシャーシ、エンジン、サスペンションなどのメカ部分も良く再現されています。昔のミニカーですから、トラックの機能を再現した面白いギミックが付いています。これ以外のストラデールのミニカーは、ソリド(ベレム)の当時物、最近の物ではイクソやノレブ CIJの物があります。ベルリエの商用車は、ボンネットタイプのトラックのGL、TL、GBや、世界最大のトラック T100などを、ディンキー、ソリド、ノレブ、ブレキナなどがたくさんモデル化しています。

  ストラデールのギミックについて、以下の簡易動画で詳しくお見せします。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします) まずはボンネットの開閉動作で、エンジン、ラジエータ、室内換気用?ダクトなどがかなりリアルに再現されています。次は平ボディの荷台部分で、側面のあおりが開閉します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

berliet stradair engine
berliet stradair steer

 次はこのミニカーの最大の特徴である荷台を左右どちらにも傾けることができるギミック動作です。左右どちらに傾けるかどうかは、荷台の底にある2本のスライドレバーの位置で決まります。左側の画像ではレバーを下にスライドさせることで、画像下側(荷台右側)が回転軸に固定され、後方のハンドルを回すと荷台左側が上がります。右側の画像はその逆でレバーを上にスライドさせることで、画像上側(荷台左側)が回転軸に固定され、後方のハンドルを回すと荷台右側が上がります。当方の拙い説明ですぐに構造が理解できる人は少ないと思いますが、画像を何度か見ていただければなんとなく分かっていただけるのではないかと思います。
berliet stradair dump1
berliet stradair dump2

 なぜこのミニカーのギミックについて詳しく書いているかというと、それはこのミニカーを設計した人の面白いものを作ってやろうという情熱とそれを実現させた創意工夫を知ってもらいたいからです。スケールモデル的に良く出来ている最近のミニカーも良いのですが、細かい部分を再現するのは単に工場で作る人の手間が掛かっているだけで、そこには設計した人の創意工夫といったものはあまり感じられません。現在のミニカーメーカー(特にレジン製)は矢継ぎ早に新製品をだしていますから、昔のように一つの新製品に時間をかけられないという事情があるのでしょう。しかし私のような昔からのコレクターとしては、あまり変わり映えのしない無個性な新製品をたくさん作ってもらうよりは、昔のコーギーやディンキーのような一味違うミニカーを少しづつ作って欲しいと思うのです。この私の考えに近いやり方をしているのは、国産ではトミカ リミッテドだと思います。(1/43サイズではないので私はあまり買いませんが、好きなブランドです)

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INNOCENTI MINI MINOR 1965 ITALY

INNOCENTI MINI MINOR
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
INNOCENTI MINI MINOR


MEBETOYS A28 1/43 72mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.06m 全幅約1.41m エンジン 変速機: 4気筒 848cc 37HP 4段変速
性能: 最高速125km/h  データーベースでイノチェンティのミニカー検索

イノチェンティ ミニ マイナー イタリア 1965年

 

 BMCのADO16シリーズをライセンスしたイノチェンティ IM3に次いで、ADO15シリーズ(モーリス ミニ マイナー 1959)のイノチェンティ版が1965年に登場しました。イノチェンティのエンブレムがついて左ハンドルとなっている点が、イギリス本国仕様との外観的な違いでした。当初はオリジナルと同じ4気筒848cc(37HP)エンジン(最高速125km/h)が搭載され、翌年には4気筒1L(56HP)エンジン(最高速145km/h)のミニ クーパーが追加されました。多連メーターなどの独自内装が施され、IM3同様にスポーティな味付けがされていたようです。

 

 1968年にはミニ クーパー MK IIに発展し1972年にはミニ クーパーS用の1275cc(71HP)エンジン(最高速160km/h)も搭載されました。当初はBMCのパーツを使ったノックダウン生産でしたが、すぐにイタリアで調達されたパーツを使用するようになり、1975年まで生産されました。1974年にベルトーネがデザインしたハッチバックスタイルで外観を一新させた後継車の90/120が登場しました。

 1971年にイノチェンティ社はスクーター ランブレッタの生産を終了しました。イノチェンティ社は1972年にBL(旧BMC)に買収され、1976年にBLが破綻してデ トマソに譲渡されました。その後、1990年にフィアットに買収されてフィアット傘下となりました。

 

 

 ミニカーは1968年に発売されたメーベトイの当時物です。プロポーション的にはキャビンより前のフロント部分が小さめでドアの上下サイズが小さく、屋根に少し丸みが付きすぎているなど、メーベトイ流のデフォルメ?で少し変わった感じのミニに仕上がっています。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。ライト周りに付いている茶色の汚れはラインストーン製ライトを固定する接着剤が変色した物で、初期のメーベトイ製ミニカーでよく見られる経年変化です。イノチェンティ ミニのこれ以外のミニカーはポリトーイの当時物でミニ クーパー(1/25と1/43)などがありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

INNOCENTI MINI 1
INNOCENTI MINI 2

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