ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ALFA ROMEO 33 1.5 IE 1989 ITALY

ALFA ROMEO 33 1.5 IE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 1.5 IE


ARS MODEL 104 1/43 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.08m 全幅約1.61m エンジン 変速機: 水平対向4気筒 4.5L 95HP 5段変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでアルファ ロメオ 33のミニカー検索

アルファ ロメオ 33 1.5 IE イタリア 1989年

 

 アルファ ロメオ アルファスッドの後継車アルファ ロメオ 33が1983年に登場しました。33という名前は1970年代に活躍したレースカー ティーポ 33に因んだものでした。ボディデザインは同時流行だったウエッジシェイプの直線基調で、リアのトランク部分が高くなっているのが特徴です。先代の基本構造(水平対向エンジン搭載の前輪駆動車)を引き継いていますが、インボードのディスクブレーキが普通のドラム式に戻されるなど全体的に簡素化されています。当初のエンジンは水平対向4気筒1.4L/1.5L(95HP)でした。

 

 1984年にデザインとボディ製造をピニンファリーナが担当するワゴンのジャルディネッタ(後にスポーツワゴン)が追加され、4WD仕様も追加されました。1986年に4気筒1.7L(118HP)エンジンと3気筒1.8Lディーゼルエンジンが追加されました。1989年の大幅なマイナーチェンジでシリーズ 2(後期型)に発展し、フロントグリルが独立した164と同じようなデザインに変更されました。また1.7LエンジンがDOHC化され137HPにパワーアップし、新しいフルタイム4WDシステム パーマネント 4(1992年以降はQ4と呼ぶ)が採用されました。1994年まで生産され、後継車は145/146でした。

 

 

 ミニカーはARS MODEL製で1993年に発売されました。ARS MODELはベルギーの会社ですが、これはアルファ ロメオのディーラー向けにイタリアで生産したミニカーでした。このブランドはアルファ ロメオを数種類モデル化しただけですぐに消えてしまいました。アルファ ロメオ 33 シリーズ 2(フロントグリルが独立した後期型)をモデル化しています。出来ばえは見てのとおりのやや粗削りなもので、あまり細かいところは再現されていません。プロポーションはウエッジシェイプを強調し過ぎで、リアのトランクの位置はかなり上がり過ぎです。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。これ以外の33のミニカーはいずれもシリーズ 1(前期型)ですが、ポリスティルの当時物 1/25、Bブラーゴの当時物 1/24と1/43、ペゴなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 33 1.5 IE 1
ALFA ROMEO 33 1.5 IE 2

 以下は1993年に発売されたARS MODEL製のアルファ ロメオ 33 ボクサー 16V (1/43 型番103)の画像です。ボクサー 16VはDOHC エンジンを搭載した高性能版で、上記のバリエーションです。リアスポイラーが追加され、ホイールが変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 16V 1
ALFA ROMEO 33 16V 2

 以下は1987年頃に発売されたBブラーゴ製のアルファ ロメオ 33 ラリー仕様 (1/43 型番4124)の画像です。当時のBブラーゴの廉価版ミニカー(4100シリーズ)ですので、コストダウンで室内のステアリングホイールやドア開閉ギミックを外すなど簡素な造形で、安っぽいフリーホイールが付いています。これはシリーズ 1(前期型)をモデル化していますので、フロントグリルの造形が上記のARS MODELのシリーズ 2(後期型)と異なっています。廉価版ですが全体的なプロポーションはまずまずで、サイドビューは上記のARS MODELより実車に近いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 3
ALFA ROMEO 33 4

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FERRARI 348 TB 1989 ITALY

FERRARI 348 TB
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 TB


HERPA 1010 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.23m 全幅約1.9m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 3.4L 300HP 5段変速
性能: 最高速275km/h  データーベースでフェラーリ 348のミニカー検索

フェラーリ 348 TB イタリア 1989年

 

 フェラーリ 308/328の後継として、348 TB/TSが1989年に登場しました。これもピニンファリーナのデザインで、サイドのフィン付きのインテークやリアライトのルーバーなど全体的に前述したテスタロッサとよく似ていました。従来のフェラーリのボディはレースカーでよく使われる鋼管スペースフレーム構造で構成されていたのですが、348では一般的なモノコック構造を採用していました。(この変更はボディ剛性不足を招いたようですが) エンジンは328と同じDOHC V型8気筒で排気量を3.4L(300HP)に拡大し、搭載方式が328の横置きから縦置きに変更されました。

 

 348 TB/TSのTはTRANSVERSE(横軸)の意で、変速機を横置き配置していることを示し、BはBERLINETTA(クーペ タイプ)、Sはスパイダー(タルガトップ)を意味しています。1993年にフルオープンの348 スパイダーが追加されました。1993年のマイナーチェンジで、バンパー/サイドシルの下部が黒からボディ同色となるなど外観が変更されました。またエンジンが320HPにパワーアップし、名称が348 GTB/GTSに変わりました。レース仕様のチェレンジやコンペティツィオーネもありました。1994年に後継車のF355の登場で生産中止となりました。

 

 

 ミニカーは1991年に発売されたヘルパ製の当時物でプラスチック製です。ヘルパは1/87が主流ですが、その技術を生かして1/43の精密モデルも少数ですが作っていました。この348もプロポーションが正確で、良く出来ています。348の特徴的なフィンの付いたサイドインテーク、ルーバー越しに見えるテールライト、室内などの細部もリアルに仕上げてあります。フロントカウル/ドア/エンジンフードが開閉し、コイルスプリング式サスペンションやエンジンがかなりリアルに再現されています。また内部に錘をいれてあるようで、適度な重さがあります。(プラスチック製で軽いミニカーは安っぽく感じがしますので、それの対策です) プラスチック製で塗装されていないので、ボディの質感(艶)では塗装されたダイキャスト製と較べるとやや見劣りします。ただ塗装の厚みがないので、開閉部の隙間がほとんど見えないというメリットがあります。これ以外の348のミニカーはバンのTB/TS/スパイダー、ブラーゴの1/24、イクソなどがあります。以下はフロント/フロントカウル開閉の画像とリア/エンジンフードを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 348 TB 3
FERRARI 348 TB 4

 以下は1992年に発売されたバン製の当時物 フェラーリ 348 TB (1/43 型番8005)の画像です。バンは主にイタリアのスポーツカーをモデル化していましたが、ほとんどがレベルの高い出来ばえでした。この348も実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。サイドインテーク、テールライト、室内などの細部も上記のヘルパ製と同等レベルで良く仕上げてあります。ただワイパーが大きめで目立ち過ぎですが。。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 TB 5
FERRARI 348 TB 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 TB 7
FERRARI 348 TB 8

 以下は1992年に発売されたバン製の当時物 フェラーリ 348 TS (1/43 型番8002)の画像です。上記のバリエーションで、ルーフを変更してタルガトップの348 TSに仕上げています。ナンバープレートも変えてあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 TS 1
FERRARI 348 TS 2

 以下は1994年に発売されたバン製の当時物 フェラーリ 348 スパイダー (1/43 型番8009)の画像です。これも上記のバリエーションで、ルーフ後部を変更してフルオープンの 348 スパイダーに仕上げています。1993年のマイナーチェンジで少し変更されたフロントグリルとボディ同色化されたサイドシルの外観変更が反映されています。ナンバープレートも変えてあります。フルオープンなので室内の造形が良く分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 SPIDER 1
FERRARI 348 SPIDER 2

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FERRARI MYTHOS PININFARINA 1989 ITALY

FERRARI MYTHOS PININFARINA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI MYTHOS PININFARINA


DIAPET 1788 1/43 99㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約2.1m エンジン 変速機: DOHC 12気筒 4.9L 390HP 5段変速
性能: 最高速290km/h  データーベースでフェラーリ ミトスのミニカー検索

フェラーリ ミトス ピニンファリーナ イタリア 1989年

 

 1960年代後半から1970年代前半にはフェラーリ モデューロランチア ストラトスのような未来を予見させるコンセプトカーが多く作られました。しかしその後コンセプトカーは量産車に近い現実的なデザインのものがほとんどとなりました。フェラーリ ミトスは1989年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカーです。ピニンファリーナのデザインで、テスタロッサをベースにしています。ミトス(MYTHOS)とは神話という意味で、この車はフェラーリの原点であるオープンのレースカーへの回帰と未来的で夢のあるコンセプトカーへの回帰の2つのテーマをコンセプトにしているようです。

 

 ソフトトップもサイドウインドーもない純粋のオープンカー(バルケッタ)で、カーボンファイバー製のボディは非常にシンプルながらピニンファリーナらしい美しさがあります。フロントよりも幅広いリアの車幅は2.1mもあります。テスタロッサと同じ側面のエアインテークがアクセントですが、テスタロッサのフィンのような余分な飾りはありません。ヘッドライトは固定式で、ボディと一体化したリアスポイラーは高速走行時に電動で持ち上がり、ダウンフォースを発生させます。一般向けには販売されませんでしたが、ハードトップの付いたクーペとオープンの2台がブルネイ国王向けの特注仕様車として製作されたとのことです。

 

 

 ミニカーはダイヤペット製で、ダイヤペット発売25周年記念モデルとして1990年に発売されました。プロポーションは悪くないのですが、昔のミニカーですから灯火類などの細かいところは今一つです。リアスポイラーは別パーツで、通常状態とせり上がった状態の高さの異なる2個が付いています。アンチモニー製で非常に重いので、手に取るとずっしりとした存在感があります。(個人的にこのような重量感があるミニカーは好きです) これ以外のミトスのミニカーは、EURO MODELの1/87、ギロイの1/18、LOOKSMARTとMR コレクションのレジン製などがあります。LOOKSMARTとMR コレクションはブルネイ国王向けの特注品のクーペ仕様もモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI MYTHOS PININFARINA 1
FERRARI MYTHOS PININFARINA 2

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NISSAN 180SX (RS13) 1989 JAPAN

NISSAN 180SX (RS13)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN 180SX (RS13)


NISSAN CAR COLLECTION (NOREV HACHETTE) 22 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.52m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8Lターボ 175HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速225km/h (輸出仕様)  データーベースで日産 180SX 200SXのミニカー検索

日産 180SX RS13型 日本 1989年

 

 1989年に日産 シルビア 4代目 S13型の姉妹車として日産 180SXが登場しました。シルビア販売店からのハッチバック追加要請に対応したもので、ガゼール 2代目の実質的な後継車でもありました。シルビア S13型の北米仕様車の240SXにはクーペとハッチバックがあったので、そのハッチバックを国内仕様の180SXとしたものでした。なお北米仕様車の240SXがリトラクタブル式ヘッドライトを採用したのは、シルビアのヘッドライトの高さが北米法規に合わない為に変更したものでした。エンジンやサスペンションなどは全てシルビア S13型と共通でした。

 

 1991年のマイナーチェンジで中期型となり、フロントバンパーの形状が変更されエンジンが4気筒2Lに変更されました。1993年にシルビアがS14型にモデルチェンジしましたが、180SXはそのまま販売が継続されました。1996年ののマイナーチェンジで後期型となり、フロントバンパーやリアライトなどの内外装が変更されました。1998年にシルビアに統合され生産中止となりました。

 180SXとシルビア S13型は姉妹車なので部品の互換性があり、180SXにシルビアのフロントグリル/ヘッドライトを組み込んだ改造車が作られました。この車は「シルエイティ」という通称が付けられチューニングショップで販売されるようになり、後にこの名前が日産自動車の正式名称にもなりました。

 

 

 ミニカーは2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。日産名車コレクションのメーカーはノレブだったので、老舗ノレブらしいレベルの高い出来ばえのものが多かったです。この180SXもプロポーションが良く、フロントの造形など実車の雰囲気がうまく再現されています。安価な雑誌付きミニカー故に内装の仕上げは簡素ですが、それ以外は値段相応以上の良い出来ばえです。180SXのミニカーはアオシマ DISMの1/24(前期/中期/後期)、トミカ リミッテドの1/64、ハイストーリー(レジン製)、MARK43(レジン製)、オットーモバイル(レジン製)の1/18などがあります。またシルエイティのミニカーはトミカの1/62、トミカ リミッテドの1/64、ハイストーリー(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN 180SX (RS13) 1
NISSAN 180SX (RS13) 2

 以下は2011年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 180SX (1/43 No.139)の画像です。上記の日産名車コレクションの色違いで、カラーリング以外は同じ物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN 180SX (RS13) 3
NISSAN 180SX (RS13) 4

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NISSAN PAO 1989 JAPAN

NISSAN PAO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN PAO


KYOSHO K03412R 1/43 ㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.74m 全幅約1.57m エンジン 変速機: 4気筒 1L 52HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速 130km/h?  データーベースで日産 パオのミニカー検索

日産 パオ 日本 1989年

 

  1980?代のバブル景気の下で各自動車会社から個性的なスタイリングの車が登場したことがありました。昔の車に似せたレトロなデザインから前衛的なデザインまで色々ありましたが、それらはまとめてパイクカー(PIKE CAR '尖ったクルマ')と呼ばれていました。マーチ初代をベースにしたパイクカーの第2弾としてパオが登場しました。パオは1987?の東京モーターショーに参考出展され、パイクカー第1弾のBe-1同様に人気が高く1989年に市販化されました。パオは1950-1960年代のフランス車あたりをイメージしたようなレトロなデザインが特徴でしたが、全体のフォルムは近代的なハッチバックスタイルでした。

 

 外観では丸形ヘッドライト、スチール製バンパー、補強リブのあるボンネット/ドア、カバー付きのドアヒンジ、上下2分割のリアサイドウィンドー、上下2分割で開くバックドアなどがレトロな雰囲気で、内装も簡素なインパネに大型の丸形メータ、細い2本スポークのステアリングホイールなどレトロでした。屋根が開くキャンバストップ仕様がありました。4気筒1L(52HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、古いフランス車のような柔らかい乗り心地にサスペンション設定されていたそうです。Be-1は1万台の限定生産でしたが、パオは3ヶ月間の期間限定受注で約5万台が販売され日産のパイクカーの中では一番多く生産されました。

 

 

 ミニカーは2008年に発売された京商 Jコレクション製です。ミニカーは買いそびれて持っていないので、ここではWEBショップの画像を借用させていただきました。画像で見ただけですが京商 Jコレクションの標準的な良い出来ばえで、実車の雰囲気がうまく再現されていると思います。京商 Jコレクションにはキャンバストップ仕様もありました。これ以外のパオのミニカーはダイヤペットの当時物 1/40とアンチモニー製の置物的な物 1/40、コナミの1/64がありました。

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