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マツダ カペラ CG GD型 日本 1987年
1987年にマツダ カペラ 5代目が登場しました。デザインは先代を踏襲し角形ヘッドライトが薄型となるなど、よりスタイリッシュになりました。ボディは当初は4ドアセダン、5ドアハッチバックのCG、2ドアクーペのC2で、1988年にステーションワゴン(バン)のカーゴが追加されました。電子制御4輪操舵システムやフルタイム4WDなどの新技術が採用されました。
エンジンは新開発のDOHC4気筒2Lと先代と同じ4気筒1.8L/1.6Lとスーパーチャージャー付4気筒2Lディーゼルで、5段変速/4段自動変速で最高速180km/h(2L)の性能でした。1988年にこの車をベースにしたパーソナルカーのペルソナが、翌年にはその姉妹車のユーノス 300が登場しました。この頃はマツダの販売チャンネル拡大政策でマツダ車の車種がやたらと増えました。なおペルソナもユーノス 300も一代限りの車でした。(実車画像→ マツダ ペルソナ、マツダ ユーノス 300)
1991年にカペラの後継車として、クロノス(セダン)と、その派生車MS-6(5ドアハッチバック)、MX-6(2ドアクーペ)が登場し、カペラはワゴンのカーゴ以外は全て生産終了となりました。その後販売チャンネル拡大政策が失敗したことから、カペラ 6代目(CG型)が1994年に復活しクロノスは1995年に生産中止となりました。(実車画像→ マツダ クロノス、マツダ MS-6、マツダ MX-6、マツダ カペラ 1994)
ミニカーは1988年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物です。5ドアハッチバックのCGをモデル化していますが、全体的な雰囲気(特にヘッドライト/テールライトの造形)がカペラ 5代目よりもカペラ 4代目に近いので、つい最近まで4代目のミニカーだと勘違いしていました。(特にテールライトの造形はあまり実車と似てません) そんな訳でスタイリッシュなボディデザインがうまく再現されていないので、出来ばえはいま一つでした。ただカペラ 5代目のミニカーは最近までこれしかなかったので、その点では貴重なミニカーでした。マツダ特注のディーラー販促品もありました。2017年に国産名車コレクション(イクソ製)でカペラ 5代目の輸出仕様 626がモデル化されました。2020年にハイストーリー(レジン製)がカペラ 5代目のワゴン カーゴをモデル化しています。なおカペラ 6代目は2023年現在でもミニカーがないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します
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三菱 ギャラン VR-4 (GTI 16V) (E30) 日本 1987年
三菱 ギャラン 6代目が1987年に登場しました。サブネームの∑が取れてギャランの名前が復活しました。4ドアセダンだけの設定で、1970年代のギャラン 初代の逆スラントノーズのフロントが復活し、居住性を重視した高い車高で精悍なスタイルになりました。4気筒1.6L/1.8L(94HP)、DOHC 4気筒2L(140HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で4WD仕様もありました。その後の三菱車の技術的なベースとなった高性能な傑作車で、1987年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。1988年に姉妹車で5ドアハッチバックのエテルナが登場しました。(実車画像→ 三菱 エテルナ 1988)
1988年に世界ラリー選手権(WRC)Gr.Aに参戦する為のベース車として開発された高性能版のVR-4が追加されました。VR-4はDOHC 4気筒2Lターボ(205HP)エンジンを搭載し4WD、4WS(4輪操舵)、4IS(独立サスペンション)、4ABSの最新システムを装備していました。WRCでは1989年1000湖ラリーでの初勝利など1992年までに5勝し、全日本ラリーでも活躍しました。(1993年からはランサー エボリューションがWRCに登場しました) 1992年にギャラン 7代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 三菱 ギャラン 1992)
ミニカーは1993年に発売されたトロフュー製です。ギャラン 6代目の欧州仕様の高性能版であるGTI 16V(国内のVR-4相当 ノンターボ仕様)をモデル化しています。トロフューはポルトガルのブランドで主にラリーカーをモデル化していますので、このストリート仕様も大きなマッドガード(泥除け)が付いているなどラリーカー仕様です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでした。ただテールライトなどの灯火類の再現をデカールで済ませているので、そこはあまりリアルではありません。ラリー仕様は初勝利の1000湖ラリー仕様など10数種類があります。これ以外のギャラン 6代目の当時物ミニカーはリーツェの1/87がありました。最近の物ではトミカ リミッテドのVR-4とラリー仕様、イクソのVR-4とラリー仕様、イグニッションモデル(レジン製)のラリー仕様、WIT'S(レジン製)のVR-4、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ プレリュード 日本 1987年
1987年にホンダ プレリュード 3代目が登場しました。大ヒットした先代のノッチバッククーペ スタイルを踏襲しつつ、さらに洗練されたデザインとなりました。先代は前輪だけダブルウィッシュボーン式サスペンションでしたが、3代目では全輪ダブルウィッシュボーン式となりました。特筆すべきは世界初の機械式4WS(4輪操舵)システムが採用されたことでした。後輪の舵角は前輪舵角が小さいときには前輪と同じ方向に操舵し前輪舵角が大きくなると逆方向に操舵するもので、興味深いシステムでした。PGM-FI(電子制御式燃料噴射)DOHC 4気筒2L(160HP)とSOHC 4気筒2L(110HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、4段AT/5段MTで最高速180km/h以上と高性能でした。
1989年のマイナーチェンジで、リトラクタブルヘッドライトを固定式の角形異形ヘッドライトに変更したプレリュード インクス(INX)が追加されました。これは北米市場の一部でヘッドライト常時点灯が義務化されたことに対応した仕様変更を国内展開したものでした。(実車画像→ プレリュード インクス) プレリュード 3代目は同じようなコンセプトでより女性向けに洗練された? 日産 シルビア(S13)が登場するまでは、先代ほどではありませんが、「デートカー」として人気がありました。1991年にプレリュード 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2009年に発売されたアシェット製の国産名車コレクションです。メーカはノレブで、ノレブらしいうまい造形で実車の雰囲気が良く再現されていました。灯火類や室内などの細部もそこそこリアルで、安価な雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。これ以外のプレリュード 3代目の当時物ミニカーはダイヤペットとトミカがありました。当時物以外ではMARK43(レジン製)の前期型/後期型、ホビージャパンの1/18(レジン製)と1/64(ダイキャスト製)、ネオ(レジン製)の輸出仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ シビック SIR EF型 日本 1987年
ホンダ シビック 4代目(EF型)通称「グランドシビック」が1987年に登場しました。サイズが大きくなり、先代の短めのノーズが長くなり低いノーズと滑らかなボディで空力的に洗練されました。ボディは先代と同じ3/4ドアと5ドア(シャトル)があり、4輪ダブルウイッシュボーン式サスペンションを採用することで低いノーズを達成していました。エンジンは4気筒1.3L/1.5LとSOHC 4気筒1.6L/高性能版Si用のDOHC 4気筒1.6L(130HP)などがあり、電子制御式4段自動変速が新設され、ビスカスカップリングを使ったスタンバイ式4WD仕様もありました。
1989年のマイナーチェンジで、前後の意匠が変更されました。3ドアにはインテグラ用のDOHC 4気筒1.6L(160HP)エンジンを搭載するSiRがが設定されました。1988年に4ドアセダンをベースにした上級車としてコンチェルトが登場しました。(実車画像→ ホンダ コンチェルト 1988) コンチェルトは当時提携関係にあったイギリスのオースチン ローバー グループと共同開発したもので、1989年にローバー 200/400シリーズとして発売されました。(実車画像→ ローバー 214 1989) 1991年にシビック 5代目にモデルチェンジしました。5ドアのシャトル系は継続生産され1996年にオルティアに変わりました。(実車画像→ ホンダ オルティア 1996)
ミニカーは2009年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカはイクソで高性能版のSIRをモデル化しています。フロント周りの雰囲気が微妙に違うような感じがしますが、全体的にはまずまずの良い出来ばえでした。安価ながらインパネのメーターが印刷されているなど室内もそこそこ良く再現されていました。ただやや太いAピラーとそのAピラーから生えているドアミラーの位置に少し違和感を感じます。シビック 4代目の当時物ミニカーはありませんでした。当時物以外ではこの国産名車コレクションの型を流用した色違いのFIRST43、イクソの別ブランドであるトリプル 9の1/43と1/18、MARK43(レジン製)、スパーク(レジン製)のレース仕様、ミニチャンプスの輸出仕様、ホビージャパンの1/64などがあります。なお派生車であるコンチェルトとローバー 200/400シリーズのミニカーは無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ダイハツ ミラ ターボ TR-XX (L70型) 日本 1987年
ダイハツの軽自動車ミラ 2代目 L70型が1985年に登場しました。ミラは軽乗用車クオーレの商用車仕様でしたが、物品税が免除されるミラのほうがクオーレより売れました。(法規上は後席に荷物を積載する商用車ですが、実質的には乗用車でしたから) 基本的なデザインは先代の台形ボディを踏襲していましたが、角形ヘッドライトがフロントグリルと一体化するなど全体的に洗練されました。当初は3ドアだけで後に5ドアが追加されました。エンジンは新開発された3気筒547㏄(32HP)を搭載し、4/5段変速と2/3段自動変速でパートタイム4WD仕様がありました。エアコン、パワーステアリング、パワーウインドウ、サンルーフなどの豪華装備も設定されました。
1985年に3気筒547㏄(50HP)エンジンを搭載しハロゲンヘッドライト、バケットシート、エアロパーツを装備したスポーツ仕様のTR-XXが設定され注目をあびました。1987?にビスカスカップリング方式のフルタイム4WD仕様車が追加され、TR-XXのエンジンに電子制御燃料噴射装置(EFI)が採用され58HPにパワーアップしました。さらに1988年にライバルのアルト ワークスに対抗してTR-XXは64HPまでパワーアップし、TR-XXの最高速は150km/hを超えました。 1989年に物品税が廃止され消費税が導入されたので、クオーレとミラはミラに統一されました。1990年にミラ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1988年に発売されたダイヤペット製の当時物です。スポーツ仕様のミラ ターボ TR-XXをモデル化しています。ダイヤペットの標準縮尺の1/40では軽自動車は小さくなってしまうので、普通車と同じぐらいのサイズとなる縮尺1/35としていました。(子供向けミニカーとして、サイズが小さいのは見劣りするので) ダイヤペットの協力工場の12番工場(製造委託先)製で、エアロパーツを装備した実車の雰囲気がうまく再現されていました。ボディサイドのTR-XXロゴや室内などの細部の仕上げもそこそこリアルでかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。軽自動車のミニカーは少なくて、これ以外のミラ 2代目のミニカーはハイストーリー(レジン製)のTR-XXがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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