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自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 1978 JAPAN

MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C)


TOMICA DANDY D08 1/43 102mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.29m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 2ローター 573X2cc 130HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでマツダ RX-7 (SA)のミニカー検索

マツダ サバンナ RX-7 SA22型 日本 1978年

 

 1973年のオイルショックによるガソリン価格高騰で燃費の良くないロータリーエンジン搭載車が売れなくなりました。ロータリーエンジン搭載車の復活を賭けて、ロータリーエンジン専用スポーツカーとして開発されたのがサバンナ RX-7でした。エンジンをフロントミドシップ搭載し優れた操縦性を持つ軽量スポーツカーとしてシャーシが新設計されました。ボディも特徴的なリトラクタブル ヘッドライトを採用した、かっこいいデザインでした。12A(130HP)ロータリーエンジンを搭載し、5段変速で最高速180km/hの性能でした。

 

 このかっこいいスタイルで高性能ながら、価格が大衆車並みであったので、1978年の発売当初からRX-7は大人気となりました。(当時の価格はトヨタ カローラ レビンが約130万でRX-7 GTは約150万円でした) 日本以上にアメリカ市場ではプレミアム価格がつくほど大ヒットし、サバンナ RX-7はロータリーエンジン搭載車を見事に復活させました。エンジン改良や内装の変更が行われ、1983年のマイナーチェンジでは国内仕様にターボー付エンジン(165HP)が追加され前後バンパー周りの意匠が変更されました。1985年にRX-7 2代目にモデルチェンジしました。

 私が2台目のマイカーとして新車で買ったのが1980年式のサバンナ RX-7 GTでした。その頃には発売当初のような熱狂的な人気は無かったですが、まだスーパーカーブームのさなかでもあったので街中で子供から指をさされることもありました。市販オーディオの装着やプラグ交換などの軽整備も自分でしましたし、色々な思い出がある懐かしい車です。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物です。プロポーションが抜群で、バンパーや室内などの細部も結構リアルに再現されていて、当時物ミニカーとしては一番出来が良かったです。ドアの開閉ギミックと最大の特徴であるリトラクタブル ヘッドライトの開閉ギミックが付いています。これはヘッドライトを紙シールで表現していますが、初期の物はラインストーンを使っていました。(ライトの開閉はフロント中央下部に見えるレバー操作で行います) 私の知る限りではカラーバリエーションが7色ほどありました。RX-7(SA)のミニカーは非常にたくさんあります。当時物としてはダイヤペットの1/40と1/30、トミカの1/60、シンセイ ジェットマシーンの1/37、エイダイ グリップなどがありました。当時物以外ではオートアートの1/18、Mテックのターボ、エブロ、京商、トミカ リミッテド、コナミの1/64、HI-STORY(レジン製)のターボ、VISION(レジン製)、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/リアの拡大画像です。なお「広島 59 さ …7」のナンバープレートは当サイトのナンバープレート作成ページを使った自作です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 1
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 2

 以下は2002年に発売されたトミカ リミッテド Sシリーズ製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 型番S0001)の画像です。これは上述したトミカ ダンディ製の細部をリファインしてトミカ リミッテド S シリーズとして発売された物でした。ホイールが変更され、窓枠やウィンドー外枠に墨入れ処理が施され、リアに車名ロゴが追加されるなど見違えるほどリアルな仕上げとなっています。室内もシートやドア内張りが彩色されています。当時の値段は2000円と高価でしたが、値段に見合った仕上げがされていました。このトミカ ダンディをリファインしたリミッテド S シリーズは10車種ほどがあり、いずれもとても良く出来ていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 25
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 26

 以下はフロント(ヘッドライト開閉)とリアの拡大画像です。ヘッドライトのシールが変更され、リアパネルにMAZDAとLIMITEDのロゴが追加されています。テールライトの色分けが追加され、リアハッチバックのヒンジも黒く塗装されてます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 27
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 28

 以下は1979年に発売されたダイヤペット製のマツダ サバンナ RX-7 (1/40 型番G114)の画像です。キャビンがやや小さめですが、当時のダイヤペットのミニカーとしては良い出来ばえでした。RX-7(SA)の当時物ミニカーとしてはトミカ ダンディに次ぐ良い出来ばえです。ドア/ボンネット開閉とリトラクタブル ヘッドライト開閉のギミック付きです。(ライトの開閉はフロント中央下部に見えるレバー操作で行います) ダイヤペットはこれのパトカー仕様、1981年のスパ フランコルシャン優勝を記念したレーシングカー仕様、オーバーフェンダー付のレーシングカー仕様、1/30の少し大きなサイズも発売していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 3
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 4

 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 5
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 6

 以下は2001年に発売されたMテック製のマツダ サバンナ RX-7 ターボ (1/43 型番47790FS)の画像です。Mテックのマニア向けのM4シリーズでレジン製です。RX-7(SA) ターボで変更された前後バンパー周りの造形などがリアルで、非常に良い出来ばえです。ただドアミラーが少し大きすぎるのがやや残念です。これ以外のRX-7(SA) ターボのミニカーは、京商の1/64、ハイストーリー(レジン製)の1/43などがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 TURBO (SA22C) 1
MAZDA SAVANNA RX-7 TURBO (SA22C) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 TURBO (SA22C) 3
MAZDA SAVANNA RX-7 TURBO (SA22C) 4

 以下は2001年に発売されたエブロ製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 型番43148)の画像です。エブロらしいリアルな造形で、プロポーションが良く細部までとても良く出来ています。後期の上級グレード(SE-LTDとLTD)をモデル化しているので、内装が茶色(実車は布張り)となっていてリアワイパーが付いています。前後バンパーやリアのスモーク仕上げのガラスハッチバックなど細部がリアルで、インパネのメーターも良く再現されています。さらにリトラクタブル ヘッドライトの開閉ギミックまで付いていますので、RX-7 (SA)の1/43量産(ダイキャスト製)ミニカーとしては2022年現在でもこれがベストだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 7
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 8

 以下はフロント(ヘッドライトの開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 9
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 10

 以下は2008年に発売された京商製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 型番K03282S)の画像です。これも上述したエブロ製と同じ上級グレードをモデル化しています。エブロ製と同じぐらいの良い出来ばえですが、京商製は車高が低く全体的にやや平べったい感じになっています。個人的な見解ですがエブロ製の方が好ましいプロポーションだと思います。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 11
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 13
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 14

 以下は2009年に発売された京商製のマツダ サバンナ RX-7 ボンネビル 速度記録車 (1/43 型番K03283A)の画像です。アメリカ ユタ州のボンネビル ソルト フラッツ (Bonneville Salt Flats)でGTカークラスの速度記録183.904mp/h(295.964/h)を達成した速度記録車(1978年)をモデル化しています。実車は「RACING BEAT」というマツダ車をチューニングする会社がチューンしていて、エンジンは電子式点火装置を付けて10,000rpmまで回る13Bに換装されていました。ミニカーは上記をベースにして左ハンドル仕様に変更され、空気抵抗の少ない速度記録車用ホイールや室内補強用のロールバーが再現されているなど、実車がリアルに再現されています。リアパネル中央に黒い物がありますが、これは停車する際に使用するパラシュートを畳んだ物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) SPEED RECORD 1
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) SPEED RECORD 2

 以下は2006年に発売された国産名車コレクション製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 No.14)の画像です。メーカーはノレブです。上述したエブロ製に良く似た作風で、エブロ製をお手本にしているように思います。定価1790円の雑誌付きミニカーでしたので、インパネなどの細部の仕上げはやや簡素化されていますが、値段以上によく出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 15
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 17
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 18

 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 No.8)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランド製です。上述したエブロ製などのミニカーは上級グレードをモデル化しているので内装が茶色ですが、これはリアに上級グレートらしき?エンブレムを再現しているのですが、内装を黒で仕上げてあります。内装以外は一見すると上述のノレブ製の物と同じように見えますが、値段が高い分だけリアのエンブレムなど細部の仕上げがレベルアップされています。プロポーションについてはこのプレミアムコレクション製は、上述したほかの物より車幅が小さくなっていますので、やや細長い感じがします。縮尺1/43で単純に計算すると車幅は39㎜となるはずですがこれは38㎜となっています。なおエブロ製は40㎜となっていますので、この2㎜の違いは結構気になる違いです。またリアライトの形状も実車と少し感じが異なるので、この点でも違和感があります。私はあら捜しをするつもりはないのですが、当時この車を所有していたので細かいことに気が付くのです。そんなわけでこのミニカーは結構よく出来ているとは思いますが、プレミアムという名前がふさわしいとは言えないです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 19
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 20

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 21
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 22

 以下は上述したエブロ製と並べてみた画像と実車のテールライトの画像です。ミニカーの全長はどちらも100㎜で同じですが、エブロ製の方が2㎜ほど車幅が大きめになっています。テールライトの形状ですが、実車画像のテールライトの縦横の比率とミニカーのテールライトの縦横の比率が少し違うことが分かると思います。なお左側テールライトの横にあるエンブレムにグレードが表示されています。(実車画像は上級グレードのLimitedの画像です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 23
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 24

サバンナ RX-7(SA)のミニカーをまとめたページもありますので、よろしければご覧ください→ マツダ サバンナ RX-7(SA)のミニカー 一覧

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MITSUBISHI MIRAGE 1978 JAPAN

MITSUBISHI MIRAGE
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MITSUBISHI MIRAGE


DIAPET 1439 (G99) 1/25 154mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.79m 全幅約1.59m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 82HP 4段変速(副変速機付)
性能: 最高速148km/h  データーベースで三菱 ミラージュのミニカー検索

三菱 ミラージュ 日本 1978年

 

 1978年に三菱初の前輪駆動車として登場したミラージュは、販売チャンネルとしてカープラザ店が新設されるなど三菱の威信をかけた戦略車でした。当時増えつつあったハッチバック車の中でも群を抜くあか抜けたデザインに加えて、全輪独立懸架サスペンションや副変速機を設けた8段変速機など意欲的な設計がされていました。

 4気筒1.2L/1.4L(82HP)エンジンを横置搭載し、最高速148km/h(1.4L)の性能でした。当初は3ドアだけでしたが、1978年にはホイールベースの長い5ドアも設定されました。1979年にAT仕様と1.6L(88HP)エンジン搭載のスポーツ仕様 1600GTが追加されました。

 

 1982年のマイナーチェンジで、角形ヘッドライトのスラントノーズを採用し、ミラージュ IIとなりました。その際にトランクを追加して3ボックス化した4ドアセダンや高性能な1.4Lターボ仕様(105HP)が追加されました。同じ年に4ドアセダンの姉妹車であるランサー フィオーレや、シャーシを流用したトレディア/コルディアも登場しました。1983年にミラージュ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 三菱 ミラージュ 1983)

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたダイヤペット製の当時物です。縮尺1/25と中途半端なサイズですが、もともと実車販促用ノベルティとして作られたものでしたので、全体的な出来ばえはかなり良いです。(ただヘッドライトが小さいのが惜しい これは横幅を広く見せる為の意図的なデフォルメかも?) サイズが大きいので、室内も良く再現されていて、リアシートのシートバックが倒れるといったことまで再現されています。後にサイドのシールを張り替えてミラージュ II ターボとしても販売されました。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。人気があった車でしたが、何故かこれ以外のミニカーはミニチャンプスがモデル化した輸出仕様のコルトぐらいしかありませんでした。2021年になってハイストーリー(レジン製)が前期型、後期型(ミラージュ II)をモデル化しました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアハッチ開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MITSUBISHI MIRAGE 1
MITSUBISHI MIRAGE 2

 以下は2007年に発売されたミニチャンプス製の三菱 コルト(ミラージュの輸出仕様) (1/43 型番400163500)の画像です。ミニチャンプスらしいリアルな造形で、実車がうまく再現され、とても良く出来ています。灯火類や室内などの細部もミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっています。輸出仕様ながらミラージュ 初代の1/43量産ミニカーとして貴重な存在です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI MIRAGE 3
MITSUBISHI MIRAGE 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI MIRAGE 3
MITSUBISHI MIRAGE 4

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HONDA PRELUDE 1978 JAPAN

HONDA PRELUDE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA PRELUDE


DIAPET 1489 (G118) 1/40 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.09m 全幅約1.64m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 90HP 5段変速 ホンダマチック2段自動変速
性能: 最高速154km/h  データーベースでホンダ プレリュードのミニカー検索

ホンダ プレリュード 日本 1978年

 

 ホンダの高級スペシャリティカーとしてプレリュードが1978年に登場しました。ノッチバックのクーペスタイルはシビック、アコードの流れを発展させたなかなか良いデザインでした。アコード用の4気筒1.8L(90HP)を搭載し、5段変速/ホンダマチック2段自動変速で最高速154km/hの性能でした。あまり高性能ではなかったですが、前輪駆動車ながら操縦性は優れていたそうです。スピードメーターとタコメーターが同心となった集中ターゲットメーター、日本車初の電動サンルーフ、ABS、4WSなど先進的な装備を採用していました。

 

 1979年にホンダマチック(自動変速機)が2段から3段となりました。1980年のマイナーチェンジでエンジンが触媒付のCVCC II (97HP)にパワーアップし、ガラスサンルーフ仕様が設定されました。1982年にプレリュード 2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約31万台で、生産台数の8割が輸出されたそうで、国内よりも海外で高く評価された車でした。

 

 

 ミニカーは1979年に発売されたダイヤペット製の当時物です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。またバンパーやボンネット上のダクトなど細かいところも良く仕上げてあり、当時のダイヤペットの秀作のひとつでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックに加えて、サンルーフも開閉します。プレリュード 初代の国産ミニカーは現在(2022年)でもこれしか無いようです。(トミカもモデル化していません) 国産以外ではイギリスの老舗コーギーの当時物 1/36と最近の物ではネオ(NEO レジン製)の1/43と1/87があります。海外のミニカーメーカーでモデル化されたということは、海外でのプレリュード 初代の評価が高かったことを反映していると思います。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルーム画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA PRELUDE 1
HONDA PRELUDE 2

 以下はサンルーフ開閉動作/室内の画像と、1981年に発売されたコーギー製のホンダ プレリュード 初代(1/36 型番345)の画像です。コーギーのプレリュードは縮尺が1/36で中途半端なサイズなのが今一つですが、当時のミニカーとしてはそこそこの良い出来ばえでした。(画像は海外のWEB SHOPから拝借しました) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA PRELUDE 3
HONDA PRELUDE 4

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DAIHATSU CHARADE COUPE XTE (G10) 1978 JAPAN

DAIHATSU CHARADE COUPE XTE (G10)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIHATSU CHARADE COUPE XTE (G10)


DIAPET G119 1/35 102㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.46m 全幅約1.51m エンジン 変速機: 3気筒 1L 55HP 4/5段変速/2段自動変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでダイハツ シャレードのミニカー検索

ダイハツ シャレード クーペ XTE (G10) 日本 1978年

 

 小型車ダイハツ コンソルテの後継車として、シャレードが1977年に登場しました。コンソルテはトヨタ パブリカの姉妹車でしたが、シャレードはダイハツが独自開発したダイハツ初の前輪駆動方式の小型車でした。欧州では主流となっていた小型車の前輪駆動化の流れに沿った、国産小型車としては先進的な設計でした。当初は5ドアハッチバックだけでしたが1978年に3ドア クーペが追加されました。シャレードとは仏語で「謎解き」や「ジェスチャーゲーム」の意ですが、3ドアの丸窓など仏語の名前に似合ったしゃれたデザインでした。

 

 当時は珍しかった3気筒1L(55HP)エンジンを横置き搭載しており、3気筒エンジンはその後の軽/小型車では主流のエンジンとなっていきました。前輪駆動を採用したことと高めの車高で小型車ながらも広い車内を実現していました。軽自動車並みの価格で性能も優れていたのでシャレードは大ヒットしました。1977年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。1980年のマイナーチェンジで角形2灯式ヘッドランプを採用しリアライトの意匠を変更しました。同時に60HPにパワーアップしたエンジン、2段自動変速機仕様を追加しました。1983年にシャレード 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ダイハツ シャレード 1983)

 

 

 ミニカーは1979年に発売されたダイアペット製の当時物です。シャレードの3ドアクーペ XTE(上級仕様)をモデル化しています。ダイヤペットの標準縮尺の1/40ではなく、1/35でできていますの少し大き目のサイズです。ダイヤペットの協力工場のなかで造形センスの良い12番工場(製造委託先)製で、実車の雰囲気がうまく再現されています。灯火類や室内など細部の仕上げも良く、当時のミニカーとしてはかなりレベルの高い出来ばえとなっています。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するフルギミック付きです。なおこのミニカーは実車の販促用ノベルティとしても使われたと思われます。これ以外のシャレード 初代のミニカーは2023年現在でも国産名車コレクション製の5ドアとその型を使った色違いのFIRST43のものしかありません。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DAIHATSU CHARADE COUPE XTE 1
DAIHATSU CHARADE COUPE XTE 2

 以下は2010年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製のダイハツ シャレード 1977 (1/43 No.113)の画像です。メーカーは明示されていませんが、イクソのようです。キャビンが小さめに出来ているので、全体的なプロポーションが悪く、出来ばえは今一つです。灯火類や室内などの細部はまずますの良い出来ばえですが、肝心のプロポーションがよろしくないので、このシャレードは国産名車コレクション シリーズの中でも出来のよろしくない部類になります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIHATSU CHARADE COUPE XTE 3
DAIHATSU CHARADE COUPE XTE 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIHATSU CHARADE COUPE XTE 5
DAIHATSU CHARADE COUPE XTE 6

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DOMU ZERO 1978 JAPAN

DOMU ZERO
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DOMU ZERO


EBBRO 43898 1/43 98mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.98m 全幅約1.77m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.8L 145HP(日産L28)
 横置きミッドシップ配置  5段自動変速
性能: 最高速240km/h  データーベースで童夢 零 (ゼロ)のミニカー検索

童夢 零 (ゼロ) 日本 1978年

 

 レーシングカー コンストラクターとして活動していた林みのる氏がスポーツカー開発プロジェクトを1975年に立ち上げ、当時の業界を代表する一流のメンバーが参加して開発されたのが童夢 零でした。1978年のジュネーヴ モーターショーで日本初のスーパーカー 童夢 零が公開されました。日本の無名メーカーが発表した車ながらその意欲的なデザインが評判となり、販売価格が公表されていないのに購入予約があったそうです。

 「世界一車高が低い車」という開発目標でデザインされたボディは、ウエッジシェイプの平面的なデザインで車高は980㎜でした。目標は達成されましたが、さすがにこの車高では室内は狭かったようです。リトラクタブルヘッドライトと前方に立ち上がるシザース式ドアなど当時のスーパーカーの定番アイテムを採用していますが、童夢 零は窓やインテークのグラフィック的な処理などオリジナル性の高いセンスの良いデザインだと思います。

 

 モノコックのシャーシにFRP製ボディ、サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン/コイルでした。エンジンは日産のL28型(6気筒2.8L 145HP)をミドシップ搭載していました。ドア後方にある黒いインテーク(左側2個/右側1個)はエンジン冷却用で、同じようなボディデザインのランボルギーニ カウンタック同様にエンジン冷却には苦労したようです。

 

 

 童夢 零は市販化に向けて各種テストが行われたようですが、国内では運輸省の型式認定取得が難しく、アメリカで型式認定するべくアメリカの法規に合わせた童夢 零 P2が1979年に開発されました。(実車画像→ 童夢 零 P2) その後プロトタイプ レーシングカー童夢 零 RLによるルマン参戦が決まり、その開発の為に童夢 零の市販化は中止となったようです。ちなみにその後も国産スーパーカー(日産 MID4など)が開発されましたが、1989年のホンダ NSXが最初に市販された国産スーパーカーとなりました。

 ミニカーはエブロ製で、2008年に発売されました。エブロは田宮模型の設計者が興したMMP社のブランドで、新旧の国産車を中心にモデル化しています。この童夢 零はプロポーションはもちろん細部もリアルに再現され、とても素晴らしい出来ばえです。特に高精度でスムーズに開閉するリトラクタブルヘッドライトとシザース式ドアの開閉ギミックを付けているのはさすがです。このようなギミックは高度な型設計技術が必要で、どこでも出来るものではありません。ただしドアのヒンジ部分はプラスチック製で強度がないので、開閉を行う際には注意が必要です。 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DOME ZERO 1
DOME ZERO 2

 以下はドアを開いた室内の画像と俯瞰/床下の画像です。室内は良く再現してあり、シフトレバーがドライバー右側にあることが分かります。床下部分もサスペンションやエンジンがリアルに再現してあり、とても凝った作りです。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします)
DOME ZERO 3
DOME ZERO 4

 童夢 零が登場したのは1970年代に起こったスーパーカーブームの終わり頃でしたが、童夢 零は絶大な人気がありラジコン、プラモデル、ミニカーなどが非常にたくさん作られました。ちなみにこれらの玩具のライセンス収入で童夢はルマン参戦の資金が賄えたようです。童夢 零の当時物ミニカーとしてはトミカ、トミカ ダンディ、シンセイ、永大グリップ、トミカの物を流用したカドーなどがありました。その中で一番出来が良かったのはトミカ ダンディの1/40で、昔の良くできたミニカーということで紹介します。(このミニカーはカドー ブランドで販売された物ですが、基本的にはトミカ ダンディと同じ物です) 40年以上前のミニカーですから上記のエブロ製と比較することにあまり意味はありませんが、全体的な雰囲気はエブロ製に引けをとらない良い出来ばえで、当時のミニカーとしてはかなりレベルの高い出来ばえでした。こちらはライトとドアだけではなくリアカウルも開閉してエンジンが再現されています。縮尺が1/40なので全長101㎜で、上記のエブロ製よりすこし大きいです。フロントやリアの緑色の破線ラインは、添付されていた紙シールを張り付けています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DOME ZERO 5
DOME ZERO 6

 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)/リア(リアパネル開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします)
DOME ZERO 7
DOME ZERO 8

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