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三菱 レグナム 日本 1996年
三菱 ギャラン 8代目が1996年に登場しました。外観は先代同様の丸みを帯びたボディに6代目の特徴であった逆スラントノーズが復活しました。世界初のガソリン直噴方式(GDI)を採用したDOHC 4気筒1.8L(145HP)エンジン を搭載したVR-G系と、高性能なDOHC V型6気筒2.5L ツインターボエンジン(280HP)を搭載したVR-4がありました。左右後輪の駆動力を制御して旋回性能を向上させるAYC(Active Yaw Control)やASC(Active Stability Control)などの先進技術が採用されていました。1996年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
派生車としてステーション ワゴンのレグナム、カープラザ店向けの姉妹車 アスパイアがありました。レグナムは当時人気の高かったスバル レガシイ ツーリングワゴンに対抗したモデルでした。1998年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠が変更されました。2000年に排ガス規制対応で1.8Lエンジンが2Lに変更されました。セダン型乗用車の需要低迷で2005年に三菱は中大型車市場から撤退し、ギャラン/レグナムは生産中止となりました。(2007年に中型車ランサーの後継車としてギャラン フォルティスが登場しましたが、2015年に販売中止)
ミニカーは1996年頃に発売された三菱自動車の特注品(ディーラー向け販促品)で、輸出仕様のレグナムをモデル化しています。(輸出仕様の名前はGALANT) 製造メーカーは作風からビテスだと思われますが、ビテスのカタログモデルとしては市販されなかったようです。(私はオークションで入手しました) 輸出仕様なので左ハンドルで、当時のビテスらしいそつのないうまい造形で結構良く出来ています。ドア開閉ギミック付きで、室内もそこそこ良く再現されています。これ以外のレグナムのミニカーはハイストーリー(レジン製)のVR-4、BM CREATIONSのVR-4 1/64があります。ギャラン 8代目のミニカーはWET'S(レジン製)のVR-4、CARNELのVR-4などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ ステップワゴン 日本 1996年
オデッセイ、CR-Vに次ぐホンダのRV車第3弾として1996年にステップワゴンが登場しました。3列シートを持つミニバン ステップワゴンはオデッセイと同じジャンルの車でした。車体サイズはオデッセイが全長約4.75mX全幅約1.77mX全高約1.68m、ステップワゴンが全長約4.6mX全幅約1.7mX全高約1.83mでした。ステップワゴンはオデッセイより少しコンパクトで、全幅の違いでオデッセイは3ナンバー車、ステップワゴンは5ナンバー車でした。またステップワゴンは車高が高く左側リアドアはスライドドアでした。つまりステップワゴンは豪華で乗用車的なオデッセイの廉価版で、ミニバンブームで登場した車高の高い他社のライバルに対抗した車でした。
DOHC 4気筒2L(125HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、全輪駆動と4輪駆動の設定がありました。3列シートが標準でしたが2列シート仕様もありました。角ばったシンプルな箱型デザイン、低床設計による広い室内、同クラスでは低価格で人気がありオデッセイ同様にヒットしました。当時会社の同僚が所有していましたが、真四角で巨大な箱という感じの車でした。(個人的にはこの手のでかい車は好みではありません) 1999年のマイナーチェンジでヘッドライトが縦型4灯式となり前後の意匠が小変更されました。2001年にステップワゴン 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1998年に発売されたダイヤペット製の当時物です。当時のダイヤペット(ヨネザワ玩具)はセガ トイスの傘下になっていました。これは当時のRV車をモデル化したRVシリーズ(16車種)の1台で、ダイヤペットの10番工場の担当で製造は中国でした。(MADE IN CHINAの表示があります) ダイヤペットの標準縮尺であった1/40ではなく国際標準の1/43でモデル化されていて、ダイアペットはこの時期から乗用車の新製品は縮尺1/43を採用するようになりました。またこの1/43の新製品は、スケールモデル的なリアルな造形になっていました。このステップワゴンもプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。実車に即したツートンカラーのカラーリングで、フロントグリル/ヘッドライトや室内などの細部もリアルに再現され当時の国産ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドアの開閉ギミック付きです。これ以外のステップワゴン 初代のミニカーはトミカの当時物がありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スバル インプレッサ WRX ストリート仕様 日本 1996年
1992年にスバル レガシィの下級車としてインプレッサが登場しました。当初は4ドアセダンと5ドアワゴンの構成で、商用車的ではないかっこいいワゴンはセダンと統一されたスタイルでセンスの良いデザインでした。レガシィをベースにした4輪/前輪駆動車で、エンジンはスバル独自の水平対向エンジンで4気筒1.5L/1.6L/1.8L/2L DOHC ターボ(220HP)が搭載されました。WRCラリー参戦車のベースとして2Lターボー仕様には足回りやブレーキが強化されたセダン WRXが設定されました。(実車画像→ スバル インプレッサ スポーツワゴン)
インプレッサは1993年からWRCに参戦し、1994年には スバルのモータースポーツ関連会社 STI(SUBARU TECNICA INTERNATIONAL)が開発したWRX STIが設定されました。1995年に輸出仕様の2ドアクーペをリトナの名前で国内販売しましたが、販売不振で1996年に販売中止となり、この2ドアクーペがWRX タイプR STIとなり1997年からWRXラリーカーとなりました。1996年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠が変更され、WRXが280HPにパワーアップしました。インプレッサ WRCラリーカーはマニュファクチャラーズタイトルを1995年から3連覇しました。この偉業を記念して2.2Lエンジンを搭載するWRCラリーカーの公道仕様22B STIが1998年に400台限定で発売されました。1999年のマイナーチェンジでWRX STI系のスポイラーなどの意匠が変更されました。2000年にS201 STIが300台限定で発売された後に、インプレッサ 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1996年に発売されたトロフュー製の当時物です。ボンネットのエアインテークとリアスポイラーが付いたセダン WRXの左ハンドル仕様をモデル化しています。プロポーションが良く室内などの細部もそこそこ良く再現されていて良く出来ています。トロフューは主にラリー仕様車をモデル化しているブランドで、この公道仕様は4ドアのラリー仕様のベースになっているモデルです。トロフューはインプレッサ 初代の4ドアと2ドアのラリー仕様を約90種類もモデル化しています。トロフュー以外のインプレッサ 初代のミニカーはバンガーズ、オートアートの1/18、CM'Sのラリー仕様 1/64、イクソのラリー仕様、サンスターのラリー仕様 1/18、hpi racingのラリー仕様、WIT'S(レジン製)のワゴンとWRX、MARK43(レジン製)のWRXなどたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スバル レガシィ ツーリング ワゴン GT-B 日本 1996年
1993年にスバル レガシィ 2代目が登場しました。先代同様4ドアセダンと5ドアツーリングワゴンがあり、どちらも先代のイメージを踏襲しながら、横長のフロントグリルを持つスタイリッシュなデザインになりました。基本構造も先代がベースでしたが、ホイールベースが拡大され後席の居住性が向上しました。エンジンは水平対向4気筒1.8L/DOHC 2L(ツインターボ 250HP)/2.2Lで、ツインターボは空冷式インタークーラー付きでした。駆動方式は全モデルがフルタイム4WDとなり、前後?へのトルク配分を自動で無段階可変させるアクティブ トルク スプリット4WD(ACT?4)を採用していました。
1994年にDOHC 4気筒2.5L(165HP)エンジンを搭載した250Tが追加されました。1996年のマイナーチェンジで各エンジンがパワーアップし、高性能版GT-Bに搭載された2Lツインターボエンジンは280HPとなり、当時の2Lクラス最強のエンジンでした。1995年にワゴンをベースにして車高を上げてSUV的な外観のグランドワゴン(北米仕様はアウトバック)が追加されました。グランドワゴンは1997年にランカスターに改名されました。他社の同クラスが大型化して3ナンバー車になるなかで、5ナンバー車ながら高性能なレガシーはヒットし、特に他社にない高性能なワゴンが売れ筋になりました。1998年にレガシィ 3代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1997年に発売されたMテック製の当時物です。マイナーチェンジ後の後期型で高性能版のワゴン GT-Bをモデル化しています。Mテックはエポック社が1996年に立ち上げた1/43の国産車ミニカーのブランドで、出来の良い乗用車/商用車を作っていました。このレガシィはMテックとしては初期物ということもあって、全体的に粗削りな造形で、スタイリッシュなデザインが今ひとつ再現されていません。(特に顔付きの造形がいまひとつです) ボンネットとドアが開閉するギミック付きです。これ以外のレガシィ 2代目のミニカーはWIT'S(レジン製)のセダンとワゴン、ハイストーリー(レジン製)のワゴンがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 R390 GT1 日本 1997年
日産は1984年にニスモ(日産 モータースポーツ インターナショナル)を設立し、グループCでのスポーツカー耐久レースに参戦します。当初のスカイライン RSのグループC改造仕様では競争力不足で、ルマン ガレージの開発したLM04Cに日産のエンジンを搭載したグループCカー LM04C スカイライン ターボCが1984年に登場しました。さらに1985年にはイギリスのマーチ製シャーシに日産のV型8気筒エンジンを搭載したR85G スカイライン(後にスカイラインの名前は外れて単にR85G)が登場します。
日産のルマン初参戦は1986年で、R85Vと新開発したエンジンを搭載したR86Vが出場し、R85Vが完走しています。1987年ルマンにはR87EとR86Vが出場しますが全車リタイア、1988年ルマンにはR88Cが出場し完走しています。1989年ルマンにはR89Cで出場し善戦するもリタイア、1990年ルマンではR90CPが出場し初のポールポジションを獲得し、本選で総合5位となりました。日産のグループCカーでのルマン挑戦はこの1990年で終了します。
1991年にグループCのレギュレーションが変わり、ターボエンジンが使えなくなったことなどから自動車メーカーの撤退が相次ぎました。これでルマンにおけるグループCの時代は終わりを迎え、1994年頃からは従来のGTカーがルマンの主力に戻りました。日本でもグループCのレースは終わりJGTC(全日本GT選手権)が始まり、スカイライン GT-Rが主役となりました。日産は新しいグループC仕様のNP35を1992年に開発しましたが、この車は結局使われませんでした。その後スカイライン GT-R(R33)をベースにしたニスモ GT-R LMが1995年と1996年のルマンに参戦して完走していますが、GT-Rでは上位を狙うことは困難でした。
そこで1997年ルマンに向けて開発されたのがR390でした。R390はGT1クラスのプロトタイプレーシングカーで、イギリスのトム ウォーキンショー レーシング(TWR)の協力でジャガー XJR-15をベースにして設計され、エンジンはグループC時代のV型8気筒3.5Lを搭載していました。GTカーとして認証される為、ターボの付かないロードカーが1台製作されましたが市販されていません。1997年ルマンには3台のR390が出場し、予選でポールポジションを獲りましたが、本選では12位と不本意な成績でした。翌1998年ルマンでは改良されたR390が総合3位となり、日産はルマン初の表彰台を得ました。1999年ルマンではR391が参戦するもリタイアとなり、その後日産のルマン参戦は2015年まで中断されました。
ミニカーは田宮のコレクタークラブ ミニ シリーズ(ダイキャスト製完成品)で、1998年に発売されました。R390のロードカーをモデル化しています。キャビン部分がやや小さいように思いますが、風変りな造形のリアエンドの再現など全体的にはかなり良い出来ばえです。バリエーションでロードカーのニスモ特注品とレース仕様がありました。これ以外のミニカーとしてはロードカーではオニキス、レース仕様ではオニキス、京商の1/43と1/64、オートアートの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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