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トヨタ ランドクルーザー (FJ80) 日本 1993年
前述した ランドクルーザー 60系の後継車として80系が1989年に登場しました。80系は北米市場向けがメインだったので、ボディがさらに大きくなりエアコンの標準装備など内外装が豪華になり、高級SUVとしての方向性が明確になりました。4WD方式は従来のパートタイム方式に加えてフルタイム方式が追加されました。8人乗りワゴンと5人乗りバンがあり、ワゴンには3F型 6気筒4L(155HP)ガソリンエンジン、バンには1H型 6気筒4.2L(135H)Pディーゼルエンジンが搭載されました。
1990年にディーゼルにターボ仕様(165HP)が追加され、1992年のマイナーチェンジで中期型となり、ガソリンエンジンが4.5L(215HP)に変更されました。1995年のマイナーチェンジで後期型となり、内外装のデザインが変更されました。80系をベースにして外観を変更し内装を本革シートなどで上質に仕上げたレクサス ブランド初のSUV LX450が1996年に北米市場に登場しました。(実車画像→ レクサス LX450) LX450は6気筒4.5L(215HP)ガソリンエンジンを搭載し、フルタイム4WD仕様のみの設定でした。80系は1997年に生産中止となり、100系にモデルチェンジしました。。(実車画像→ トヨタ ランドクルーザー 100系)
ミニカーは2016年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。リアパネルにVXの表記があり、高級仕様VXの中期型をモデル化しています。雑誌付きミニカーですので内装の仕上げは省略されていますが、プロポーションが良くフロントグリルなどの細部もうまく再現されています。室内も無彩色ながら、変速機と副変速機の2本のシフトレバーなど結構リアルに再現されています。国産名車コレクション シリーズのなかではかなり良い出来ばえの部類で、80系のミニカーとして車種的に貴重です。これ以外のランドクルーザー 80系のミニカーは、ダイアペットの当時物 1/40、この国産名車コレクションの色違いであるFIRST43、ヤトミンの1/18と1/43、ハイストーリー(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ スープラ A80型 日本 1993年
1993年にトヨタ スープラ 2代目が登場しました。ロングノーズに絞り込まれたリアエンドのダイナミックなデザインで、オプションで大きなリアスポイラーが設定されていました。リアエンドの特徴的な丸形テールライトはトヨタ 2000GTを思い起こさせました。プラットフォームはソアラ 3代目と共通ですが、ソアラではリアシート背面に配置された燃料タンクが、スープラでは重?配分適正化でトランク下に配置されていました。4WSやTEMSなどのハイテク装備をあえて採用しない本格的スポーツカーとして開発され、日本初の6段手動変速が設定され、先代から改良された4?ダブルウィッシュボーン方式サスペンションを採用していました。
エンジンはDOHC 6気筒3L(225HP/ツインターボ 280HP)で、新開発の電子制御スロットルシステム「ETCS」が採用されました。1994?のマイナーチェンジで、上級車に17インチ扁平タイヤとそれに対応した大径ブレーキが追加されました。1996?のマイナーチェンジで、内外装が小変更され、最上級仕様のGZがなくなり、全?にABS、デュアルエアバッグが標準装備されました。1997年の最後のマイナーチェンジで、エンジンが可変バルブタイミング化され、左右のダンパーを油圧で結合し走?状況に応じて左右の減衰力を変えるサスペンション システム REASが採用されました。スポーツカー需要が低迷したことと新しい排ガス規制に対応できないとの理由で、2002年に生産中止となりました。
ミニカーは鉄道模型で有名な株式会社カトー(KARTO)が、1993年頃に発売した当時物でプラスチック製です。左ハンドルの輸出仕様をモデル化しています。(同時期にカトーは日産 フェアレディ 300ZXもモデル化していました) プラモデルの完成品のようなミニカーで、塗装されていないのでボディの質感はいまひとつですが、全体的な雰囲気や特徴的なテールライトや室内などは申し分がないほどの良い出来ばえです。底板はダイキャスト製ですので適度の重さがあり、通常のプラスチック製ミニカーのような安っぽい感じはしません。ドアとボンネットが開閉しますが、閉じた状態では隙間が無く非常に緻密な仕上がりで、老舗鉄道模型メーカーの優れた技術力が発揮されています。(塗装しないので、開閉部隙間を最低限に出来るのです) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ ファミリア GT-R 日本 1993年
1985年にマツダ ファミリア 6代目が登場しました。先代が大ヒットしたので、外観はほとんど変更せず、中身の充実化を図ったモデルチェンジでした。先代と同じ3ドア/5ドアハッチバック、4ドアセダンに加えて5ドアワゴン/バンが設定され、1986年にはカブリオレが追加されました。エンジンは4気筒1.3L/1.5L/1.5Lターボ、4気筒1.7Lディーゼルと当時の1.6Lクラスでは最強のDOHC 4気筒1.6L(140HP)がありました。(実車画像→ マツダ ファミリア カブリオレ 1986)
また日本初のフルタイム4WDを採用したGT-Xが登場しそれをベースにしたラリー競技車GT-Aが設定され、この車はラリーで活躍しました。1987年のマイナーチェンジで外観が変更されました。1987年に派生車としてスペシャリティカーのエチュード(3ドアハッチバッククーペ)が登場しました。ファミリア 6代目はこのようにボディ形式が多く内容も充実していたのですが、外観が先代と変わりばえしなかったことで先代ほどのヒットとはなりませんでした。(大ヒットした車のモデルチェンジは難しいのです) (実車画像→ マツダ エチュード 1987)
1989年にファミリア 7代目が登場しました。3ドアハッチバック/4ドアセダン/5ドアハッチバックがありました。3ドアと4ドアは先代同様のデザインながら横長のヘッドライトで目新しさをだしていて、5ドアはリトラクタブル ヘッドライトを採用したスポーティなデザインでアスティナのサブネームが付いていました。(アスティナはエチュードの後継車でもありました) エンジンは4気筒1.3L/1.5L/1.6L、4気筒1.7LディーゼルととGT-XのDOHC 4気筒1.8Lターボ(180HP)がありました。GT-Xのラリー仕様車GT-Aは先代同様に活躍し、1992年には1.8L(210HP)にパワーアップした限定生産のGT-Rが追加され、そのラリー仕様車GT-Aeも活躍しました。1991年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。5代目から続いているプラットフォームを共有する姉妹車のファード レーザーがマツダのオートラマ店で販売されました。 (実車画像→ フォード レーザー 3ドア クーペ 1993) 1994年にファミリア 8代目にモデルチェンジし、アスティナはモデルチェンジでランティスに名前が変わりました。(実車画像→ マツダ ファミリア 1994) (実車画像→ マツダ ランティス 1994)
ミニカーは2015年に発売された国産名車コレクション製です。ファミリア 7代目の高性能版GT-Rをモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデルのGT-R(型番CLC236)を流用しています。特徴的なフロント周りがリアルに再現されていて全体的に良く出来ています。ただし安価な雑誌付きミニカーですので、コストダウンで内装の仕上げが簡素化されています。これ以外のファミリア 7代目のミニカーは高性能版ばかりですがイクソのGT-Xとラリーカー仕様、SAPIのGT-AeとGT-R、WIT'S(レジン製)のGT-R、国産名車コレクション 1/24のGT-Rなどがあります。アスティナのミニカーはダイヤペットの1/40、ハイストーリー(レジン製)、ネオ(レジン製)、国産名車コレクション 1/24などがあります。ファミリア 6代目のミニカーはトミカの1/59、ハイストーリー(レジン製)のGT-Xとカブリオレ、CM'Sのラリーカー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スズキ ワゴンR 日本 1993年
現在(2023年)の軽自動車の定番となっているトールワゴン(ハイトワゴン)と呼ばれる車高の高いワゴンタイプの軽自動車の元祖となったスズキ ワゴンRが1993年に登場しました。それまでの軽自動車にも既存のモデルをハイルーフ化した車高の高い商用車/乗用車(ダイハツ ミラ ウオークスルー バンや三菱 ミニカ トップなど)はありましたが、最初から車高の高い乗用車としてデザインされたモデルはありませんでした。ワゴンRは取ってつけたようなハイルーフではなく、車高の高いボディをセンスの良いデザインでまとめてありました。外観だけではなく室内も低い床面に座面の高い座りやすいシートを配置して、開放的で広い室内を実現していました。
当初は右側後部ドアのない3ドア車だけで、エンジンは3気筒657㏄(55HP)を搭載し、3段自動変速でフルタイム4WD仕様が設定されていました。その後1995年にターボ仕様(61HP)追加、1996年に5ドア車追加、4段自動変速の追加など内容が充実していきました。派生車として普通車登録のワゴンR ワイド、丸形ヘッドライトなど専用の内外装を持つワゴンR コラムも追加されました。またOEMでマツダのAZ ワゴンとしても販売されました。革新的な発想のワゴンRは圧倒的に支持されて、軽自動車のベストセラーとなり、普通車を抜いて販売台数1位となったこともありました。ライバル他社からは類似コンセプトのダイハツ ムーヴや三菱 EK ワゴンなどが登場しました。1998年にワゴンR 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製でメーカーはノレブです。ワゴンRの特徴的なトールワゴン デザインがうまく再現されていて、灯火類やドアミラーなどの細部もリアルで良い出来ばえです。(老舗ノレブはいい仕事をします) 軽自動車のミニカーは少ないのですが、トールワゴンの元祖で大ヒットしたワゴンRはその人気を反映して数社がモデル化しています。当時物ミニカーではトミカとMテックがモデル化していました。当時物以外では、HI-STORY(レジン製)やトミーテックの1/150があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 ラシーン タイプ II 日本 1994年
前述したBe-1などのパイクカーシリーズの流れを引き継ぐフルタイム4WDのSUVとしてラシーンが1994年に登場しました。この車も1993年の東京モーターショーに参考出品した試作車が好評だったことで市販化されました。当時の車は曲面的なデザインが主流でしたので、その流れとは逆の真四角の個性的なデザインが最大の特徴でした。1990年発売のサニー(B13)の4WD仕様をベースにしていたので、本格的な悪路走破性はなかったものの、全モデルがビスカスカップリングを用いたフルタイム4WDシステムを採用していました。なお名前のラシーンとは羅針盤からの造語だそうです。
室内にスペアタイヤを収納するタイプ I、上下2分割のバックドアの後方にスチールパイプ製スぺアタイヤ キャリアを装着するタイプ II、さらにフロントにフォグランプとグリルガードパイプが付くタイプ IIIがありました。1997年のマイナーチェンジでフロントグリルの意匠が変更され、タイプ IIIがタイプ Sとなりタイプ Aが追加されました。同時にDOHC 4気筒1.8L(125HP)エンジンを搭載しセンターデフを追加したフルタイム4WDシステムのアテーサ(ATTESA)を搭載するラシーン ftが追加されました。1998年に丸形4灯式ヘッドライトを採用しボディを3ナンバー規格に拡大し(全長4.15m 全幅1.72m)、DOHC 4気筒2L(150HP)エンジンを搭載した高性能版のラシーン フォルザが追加されました。2000年に生産中止となり、総生産台数は約7.3万台でした。個性的なデザインで専門店があるほど今でも人気があるようです。
ミニカーは2012年に発売された国産名車コレクション製です。ラシーン タイプ IIの初期型をモデル化しています。メーカーはノレブで、ノレブらしい上手い造形で個性的なデザインが良く再現されています。安価な雑誌付きミニカーながら、フロントグリルや灯火類、室内などの細部も良く再現されています。ノレブは自社ブランドのルミノ シリーズでは内装の仕上げレベルを上げて、タイプ I、タイプ II、マイナーチェンジ後のタイプ S、タイプ Aを発売しています。それ以外のラシーンのミニカーはハイストーリー(レジン製)のタイプ IIとフォルザがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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