ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 1960 JAPAN

DATSUN (NISSAN) SPORTS S211
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DATSUN (NISSAN) SPORTS S211


JAPANESE CARS COLLECTION (NOREV) 27 1/43 95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.94m 全幅約1.47m エンジン 変速機: 4気筒 988cc 34HP 4段自動変速
性能: 最高速115km/h  データーベースでダットサンのミニカー検索

日産 ダットサン スポーツ S211型 日本 1960年

 

 ダットサン ブランドのスポーツカーとして1952年にDC3型が発売されました。イギリスのMGをお手本にしたオープンカーで、4気筒860cc(20HP)エンジンを登載し、3段変速で最高速80km/hの性能でした。1954年までに約50台が少量生産されました。(実車画像→ ダットサン DC3型) 1959年に後継のS211型が発売されました。上述したダットサン 211型セダンのラダーフレームにFRP製の4座オープンボディを載せていました。セダンと同じ4気筒988cc(34HP)エンジンを登載し、4段変速で最高速115km/hの性能でした。

 

 ダットサン スポーツ S211型は少数が生産されただけで、1960年にはブルーバードの1.2L(48HP)エンジンを搭載したフェアレディ 1200(SPL212型)に切り替わりました。外観はS211型とほぼ同じでしたが、ボディは通常の鋼製に変えられました。フロアシフトの4速変速で最高速132km/hの性能でした。このフェアレディという名前はミュージカル「マイ フェア レディ」にちなんだものと言われています。フェアレディ 1200(SPL212型)とその改良型の213型(1.2L/60HP)は合わせて約500台が生産されましたが、全てが北米専用モデル(型番のLは左ハンドル仕様の意)でした。

 

 

 ミニカーは2007年に発売されたアシェットの国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、ダットサン スポーツ S211型をモデル化しています。プロポーションが良く実車に即した赤と白のツートンカラーが映えてなかなか良い出来ばえです。オープンカーですので良く見える室内もインパネ、シフトレバー、ペダル類などが結構リアルに再現されています。ほぼ同じ物ですがアシェットの日産名車コレクションでも幌を上げた色違いがモデル化されてます。スポーツ S211型の量産ミニカーは2022年現在でもこれしかないようですが、リアルXが1/72でフェアレディ 1200(SPL212型)をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 1
DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 2

 以下は2008年に発売された日産名車コレクション製のダットサン スポーツ S211型 (1/43 No.7)の画像です。上記の国産名車コレクション製の色違いで、幌が追加されています。国産名車コレクションと日産名車コレクションにはこのように同じ車種をモデル化した色違いが30車種ほどありました。以下はフロント/リアの拡大画像とフロント拡大/俯瞰の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 3
DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 4

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TOYOTA TOYOPET MASTERLINE 1960 JAPAN

TOYOTA TOYOPET MASTERLINE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET MASTERLINE


MODELPET 2 1/42 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.42m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 77HP 3段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでトヨタ マスターラインのミニカー検索

トヨタ トヨペット マスターライン 日本 1960年

 

 前述したトヨペット クラウン RS型と同時にタクシー用として発売されたのが、トヨペット マスターでした。クラウンと共通のパワートレーンながら独立懸架ではなく全輪リーフスプリング固定車軸で頑丈な足回りとなっていました。クラウンの独立懸架に問題が有った場合の安全策を用意した訳で、この辺はトヨタらしいところです。ただ独立懸架の耐久性に問題はなかったので、この車は2年ほどで生産中止となり、タクシーもクラウンがベースとなりました。クラウン タクシーは評判が良くトヨタは中型車タクシーの市場を固めました。(実車画像→トヨペット マスター 1955)

 

 マスターにはその商用版としてマスターラインがあり、バンとピックアップがありました。マスターが早々に生産中止となったので、マスターラインはクラウンをベースにした商用車に切り替わりましたが、名前はマスターラインのままでした。1959年にクラウン RS20型をベースにしたマスターライン 2代目(S20/30)にモデルチェンジしました。1960年にエンジンが1.5Lから1.9L(77HP)に変更されました。1962年にクラウンのモデルチェンジと同時に、マスターライン 3代目(S40)にモデルチェンジし、この3代目が最後のモデルとなりました。(実車画像→マスターライン ピックアップ 1962)

 

 

 ミニカーは1960年に発売されたモデルペットの当時物です。マスターライン 2代目をモデル化していますので、フロントグリルがクラウン RS20型とおなじデザインになっています。このミニカーは私が持っているモデルペットのなかで一番古い物ですが、まだ結構きれいな状態です。室内の造形はなくがらんどうで素朴な作りですが、グリルの造形など結構正確で実車の雰囲気が良く再現されています。これ以外のマスターラインのミニカーはアンチモニーコレクション(アンチモニー製)、J-43(アンチモニー製)、トミカ リミテッド、トミーテックの1/150、エブロのバンとピックアップなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET MASTERLINE 1
TOYOTA TOYOPET MASTERLINE 2

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TOYOTA TOYOPET CORONA (PT20) 1960 JAPAN

TOYOTA TOYOPET CORONA (PT20)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONA (PT20)


MODELPET 7S 1/42 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.99m 全幅約1.49m エンジン 変速機: 4気筒 1L 39HP 3段変速
性能: 最高速110km/h  データーベースでトヨタ コロナのミニカー検索

トヨタ トヨペット コロナ PT20型 日本 1960年

 

 1960年にトヨタ トヨペット コロナ 2代目(PT20型)が登場しました。先代がライバルのダットサン 1000に比べて評価が低かったことを挽回すべく、総力を挙げて開発された本格的な小型車でした。最大の特徴は当時としては格段にスタイリッシュなボディデザインでした。同時期のライバルだったダットサン ブルーバード (310)と比べるとシンプルでセンスが良いことがわかりますが、少し弱々しい感じもします。4気筒1L(39HP)エンジンを搭載し、3段変速で最高速は110km/hの性能でした。商用車(2ドアのバン、ピックアップ)は先代同様コロナラインの名前で発売されました。

 

 リーフスプリングをコイルで吊ったカンチレバー式リアサスペンションは優れた操縦性を示しましたが、未舗装路では強度不足の問題があり、タクシー用途では不評でした。1961年に1.5L(60HP)エンジンを追加し、問題のリアサスペンションも強度を向上させましたが、耐久性が低いというイメージを変えることはできなかったようです。結局コロナ 2代目でも小型車市場でのダットサンの優位を崩すことができませんでした。1964年にコロナ 3代目(RT40)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1962年に発売されたモデルペット製の当時物です。1960年代のミニカーですから素朴な作りですが、プロポーションはしっかりしていて、細いモールドのピラーなど実車の雰囲気が良く再現されています。このモデルは室内が再現されていますが、1960年に発売された型番7の初期型は室内が再現されていませんでした。モデルペットはバリエーションとして地味な商用車のコロナラインもモデル化していました。コロナ 2代目のミニカーはエブロ、トミカ リミテッド、トミーテックの1/150などがあります。  以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET CORONA (PT20) 1
TOYOTA TOYOPET CORONA (PT20) 2

 以下は1961年に発売された同じモデルペット製のトヨタ コロナライン (1/42 型番11)の画像です。当時はこの種の商用車がミニカーになることは珍しく、その点で貴重なミニカーです。これは室内が再現されていないのでがらんどうですが、1962年には室内を再現した改良版が型番11Sで発売されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONALINE (PT20) 1
TOYOTA TOYOPET CORONALINE (PT20) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONALINE (PT20) 3
TOYOTA TOYOPET CORONALINE (PT20) 4

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MAZDA R360 COUPE 1960 JAPAN

MAZDA R360 COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA R360 COUPE


EBBRO 43152 1/43 72㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.98m 全幅約1.29m エンジン 変速機: 空冷V型2気筒 360cc 16HP 4段変速 2段自動変速
性能: 最高速85km/h  データーベースでマツダ R360のミニカー検索

マツダ R360 クーペ 日本 1960年

 

 瓶のコルク栓を作るメーカーとして戦前の1920年に設立された東洋コルク工業は、掘削機や工作機械を作るメーカーとなり、1927年に東洋工業と改名しました。1931年に3輪トラック「マツダ号」を発売し、その後は3輪車メーカーとして発展しました。このマツダという名前は古代ペルシャのゾロアスター教の神の名前にちなんだものでした。(実車画像→ 3輪トラック マツダ号 1931)

 マツダは1960年にR360 クーペで乗用車市場に進出しました。戦後の車として初めてクーペという名前を付けたこともあって、スタイリッシュなボディ デザインが特徴でした。後のコスモ スポーツにも通じるノーズのデザインは東洋工業のデザイナーが担当したそうですが、この車にかけた情熱が感じられるデザインだと思います。後席が有るのですが、非常に狭いので子供用で大人の乗車定員は2名でした。アルミニウムやプラスチックなどを使ったボディは380kgと超軽量で、強制空冷V型2気筒360cc(16HP)OHVアルミ合金製エンジンをリアに搭載するRR車で、4段変速で最高速85km/hの性能でした。トルクコンバーターを用いた2段のオートマチックトランスミッションが軽自動車で初めて設定されました。

 

 価格は2年前に発売されていたスバル 360(定価約36万円)よりも安い30万円で、当時の乗用車で一番安かったことから、発売当初は非常に高い人気がありました。ただ4人乗れるスバル360に対して、2人しか乗れないR360クーペは不利で、4座の軽乗用車キャロルが登場するとR360クーペの人気はなくなりました。1962年までに約6500台が生産されました。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたエブロ製です。実車が小さいのでミニカーも小さいですが、実車の雰囲気がうまく再現されています。一眼メーターのインパネなど室内の細部もそこそこ良く再現されていてなかなか良い出来ばえです。R360の当時物のミニカーとしてはミクロペットやモデルペットがありましたが、まずお目にかかれないレア物です。(私も写真で知っているだけで、実物を見たことはありません) 最近の物では京商のポリストーン製、国産名車コレクションの1/43と1/24があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA R360 COUPE 1
MAZDA R360 COUPE 2

 以下は2007年に発売された国産名車コレクションのマツダ R360 (1/43 No.33)の画像です。メーカーはノレブで、雑誌付きミニカーながらこれも良く出来ています。タイヤが灰色に見えるのはゴムの添加物(有機溶剤?)が表面に染み出したようで、これも経年劣化の類です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA R360 COUPE 3
MAZDA R360 COUPE 2

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NISSAN CEDRIC (G30) 1961 JAPAN

NISSAN CEDRIC (G30)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30)


JAPANESE CARS COLLECTION (NOREV) 23 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.41m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 88HP 4段自動変速
性能: 最高速130km/h  データーベースで日産 セドリック 30型のミニカー検索

日産 セドリック G30型 日本 1961年

 

 日産 セドリックはノックダウン生産で国産化したオースチン A50 ケンブリッジの後継車として1960年に登場しました。(実車画像→ オースチン A50 ケンブリッジ) 日産初のモノコックボディで前輪独立懸架、縦型4灯式ヘッドライトやラップラウンドしたフロントウインドウは当時のアメリカ車的なデザインとなっていました。ワゴンとバンも1962年に設定されました。なおセドリック(CEDRIC)という名前は児童向け小説「小公子」の主人公にちなんだものでした。

 

 当初は4気筒1.5L(71HP)エンジンを搭載していましたが、すぐに1.9L(88HP)エンジンが追加されました。この1.9Lエンジン搭載車は4段変速で、最高速130km/hの性能でした。1960年にホイールベースと全長を100㎜延長したカスタムが追加されました。1962年のマイナーチェンジ(31型)で、ホイールベースが延長され、縦型4灯式ヘッドライトが横型に変更されました。1963年には6気筒2.8L(115HP)エンジンを搭載しボディを拡大した、国産初の3ナンバー規格の普通乗用車セドリック スペシャル(50型)も追加されました。1965年にセドリック 2代目(130型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、セドリック 初代前期型で1960年に追加されたカスタム(G30型)をモデル化しています。フロントグリルや灯火類がリアルに再現されていて、雑誌付ミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。国産名車コレクションは後期型のバンもモデル化しています。同じ型を使って日産名車コレクションではセダンの色違い(青/灰 ツートン)をNo.12でモデル化しています。これ以外ではファインモデル(アンチモニー製)、エブロ、トミカでもモデル化されていて、昔の車としては人気がある車です。なお当時物ミニカーではミクロペットが前/後期型の両方を、ダイヤペットが後期型をモデル化していますが、それらは滅多にお目にかかれないレア物です。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CEDRIC (G30) 1
NISSAN CEDRIC (G30) 2

 以下は2009年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 セドリック バン (1/43 No.87)の画像です。メーカーはノレブで安価な雑誌付ミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。1964年式をモデル化しているので、横型4灯式ヘッドライトに変更された後期型のフロントになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 1
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 3
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 4

 以下は1980年に可堂玩具からカドー(KADO)ブランドで発売された日産 セドリック (30D) (1/43 型番11)の画像です。1960年式の初期型をモデル化しています。ホワイトメタル製なのでずっしりと重く、素朴な作りながら実車の雰囲気がうまく再現されています。またワイパーやモール類、室内などの細部もそこそこ良く再現されています。ほぼ手作りの少量生産品でしたので、当時の価格で4600円(当時の一般的な国産ミニカーの約5倍)と高価なミニカーでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) 3
NISSAN CEDRIC (G30) 4

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