ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

戦後の日本国産自動車メーカーの動向 1945 JAPAN

 戦後日本の自動車産業はGHQ(連合国最高司令官総司令部)による統制下に置かれました。GHQはまず1945年9月にトラックの生産を許可し、1949年には乗用車の生産制限が解除されました。戦時中からの自動車産業の停滞により、国産メーカーの技術力は欧米メーカーに大きく遅れをとっていました。当時の通産省は自動車産業を保護・育成する政策を打ち出し、国産自動車技術の向上を図る為に「道路運送車両法」(1949年6月)を公布し、「乗用自動車関係提携及び組立契約に関する取扱方針」 (1952年10月)によって外国自動車メーカーとの技術提携の道を開きました。

 その方針に従って国産メーカー各社は優れた技術を吸収するべく、欧州メーカーとの技術提携を始めました。三菱自動車の前身の東日本重工業がアメリカのカイザー フレイザーと、日野自動車はフランスのルノーと、日産自動車はイギリスのオースチンと、いすゞ自動車はイギリスのヒルマンと技術提携を結び、ノックダウン方式による乗用車の生産を始めました。なお国産技術にこだわりを持つトヨタ自動車は欧米メーカーとの技術提携は行わず、独自技術による自動車開発を進めました。こうして1950年代になると、国産自動車メーカーから次々と自動車が発売されるようになりました。

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TOYOTA TOYOPET SA 1947 JAPAN

TOYOTA TOYOPET SA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
REEN REPLICA 2 1/43 89mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.59m
エンジン 変速機: 4気筒 995cc 27HP 3段変速
性能: 最高速87km/h
データーベースでトヨタ AA型/SA型のミニカー検索

 

トヨタ トヨペット SA型 日本 1947

 

 終戦後すぐにトヨタ自動車は小型車開発を決定し、1947年には試作車が完成しました。同年にGHQから年間300台に限り乗用車生産が許可されたので、この車はトヨペット SA型として発表されました。なおトヨペット(TOYOPET)はこの時に付けられた愛称でした。 SA型は全輪独立懸架の鋼板バックボーンフレームに鋼板ボディを載せた極めて先進的な構造で、戦前の欧州小型車をお手本にしていました。流線型のボディも欧州的で、ちょっと変わったデザインのグリルが付いていました。新開発した4気筒995cc(27HP)のS型エンジンを搭載し、3段コラムシフトで最高速87km/hの性能でした。

 

 戦後いち早く発売されたSA型は意欲的な車でしたが、少し時代に先んじすぎていました。当時の乗用車はほとんどがタクシーに使われましたが、全輪独立懸架は当時の劣悪な道路で酷使される用途には不向きでしたし、2ドア仕様もタクシーには不向きでした。 そんなわけでSA型は1952年まで約200台ほどしか生産されず、営業的には失敗作でした。ただSA型はその後のトヨタの自動車開発にとって、極めて重要な布石となったと思われます。トヨタ自動車が欧米メーカーと技術提携せず、独自技術に拘ったのもこの車での経験が有ったからだと思われます。

 

 

 ミニカーは1970年代に個人コレクターが起ち上げたブランドのリーンレプリカ製です。リーンレプリカは1/43のホワイトメタル製ミニカーで、初期の国産車を6種ほどモデル化していました。個人が私費を投じて製作していたのでコストがかけられず、ウィンドーや室内の造形は省略されて初期のビンテージミニカーのような素朴な造りです。リーンレプリカはそれまでミニカーになっていなかった車をモデル化しており、このトヨタ SA型もその一台でした。室内の造形がない素朴な作りですが、プロポーションはしっかりしていて実車の雰囲気が良く再現されています。トヨタ博物館や日本自動車博物館にある実車(レプリカ?)と比べると、やや屋根の形状が違うようですが。。。 なお現在でもトヨタ SA型のミニカーはこれしかありませんので、車種的に大変貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET SA 1
TOYOTA TOYOPET SA 2

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TOYOTA TOYOPET CROWN RS 1955 JAPAN

TOYOTA TOYOPET CROWN RS 画像をクリック/タップすると画像が変わります
JAPANESE CAR COLLECTION (NOREV) 24 1/43 100㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.29m 全幅約1.68m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 48HP 3段変速
性能: 最高速100km/h
データーベースでトヨタ クラウン RS型のミニカー検索

 

トヨタ トヨペット クラウン RS型 日本 1955

 

 前述したトヨタ SA型と同時に発売されたSB型小型トラックは、ラダーフレームに固定車軸の丈夫な構造である程度売れていました。そこでこのSB型シャシーにセダンボディを載せたSD型乗用車が1949年に発売されました。さらにこのSD型の乗り心地などを改良したSF型が1951年に登場しました。1953年に新型の4気筒1.5L(48HP)R型エンジンが開発され、このエンジンを搭載したトヨペット スーパー RH型が登場しました。エンジンのパワーアップで最高速は100km/h以上になり、タクシーに多く使われたそうです。

 

 このRH型の後継車として1955年に登場したのが、トヨタを代表する国産高級車であるトヨペット クラウン RS型(初代)でした。クラウンは「王冠」の意で、初代から王冠のエンブレムがフロントグリルに付いていました。RS型は新たに開発した前輪独立懸架の乗用車用シャシに、RH型と同じ1.5L(48HP)エンジンを載せ、3段変速で最高速100km/hの性能でした。当時のアメリカ車をお手本にしたボディは、観音開きのドアを採用しているのが最大の特徴でした。なおSA型で失敗した前輪独立懸架は、耐久試験を繰り返して改良され、RS型ではタクシーでも問題が起こりませんでした。この前輪独立懸架に対するトヨタの拘りには、技術者の意地が感じられます。

 

 

 1955年末にRS型の高級仕様RSD型が設定されました。エンジンは55HPにパワーアップされ、外観的にはフロントウィンドーが1枚ガラスとなり、ボンネット先端のマスコット、サイドモールが追加されました。またフォグランプ、真空管式カーラジオ、時計、ヒーターなどが装備されていました。1958年のマイナーチェンジで後期型のRS20型となり、フロントグリルとサイドモールが変更されました。1959年には4気筒1.5L(40HP)ディーゼル エンジンC型が搭載された、国産初のディーゼル乗用車が設定されました。1960年には1.9L(77HP)エンジンを搭載したRS30型が追加され、この車は全長が少し長く、さらに2速AT車の設定もありました。クラウン RS型には当時の国産車として初めての技術がたくさん盛り込まれていました。1962年にクラウン 2代目(S40型)にモデルチェンジしました。

 ミニカーは2006年に発売された国産名車コレクションで、メーカーはノレブです。クラウン RS型の初期型をモデル化しています。プロポーションが良く、灯火類/クロームモール/フェンダーミラーなどの細部もリアルで、かなり良い出来ばえです。雑誌付きミニカーですのでコストの関係で室内は無彩色ですが、コラムシフトレバーが再現されているなどそこそこリアルに作ってあります。クラウン RS型の当時物ミニカーはモデルペットがありますが超レアものです。当時物以外ではエブロのRSD型とRS21型、エブロを流用したトサ コレクション、J-43(アンチモニー製)のRS20/30型、トミカ、トミカ リミッテドなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET CROWN RS 1
TOYOTA TOYOPET CROWN RS 2

 以下は2000年に発売されたエブロ製のクラウン RSD 1955 (1/43 型番43096)の画像です。高級仕様のRSD型をモデル化しています。エブロらしいそつのない良い出来ばえで、RSD型の特徴である1枚ガラスのフロントウィンドー、ボンネット先端のマスコット、サイドモールがきちんと再現されています。また右側の前後ドアが観音開きに開くギミック付ですが、スムーズな開閉動作ができません。(強引に開くと壊れそうで、下手な作りです) ドアを開くとRSD型に装備された時計(ダッシュボード中央に付いた円筒形状の物)が付いたインパネや操作ペダルなど室内も良く再現されています。ただここまでやるなら、フェンダーミラーも付けて欲しかったです。なおこれは左前ドアのドアノブが欠品しています。エブロは後期型のRS21型もモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CROWN RSD 1
TOYOTA TOYOPET CROWN RSD 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CROWN RSD 3
TOYOTA TOYOPET CROWN RSD 4

 以下は1980年に発売されたカドー製のクラウン RS 1955 (1/43 型番14)の画像です。カドーは卸問屋「可堂玩具」が1980年にマニア向けに興したブランドで、ホワイトメタル製でずっしりと重いです。フロントウインドーが2分割されている初期型をモデル化しており、ワイパーやドアハンドルは別部品でユーザーが取り付けるようになっていました。当時としても古くさい作風でしたが、プロポーションは悪くなく、この作風が実車の雰囲気をうまく醸し出しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CROWN RS 3
TOYOTA TOYOPET CROWN RS 4

 以下は2001年に発売されたトサ コレクション製のクラウン RS STD 1955 (1/43 型番213)の画像です。トサ コレクションは既存ミニカーの特注品を企画していたブランドでした。これは上記のエブロ製のの特注品で、RSD型のエブロをスタンダード仕様に変更しています。したがって基本的な部分はエブロ製と同じですが、RSD型のフロントウィンドーやモールをスタンダード仕様に変更し、室内も時計が外されて取付穴だけが残っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CROWN RS20 1
TOYOTA TOYOPET CROWN RS20 2

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DATSUN (NISSAN) 112 1956 JAPAN

DATSUN (NISSAN) 112 画像をクリック/タップすると画像が変わります
EBBRO 44217 1/43 92mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.86m 全幅約1.47m
エンジン 変速機: 4気筒 860cc 25HP 4段自動変速
性能: 最高速85km/h
データーベースでダットサンのミニカー検索

 

日産 ダットサン 112型 日本 1956

 

 日産自動車は1952年にイギリスのオースチン社と技術提携を結び、当時最先端であったA40 サマーセットのノックダウン生産を始めました。(実車画像→ オースチン A40 サマーセット) 1953年に第1号車が完成し、当初はタイヤ、バッテリー、ドアのガラスが国産品でした。国産部品は次第に増やされ、1955年の日産 A50 ケンブリッジでは最終的に全部品が国産となりました。(実車画像→ 日産 A50 ケンブリッジ) 1959年に自社開発したセドリックが登場し、役目を終えたA50は1960年に生産終了となりました。

 

 このノックダウン生産で培った技術を生かして、小型車のダットサン 110型が自社開発され1955年に発売されました。(ダットサンは日産自動車の小型車のブランド名でした) 110型は前後固定車軸のラダーフレームに、鋼板をプレスした車体を載せた構造でした。全長3.86mX全幅1.47m(現在の軽自動車より少し大きい)のボディに、サイドバルブ方式4気筒860cc(25HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速85km/hの性能でした。110型はシンプルで耐久性に優れており、小型タクシー用として人気を呼ぶなど日産の小型乗用車の基礎を固めました。フロントグリル変更やコラムシフト化などで改良され112、113、114、115型と発展し、1957年には210型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはエブロ製で2009年に発売されました。日産自動車が保有しているレプリカを忠実にモデル化しているようで、フェンダーの上に付いている小さな赤いウインカー、フロントグリル、室内など細かい所までよく再現されています。国産車の歴史上重要な車をエブロがモデル化してくれたのはうれしいのですが、ウエストラインより上のキャビン部分の高さがやや足りない感じがして、プロポーション的にはいまひとつの感じがします。ダットサン 112型のミニカーは現在(2020年)でもこれしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DATSUN (NISSAN) 112 1
DATSUN (NISSAN) 112 2

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ISUZU HILLMAN MINX 1956 JAPAN

ISUZU HILLMAN MINX 画像をクリック/タップすると画像が変わります
VANGUARDS VA06800 1/43 95mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.08m 全幅約1.56m
エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 46HP 3段変速
性能: 最高速125km/h
データーベースでイスズ ヒルマンのミニカー検索

 

イスズ ヒルマン ミンクス 日本 1956

 

 日本の自動車メーカーとして最も古い歴史を持つのがいすゞ自動車で、昭和初期から大型車とそのディーゼルエンジンの製造を行っていました。戦後もトラック/バスなど大型ディーゼル車両の生産では日本の主力メーカーでした。なお「いすゞ」という表記がが正式ですが 当HPでは以下「イスズ」の表記で統一しています。

 

 イスズは欧米の最新技術を導入して乗用車生産に進出するために、イギリスのルーツグループと技術提携し、1953年にルーツグループのヒルマン ミンクスのノックダウン生産を始めました。(実車画像→ ヒルマン ミンクス 1953) 初代のイスズ ヒルマン ミンクス PH10型は4気筒1.3L(38HP)を搭載する4ドアセダンの小型車で、4段変速、最高速度110km/hの性能でした。当時このような乗用車が購入できたのは、ごく一部の富裕層だけでした。 1956年には2代目のPH100型に切り替わり、技術の習得が進むにつれ部品の国産化と細かい仕様変更が進み、1957年には国産化が完了しました。その後もエンジン排気量の1.5Lへの拡大などマイナーチェンジが続けられ、1964年まで生産されました。

 

 

 イスズ ヒルマン ミンクスの当時物のミニカーはモデルペットとミクロペットがありますが、大変貴重なレア物で実物を見たことがありません。ここに掲載したミニカーは2004年に発売されたイギリスのバンガーズ製で、本家ルーツグループのヒルマン ミンクス 1958年です。イスズのミンクス PH100型とはフロントグリルなど外観が多少異なりますが、基本的なスタイルはほとんど同じです。最近のミニカーではトミカ リミッテドが1956年式と1963年式をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
 

ISUZU HILLMAN MINX 1
ISUZU HILLMAN MINX 2

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HINO RENAULT 1957 JAPAN

HINO RENAULT 画像をクリック/タップすると画像が変わります
JAPANESE CAR COLLECTION (NOREV HACHETTE) No.71 1/43 85㎜

 

日野 ルノー 日本 1957

 

 日野自動車は現在は大型/中型トラックを生産していますが、戦後の1953年にフランスのルノーと技術提携してルノー 4CVのノックダウン生産を開始しました。

 

 解説の追加 作成予定

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.69m 全幅約1.44m
エンジン 変速機: 4気筒 748cc 21HP 3段変速
性能: 最高速100m/h
データーベースで日野 ルノーのミニカー検索
 

HINO RENAULT 1
HINO RENAULT 2

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PRINCE (NISSAN) SKYLINE (ALSI-1) 1957 JAPAN

PRINCE (NISSAN) SKYLINE (ALSI-1) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NISSAN CAR COLLECTION (NOREV) 3 1/43 103㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.28m 全幅約1.68m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 60HP 4段変速
性能: 最高速125km/h
データーベースでプリンス スカイラインのミニカー検索

 

プリンス  (日産) スカイライン ALSI-1型 日本 1957

 

 プリンス自動車工業は1947年に「東京電気自動車」として創立され、最初は「たま」というブランドで電気自動車を製造していました。その後ガソリン自動車開発に進み、1952年から「プリンス自動車工業」という名前に改名しています。(現在の今上天皇が皇太子となったことを記念してプリンスと命名) 同年に最初の車プリンス セダン AISH型とトラックAFTF型が発売されました。

 

 プリンス セダンAISH型は4気筒1.5L(45HP)OHVエンジンを搭載する小型車で、4段変速で最高速110km/hの性能でした。4段コラムシフト、油圧ブレーキなど当時の国産車としては進んだ内容の車でした。AISH型はエンジンやボディが毎年改良され、1957年にはAISH-VI型まで発展しました。なおAISH型は現在の今上天皇(当時は皇太子)にマイカーとして1954年に献上されました。

 

 

 1956年には前輪独立懸架を採用したプリンス セダン スペシャル AMSH型が追加されました。翌年この車をベースにしてスカイライン ALSI-1型が登場しました。プリンス セダンと同じ4気筒1.5L(60HP)エンジンで、4段変速で最高速125km/hは当時の国産車で最速でした。スカイライン ALSI-1型はエンジンのパワーアップ、1960年の4灯式ヘッドライトの採用などで2型-3型と発展し、1961年にはグロリア用の1.9L(70HP)エンジンを搭載した1900(BLSI型)が追加されました。また1962年にはミケロッティがデザインしたスタイリッシュなクーペ/コンバーチブル ボディを持つスカイライン スポーツという高級スポーツカーが発売されました。 また商用車(バン/ピックアップ)の スカイウェイもありました。スカイライン ALSI-1型も1958年に今上天皇(当時は皇太子)に納入されましたが、その車は1959年に発売されたグロリア用の1.9Lエンジンを搭載したプロトタイプだったとのことです。(スカイライン 1900としてモーターショーに展示された試作車とのこと) 1963年に2代目スカイラインにモデルチェンジしました。

 ミニカーは2008年に発売された日産名車コレクションのスカイライン ALSI-1型(1/43 No.3)です。 メーカーはノレブでフロントグリルやテールフィンなどの細部が結構リアルで、実車の雰囲気をうまく再現しています。雑誌付きのミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。初代スカイラインの当時物ミニカーはモデルペットがALSI-1型を、ミクロペットが4灯式(ALSI-2型)をモデル化しています。最近の物では、ファインモデル(アンチモニー製)のALSI-2型とBLSI型、トミカ リミッテドのALSI-1型、ハイストーリー(レジン製)のBLSI型などがあります。またスカイライン スポーツはモデルペットが当時物でモデル化していて、最近では京商とエブロもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PRINCE (NISSAN) SKYLINE (ALSI-1) 1
PRINCE (NISSAN) SKYLINE (ALSI-1) 2

 以下は1980年頃にカドー(卸問屋「可堂玩具」のブランド)が発売したレプリカ シリーズのスカイライン ALSI-2型(1/45 型番rep1)の画像です。ホワイトメタル製で1961年に発売されたミクロペットのスカイライン ALSI-2型(型番F6)の復刻版です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PRINCE (NISSAN) SKYLINE (ALSI-1) 1
PRINCE (NISSAN) SKYLINE (ALSI-1) 2

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TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 1957 JAPAN

TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
REEN REPLICA 5 1/43 91㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.91m 全幅約1.47m
エンジン 変速機: 4気筒 1L 33HP 3段変速
性能: 最高速90km/h
データーベースでトヨタ コロナのミニカー検索

 

トヨタ トヨペット コロナ ST10型 日本 1957

 

 当時の自動車需要はタクシー用が多く、小型車タクシーでは日産のダットサン 110/210型が市場を握っていました。この日産小型車に対抗するために開発されたのがコロナで、初代ST10型は1957年に登場しました。上述したトヨペット マスターのボディを流用したモノコックボディとクラウンの足回りを流用したシャシーにトヨペット SA型の4気筒1L(33HP)のS型エンジンを搭載していました。3段変速で最高速は90km/hの性能でした。ボディは丸みを帯びたやや古くさいデザインで、「ダルマ コロナ」と呼ばれました。

 

 1959年のマイナーチェンジで4気筒1L(45HP)の新しいP型エンジンに変更しPT10型となり、最高速は105km/hに向上しました。また後席を拡大し、乗車定員が4名から5名に増加しました。なおコロナの商用車(2ドアのバン)はコロナラインという名前で発売されました。ST10型は急いで開発された為、ハードの詰めが甘く、当初搭載された古いエンジンによるパワー不足などもあってダットサンの小型車に対抗できませんでした。1960年にコロナ PT20型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1970年代に個人コレクターが起ち上げたブランドのリーンレプリカ製です。リーンレプリカは1/43のホワイトメタル製ミニカーで、初期の国産車を6種ほどモデル化していました。個人が私費を投じて製作していたのでコストがかけられず、ウィンドーや室内の造形は省略されて初期のビンテージミニカーのような素朴な造りです。ただそれまで一度もモデル化されていなかったコロナ ST10をモデル化したということに個人の思い入れが感じられます。(コレクター仲間として私も購入させていただきました) 材質の関係でやや厚ぼったい感じがしますが、実車の雰囲気が良く再現されていると思います。最近になって国産名車コレクションの1/43と1/24でもコロナ ST10がモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 1
TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 2

 以下は2007年に発売された国産名車コレクションのコロナ ST10 1957 (1/43 No.36)の画像です。国産名車コレクションの初期物ですので、メーカーはノレブです。プロポーションが良くフロントグリル(CORONAのエンブレム付)、テールライト、フロンドウィンドー下部造形、室内などの細部も良く再現されていて、雑誌付きミニカーながらかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 3
TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 4

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DATSUN (NISSAN) 211 1959 JAPAN

DATSUN (NISSAN) 211 画像をクリック/タップすると画像が変わります
REEN REPLICA 4 1/43 93mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.86m 全幅約1.47m
エンジン 変速機: 4気筒 988cc 34HP 4段自動変速
性能: 最高速85km/h
データーベースでダットサンのミニカー検索

 

日産 ダットサン 211型 日本 1959

 

 1957年にダットサン 110型の後継車ダットサン 1000 (210型)が登場しました。オースチンのエンジンをベースにして開発したOHV式4気筒988cc(34HP)エンジンを登載し、4段変速で最高速95km/hの性能でした。210型は当時最大の顧客であった小型タクシーの排気量が1000ccまでに拡大されたことに対応したモデルチェンジでした。ボディは110型をリファインした物で、フロントウインドウに曲面ガラスが使われていました。1958年のマイナーチェンジで211型となり、フロントグリルなどが変更されました。

 

 日産自動車は210型で1958年にオーストラリア一周ラリー「モービルガス トライアル」に出場しました。国際競技への初挑戦でしたが、出場した富士号は、1000cc以下のAクラスで優勝しました。(総合部門では完走34台中25位でした) この快挙は210型の優秀性を世界へアピールすることとなり、同時期に北米への輸出も始まりました。このように高性能で耐久性に優れた210型は小型乗用車市場でライバルを圧倒し、日産自動車の小型乗用車での地位を磐石なものとしました。1959年に後継車のブルーバード 310型が登場しました。

 

 

 ミニカーは1970年代にミニカーコレクターが興したブランドのリーンレプリカ製です。1958年のマイナーチェンジでフロントグリルを変更しリアウインドウが拡大された211型をモデル化しています。窓ガラスも付いていない簡単な作りなのですが、プロポーションは前述したエブロ製のダットサン 112型よりもしっかり出来ていて、実車の雰囲気をよく再現しています。これ以外の210型のミニカーでは現在のインターアライドが1990年代末に立ち上げたブランド ミニプロモが上述したオーストラリア一周ラリーの優勝車のミニカー(2台セット 1/43 コールドキャスト製)を発売しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DATSUN (NISSAN) 211 1
DATSUN (NISSAN) 211 2

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PRINCE (NISSAN) GLORIA (BLSI) 1959 JAPAN

PRINCE (NISSAN) GLORIA (BLSI) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
KADO 12 1/43 102mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.38m 全幅約1.68m
エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 70HP 4段変速
性能: 最高速135km/h
データーベースでプリンス グロリアのミニカー検索

 

プリンス (日産) グロリア BLSI型 日本 1959

 

 グロリアはスカイラインをベースにして開発され、1959年に登場しました。スカイライン ALSI-3型に4気筒1.9Lエンジンを搭載して内外装を高級に仕立てた上級車でした。1960年までは小型車規格のエンジン排気量上限が1.5Lであった為、戦後の国産車では初の3ナンバー普通乗用車となりました。スカイラインとほぼ同じ大きさで、4気筒1.9L(70HP)OHVエンジンを搭載し、4段変速で最高速135km/hの性能でした。

 

 1960年には国産車初の4灯式ヘッドライトを採用し、リアのテールフィンを大きくしてアメリカ車的な外観になりました。(→実車画像) なおグロリア(ラテン語で「栄光]の意味)という車名は、1959年の皇太子のご成婚にちなんだものだったそうです。当然ながらグロリアも1959年に今上天皇(当時は皇太子)に献上されています。1964年に2代目グロリアにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1980年に可堂玩具からカドー(KADO)ブランドで発売された物で、ホワイトメタル製です。ホワイトメタルなのでずっしりと重く、素朴な作りながら実車の雰囲気はそこそこ再現されています。(キャビンのピラーが太いことでイメージが少し違って見えますが) スカイラインと同じデザインだったことが原因なのかもしれませんが、当時物ミニカーはありません。最近の物では、4灯式ヘッドライトの後期型をファインモデル(アンチモニー製)とトミカ リミッテドがモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PRINCE (NISSAN) GLORIA (BLSI) 1
PRINCE (NISSAN) GLORIA (BLSI) 2

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