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BL (モーリス) プリンセス 1800HL イギリス 1975年
バンデン プラ プリンセスの後継車として1975年に登場したプリンセスは発売当初はオースチン/モーリス/ウーズレーの3ブランドの名前が付いていましたが、すぐにブランド名無しのプリンセスという名前に統一されました。(この時点でウーズレー ブランドが消滅) このプリンセスという名前はオースチンの高級車プリンセスを継承したものでしたが、実質的にはオースチン 1800(ADO17)の後継車でした。エンジンやサスペンションはオースチン 1800と同じで、4気筒1.8L(84HP)/6気筒2.2L(110HP)エンジンを搭載し、4段変速(3段AT)で最高速170km/h(2.2L)の性能でした。
個性的なウエッジ シェィプのボディは、似たイメージのトライアンフ TR7をデザインしたハリス マンによるもので、賛否両論がありました。もともと5ドアハッチバックだったのを、一般受けするトランク付に変えたらしいですが、このクラスの車としては大胆なデザインでした。 1978年にプリンセス 2に発展し、1982年にはサイドウィンドーを6ライト化して5ドアハッチバックにボディを一新し、オースチン アンバサダー(AMBASSADER)と改名して1984年まで生産されました。当時のBL車は製造品質の問題があり、この車も商業的にはさほど成功しませんでした。(実車画像→ オースチン アンバサダー )
ミニカーは2006年に発売されたヴァンガーズ製です。ヴァンガーズはイギリスの老舗コーギーのブランドで、主に古き良き時代のイギリス車をモデル化しています。1/43のダイキャスト製でミニチャンプス並みのリアルな造形ながら値段はリーズナブル(当時の定価4000円ほど)なので、個人的に好きなブランドです。このプリンセスは丸型4灯式ヘッドライトなので4気筒エンジンを搭載したモーリス版のプリンセスをモデル化しています。プロポーションが良く細部の仕上げも丁寧で、かなり良い出来ばえでした。ヴァンガーズは角形ヘッドライトのオースチン版もモデル化していました。当時物のミニカーはディンキー(英)しかありませんでしたが、当時物以外ではこのヴァンガーズや、オックスフォードがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)