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ルノー アバンタイム (アヴァンタイム) フランス 2001年
2001年に登場した高級車 ルノー アバンタイムは1999年のジュネーヴ ショーで発表されたコンセプトカーを市販化したものでした。(実車画像→ ルノー アバンタイム コンセプトカー 1999) クーペタイプの高級車というコンセプトでしたが、この車は並の自動車の概念から外れた存在でした。MPV(ミニバン)的な外観ながら巨大な2ドア!(リアゲートは跳上げ式)の4人乗りで、全開するピラーレスのサイドウインドーと大きなガラスサンルーフを持つハードトップなど前衛的なデザインの塊でした。ベースはエスパス 3代目(前輪駆動車)でハードトップはアルミ合金製、その他のボディ外板はプラスチック樹脂製、エスパス 2代目と同じく製造はマトラが行いました。エンジンはDOHC 4気筒2L、DOHC V型6気筒3L、4気筒2.2L(150HP)ディーゼルが搭載されました。
2003年に登場したエスパス 4代目の生産がマトラからルノーに切り替わったことでマトラが自動車生産から撤退することになり、アバンタイムの生産は2年間で早々に終了となりました。当時の価格は約500万円とルノーの最高級車で、戦前のドラージュなどに代表されるフランス製高級車の再来のような「これぞフランス車」といった車でした。個人的に好きな車なのでルノーは良くやったと思うのですが、一般的には変な車だと評価されて、生産台数は約9000台とあまり売れませんでした。 (実車画像→ ルノー エスパス IV 2003)
ミニカーは2002年に発売されたノレブ製の当時物です。大きなグラスサンルーフやサイドウインドーなど実車の魅力をこのミニカーで感じることができます。(実物を見たことはないですが、ミニカーで想像できます) 実車に即したカラーリング、室内の造形などの細部もリアルで、実に良い出来ばえです。当時このミニカーは少数しか輸入されなかったようで簡単に購入できず、オークションで探して入手しました。モデル化の権限をノレブが独占していたようで、アバンタイムのミニカー(1/43)はノレブが独占していました。小スケールではルノー ディーラー向け限定品をユニバーサルホビーがモデル化していて、ノレブの3インチモデルとしても販売されました。2020年にはOTTO MOBILE(レジン製)が1/18でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン C5 フランス 2001年
シトロエン C5がエグザンティアの後継車として2001年に登場しました。吊り目ヘッドライトを採用した斬新な顔つきでのそれまでのXMやZXなどの直線的なデザインからDSやCXのデザインに戻った感じでした。ボディはノッチバック風の5ドアハッチバックとワゴンで、シトロエンの伝統である油圧制御サスペンションはブレーキ/ステアリングの油圧制御がサスペンションの油圧制御と別系統となった新型のハイドラクティブ 3が採用されていました。エンジンは4気筒1.8L/2L(143HP)、V型6気筒3L(210HP)、4気筒1.6L/2L/2.2L(138HP)ディーゼルエンジンがありました。
2004年のマイナーチェンジで、フロントグリルにWシェブロンのエンブレムが大きく配置されリアは逆L字型リアライトに変わりました。またサスペンションの制御が改良され、かつてのDSのようなステアリングに連動して光軸が動くヘッドライトが採用されました。(より往年のシトロエンらしくなりました) 上級車のC6が2005年に登場したので、C5には6気筒エンジンが搭載されなくなりました。2007年に2代目C5にモデルチェンジしました。総生産台数は約72万台でした。(実車画像→ シトロエン C5 2007)
ミニカーは2001年頃に発売されたノレブの当時物です。ノレブは2000年頃からフランス車を中心にして新旧ヨーロッパ車をレベルの高い出来ばえで次々とモデル化するようになりました。同時に国産名車コレクションなどの安価な雑誌付ミニカーも手掛けるようになりました。このC5もプロポーションが良く室内などの細部もリアルに仕上げられていて、とても良く出来ています。ノレブはマイナーチェンジ前のブレークやマイナーチェンジ後のセダンもモデル化しています。C5のミニカーはモデル化のライセンスをノレブが独占しているようで、ノレブ以外はないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ブガッティ EB16.4 ヴェイロン フランス 2001年
1998年にフォルクスワーゲン社がブガッティ アウトモビリ社からブガッティの商標権を買い取り、ブガッティ オートモビル(Bugatti Automobiles SAS)社をフランスに設立しました。1999年にコンセプトカーのEB18.3 シロンとEB18.4 ヴェイロンが発表されました。EB18.4 ヴェイロンという名前は1930年代のブガッティのレーシングドライバーであったピエール ヴェイロン(Pierre Veyron)に由来し、18.4とは4つのターボチャージャー付の18気筒エンジンを意味していました。市販化の開発は高速走行時の空力特性やエンジン排熱の問題で難航しましたが、W型16気筒8Lエンジンを搭載したヴェイロン 16.4が2005年に市販化され、300台が限定生産されました。
ヴェイロン 16.4のエンジンはフォルクスワーゲン製のV型8気筒エンジンを2個連結したW型16気筒8Lエンジンで、4つのターボチャージャー過給で1001HPを出力しました。4輪駆動方式で100km/hまで2.5秒で加速し公称最高速は407km/h、当時世界最速の市販車でした。派生車として2009年にタルガトップ仕様のヴェイロン 16.4 グランスポーツ、2011年にエンジンを1200HPにパワーアップしたヴェイロン 16.4 スーパースポーツ(最高速431.072km/h ギネス公認記録)などが追加で限定生産されました。2016年に後継車のシロンが登場しました。(実車画像→ ブガッティ シロン 2016)
ミニカーは2004年頃に発売されたオートアート製です。2001年のフランクフルト モーターショーで発表されたコンセプトカー EB16.4 ヴェイロンをモデル化していますので、市販車とは細部の違いがあるのかもしれませんが詳細は分かりません。オートアートらしい正確なプロポーションで、室内などの細部までリアルでかなり良く出来ていました。オートアートは市販仕様もモデル化していて、ヴェイロンを1/18と1/43と1/64で20種類以上モデル化しています。これ以外のヴェイロンのミニカーはミニチャンプスがグランスポーツやスーパースポーツなど1/43と1/18で20種類以上、シュコーの1/87、ルックスマート(レジン製)が20種類ほどモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー メガーヌ II フランス 2002年
ルノー メガーヌ 2代目が2002年に登場しました。デザインはベルサティスに代表される当時のルノー流で、直立したリアウインドーを持つ個性的なリアエンドが特徴でした。ボディは3/5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアワゴン、派生車としてミニバンのセニック、カルマン製の電動格納式グラスルーフを装備する2ドアのクーペ カブリオレ(CC)があり、先代と同じ多彩な構成でした。エンジンはDOHC 4気筒1.4L/1.6L(115HP)/2L、4気筒1.5L/1.9L(120HP)ディーゼルがありました。ヨーロッパ自動車衝突安全性テストにて最高の5星を小型車で初めて取得した安全性や実用性が評価され、2003年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しました。
2004年にDOHC 4気筒2L(225HP)ツインターボ エンジンを搭載し、ボディ/シャーシをチューンした高性能版RS(ルノー スポール)が追加されました。さらに高性能なRS 225 F1やRS R26.R、レース仕様のRS トロフィーも設定されました。2005年のマイナーチェンジで、フロントノーズの意匠などを変更したフェーズ IIになりました。高級車ベルサティスでは前衛的とされたデザインは、メガーヌ IIでは個性的であると好評価され、先代同様にヨーロッパ市場で大ヒットしました。2008年に3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ルノー メガーヌ III 2008)
ミニカーは2003年に発売されたエリゴール製の当時物です。エリゴールのミニカーはクラシックカーや商用車がほとんどなのですが、2003年頃にクリオとメガーヌをモデル化していました。(たぶん実車の販促用プロモーションモデルに使われたのだと思います) 出来ばえは同時期のノレブと比べると少し見劣りしますが、室内などの細部の仕上げはまずまずのレベルで当時のミニカーとしては良く出来ていました。エリゴールはブレークやフェーズ II 5ドアもモデル化していました。これ以外のメガーヌ IIのミニカーはソリドの5ドア、ノレブの3ドアやクーペ カブリオレ、ユニバーサルホビーの3ドアやクーペ カブリオレなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン C3 フランス 2002年
小型車シトロエン AXの後継として、サクソ(SAXO)が1996年に登場しました。サクソはプジョー 106の姉妹車で、外観はフロントグリルが違うぐらいでほとんど同じでした。ボディは3/5ドアハッチバック、エンジンは4気筒1.1L/1.4L/1.6L、高性能版VTRの4気筒1.6L(90HP)、高性能版VTSのDOHC 4気筒1.6L(120HP)、4気筒1.5Lディーゼルなどがありました。2000年のマイナーチェンジで、ヘッドライト/フロントグリルなどが変更されました。高性能版はラリーで活躍しました。(実車画像→ シトロエン サクソ)
サクソは2002年のモデルチェンジで、5ドアがC3に変わり3ドアは2004年にC2に変わりました。C3はプジョー 206とシャーシを共有しており、シトロエンの新しい顔を採用したクサラ ピカソのような丸っこいデザインになりました。(C3のデザインは2CVのイメージをモチーフにしているとのこと) エンジンは4気筒1.1L/1.4L/1.6L、4気筒1.6Lディーゼルで、センソドライブ(Senso Drive)と称するパドルシフト方式の5段半自動変速機が採用されました。(実車画像→ シトロエン C2)
C3には2003年に電動格納式ソフトトップを持つカブリオレ(サイドピラーを外してフルオープンも可能)のプルリエルが追加されました。2007年のマイナーチェンジでフロント/リア/内装の意匠が変更され、高性能な4気筒1.4L/1.6L(110HP)ディーゼルエンジンを搭載したXTRが追加されました。2009年にC3 2代目にモデルチェンジしました。C2は2009年で生産中止となり2代目は出ていません。(実車画像→ シトロエン C3 2009)
ミニカーは2002年に発売されたノレブ製の当時物です。ノレブは2000年頃からフランス車を中心にして新旧ヨーロッパ車をレベルの高い出来ばえで次々とモデル化するようになりました。同時に国産名車コレクションなどの安価な雑誌付ミニカーも手掛けるようになりました。このC3も実車の丸っこいデザインがうまく再現されていて、室内などの細部の仕上げもリアルでとても良く出来ています。これ以外でもノレブはC3 初代をXTRやプルリエルなど1/87、1/43、1/18で30種類ほどモデル化しています。(PCのマウス仕様まであります) ノレブ以外ではソリド、ユニバーサルホビー、リーツェの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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