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フォルクスワーゲン ニュー ビートル ドイツ 1999年
生産終了後も根強い人気があったフォルクスワーゲン ビートルを再現する試みとして、1994年の北米オートショーでコンセプトカー フォルクスワーゲン コンセプト 1が発表されました。(実車画像→ フォルクスワーゲン コンセプト 1) この車はニュー ビートルの名前で1998年に量産化されました。前後フェンダーや丸いキャビンなどビートルのイメージを再現した遊び心のあるデザインでした。ただエンジンをフロントに搭載するゴルフ IVをベースにしていたので、エンジン部分が室内に張り出してしまい後席が狭くなっていました。また独立したフェンダーは空力的に不利でしたが、そんなデメリットはこの車では無視できました。
当初のエンジンは4気筒1.6L/1.8Lターボ(150HP)/2L(115HP)でした。その後4気筒1.9LターボディーゼルやV型5気筒2.3Lエンジンなどが追加されました。2001年にV型6気筒3.2L(225HP)エンジンを搭載して4輪駆動化し、フェンダーを広げ大型リアスポイラーを装着したレース仕様のRSiが250台限定生産されました。2003年には電動開閉式幌と転倒時に飛び出すロールバーを持つフルオープンのカブリオレが登場しました。2010年に生産中止となり、総生産台は100万台以上でした。2011年に「ザ ビートル」と改名された後継車が登場しました。(実車画像→ フォルクスワーゲン ザ ビートル 2012)
ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいうまい造形で、実車のデザインがうまく再現されていました。また室内のインパネもリアルに再現されていました。ミニチャンプスはコンセプト 1のクーペ/カブリオレもモデル化していました。ビートル人気を反映して、ミニチャンプス以外でもニュー ビートルはたくさんモデル化されています。ディテールカーがコンセプト 1のクーペ/カブリオレをモデル化しています。ニュー ビートルはオートアートが1/43と1/18でノーマル/カブリオレ/RSiをモデル化していて、それ以外にもブラーゴの1/43と1/18、シュコー、ビテス、イクソ、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ C320 エレガンス (W203) ドイツ 2000年
メルセデス ベンツ Cクラスの2代目W203が2000年に登場しました。Eクラス 2代目(W210)で採用された新しいメルセデス ベンツの顔である丸形4灯式ヘッドライトを少し変形して採用していました。(ひょうたんのような形でなんとなくユーモラスでした) ボディはセダンとワゴン、派生車として2001年に3ドアハッチバックのクーペ(CL203)も設定されました。当初のエンジンはスーパーチャージャー仕様があるDOHC 4気筒1.8L/2L、V型6気筒2.6L/3.2L、4気筒2.1L/5気筒2.7Lターボディーゼルなどがありました。なおこのW203からモデル名の数字上2桁が排気量を示すという慣例が破られた為、C280の排気量が3Lなど意味が分かり難いモデル名になりました。
高性能版としてスーパーチャージャー付V型6気筒3.2L(353HP)エンジン搭載のC32 AMGがありました。2005年のマイナーチェンジで、V型6気筒エンジンがDOHCの新型に切り替わり7段自動変速機が追加されました。C32 AMGはV型8気筒5.4L(367HP)エンジン搭載のC55 AMGに切り替わりました。W203は2006年まで生産され、3代目Cクラス(W204)にモデルチェンジしました。 またスポーツクーペは2008年のモデルチェンジで新しいCLCクラスの車として独立しました。
ミニカーは2005年頃に発売されたシュコー製の当時物です。ミニカーのモデル名は単にCクラスとされているだけですので、モデル名のC320は当方が設定したものです。(車名のエレガンスはグレード名です) ヘッドライト周りの造形がいまひとつな気もしますが、全体的には実車の雰囲気がうまく再現されていて良くできています。(このひょうたん型のヘッドライトはそれらしく再現するのが難しいようです) 室内も結構リアルに再現されています。シュコーはマイナーチェンジ後のアヴァンギャルド仕様もモデル化しています。W203のセダンのモデル化ライセンスはシュコーが独占していたようで、以前はほとんどをモデル化してきたミニチャンプスはワゴンのTモデルとハッチバッククーペのCL203だけをモデル化しています。それ以外のW203のミニカーではブッシュ(BUSCH)のセダンとTモデル 1/87やスパークのC55 AMGなどがあります。(1/87のモデル化ライセンスは1/43とは別物なのでしょう) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW X5 4.4i (E53) ドイツ 2000年
BMW初のSUVとして、X5が2000年に登場しました。BMWはレンジローバーを有するイギリスのローバーグループを1994年に買収しており、X5の開発はローバーと共同で行われました。(2000年にはランドローバーをフォードに売却していますが) その為BMW X5とレンジローバー(2代目)はエンジンなどを共用していました。前後のトルク配分を固定したフルタイム4WDシステムや乗用車的な4輪独立サスペンションの採用は、この車が悪路よりも舗装路を目的としていることを示していました。エンジンはDOHC V型6気筒3L(231HP)、DOHC V型8気筒4.4L、6気筒3L(193HP)ディーゼルなどでした。
2002年にDOHC V型8気筒4.6L(347HP)エンジンが追加されました。2003年に4.4Lエンジンの出力がアップし6段自動変速が追加され、2004年には4.6Lは4.8Lに変更されました。専用のスポーツサスペンション(エアサス)、アルミホイールを装備する「スポーツ パッケージ」のオプション設定がありました。X5は2006年まで生産され、X5 2代目(E70)にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW X5 (E70))
ミニカーは2001年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。微妙なデザインのフロント周りがあまりうまく再現されていませんが、それ以外はミニチャンプスらしいそつのないリアルな造形です。ボンネットが開閉するギミック付ですが、ボンネットのチリ合わせはあまり良くありません。ミニチャンプスの開閉ギミックは総じて出来が今一つで、これもチリ合わせが良くないのでフロント周りの造形に難があるのです。また標準装備と思われるルーフレールを何故か再現していません。ただこのX5はずっしりと重く、この重量感はダイキャスト製ミニカーならではの物です。(私はこのダイキャスト製の重量感が好きなのです) これ以外のX5のミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ、アンソン、京商の1/18、ヘルパ、スパークのダカールラリー仕様などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ A2 ドイツ 2000年
メルセデスベンツ Aクラスに対抗するアウディの小型車 A2が1999年に登場しました。居住性重視でデザインされたボディはあまり格好良くはありませんでした。(同時期のアウディに共通するフロントグリルになっているのはさすがですが) ボディは5ドアハッチバックのみで、アウディ得意のアルミニウム製ボディが採用され車重約1000kgと軽量でした。エンジンを横置きする前輪駆動車で、当初はDOHC 4気筒1.4L(75HP)エンジンと、4気筒1.2L(61HP)ターボディーゼルエンジンが搭載されました。
2001年に追加された3気筒1.2L(61HP)ターボディーゼルエンジンを搭載した低燃費仕様車は、標準より135㎏軽量化し低燃費用専用タイヤやアイドリングストップ システムを採用し、欧州の市販5ドア車初の3Lカー(燃費100km/3L)となっていました。2002年にDOHC 4気筒1.6L(110HP)エンジンを搭載する高性能版が追加されました。A2は先進技術を採用した意欲的な車でしたが、時代に先行しすぎたのとアウディのブランドイメージにそぐわなかったのか、売れ行きは低調でした。約17万台が生産され2005年に生産中止となりました。(後継車はありませんでした)
ミニカーは2001年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。特徴的なボディスタイルがうまく再現されていて、ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえでした。リアウィンドー上の小さなスポイラーや室内のインパネなどの細部もリアルに再現されています。これ以外のA2のミニカーはシュコーの1/24、リーツェの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ R8 #8 ルマン 優勝 ドイツ 2000年
1990年代のスポーツカーレース(特にルマン)は、BMW、メルセデス ベンツ、ポルシェ、トヨタ、日産などが参戦し人気がありました。この流れでォルクスワーゲン グループのアウディも参戦を検討し、1999年にフォルクスワーゲンが開発したV型8気筒3.6Lターボエンジンを搭載したアウディ R8R(LMPクラス オープン仕様)とアウディ R8C(LMGTPクラス クーペ仕様)が開発されました。初戦のセブリングではR8Rが3位と5位となり、ルマンではR8Rが3位と4位となりR8Cはリタイアしました。(このルマンではBMW V12が優勝、トヨタ GT-ONEが2位でした)
2000年はR8Rを改良したR8で参戦しルマンでは1-2-3フィニッシュで優勝しました。その後R8は2001年、2002年、2004年、2005年のルマンで優勝しました。(2003年はベントレー スピード8が優勝) R8がこのように連勝できたのはメルセデスやBMWなどの強豪が参戦しなくなったことがありますが、R8が耐久レースには付き物のトラブルに強い構造であったこともあります。R8はパワートレイン/リアサスペンションがモジュール構造となっていたので、トラブル時には修理ではなくモジュール交換で素早く対応できたからでした。
2006年にはV型12気筒5.5L ツインターボ ディーゼル(650HP)エンジンを搭載したR10 TDIが登場しました。(TDIとはTurbocharged Direct Injection 直噴ターボの略) R10 TDIは2006年にディーゼルエンジン搭載車として初めてのルマン優勝を達成し、2007年、2008年のルマンも連覇しました。2009年にはV型10気筒5.5L ツインターボ ディーゼル(600HP)エンジンを搭載し、ノーズの形状を変更したR15 TDIが登場しました。2009年ルマンではディーゼルエンジン搭載のプジョー 908 HDIが優勝しR15 TDIは3位でしたが、2010年ルマンではR15 TDIがプジョー 908 HDIを制して優勝しました。2011年にはレギュレーション変更で、エンジンがV型6気筒3.7L ターボ ディーゼルに小型化されルーフの付いたクーペ仕様のR18 DTIが登場しルマンで優勝しました。R18 TDIは軽量化されR18 ウルトラとなり、2012年には前輪を電気モーター、後輪をディーゼルエンジンで駆動するハイブリッド方式4輪駆動システムを採用したR18 e-tron クワトロが登場しました。R18 e-tron クワトロは2012年、2013年、2014年のルマンで優勝しました。2016年に車名はR18に変更されフロントノーズがハイノーズ化され外観が変更されました。なお2015年から2017年のルマンはポルシェ 919 ハイブリッドが3連覇しました。2018年にフォルクスワーゲングループのディーゼルエンジン排ガス不正問題が起こり、その影響でアウディはレース活動から撤退しました。2022年時点でのアウディのルマンでの優勝回数は13回でこれはポルシェの18回に次ぐ2位です。(実車画像→ ポルシェ 919 ハイブリッド)
ミニカーは2019年に発売されたアシェット製のルマン レースカー コレクションです。メーカーはスパーク(ダイキャスト製)で、2000年ルマンで優勝したR8 #8をモデル化してます。ルマン レースカーコレクションは定価2540円と安価な雑誌付きミニカーでしたが、いずれも値段以上によく出来ていました。(スパークはレジン製で同じ車をモデル化していることがほとんどなので、型設計などを省略できることで安く作れるのでしょう) このアウディ R8も実車画像と見較べてみると、プロポーションが良くカラーリングも含めて実車が正確に再現されていることが分かります。灯火類、ホイール、コクピット左右のバックミラー、リアフェンダー上の小さなエアダクト、ロゴステッカーなどの細部もリアルに再現されています。オープンカーなのでそこそこ再現されたコクピットを見ることも出来ます。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)