ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FIAT 682N FULL-TRAILER CAR TRANSPORTER 1952? ITALY

FIAT 682N FULL-TRAILER CAR TRANSPORTER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 682N FULL-TRAILER CAR TRANSPORTER


MERCURY 82 1/50 207mm + 242㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約11m + 約13m 全幅約2.5m エンジン 変速機: 6気筒 11.5L ディーゼル 180HP 4X2段変速
性能: 最高速 不詳   データーベースでフィアット 商用車 600シリーズのミニカー検索

フィアット 682N フルトレーラー カートランスポーター イタリア 1952?年

 

 フィアット初期のトラックに関しては、エドワード期のフィアット 18BLの欄に記載しました。その後のフィアット商用車の歴史を簡単に記載します。1925年代に4気筒2.3Lエンジンを搭載する小型トラック 603が登場しました。6で始まる3桁の型式で表記される600シリーズは、トラック/バスの型式として長く続きました。代表的なモデルとして小型トラックでは615、625、大型トラックでは619、640、670、680、690などがあり、Nが付くのはディーゼルエンジン仕様でした。1955年からバスの型式として300/400シリーズが登場しました。

 

 フィアットは1938年にイタリアの商用車メーカー OMを買収し、1966年にフランスのユニック(UNIC)を傘下に収めました。1975年にフィアットの大型商用車を中心にして、ランチアの商用車、ドイツのマギラスが合併してイベコ(IVECO) グループが設立されました。現在イベコは小型商用バンから大型トラック/バス、産業用車両、鉄道車両などを製造しています。

 1952年に登場した大型トラック682は1988年まで生産されたロングセラーのトラックでした。エンジンは6気筒11.5L(180HP)ディーゼルで、積載量は16-40t、トラック、トラクター(T)、バス(RN)などがありました。1970年に最終仕様682N4が登場し、1970年代後半以降はアフリカ諸国への輸出が主力となり、アフリカのナイジェリアで製造されたアフリカ仕様の682N4は「King of Africa」と呼ばれていたようです。
データーベースでイベコのミニカー検索

 

 

 ミニカーはマーキュリー製で、約60年も前の1957年頃に発売されています。(入手したのは1969年で私はまだ学生でした) 当時のフィアット社で実際に使われていたと思われる682N カートランスポーターをモデル化しています。フルトレーラーとして連結すると全長約45㎝となり、同時期のフィアット車をフル積載すると見ばえがします。マーキュリーは自動車部品を製造するメーカーで、ミニカーは本業ではなかったのですが、自動車関連会社らしいマニアックな造りのミニカーを発売していました。このカートランスポーターも当時のミニカーとしてはリアルな作風でかなり良い出来ばえでした。トラック本体、底板、枠柱などはダイキャスト製ですが、トレーラーの車を乗せる床は板金加工品で枠柱とリベット止めで組立てられています。トラックとトレーラーの連結は、トラック後部のフックにトレーラーの連結レバーを引っかけるようになっています。トレーラーのリアにあるリフトは手が込んでいて、実際にハンドル操作で上下動するように出来ていましす。 以下はフィアット 500(ブルム製)を積載した状態、トラックとトレーラーの連結部、トレーラー後部のリフト準備動作をお見せします。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします)

fiat 682 car transporter0
dfiat 682 car transporter1

以下はリフトを使ってフィアット 500を積載する動作の簡易動画です。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします)
fiat 682 car transporter2
dfiat 682 car transporter3

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GM CHEVROLET CORVETTE C1 1953 USA

GM CHEVROLET CORVETTE C1
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C1


FRANKLINMINT KC31 1/24 177mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 3.9L 150HP 2段自動変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでコルベット C1のミニカー検索

GM シボレー コルベット C1 アメリカ 1953年

 

  第2次大戦後にヨーロッパに派兵されたアメリカ軍人が祖国に持ち帰ったヨーロッパ製小型スポーツカー(MG、ジャガーなど)の魅力に気付いたGMは、小型スポーツカー シボレー コルベット(C1型)の開発に着手しました。1953年にプロトタイプが発表され同年にシボレー初の2シーターオープン スポーツカーとして発売されました。量産車として初めてボディにFRP樹脂製パネルを採用していました。初期のC1型は6気筒3.9L(150HP)エンジン搭載で2段自動変速機仕様しかなく、本格的なスポーツカーと言うよりも見た目重視の車でした。

 

 初期のC1型の不評に対応して、1955年にはV型8気筒4.3L(195HP)エンジンと手動変速仕様がオプション追加され、その後エンジンは4.6Lに拡大され燃料噴射で300HP以上まで強化されていきました。またボディも1956年にフロントとリアのデザインが一新されました。その後様々なオプションが追加されたことで、C1型は本格派スポーツカーとして認められるようになっていきました。

 コルベット C1型はレースカーとしてアメリカの国内レース(SCCA:スポーツカークラブ オブ アメリカなど)でクラス優勝するなど活躍しました。レースではジャガー D タイプなどと互角に勝負していたそうですから、エンジンがハイパワーだっただけではなく操縦性もそこそこの実力があった?と思われます。1963年にコルベット 2代目(C2型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。コルベットの各世代を1/24でモデル化したフランクリン ミントのコルベット コレクションの1台でした。なお当時のフランクリン ミント製ミニカーは日本では通信販売だけで販売されていて一般市販はされていませんでした。C1が登場した初年度の1953年式をモデル化していて、フロントやリアの独特のデザインがうまく再現されていて良く出来ていました。ヘッドライトカバーにストーンガード(金網)が付いているのは初期型の特徴です。ボンネット/ドア/トランクが開閉し、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内もリアルに再現されています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVETTE C1 1
GM CHEVROLET CORVETTE C1 2

 以下は以下は俯瞰画像と底板のシャーシやサスペンションなどのメカ部分の画像です。前輪が操舵できるギミックも付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C1 4

 以下は1990年頃に発売されたフランクリン ミントのGM シボレー コルベット C1 1956年(1/24 型番RI21)の画像です。上述したコルベット コレクションの1台でこれは1956年式をモデルしています。1956年式で変更されたフロント/リアなどのデザインとサイドのツートンカラーの塗分けが忠実に再現されています。ギミックや細部のつくりは上記の1953年式とほとんど同じです。こちらには脱着できるハードトップが付いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C1 5
GM CHEVROLET CORVETTE C1 6

 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジンルーム/底板のエンジンやサスペンション部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C1 7
GM CHEVROLET CORVETTE C1 8

 以下は1988年頃に発売されたフランクリン ミント製のGM シボレー コルベット C1 1956年(1/43 型番KC58)の画像です。こちらは1/43で、1950年代の代表的な車を1/43でモデル化した50年代シリーズの1台です。これも当時の1/43サイズのミニカーとしてはとても良く出来ていました。ボンネット/ドアが開閉し、上記の1/24同様にエンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内がリアルに再現されています。脱着できるハードトップが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C1 9
GM CHEVROLET CORVETTE C1 10

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。エンジンルーム内は1/43サイズとしてはかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVETTE C1 11
GM CHEVROLET CORVETTE C1 12

 以下は俯瞰画像と床下のエンジンやサスペンションの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVETTE C1 13

 以下は1999年頃に発売されたニューレイ(NEW RAY)のGM シボレー コルベット C1 コンバーチブル 1957年(1/43 型番48526)の画像です。ニューレイは中国のメーカーで1/43や1/24の安価なミニカーを作っています。これは1950-1960年代のアメリカ車を1/43で20種類ほどモデル化していた「CITY CRUISER COLLECTION」というシリーズの1台でした。1500円ほどの安価なミニカーでしたが、そこそこの良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C1 15
GM CHEVROLET CORVETTE C1 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C1 7
GM CHEVROLET CORVETTE C1 17

 以下は1984年頃に発売されたビテスのGM シボレー コルベット C1 コンバーチブル 1960年(1/43 型番113)の画像です。ビテス初期のミニカーで、プロポーションは悪くないのですが、フロント周りのやや雑な仕上げであまり良い出来ばえとはいえません。ただ4灯式ヘッドライトを採用した1958年式以降のコルベット C1の1/43ミニカーは最近までこれぐらいしかありませんでした。(マッチボックスやダンバリーミントの1/24がありましたが) 最近ではアーテル(ERTL)やスパーク(レジン製)などがモデル化しています。なおビテス初期のミニカーにはデカールやバックミラーなどが添付されていて、これにも付いていましたが、取り付けていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C1 19
GM CHEVROLET CORVETTE C1 20

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C1 21
GM CHEVROLET CORVETTE C1 22

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STUDEBAKER COMMANDER STARLINER 1953 USA

STUDEBAKER COMMANDER STARLINER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
STUDEBAKER COMMANDER STARLINER


FRANKLINMINT KE15 1/43 119mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.13m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 3.7L 140HP 3段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでスチュードベーカーのミニカー検索

スチュードベーカー コマンダー スターライナー アメリカ 1953年

 

 第2次大戦後の1947年に発売されたスチュードベーカー コマンダー/チャンピオンは、BIG3(GM/フォード/クライスラー)の戦後型自動車生産が遅れていたことで大ヒットし業績を伸ばしました。1953年にコマンダー/チャンピオンはモデルチェンジしました。先代同様にレイモンド ローウィがデザインしたボディは、ノーズが低い先進的なデザインで、特にクーペのフロント周りは2年後に登場したシトロエン DSのフロント周りを先取りしたようなデザインでした。2/4ドアセダンと2ドアクーペがあり、2ドアクーペにはセンターピラーのあるスターライトと、センターピラーのない上級グレードのスターライナーがありました。チャンピオンは6気筒2.7Lエンジン(1955年以降は6気筒3L(101HP)エンジン)を搭載し3段変速で最高速135km/h(3L)、コマンダーはV型8気筒3.7L(140HP)を搭載し3段変速で最高速160km/の性能でした。(実車画像→ スチュードベーカー コマンダー 4ドアセダン 1953)

 

 専門家の評価は高かったのですが、先進的なデザインの車は一般受けしないというよくあるパターンで、あまり売れなかったようです。この失敗でスチュードベーカーは苦境に陥り、1954年に同じような状況にあったパッカードと合併しました。合併後にセダンは先進的なデザインを古めかしく改変し、クーペはフロントグリルを追加したホーク(HAWK) シリーズに変わりました。1957年にチャンピオンはモデルチェンジしてスコッツマン(SCOTSMAN)に改名され、コマンダーは一時的に名前が消えましたが1963年に復活しました。(実車画像→ スチュードベーカー スコッツマン 1957)

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製の1950年代シリーズの1台です。一番上級グレードのコマンダー スターライナーをモデル化しています。フランクリン ミントの1950年代シリーズは1950年代の代表的なアメリカ車12車種を1/43でモデル化していて、レトロな作風ながらボンネット/ドアが開閉するなど細部までリアルな作りでした。このスチュードベーカーもプロポーションが良く、最大の特徴であるフロントの造形がうまく出来ていて、レトロな作風ながら当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドアの開閉ギミック付きで、エンジンルーム内のV型8気筒エンジンや室内の造形は結構リアルです。これ以外の同時期のスチュードベーカーのミニカーはディンキー(仏)の当時物 スターライナー、ダンバリー ミントのスターライナー 1/24、スパーク(レジン製)のスターライト、BOS MODELS(レジン製)のスターライナーなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

STUDEBAKER STARLINER 1
STUDEBAKER STARLINER 2

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PACKARD CARIBBEAN CONVERTIBLE 1953 USA

PACKARD CARIBBEAN CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PACKARD CARIBBEAN CONVERTIBLE


FRANKLINMINT KE19 1/43 133mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.55m 全幅約1.98m エンジン 変速機: 8気筒 5.4L 180HP 3段手動変速
性能: 最高速158km/h  データーベースでパッカードのミニカー検索

パッカード カリビアン コンバーチブル アメリカ 1953年

 

 第2次大戦中のパッカードはロールス ロイスの航空機エンジンをライセンス生産しました。戦後は1946年から戦前のクリッパー(6/8気筒エンジン搭載)の改良版の生産が始まりました。1948年にマイナーチェンジしたクリッパーは、新型を強調する為にクリッパーの名前を外しました。パッカードは1951年に戦後初の新型車200/250/300シリーズとその上級車パトリシアン 400を発売しました。この新型車はフェンダーがボディと一体化した戦後型のフラッシュサーフェスボディを採用していました。ただこの戦後型の発売は、BIG3(GM、フォード、クライスラー)に対して遅れをとっていました。(実車画像→ パッカード 200 1951)

 

 200は当時のパッカードでは一番安価なモデルで、8気筒4.7L(135HP)エンジンを搭載していました。250/300/400は8気筒5.4L(150HP)エンジンを搭載していました。200/250/300シリーズは1953年から名前がクリッパー、メイフェア、キャバリアに変わりました。 画像のカリビアンは1953年に登場した2ドア コンバーチブルの高級パーソナルカーでした。(1956年にハードトップ仕様追加) 直列8気筒5.4L(180HP)エンジンを搭載したスポーティなモデルで高価格でした。ただ同時期のリンカーンやキャディラックに比べるとやや平凡なデザインで、いまひとつ魅力に乏しいように思われます。

 

 

 ミニカーはフランクリン ミントの1950年代のアメリカ車をモデル化した1950年代シリーズの1台で、1989年頃発売されました。実車が全長5.5mもあるでかい車なので、ミニカーも大きなサイズで迫力がありました。実車の雰囲気がうまく再現されていて良い出来ばえでした。ドア/ボンネットが開閉するギミック付きで、室内やエンジンが再現されていました。ヘッドライトをメッキパーツで表現するなどややレトロな作風は昔のアメリカ車の雰囲気に合っていると思うので個人的には気に入っています。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD CARIBBEAN 1
PACKARD CARIBBEAN 2

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MERCEDES-BENZ 180 (W120) PONTON  1953 GERMANY

MERCEDES-BENZ 180 (W120) PONTON
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 180 (W120) PONTON


MINICHAMPS 430033102 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 52HP 4段変速
性能: 最高速126km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W120のミニカー検索

メルセデス ベンツ 180 (W120) ポントン ドイツ 1953年

 

 戦前の小型車メルセデス ベンツ 170Vは1949年にボディを大型化しトランクを付けた170Sに改良されました。170Sは1953年に戦後型の180(W120)に切り替わりました。エンジンは170Sの流用(4気筒 1.8L 52HP)でしたが、ボディは独立したトランクを持つ近代的な3ボックススタイルとなり、窓が大きくなり室内も広くなっていました。名前に付与された「ポントン」とは、フェンダーがボディと一体化したいわゆるフラッシュ サーフェス ボディのことを意味するもので、180/200/220系の俗称でした。この当時からディーゼルエンジン(1.8L 40HP)搭載の180Dも発売されていて、タクシーなどに使われ販売台数はディーゼルが3割ほど多かったとのことです。

 

 メルセデス ベンツ 180系(W120)は1962年まで生産されましたが、その間に排気量を拡大した1.9Lの190/190D(W121)が追加されました。1954年に180系とほとんど同じデザインで一回り大きなボディに6気筒2.2Lエンジンを搭載した上級車(現在のSクラス相当) 220a(W180)が登場しました。220aは1956年に 220S(W180)に発展し、1958年に改良型の220SE(W128)となりました。

 1959年に220SE(W128)は当時流行したテールフィンがついたボディを採用した220b(W111)にモデルチェンジしました。4気筒エンジン搭載の190系も1961年のモデルチェンジでテールフィンがついたボディが採用された190c/190Dc(W110)に変わりました。この車には4段オートマチック仕様もありました。このテールフィンのついたベンツは「羽ベンツ」と呼ばれました。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたミニチャンプス製です。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、フロントグリルや室内などの細部までリアルに仕上げてあり良く出来ています。ウインドーの手前に付けられたウインカー(オレンジ色)とテールライトが塗装で処理されていますが、これはあえてレトロな作風にしているように思います。ミニチャンプスはタクシーやポリスなどバリエーションが十数種類あります。ミニチャンプス以外のW120のミニカーは、古いものではテクノやジク(SIKU)がありました。最近の物ではデルプラドの世界の名車シリーズ、ブレキナの商用車なども含めて約30種類、ヘルパ、イクソなどたくさんあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 180 (W120) 1
MERCEDES-BENZ 180 (W120) 2

 以下は2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズのメルセデス ベンツ 180 (W120) (1/43 N.40)の画像です。中国製でメーカーは不明です。ウィンカーやドアミラーなどの細部もきちんと再現されていて、安価な雑誌付きミニカーとしては良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 180 (W120) 3
MERCEDES-BENZ 180 (W120) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。フロントグリルは塗装処理してあり凝ってます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 180 (W120) 5
MERCEDES-BENZ 180 (W120) 6

 以下は1959年頃に発売されたテクノ製の当時物でメルセデス ベンツ 180 (W120) (1/43 型番723)の画像です。1950-70年代のテクノはデンマークのメーカーで、当時としてはリアルな造形でレベルの高いミニカーを作っていました。なお現存している現在のテクノはオランダのメーカーで1/50サイズの商用車/トラックを専門にモデル化しています。このメルセデス ベンツ 180は縮尺が1/46で標準的な1/43サイズより少し小振りに出来ています。フロントドアに三角窓がついているので、180の後期型をモデル化しているようです。60年以上も昔に作られたミニカーなので室内はがらんどうで何も再現されていません。それでもプロポーションが良くヘッドライトやフロントグリルなどが結構リアルにできていることがわかると思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 180 (W120) PONTON 1
MERCEDES-BENZ 180 (W120) PONTON 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。経年変化でリアバンパーには錆びが出ていますが、ボディの塗装には艶が残っていて当時のテクノの塗装品質が高かったことがわかります。
MERCEDES-BENZ 180 (W120) PONTON 1
MERCEDES-BENZ 180 (W120) PONTON 2

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