ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD TAUNUS TRANSIT 1961 GERMANY

FORD TAUNUS TRANSIT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TAUNUS TRANSIT


TEKNO 415 1/43 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.74m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 38HP 3段変速
性能: 最高速95km/h  データーベースでフォード タウナス トランジットのミニカー検索

フォード タウナス トランジット ドイツ 1961年

 

 フォード トランジットはヨーロッパでは一番販売台数の多い商用車で、バン、ミニバス、ピックアップ、トラックなど多くのバリエーションがあります。1953年にドイツ フォードが発売した商用車FK1000からトランジットの歴史が始まりました。(1000は積載量1000㎏の意で後に1250も追加された) FK1000は、1950年に登場したフォルクスワーゲン T1によく似たデザインでしたが、リアエンジンのT1に対してFk1000は運転席の下にタウナス 12M用の4気筒1.2Lエンジンを搭載する後輪駆動車でした。(実車画像→ フォード FK1000)

 

 1955年にエンジンがタウナス 17M用の1.5L(55HP)に変更され、搭載位置が運転席足元から運転席の中央に移動しました。フォルクスワーゲン T1の1.2Lエンジンは25HPだったので走行性能的にはFK1000が高性能でしたが、運転席下にエンジンがあることでうるさいことなど快適性はT1より劣っていたようです。1961年にFK1000は名前がタウナス トランジットに変更されました。

 

 

 タウナス トランジットは1965年にモデルチェンジし、名前がトランジットとなりました。トランジットはドイツとイギリスの両フォードに共通するモデルで、イギリス フォードではテームズ 400Eの後継車でした。1965年のトランジットはイギリスでは初代となりますが、ドイツではタウナス トランジットの後継でトランジットの2代目とされています。当サイトのデーターベースでは車名に世代を意味するMK *を付けていますが、トランジットは1965年のモデルをMK Iとしています。以下1978年モデルをMK II、1986年モデルをMK III、1991年モデルをMK IV、1994年モデルをMK Vとしています。(実車画像→ フォード テームズ 400E)

 ミニカーは1960年代に発売されたデンマークのテクノ製の当時物です。デンマーク郵便のロゴが側面に付いた郵便車をモデル化しています。テクノは1960年代のミニカーでしたので、パーツのほとんどが金属製で独特の味のある造形が特徴でした。このトランジットはプロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されていました。塗装がしっかりしているので、約60年も前に作られたとは思えないほど綺麗な状態です。リアウィンドーを組込んだバックドアが開閉し、内部もきちんと再現されています。テクノのトランジットには救急車や企業ロゴのついたバリエーションがたくさんありました。これ以外のタウナス トランジットのミニカーとしては、ジクの当時物やシュコーの最近の物があります。 以下はフロント/運転席の画像とリア/バックドア開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD TAUNUS TRANSIT 1
FORD TAUNUS TRANSIT 2

フォード トランジットのミニカー→ データーベースでフォード トランジットのミニカー検索"

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RENAULT 4L 1961 FRANCE

RENAULT 4L
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L


DINKY(FR) 518 1/43 85mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.66m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 747cc 32HP 3段変速
性能: 最高速113km/h  データーベースでルノー 3/4のミニカー検索

ルノー 4L フランス 1961年

 

 1961年にルノー 4CVの後継車としてルノー 4が登場しました。ルノー初の前輪駆動方式を採用し、2ボックスのハッチバックボディなど、ライバルのシトロエン 2CVを意識した設計でした。ボディはセダン以外にフルゴネット(後部がハイルーフの箱形商用車)、ブレーク(バン)、ピックアップなどがありました。エンジンは4CV譲りの747cc(32HP)で3段変速機、最高速113km/h の性能でした。なおエンジンが603ccの廉価版ルノー 3も短期間ですが販売されました。

 

 リアサスペンションは横置きトーションバーを用いたトレーリングアーム方式で、ボディ全幅に渡る長い左右輪用トーションバーが2本前後に並んでいたので、ホイールベースが左右で少し異なっていました。当初はフロントグリルとヘッドライトが分離していましたが、1968年以降はアルミ製グリルで一体化され、1975年には黒い樹脂製グリルとなりました。1972年にエンジンが800ccに拡大され、1978年には1.1Lエンジンも追加されました。コストを抑えた設計による実用性/経済性が評価され、同じようなコンセプトのシトロエン 2CV以上に大成功し1992年まで生産されました。総生産台数は835万台でこれはモデルチェンジしていない量販車としてはフォルクスワーゲン ビートル(2153万台)、フォード T型(1500万台)に次ぐ第3位でした。(ちなみにシトロエン 2CVは387万台) 後継車はトゥインゴでした。

 

 

 ミニカーは1962年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。豪華仕様の4L(リアクォーター後部に3枚目の窓がある)をモデル化しています。ディンキー(DINKY TOY)はイギリスとフランスに生産拠点があって、フランスのディンキー(仏)は主にフランス車を手掛けていました。ディンキー(仏)のミニカーはプロモーションモデル的なリアルな作風が特徴でした。このルノー 4も1960年代の素朴な作りですが、プロポーションはしっかりしていて細部も結構リアルで良い出来ばえでした。スプリングサスペンションのギミックが付いています。これ以外のルノー 4の当時物ミニカーはノレブ、ディンキー(仏)をコピーしたオートピレン、ソリドのフルゴネット、トミカのフルゴネットなどがありました。当時物以外ではビテス、ソリド、ノレブ、ブレキナの1/87など商用車のバリエーションも含めてたくさんあり、最近でも新製品が出されています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 4L 1
RENAULT 4L 2

 以下は1970年に発売されたディンキー(仏)製のルノー 4L 高速道路(AUTOROUTES) サービスカー (1/43 型番518a)の画像です。上記型番518のバリエーションで、屋根にアンテナを追加して高速道路の保守サービスカーに仕立てています。これ以外にも郵便車などのバリエーションがありました。なおこのミニカーにはナンバープレートが付いていますが、これはミニカーの箱に添付されていたナンバープレート(紙製粘着シール)を貼ったものです。1970年代に発売されていたディンキー(仏)の乗用車ミニカーのほとんどにはナンバープレートのシールが添付されていました。それを貼るとミニカーがリアルになって楽しかったのでしたが、そのことを思い出したことが当サイトのナンバープレート作成ページを作るきっかけとなりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 3
RENAULT 4L 4

 以下は1976年頃に発売されたオートピレン製のルノー 4L 1968 (1/43 型番202)の画像です。オートピレンは同時期のコーギーやディンキーをコピーした物が多いのですが、単なるコピーではなく一工夫していました。これは上記のディンキー(仏)のコピーですが、フロントグリルを1968年以降のヘッドライトと一体化された物に変更しています。オートピレンはこのような工夫を続けながら技術レベルを上げ、その後オリジナルのミニカーを開発するようになりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 5
RENAULT 4L 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 7
RENAULT 4L 8

 以下は1961年頃に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 4L (1/43 型番53)の画像です。ノレブ初期のプラスチック製でテールゲートが開閉するギミック付です。全体的に丸みがついているように感じるのは、プラスチックの経年劣化でボディが少し変形しているのが関係しているかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 9
RENAULT 4L 10

 以下はフロント/リア(テールゲート開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 11
RENAULT 4L 12

 以下は2017年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのルノー 4L (1/43 No.294)の画像です。メーカーはイクソで、最近のミニカーですから灯火類や右リアフェンダーのフューエルキャップなどの細部はそこそこリアルですが、リアエンド周りの造形が微妙に違うような感じがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 13
RENAULT 4L 14

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 15
RENAULT 4L 16

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CITROEN AMI 6 1961 FRANCE

CITROEN AMI 6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6


SOLIDO 141 1/43 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.87m 全幅約1.52m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 602cc 22HP 4段変速
性能: 最高速105km/h  データーベースでシトロエン アミのミニカー検索

シトロエン アミ 6 フランス 1961年

 

 シトロエン 2CVDSとの中間車種として、アミ(AMI)が1961年に登場しました。(AMIとはフランス語で友人の意) 基本的な部分は2CVがベースで、2CVより大型のボディに2CVの空冷水平対向2気筒エンジンを602cc(22HP)に拡大したエンジンを搭載していました。当時珍しかった角形ヘッドライトを使った奇抜なフロント、当時流行していたクリフカット デザイン(リアウインドウが逆に傾いている)のルーフなど、この車もシトロエンらしい独特なデザインの車でした。セダンとブレーク(ワゴン)がありました。

 

 アミは一時的にシトロエンの最量販車種になるなど商業的に成功しました。1969年にはクリフカットをハッチバックスタイルに変えるなど、デザインをリファインしたアミ 8に発展しました。(実車画像→ シトロエン アミ 8) さらに1973年には1971年に登場したGSに使用した空冷水平対向4気筒1L(61HP)エンジンを搭載し性能を大幅に向上させたアミ シュペール(AMI SUPER)が追加されました。また1970年にアミ 8をベースにしてシングル ローターのロータリーエンジンを搭載したM35 プロトタイプが限定生産されました。アミは1978年に生産中止となり、後継車はビザとなりました。(実車画像→ シトロエン M35 試作車)

 

 

 ミニカーは1961年に発売されたソリド製の初期物です。ずいぶん昔のミニカーですので、ヘッドライトとバンパーが銀塗装されたレトロな造形です。レトロではありますが、全体的なプロポーションは正確で実車の雰囲気がうまく再現されていて、フロントグリル手前のガードリングやボディ各部のプレスラインなどもよく再現されてます。室内も簡単な造形ですが、一本スポークのステアリングホイールが再現されています。これ以外の当時物ミニカーとしてはCIJ/JRD、ディンキー(仏)、ノレブ、ポリトーイのアミ 8(1/55)などがありました。最近の物では、ノレブ、ミニチャンプス、ヘルパ(1/87)、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN AMI 6 1
CITROEN AMI 6 2

 以下は1962年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 シトロエン アミ 6 (1/43 型番557)の画像です。これもレトロなビンテージミニカーですが、プロポーションが正確なので、ソリド製とほとんど同じように見えます。こちらはボンネットとトランクが開閉するギミック付きです。ナンバープレートが紙シールで再現されていますが、当時のディンキー(仏)製のミニカーにはこの紙シールのナンバープレートが付属していました。(リアのナンバープレートは剥がれて行方不明ですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 3
CITROEN AMI 6 4

 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内には簡単ですがエンジンが再現されていて、トランク内には何もなく、車軸とそれを抑える板バネが見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 5
CITROEN AMI 6 6

 以下は1962年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン アミ 6 (1/43 型番54)の画像です。ノレブの初期物でプラスチック製です。これもプロポーションが良く、なかなかの良い出来ばえです。ノレブ初期のプラスチック製ミニカーは経年変化でボディが変形するものが多いのですが、これはプラスチックの材質を変更しているようで?、?ほとんど変形していません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 7
CITROEN AMI 6 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 9
CITROEN AMI 6 10

 以下は1965年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン アミ 6 ブレーク (1/43 型番2)の画像です。これもノレブの初期物でプラスチック製です。上記のセダンのバリエーションでこれもプロポーションが良く当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ただこちらはボンネット開閉ギミックが付いていて、プラスチックの経年変化でボンネットなどが変形しています。(ボンエットはヒンジが変形しているので開くのが困難です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN BREAK 1
CITROEN AMI 6 BREAK 2

 以下は2008年頃に入手したアルタヤ(ALTAYA)のシトロエン M35 プロトタイプ 1970 (1/43 型番不明)の画像です。上述したロータリーエンジンを搭載した M35 プロトタイプをモデル化しています。アルタヤの雑誌付きミニカー「PASSION CITROEN」シリーズのNo.29として作られた物で、メーカーはユニバーサル ホビーです。(参照WEBサイト→ PASSION CITROEN WEB SITE ) これも実車の独特なデザインが良く再現されていて、とても良く出来ています。右前フェンダーには実車に即して「PROTOTYPE CITROEN M35 No1」のロゴが表示されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN M35 PROTOTYPE 1
CITROEN M35 PROTOTYPE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN M35 PROTOTYPE 3
CITROEN M35 PROTOTYPE 4

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SIMCA 1000 1961 FRANCE

SIMCA 1000
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1000


DINKY(FR) 519 1/43 88mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.49m エンジン 変速機: 4気筒 1L 34HP 4段変速/3段半自動変速
性能: 最高速125km/h  データーベースでシムカ 1000のミニカー検索

シムカ 1000 フランス 1961年

 

 1961年にシムカ アロンドの後継車としてシムカ 1000が登場しました。1000はシムカとして初のリアエンジン車で、モノコックボディに4気筒1L(34HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速125km/hの性能でした。当時のシムカは大株主フィアットのコントロール下にあり、1000の中身はフィアット 600を大きくしたような設計でした。ボディはごくシンプルな3ボックススタイルで、見た目は同時期に登場した同じリアエンジン車のルノー 8と非常に良く似ていました。

 

 シムカ 1000はルノー 8と同様に大ヒットし、当時の大衆車市場をこの2台が席巻していました。その後シムカ 1000には777ccエンジンを搭載した廉価版の800、1.1L/1.3L(60HP)エンジンを搭載した上級車のスペシャル、1.3Lエンジンを搭載した高性能版のラリー I (60HP)、ラリー II (82HP)、ラリー III (103HP)などが追加されました。1977年のマイナーチェンジでフロントグリルが追加されヘッドライトが角形に変更されて外観が大幅に変わりました。1978年まで長く生産され、総生産台は約195万台でした。(実車画像→ シムカ 1000 1977)

 

 

 1962年にアロンドのクーペ/カブリオレ仕様のプラン シエル/オセアーヌの後継車として1000 クーペが登場しました。ベルトーネのデザインによる美しいクーペスタイルに52HPにパワーアップしたエンジンを搭載し、最高速は140km/hでした。イタリア車的なデザインには親会社フィアットが影響していたようです。1967年にはラリー IIの1.3L(85HP)エンジンを搭載し、最高速178km/hと本格派のスポーツカー1200Sに発展しました。1200Sはリアエンジン車ながら、フロントにラジエータを持つためフロントグリルが付いていました。(実車画像→ シムカ 1000 クーペ 1962)

 ミニカーは1963年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。1960年代のミニカーですので素朴な作りですが、ディンキー(仏)らしい正確なプロポーションで、実車のイメージがよく再現されていました。室内も当時のミニカーとしては良く再願されています。これ以外のシムカ 1000の当時物ミニカーは、このディンキー製をコピーしたオートピレン、CIJとJRDのセダン、ノレブ初期のプラスチック製のセダンとクーペ、コーギーのクーペなどがありました。当時物以外ではノレブの新製品の1/43と1/18でセダンとラリー II、ソリドのラリー I、イクソのラリー IIなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA 1000 1
SIMCA 1000 2

 以下は1962年に発売されたノレブ製初期のプラスチック製の当時物 シムカ 1000 (1/43 型番57)の画像です。上記のディンキー製とほとんど同じようなレベルの良い出来ばえでした。なおノレブ初期のプラスチック製に良く起こる経年変化によるボディの変形は、これには起きていないです。これは1976年に入手したのものなので、その頃にはプラスチックの材質が変形しにくいものに変更されていたようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1000 3
SIMCA 1000 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1000 5
SIMCA 1000 6

 以下は1963年に発売されたノレブ製の当時物(プラスチック製) シムカ 1000 クーペ (1/43 型番73)の画像です。ベルトーネによる美しいクーペスタイルが結構うまく再現されていました。ただこれにはノレブ初期のプラスチック製ミニカーに付き物の経年変化によるボディやウィンドーの変形が発生しています。シムカ 1000 クーペのミニカーは少ないので、この変形は残念です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1000 COUPE 1
SIMCA 1000 COUPE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1000 COUPE 3
SIMCA 1000 COUPE 4

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FERRARI 156 F1 1961 ITALY

FERRARI 156 F1
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1


BRUMM R123 1/43 89㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 1.5L 180HP 5段変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでフェラーリ 156のミニカー検索

フェラーリ 156 F1 イタリア 1961年

 

 1961年にF1のエンジン排気量が2.5Lから1.5Lに変わり、V型6気筒エンジンを搭載する156 F1が1961年に登場しました。当時主流となりつつあったミドシップ搭載エンジン方式は1960年のプロトタイプ 246Pを経て、156 F1に正式に採用されました。当初はVバンク角が65°のV型6気筒エンジン(180HP)を搭載しましたが、Vバンク角を120°に広げて低重心化した新開発のV型6気筒エンジン(190HP)も追加されました。156 F1は個性的なフロントノーズの形状から、シャークノーズと呼ばれました。

 

 1961年シーズンはライバルよりエンジンパワーが勝る156 F1が席巻し、参戦した選手権7戦で5勝し、H.ヒルによるドライバーズタイトルとフェラーリ初のコンストラクターズタイトルを獲得しました。なおイタリアGPではW.V.トリップスが観客を巻き込む事故死を遂げ、フェラーリは最終戦アメリカGPを欠場しています。1962年シーズンはライバルのイギリス勢がエンジンをパワーアップして盛り返し、156 F1は苦戦するようになりました。そこでシーズン中盤からサスペンション設定変更やシャークノーズを一般的なノーズに変えるなどの変更を行いましたが、156 F1は1勝もできませんでした。

 1963年シーズンはボッシュ製燃料噴射を採用してエンジンをパワーアップし、ボディはセミモノコックシャーシ構造「AERO(アエロ)と称する」を採用し、サスペンションなどの変更を行いました。しかしこの年もロータスなどのイギリス勢が圧倒的に強く、156 F1はドイツGPで1勝(ドライバー J.サーティース)しただけでした。1964年には後継車のV型8気筒エンジンを搭載した158 F1が登場し、156 F1はオーストリア GPで1勝(ドライバー L.バンディーニ)しました。

 

 

 ミニカーは1985年に発売されたブルム製です。1961年のオランダ GP 優勝車(ドライバー W.V.トリップス)をモデル化しています。特徴的なシャークノーズの合わせ目に隙間があるのはいまいちですが、サスペンションが再現されているなど、当時のミニカーとしてはそこそこ良い出来ばえでした。ブルムは型番R289の後期型など156 F1を10種類ほどモデル化しています。当時物ミニカーとして老舗メーカーのコーギー、ソリド、ディンキーが揃ってモデル化していることは、156 F1の人気が高かったことを示しています。最近のものではイクソ、カルツォ、マテルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 156 F1 1
FERRARI 156 F1 2

 以下は1998年に発売されたブルム製のフェラーリ 156 #8 ベルギー GP フィギュア付 1961年 (1/43 型番AS12)の画像です。1961年のベルギー GP(スパ サーキット)で3位となった#8(ドライバー O.ジャンドビアン)をモデル化しています。ブルムの型番AS**シリーズはレース コースの台座(木製の手作り)を付けてちょっとしたジオラマ仕立てにしたもので、これは500台の限定生産でした。レトロなサーキットとドライバーの服装が1960年代の懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1 SPA 1
FERRARI 156 F1 SPA 2

 以下は1963年に発売された老舗メーカー コーギー製の当時物 フェラーリ 156 F1 (1/46 型番154)の画像です。1960年代に作られたビンテージミニカーですから素朴な作りで現在のミニカーのようにはリアルではありませんが、実車の雰囲気は良く再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。また当時のF1のミニカーはこんな具合にドライバーフィギュアを乘せているものが多かったです。なお現在は新旧のF1がたくさんモデル化されていますが、1960-1970年代にはF1のミニカーはあまりモデル化されていませんでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1 3
FERRARI 156 F1 4

 以下は1999年に発売されたブルム製のフェラーリ 156 F1 1964年 (1/43 型番R289)の画像です。ノーズが変更された後期型の156 F1で、1964年のオーストリア GP 優勝車(ドライバー L.バンディーニ)をモデル化しています。デザインが大幅に変更されて後継車の158 F1とほとんど同じになっています。青色で塗装されたホイール、ステアリングホイールセンター中心のフェラーリのロゴやインパネのメーター、リアに飛び出したエンジン後部などリアルに出来ています。ただウィンドースクリーンの建付けが悪く後端が少し浮いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1 AERO 1
FERRARI 156 F1 AERO 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。ホイールが青なのはスポークホイールから鋳造マグネシウム製ホイールに変更したことで、ホイールが腐食しないように塗装(金色もある)したものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1 AERO 1
FERRARI 156 F1 AERO 2

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