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日産 GT-R R35型 ブラック エディション 日本 2007年
日産の人気車種であったスカイライン GT-R (R34)の実質的な後継車として、スカイラインの名前を外したGT-R (R35)が2007年に登場しました。外観は独立したトランクを持つ4人乗りの2ドアクーペで、丸形4灯式リアライトなど従来のスカイライン GT-Rのイメージを継承していました。当初はスカイライン系プラットフォームをベースにした開発が行われましたが、2004年からは専用プラットフォームの採用が決まり、2005年にプロトタイプのGT-Rプロトが公開されました。(実車画像→ 日産 GT-Rプロト 2005)
専用プラットフォームはエンジンを前方に搭載しデュアルクラッチ変速機とリアデフ、さらに4WDなので駆動力を前後輪に分配するトランスファーも一体化して後輪部分に配置するトランスアクスル方式です。このエンジンとトランスミッションをつなぐトルクチューブを持たない世界初の独立型トランスアクスル4WD構造で前後重量配分を最適化しているのがGT-Rの最大の技術的特徴です。DOHC V型6気筒3.8Lターボ(480HP)エンジンが搭載され、マニュアル変速はなく6段DCT自動変速で路面状況に応じて変速モードを変更できます。スーパーカー並みに高性能ですが、エアコンやオーディオを装備しある程度の実用性もあり、運転技術に関係なくスーパーカーの魅力を感じることができるそうです。(当初のベース価格は777万円で今はもっと高いので買える人は限られますが)
GT-Rは毎年変更を加えるモデルイヤー制を採用しているので、中身は毎年変化しています。エンジンは徐々にパワーアップされて2017年は570HPになっています。外観も2010年、2013年、2017年のマイナーチェンジでフロント/リア周りの意匠が変更されています。2009年に2人乗りでレース仕様のチューニングをした特別仕様車のスペック V、2010年に内装を豪華にした上級仕様のエゴイスト、2014年にエンジンを600HPにパワーアップし足回りを固めたニスモ仕様などが設定されました。モータースポーツでは2008年からスーパーGTのGT500クラスにGT-R レース仕様車が参戦して活躍しています。2019年のGT-R生誕50周年を記念してイタリアのイタル デザインがデザインした特別仕様車 GT-R50 BY イタル デザインが2021年から50台限定生産されました。日本国内では輸入車(イタリア車)扱いで価格は約1.5億円だそうです。これ以外にも特別仕様車がたくさんあります。
ミニカーは2008年に発売されたエブロ製の当時物です。日産 GT-R (R35)の初期型で専用の内装色が選択できたブラックエディションをモデル化しています。エブロらしいリアルな造形でとても良く出来ていました。ホイールや室内(特に赤いラインの付いたバケットシート)などの細部も良く再現されていました。GT-R (R35)のミニカーはレース仕様車も含めると約1000種類ほどもあり、同一車種としては今までで一番多くミニカー化されていると思われます。(この状況は少しやり過ぎだと思いますが) 主な物としてはトミカ、トミカ リミッテド、オートアートの1/18、エブロのレース仕様、アイドロン(レジン製)、IDEA(レジン製)の1/18、イグニッションモデル(レジン製)の1/43と1/18、京商の1/43と1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 エクストレイル T31型 日本 2007年
2007年に日産 エクストレイル 2代目(T31)が登場しました。ボディは少し大きくなり、外観は大ヒットした先代のデザインをほとんどそのまま継承しフロントグリルを目新しくしていました。4WDは先代と同じスタンバイ式4WDでしたが、「オールモード4X4-i」と呼ぶ前後トルク配分を最適に制御するシステムに改良されました。エンジンはDOHC 4気筒2L(137HP)とDOHC 4気筒2.5L(170HP)で、先代の高性能なターボ仕様はなくなりました。ボディ塗装の一部の色に軽い傷なら時間が経つと修復する特殊な塗装「スクラッチシールド」を採用していました。
2008年にルノーと共同開発したコモンレール式のDOHC 4気筒2L(173HP)ターボ クリーン ディーゼルエンジンを搭載した20GTが追加されました。20GTは欧州仕様がベースだったので、外観はフロントグリル/バンパーなどが異なっていました。またこのエンジンは3.5Lガソリンエンジン並みの高トルクでディーゼル特有の騒音も少なく低燃費で高性能でした。2010年のマイナーチェンジでフロントグリルとヘッドライトが20GTと同じような意匠に変更されました。2013年にエクストレイル 3代目(T32)にモデルチェンジしました。クリーン ディーゼル仕様車は2015年まで生産されました。(実車画像→ 日産 エクストレイル 2013)
ミニカーは2011年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはノレブで、ノレブは自社ブランド(型番420112)でエクストレイル 2代目をモデル化していましたので、それを流用して室内の仕上げなどを簡素化した廉価版でした。複雑な形状のヘッドライトがリアルに再現されていて、実車の雰囲気がうまく再現されていました。安価な雑誌付きミニカーですので、内装のメーター印刷が省かれているなど簡素な仕上げになっていました。これ以外のエクストレイル 2代目のミニカーはトミカの1/62、上述したノレブ、京商 Jコレクション、日産名車コレクションの20GT、 RAI'Sのポリス仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ランサー エボリューション X 日本 2007年
2005年に三菱 ランサー エボリューション IXが登場しました。基本的なデザイン/構造は先代と同じでしたが、先代で不評であった富士山型のフロントグリルがなくなり、エンジンに連続可変バルブタイミング機構「MIVEC」が採用されました。馬力はそのままでしたが高回転域での応答性が向上しました。またリアバンパーにディフューザーが追加され、リアの車高を5㎜下げるなど空力特性を改良していました。ランサー ワゴンのボディを流用したランサー エボリューション ワゴンが追加されました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション IX)
2007年にランサー 7代目がギャラン フォルティス(海外向けの名前はランサー)の名前で登場しました。逆スラントしたノーズの採用で、他社にない個性的なデザインのセダンになっていました。このギャラン フォルティスをベースにして、2007年にランサー エボリューション Xが登場しました。エンジンは従来の物から新型のDOHC4気筒2L(280HP)ターボに変更され、変速機はツイン クラッチ式の6段半自動変速が採用されました。4WDシステムは新開発の車両運動統合制御システム「S-AWC」が採用されました。2015年にランサー エボリューションはこの世代で生産終了となりました。(実車画像→ 三菱 ギャラン フォルティス)
ミニカーは2014年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションで、メーカーはイクソです。国産名車コレクションはエボリューション 初代とエボリューション 6代目もモデル化していて、どちらもまずまずの良い出来ばえでした。このエボリューション 10代目もプロポーションが良く、灯火類などの細部の仕上げもまずまずで安価な雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえでした。イクソはカタログ モデルでもランサー エボリューション Xのラリー仕様など20数種類をモデル化しています。イクソ以外のエボリューション 10代目のミニカーはトミカの1/64、京商(イクソのOEM)、ビテスのラリー仕様、LA-X(レジン製)、TARMACの1/64などがあります。 三菱 ギャラン フォルティスはWIT'S(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 i-MiEV (電気自動車) 日本 2007年
三菱の電気自動車 i-MiEVは2006年に発表され2009年から販売されました。軽自動車の三菱 i (2006年発売)をベースにした世界初のリチウムイオン電池を搭載する量産電気自動車でした。GS湯浅系のジャパンエナジーが製造する容量16kWhのリチウムイオン電池(電圧330V 重量200kg)を車体床下に搭載し、リアに配置した出力47kW(64HP)の電気モーターで減速ギヤとデファレンシャルギヤを介して後輪を駆動する構造でした。航続距離は一般的な市街地走行で約120km、最高速130km/hの性能でした。急速充電(80%まで30分)と普通充電(100V/200V(満充電まで14時間))が可能で、三菱自動車ディーラーに充電器が整備され、CHAdeMO協議会が推進する急速充電器も使えました。
当初は法人向けに販売され価格は459.9万円(国のEV補助金139万円が適用可能)で、2010年から個人向けにも販売されました。2011年のマイナーチェンジで廉価版が設定され、東芝製のリチウムイオン電池が採用されました。2018年のマイナーチェンジで、保安基準に対応してバンパーが変更されて全長がが少し大きくなり軽から小型車規格となりました。国外ではフランスのPSAグループにOEM納入され、プジョー iOn(イオン)、シトロエン C-ゼロとして欧州で販売されました。2021年に生産中止となり、国内外の総生産台数は約2.3万台(国内約1.1万台)でした。生産台数は少なかったですが、i-MiEVは電気自動車の実用化に大いに貢献しました。(実車画像→ プジョー iOn (イオン) 2010)
ミニカーは2010年に発売された京商 Jコレクション製で、正式発表された当時のプレゼンテーション仕様をモデル化しています。実車に即したカラーリングでi-MiEVの独特な顔つきと丸みのあるボディがうまく再現され、レベルの高い出来ばえでした。室内のインパネなどの細部も良く再現されています。(フロントウィンドー下のワイパーが目立つのも実車どおりです) 京商 Jコレクションはバリエーションで関西電力実証走行試験車両、量産仕様、タクシー仕様など数種類をモデル化しています。これ以外のi-MiEVのミニカーは、これを流用しているアシェット製 国産名車コレクション、ビテス、トミカとトミカリミッテドの1/58、トミーテックの1/150、童友社の1/64、ノレブの欧州OEM版のプジョー イオンとシトロエン C-ゼロなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ フィット (GE型) スカイルーフ 日本 2007年
ホンダ フィット 2代目が2007年に登場しました。先代同様に5ドアハッチバックだけのボディは大きくなり、大ヒットした先代のデザインを継承しつつさらにスタイリッシュなデザインとなりました。先代と同じ4気筒1.3L/1.5L(120HP)エンジンながらVTECが改良されました。スポーツ仕様のRSには1.5Lエンジンが搭載され5段MTがありました。前輪駆動車の変速機はMTとCVTがあり、4WD車にはMTと5段自動変速がありました。先代に引き続き2007年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
2010年のマイナーチェンジでフロント周りの意匠を小変更し、RSにこのクラスでは国産初となる6段MTが採用されました。同時にIMA ハイブリットシステムを採用したフィット ハイブリッド(1.3L車 燃費26.4㎞/L)が登場しました。派生車としてリアオーバーハングを延長したステーションワゴンのフィット シャトル/シャトル ハイブリッドが2011年に登場しました。2011年に電気自動車 フィット EVを公開し2012年に企業向けリース販売が始まりました。 2008年の新車販売台数で1位となるなど先代同様に国内外で大ヒットし、2013年にフィット 3代目にモデルチェンジしました。(国内総生産台数は約106万台) (実車画像→ ホンダ フィット シャトル ハイブリッド 2011)
ミニカーは2008年に発売されたエブロ製の当時物です。ガラス製サンルーフを備えたスカイルーフ仕様をモデル化しています。エブロらしいリアルな造形で実車がうまく再現されていてとても良く出来ていました。特にスカイルーフの造形はリアルで、室内も彩色されたシートなど細部まで良く再現されていました。エブロはスカイルーフではない標準ルーフ仕様もモデル化していました。これ以外のフィット 2代目のミニカーはトミカの 1/60とシャトル 1/68、Mテック カプセルの1/72、WIT'S(レジン製)のRSなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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