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三菱 i-MiEV (電気自動車) 日本 2007年
三菱の電気自動車 i-MiEVは2006年に発表され2009年から販売されました。軽自動車の三菱 i (2006年発売)をベースにした世界初のリチウムイオン電池を搭載する量産電気自動車でした。GS湯浅系のジャパンエナジーが製造する容量16kWhのリチウムイオン電池(電圧330V 重量200kg)を車体床下に搭載し、リアに配置した出力47kW(64HP)の電気モーターで減速ギヤとデファレンシャルギヤを介して後輪を駆動する構造でした。航続距離は一般的な市街地走行で約120km、最高速130km/hの性能でした。急速充電(80%まで30分)と普通充電(100V/200V(満充電まで14時間))が可能で、三菱自動車ディーラーに充電器が整備され、CHAdeMO協議会が推進する急速充電器も使えました。
当初は法人向けに販売され価格は459.9万円(国のEV補助金139万円が適用可能)で、2010年から個人向けにも販売されました。2011年のマイナーチェンジで廉価版が設定され、東芝製のリチウムイオン電池が採用されました。2018年のマイナーチェンジで、保安基準に対応してバンパーが変更されて全長がが少し大きくなり軽から小型車規格となりました。国外ではフランスのPSAグループにOEM納入され、プジョー iOn(イオン)、シトロエン C-ゼロとして欧州で販売されました。2021年に生産中止となり、国内外の総生産台数は約2.3万台(国内約1.1万台)でした。生産台数は少なかったですが、i-MiEVは電気自動車の実用化に大いに貢献しました。
ミニカーは2010年に発売された京商 Jコレクション製で、正式発表された当時のプレゼンテーション仕様をモデル化しています。実車に即したカラーリングでi-MiEVの独特な顔つきと丸みのあるボディがうまく再現され、レベルの高い出来ばえです。室内のインパネなどの細部も良く再現されています。(フロントウィンドー下のワイパーが目立つのも実車どおりです) 京商 Jコレクションはバリエーションで関西電力実証走行試験車両、量産仕様、タクシー仕様など数種類をモデル化しています。これ以外のi-MiEVのミニカーは、これを流用しているアシェット 国産名車コレクション、ビテス、トミカとトミカリミッテドの1/58、トミーテックの1/150、童友社の1/64、ノレブの欧州OEM版のプジョー イオンとシトロエン C-ゼロなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ フィット (GE型) スカイルーフ 日本 2007年
ホンダ フィット 2代目が2007年に登場しました。先代同様に5ドアハッチバックだけのボディは大きくなり、大ヒットした先代のデザインを継承しつつさらにスタイリッシュなデザインとなりました。先代と同じ4気筒1.3L/1.5L(120HP)エンジンながらVTECが改良されました。スポーツ仕様のRSには1.5Lエンジンが搭載され5段MTがありました。前輪駆動車の変速機はMTとCVTがあり、4WD車にはMTと5段自動変速がありました。先代に引き続き2007年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
2010年のマイナーチェンジでフロント周りの意匠を小変更し、RSにこのクラスでは国産初となる6段MTが採用されました。同時にIMA ハイブリットシステムを採用したフィット ハイブリッド(1.3L車 燃費26.4㎞/L)が登場しました。派生車としてリアオーバーハングを延長したステーションワゴンのフィット シャトル/シャトル ハイブリッドが2011年に登場しました。2011年に電気自動車 フィット EVを公開し2012年に企業向けリース販売が始まりました。 2008年の新車販売台数で1位となるなど先代同様に国内外で大ヒットし、2013年にフィット 3代目にモデルチェンジしました。(国内総生産台数は約106万台) (実車画像→ ホンダ フィット シャトル ハイブリッド 2011)
ミニカーは2008年に発売されたエブロ製の当時物です。ガラス製サンルーフを備えたスカイルーフ仕様をモデル化しています。エブロらしいリアルな造形で実車がうまく再現されていてとても良く出来ています。特にスカイルーフの造形はリアルで、室内の細部も良く再現されています。エブロはスカイルーフではない標準ルーフ仕様もモデル化しています。これ以外のフィット 2代目のミニカーはトミカの 1/60とシャトル 1/68、Mテック カプセルの1/72、WIT'S(レジン製)のRSなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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光岡 大蛇(オロチ) 日本 2007年
富山県にある光岡自動車は日本で10番目に認可された小規模の自動車会社です。同社の前身は中古車販売業で、1979年に光岡自動車として創業し自動車の自社開発を始めました。最初の車は1982年に発売したBUBUシャトル50で、50㏄エンジンを搭載した自動2輪車規格(原動機付自転車免許で運転できる)の超小型3輪車でした。1985年に道路交通法が変わり、BUBUシャトル50は原動機付自転車免許で運転できなくなり生産中止となりました。(実車画像→ 光岡 BUBUシャトル50 1982)
その後アメリカ車の輸入販売を始めたことで関心を待ったアメリカのレプリカ車を真似た車の開発を始めました。1987年にフォルクスワーゲン ビートルをベースにして、ボディをメルセデス ベンツ SSKに似せたBUBUクラシックSSKを限定200台で発売しました。以後国産市販車をベースにしてボディを往年の名車風に改造したレプリカ車のラセード、ビュートを発売しました。1994年にはロータス セブンを真似たゼロワンを開発し、この車が運輸省の型式認定を受けたことで、光岡自動車は自動車メーカーとして正式に認可されました。(実車画像→ 光岡 ゼロワン 1994)
光岡はその後も、優雅(ユーガ)、凌駕(リョーガ)、我流(ガリュー)などレトロなデザインの車を発表しました。2001年の東京モーターショウーで独特なデザインのコンセプトカー 大蛇(オロチ)を発表し話題となり、2007年に大蛇が市販化されました。大蛇はベース車がなく、自社開発したフレームにトヨタ レクサスのDOHC V型6気筒3.3L(233HP)エンジンをミドシップ搭載し、量産車として運輸省の形式認定を取得していました。大蛇の最大の特徴はその名が示す日本神話のヤマタノオロチをイメージしたスーパーカー的なデザインでした。見た目はスーパーカー風でしたが、スポーツカー的な性能重視の車ではなく居住性重視の設計だったそうです。2014年に生産中止となり、限定400台の受注生産でした。特別仕様車として大蛇 零、大蛇 兜があり少量生産されました。
ミニカーは2008年に発売されたハイストーリー製です。プロポーションが良く独特なデザインのボディがうまく再現されています。フロントの顔付きやテールの造形もリアルで、灯火類や室内の細部も良く仕上げてあります。ハイストーリーはインターアライド社のブランドで、レジン製ミニカーとしては老舗ブランドです。他のレジン製ミニカーメーカーがあまりモデル化しない旧車や軽自動車などもモデル化してくれるので、レジン製ブランドとしては好ましいブランドだと思います。 これ以外の大蛇のミニカーはトミカとトミカ リミッテドの1/63、hpi racingがありました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 911 (997 II) カレラ 4S ドイツ 2008年
ポルシェ 911の6代目 997型が2004年に登場しました。シャーシなどは996をベースにしていましたが、ボディは大幅に変更されました。996で評判の悪かったヘッドライト周りの造形が昔風の丸型ヘッドライト+スモールライトに戻り、テールライトも変更されました。エンジンや変速機は996とほぼ同じで、カレラ Sは3.8L(355HP)エンジンが搭載されました。なお4WDのカレラ 4や高性能版のGT2はカレラよりもトレッドが広くリアの車幅も大きくなっていました。
2008年のマイナーチェンジで後期型(997 II)に変わり、ノンターボのエンジンは新設計の直噴エンジン(3.8L 385HP)が搭載され、PDKと呼ばれるデュアルクラッチ式半自動変速機が追加されました。ターボ系も排気量が3.8Lに拡大されました。外観的にはフロントバンパーのスモールランプ下のインテークが大きくなりました。2010年にカレラSとGT3の間を埋めるGTSが追加され、オープン仕様のスピードスターが限定生産されました。レース専用車としてはGT3 カップとGT3 RSRも設定されました。2011年に911は7代目 991型にモデルチェンジしました。
ミニカーは2012年に発売されたミニチャンプス製です。997 II (後期型) カレラ 4Sをモデル化していますので、後期型で変更されたフロントバンパーのインテークがきちんと再現されています。ホイールから見える赤いブレーキキャリパーもリアルに再現されているなど、ほとんど文句をつけるところがない素晴らしい出来ばえです。(以前のミニチャンプス製では太すぎて目立っていたワイパーもリーズナブルなサイズになりました) ミニチャンプスは前期型/後期型のカレラ 2/4、GT2/3など約170種類をモデル化しています。それ以外の997のミニカーはオートアートの1/18、ノレブの1/43と1/18、シュコーの1/43と1/87、レジン製ではスパークなど非常にたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ ミト イタリア 2008年
" アルファ ロメオ初の小型ハッチバック ミトが2008年に登場しました。盾型のグリルで一目でアルファ ロメオと分かる個性的なデザインは、余計な飾りがなくシンプルで魅力的でした。フィアットのグランデ プントとプラットフォームを共有する前輪駆動車でした。なおミト(MITO)という名前は、ミラノで設計されトリノで生産されたので、ミラノのMIとトリノのTOを組み合わせたもので、イタリアでの正式名称はMI.TOとのことです。"
エンジンは4気筒1.6Lノンターボ(78-105HP)/ターボ(120-170HP)と4気筒1.3L/1.6L(120HP)ターボディーゼルで、当初は6段手動変速だけでしたが、後にデュアルクラッチ式の6段自動変速が追加されました。この車はアルファ D.N.Aシステムと呼ぶ走行制御システムを備えていました。D.N.Aとはスポーツ走行(Dynamic)/市街地走行(Normal)/滑りやすい路面走行(All-weather)の略で、スイッチ操作でそれぞれの走行状態に応じてエンジン/パワーステアリング/ブレーキ/オプションの電子制御サスペンションなどの動作が切り替わります。ミトは小型車ながらアルファ ロメオの名前に恥じない凝った高性能車でした。 2009年には1.4L(170HP)ターボエンジンを搭載する高性能版のクアドリフォリオ ヴェルデ(Quadrifoglio Verde:四葉のクローバーの意)が追加されました。2016年のマイナーチェンジで、盾型グリルが大きくなるなど少しデザインが変更され、2018年まで生産されました。(後継車はなく一世代限りでした)
ミニカーは2009年に発売されたモンド モータース製です。モンド モータースはイタリアの玩具メーカーのブランドで、2006年頃から比較的安価な1/43や1/24のダイキャスト製ミニカーを発売しています。このミトも定価約1000円の安価なミニカーですが、プロポーションが良く細かいところもきちんと作ってあって値段を考えると良い出来ばえでした。(もちろん内装などの細部は値段相応ですが) これ以外のミトのミニカーは、ノレブ、ミニチャンプス、Bブラーゴなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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