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スズキ スイフト スポーツ (ZC32) ハッチバック 日本 2005年
1983年にスズキが当時提携していたアメリカのGMと共同開発した小型車カルタスが登場しました。軽自動車を一回り大きくしたコンパクトなサイズで、当初は3ドアハッチバックのみでデザインはシンプルな2ボックスでした。3気筒1L(60HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、後に4WDが設定されました。1984年に3気筒1Lターボ(80HP)と3気筒1.3L(75HP)エンジンが追加され、5ドアハッチバックが追加されました。1986年のマイナーチェンジで、フロントグリルと一体化したヘッドライトなど内外装が変更されました。カルタスは海外ではスイフトの名前で販売され、北米ではシボレーやポンティアック ブランドでも販売され燃費の良い安価な小型車として人気がありました。(実車画像→スズキ カルタス 1983) (実車画像→GM シボレー スプリント 1986)
1988年にカルタス 2代目が登場しました。先代と同じ3ドア/5ドアハッチバックの構成で、価格が高くなり外観もすこしスタイリッシュになりました。先代と同じ3気筒1L/4気筒1.3Lエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。1989年に派生車としてノッチバック4ドアセダンのエスティームが登場しました。1991年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。海外では2ドアコンバーチブルが設定されるなどヒットしました。 (実車画像→スズキ カルタス 1991)
1995年にカルタス 3代目のカルタス クレセントが登場しました。先代より上級な車となり、3ドアハッチバックと4ドアセダンがあり、1996年には5ドアワゴンが追加されました。4気筒1.3L/1.5L/1.8Lエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車(1.6L)でした。2000年に生産中止となり後継車としてスイフトが登場しました。(実車画像→スズキ カルタス クレセント 1995) 2000年に登場したスイフトは軽自動車ワゴンRをベースにしたクロスオーバーSUV風の5ドアハッチバックで先代のカルタス 3代目より廉価な車になりました。(スイフトという名前はカルタスの海外版の名前でした) DOHC 4気筒1.3L(88HP)エンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。2002年には廉価モデルが79万円という低価格で販売されました。海外版は先代がスイフトの名前で併売されていたことから、イグニスという名前で販売されました。 (実車画像→スズキ スイフト 2000)
2004年にスイフト 2代目が登場しました。国内は5ドアハッチバックだけの構成で欧州は3ドアもありました。従来の軽自動車ベースの開発から脱却し、世界戦略車として通用する専用のプラットフォームが開発され走行性能が向上しました。外観もシンプルながら欧州風のセンスの良いデザインになりました。先代同様に低価格な車でしたが、内外装の質感も向上しました。DOHC 4気筒1.3L/1.5L(110HP)エンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。2005年のRJC カー オブ ザ イヤーを受賞しています。2007年のマイナーチェンジで4気筒1.2Lエンジンが追加されました。先代以上に世界中で大ヒットし、2010年にスイフト 3代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。スイフト 2代目の高性能版 スイフト スポーツをモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソがOEM製造している京商 Jコレクション製のスイフト スポーツ(型番JC44004)を流用しています。プロポーションが正確で、実車がうまく再現されています。スポーツ専用のフロントバンパー、テールスポイラー、ホイール、デュアルエキゾーストマフラーなどもリアルに再現されています。また安価な雑誌付きミニカーながら、室内のインパネもそこそこ良く再現されています。これ以外のスイフト 2代目のミニカーはトミカの1/60、前述した京商 Jコレクション、リーツェ(RIETZE)の欧州仕様 1/87と1/43、イクソ系のトリプル9の右/左ハンドルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック STS-V アメリカ 2006年
1998年に登場したGM キャディラック セビル 5代目にはスポーティ仕様のSTS(SEVILLE TOURIG SEDAN)と豪華仕様のSLS(SEVILLE LUXURY SEDAN)がありました。(実車画像→ キャディラック セビル 5代目) 2002年に顧客層の若返りを狙って、従来のキャディラックよりコンパクトでスポーティなCTSが登場しました。(実車画像→ キャディラック CTS 2002) CTSは前輪駆動ではなく後輪駆動が採用されました。セビル 5代目は2003年に生産中止となり、2005年に登場した後継車はセビルの名前を外したSTSとなりました。STSは後輪駆動車で、CTSから始まった縦型ヘッドライトを特徴とするスポーティなデザインを採用していました。(キャディラック セダンでは初の4WD仕様もありました)
STSのエンジンはV型6気筒3.7L(255HP)とV型8気筒4.4L(320HP)で、2006年にはV型8気筒4.4L スーパーチャージャー(469HP)を搭載するSTS-Vが追加されました。2008年のマイナーチェンジで、フロントグリルに太い格子が追加され、前フェンダーにクロームモールの通気口が追加されました。2011年に生産中止となり、後継車はSTSの下級車CTSの3代目と、上級車のDTSとSTSを統合したXTSとなりました。なおSTSの中国仕様としてSLSが2007年から2013年まで生産されました。(実車画像→ キャディラック XTS)
2000年代になってキャディラックの車名はアルファベット3文字に変わっていきました。(SUVのエスカレードだけ3文字でない) 以下にまとめました。
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メルセデス ベンツ Rクラス (W251) ドイツ 2006年
ステーションワゴン的な多目的車のメルセデス ベンツ Rクラス(W211)が2006年に登場しました。3列シートで7人乗りの大型車(全長4.92m)で、北米用としてロングホイールベース版(全長5.16m)がありました。SUVのMクラス(W164)とプラットフォームを共有しホイールベースが延長され、メルセデス独自のフルタイム4WDシステム「4MATIC」を採用していました。当初のエンジンはV型6気筒3L/3.5L(306HP)、V型8気筒5L/5.5L(388HP)とV型6気筒3Lディーゼル(190-269HP)などがありました。当初は「スポーツクルーザー」と称してスポーティな車という位置づけでしたが、後に「ファミリーツアラー」という位置づけに変わりました。
2007年のマイナーチェンジで後輪駆動仕様が追加され、V型8気筒6.2L(510HP)エンジンを搭載する高性能版R32 AMGが追加されました。2011年のマイナーチェンジでヘッドライト/テールライトの意匠が変更されました。Rクラスは競合するライバルが多いことや燃費が良くないことなどから販売が低迷しました。2011年に同じプラットフォームのMクラスは3代目(W166)にモデルチェンジしましたが、Rクラスは2012年にアメリカでの販売が終了しました。2013年にヨーロッパでも販売が終了し、その後は中国でのみ販売されましたが、2017年にはそれも終了しました。Rクラスの後継車はGL/GLSクラス(以前のMクラス)となりました。
ミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製です。ロングホイールベース版の北米仕様車をモデル化しています。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリル周りの造形がリアルで、灯火類、グラスサンルーフ、室内などの細部もリアルに再現されています。これ以外のRクラス (W251)のミニカーはブッシュの1/87があるだけで、実車の人気がないことを反映しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ GL500 (X164) ドイツ 2006年
メルセデス ベンツには本格派オフロード車のGクラスがありますが、より一般的で乗用車的なSUVとしてはMクラスがありました。そのMクラスの2代目(X164)が2005年に登場し、この車は当時合弁していたクライスラーのジープ グランドチェロキーとプラットフォームを共有していました。先代よりサイズが大きくなり、よりスポーティな外観となっていました。先代は品質に問題がありましたが、2台目は品質が向上しました。
さらにこのプラットフォームを使ってメルセデス ベンツ SUVの最上級車として登場したのがGLクラスでした。GLクラスはMクラスより一回り大きく、3列シートを採用した7人乗りでした。エンジンはV型8気筒5.5L/4.6LとV型6気筒3Lガソリン、V型8気筒4L/V型6気筒3Lディーゼルなどがありました。2010年のマイナーチェンジで、フロントグリルのデザインが変更されました。2012年にGLクラスは2代目(X166)にモデルチェンジしました。(実車画像→ メルセデス ベンツ GLクラス(X166))
2015年からメルセデス ベンツは一部車種の車名を変更しており、Gクラスを除いてSUVはGLという名前になり、その後に従来から使っていた車格を表すS、E、Cが付く形となりました。したがって2015年からMクラスはGLEクラスとなり、GLクラスはGLSクラスとなりました。
ミニカーは2016年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製でメーカーはイクソです。このミニカーは元々は2014年頃に発売されたデアゴスティーニのミニカー付雑誌「Mercedes-Benz-Offizielle Modell-Sammlung」のNo.47として作られた物のようで、これはそれを流用しているようです。出来ばえは雑誌付きミニカーの標準的な良い出来ばえで、内装などの細部は値段相応以上に良く仕上げてあります。なおこれ以外のGLクラス初代(X164)のミニカーとしてはミニチャンプス、シュコー、ブッシュの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル アストラ H ツイントップ ドイツ 2006年
オペル アストラの3代目 アストラ Hが2004年に登場しました。先代の個性的なデザインを踏襲していましたが、すこし大人しいデザインになりました。当初は5ドアハッチバックと5ドアワゴンだけでしたが、2005年に3ドアハッチバック(GTC)、2006年に格納式ハードトップを持つ2ドアカブリオレ、2008年にノッチバックの4ドアセダンが追加されました。4気筒1.4L-2Lガソリンエンジンと4気筒1.3L-1.9Lディーゼルエンジンが搭載され、2005年に設定されたDOHC4気筒2Lターボ(240HP)エンジンを搭載する高性能版の3ドアハッチバック OPCは6段変速で最高速244km/hと高性能でした。
2007年のマイナーチェンジで、フロント/リアの意匠が少し変更されました。2010年まで生産され、後継車のアストラ Jにモデルチェンジしました。(Hの次はIですが、Iは1と混同されやすいのでJとなりました) アストラ HはGMグループの世界戦略車でしたので、サターン(北米)/シボレー(南米)/ホールデン(オーストラリア)/ヴォクスホール(イギリス)版の姉妹車があり、世界中で販売されヒットしました。(実車画像→ オペル アストラ J 2009)
ミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製の当時物で、2ドアカブリオレのツイントップをモデル化しています。これはオペル ディーラ向け特注品でオペルのロゴが付いた外箱に入っていました。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車の雰囲気がうまく再現されていました。オープンカーなので良く見える内装やインパネもリアルに再現されています。ミニチャンプスは5ドアハッチバックや3ドアクーペ(GTC)やOPCもモデル化しています。なお特注品ではないミニチャンプス標準品のツイントップの型番は400045630ですが、型番の最初の3桁が433と403の場合は、1/43の特注品のようです。(ただし例外もあるようですが) ミニカーのモデル化ライセンス供与の関係でミニチャンプス以外のアストラ Hのミニカーはほとんどなく、シュコーのGHC(1/43)とOPC(1/24)ぐらいしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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