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ロールス ロイス ファントム エクステンデド ホイールベース イギリス 2005年
前述したロールス ロイス シルバー セラフはBMWがエンジンを供給し、フォルクスワーゲン傘下で製造されていました。ロールス ロイスのブランド使用権を入手したBMWは、独自開発の新型車ファントム (VII)を2003年に登場させました。このファントムという名前は1925年のファントム IからVIまで続いた由緒ある名前です。伝統的なラジエーターグリルを引き継いだ古典的なデザインで、シュートホイールベース仕様でも全長5.8m 全幅1.99mの大型セダンでした。エンジンはBMW製のDOHC V型12気筒6.8L(460HP)で、電子制御6段自動変速、最高速240km/hの性能でした。
コーチドアと称するリアシートへの乗降性に優れた観音開き式ドアが採用されていて、このドアは電動で開閉しドアにはエルメスの傘が内蔵されていました。内装は総革張りで、音声認識カーナビや温冷機能付カップホルダーなどいたれりつくせりの装備が付いていました。フロントグリル上の有名なマスコットは盗難防止/歩行者保護の為、衝撃を感知すると内部に格納されるようになっていました。またホイール中央に付いたRRのロゴが走行中も常に正立するようになっているなど普通の車にはない仕掛けが付いていました。2009年に一回り車体が小さいゴーストが登場しました。2012年のマイナーチェンジでII型になり丸型ヘッドライトが世界初のフルLED式の角形に変わりました。2017年にファントム 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ロールス ロイス ファントム (VIII))
ミニカーは2013年に発売された京商製です。2005年に追加されたロングホイールベース仕様 EWB(エクステンディッド ホイールベース)をモデル化しています。実車がでかいのでミニカーも全長143mmと大きなサイズでずっしりと重いです。ホイールが大きめなことが今一つですが、それ以外はプロポーションが良く、室内もリアルに再現されていてとても良い出来ばえです。実車に即した銀/黒のツートンカラーも綺麗です。ただ京商の最近の高価なミニカーは大きくりっぱな紙箱に入っていることが多く、これは場所をとるので個人的にはあまり有難くありません。京商はドロップヘッドクーペとクーペも1/43と1/18でモデル化しています。その他にはイクソもセダン/ドロップヘッドクーペ/クーペをモデル化していますが、これは多分京商と同じ型を使った仕様変更品ではないかと思います。(確証はありませんが、イクソは京商にOEMしていますから) 以下はフロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 フーガ 450GT Y50型 日本 2005年
2004年に日産 セドリック/グロリア(Y34)の後継車としてフーガ 初代(Y50)が登場しました。従来のオーソドックスなセダンスタイルからスポーティなスタイルに変わり、ダブルアーチド フロントグリル(フロントグリルの上下がアーチ形状となっている)と変わった形状のヘッドライトが特徴で、これはリアのライセンスプレート収納部とL型テールライトにも反復されています。XVとGTの2グレードがありセドリックの後継車がXV、グロリアの後継車がGTでフロントグリルなどの意匠が異なっていました。なおフーガという名前は日本語の風雅に因んだものです。
新開発されたプラットフォームはボンネットやトランクにアルミ合金を使って軽量化され、剛性が向上していました。当初のエンジンはDOHC V型6気筒2.5L/3.5L(280HP)が搭載されました。2005年にDOHC V型8気筒4.5L(333HP)エンジンを搭載する450GTが追加されました。2007年のマイナーチェンジでグレードがGTに統一され、前後バンパーとテールライトの意匠が変更されました。同時にV型6気筒2.5L/3.5Lエンジンが新型に変更されパワーアップしました。フーガ 初代(Y50)は北米ではインフィニティ M35/M45として販売され、ロシア、中東、韓国などでもインフィニティ ブランドで販売されました。2009年にフーガ 2代目(Y51)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2015年に発売されたWIT'S製(レジン製)です。フーガ 450GTをモデル化しています。2022年現在でもフーガ 初代のミニカーはこのWIT'S製しかないようで、ここではWEBショップの画像を借用させていただきました。(最近の新興ブランドの高価なレジン製ミニカーは出来ばえが価格に見合っていない上に経年劣化する可能性が高いので、私はほとんど購入しません) 画像を見ただけですがレジン製ミニカーの標準的な出来ばえで、実車の雰囲気がうまく再現されていると思います。
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日産 サファリ (Y61型) 日本 2005年
ジープタイプの4WD車 日産 パトロールの3代目の国内仕様車として、サファリ 初代(160型)が1980年に登場しました。(海外仕様の名前はパトロールのままでした) 頑丈な梯子型フレームを持つ本格的な4輪駆動車で、ランドローバーのようなスタイルでした。観音開きのバックドアを持つ4人乗り4ドアとショートホイールベースの2人乗り2ドアハードトップ(ハイルーフ仕様は4人乗り)と消防車仕様のダブルキャビンがありました。エンジンは6気筒3.2L(95HP)ディーゼルと消防車用の4気筒4Lガソリンがあり、駆動方式はパートタイム4WDでした。1985年のマイナーチェンジで角型ヘッドライトに変わりました。TVドラマ 西部警察の劇中車(特別機動車両隊指令車)として使われました。(実車画像→ 日産 サファリ 1980)
1987年にサファリ 2代目(Y60型)が登場しました。新設計のフレーム/サスペンションでボディが大きくなりました。エンジンは6気筒4.2L(125HP)ディーゼルとそのガソリン版(175HP)が消防車に搭載されました。1988年に3段ATが追加され、1991年に3列シート7人乗りのワゴン(ハードトップは2列シート5人乗り)が設定されました。1993年のマイナーチェンジでワゴンのディーゼルエンジンはターボ付きとなりました。1994年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、ワゴンハードトップに6気筒2.8Lディーゼルターボ(125HP)エンジンを搭載するスピリットタイプ I/IIが設定されました。(実車画像→ 日産 サファリ 1987)
1997年にサファリ 3代目(Y61型)が登場しました。プラットフォームは先代を踏襲していましたが、ボディが大きくなり乗用車的なデザインとなりました。この代で消防車専用仕様は廃止されました。エンジンは6気筒2.8L(135HP)/4.2L(160HP)ディーゼルターボ、6気筒4.5Lガソリン(200HP)が搭載されました。2002年のマイナーチェンジで、内外装の意匠が変更され6気筒4.8L(245HP)ディーゼルエンジンが追加されました。2004年のマイナーチェンジで後期型に変わり、内外装の意匠が大幅に変更されました。2007年に国内販売は終わりましたが、海外仕様は販売が続けられ2010年にはパトロール(Y62)が登場しました。(実車画像→ 日産 パトロール 2010)
ミニカーは2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。2004年のマイナーチェンジ後の後期型5ドアをモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソは京商 Jコレクション ブランドのOEMでサファリをモデル化していますので、それを流用して室内の仕上げを少し簡素化した廉価版です。(Jコレクション製は内装が色分けされていますが、これは黒一色です) 独特のフロントグリルやホイールなど実車がうまく再現されていて、安価な雑誌付きミニカーながら良く出来ています。これ以外のサファリ 3代目のミニカーはいずれも後期型ですが、前述した京商 Jコレクション、 RAI'Sのポリス仕様、カーネルの消防車、WIT'S(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 エクストレイル T30型 日本 2005年
2000年にトヨタ RAV4やホンダ CR-Xに対抗するクロスオーバーSUV 中型車として日産 エクストレイル 初代(T30)が登場しました。外観は角ばったデザインのSUVらしい5ドアで、同時期のライバルのSUVとよく似たデザインでした。乗用車ベースのSUVで駆動方式は通常は前輪駆動で必要に応じて自動/手動で4WDに切り替わるスタンバイ式4WDで、本格的なクロスカントリー仕様ではありませんでした。エンジンはDOHC 4気筒2L(150HP)と高性能版GTのDOHC 4気筒2Lターボ(280HP)で、欧州仕様は4気筒2.2Lターボディーゼルを搭載していました。欧州、アジア、中近東に輸出された世界戦略車でした。
2003年のマイナーチェンジでフロントグリルと前後バンパーの意匠など内外装が変更されました。2003年の東京モーターショーで水素燃料電池とリチウムイオン電池を搭載したエクストレイル FCV(電動モーター 122HP 最高速150km/h 航続距離370㎞)が発表され、限定リース販売されました。2007年にエクストレイル 2代目(T31)にモデルチェンジしました。エクストレイルは同クラスのアウトドア志向のライバル車より安価であったので、SUVとしては2001年から10年連続して販売台数第1位でした。(2011年は日産 ジュークが1位となりました)
ミニカーは2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。2003年のマイナーチェンジ後の後期型をモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソは京商 Jコレクション ブランドのOEMでエクストレイル(型番JC19075)をモデル化していますので、それを流用して室内の仕上げを簡素化した廉価版です。なおJコレクション製はサンルーフ仕様となっていますので、そこは変更されています。プロポーションが良く、フロントの顔付など実車の雰囲気がうまく再現されていて良い出来ばえです。これ以外のエクストレイル 初代のミニカーは上述した京商 Jコレクション、 RAI'Sのポリス仕様、CARNELの消防車仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ハイエース ワゴン (H200) 日本 2005年
2004年にトヨタ ハイエース 5代目(H200系)が登場しました。商用バン、ワゴン、コミューター(マイクロバス)がありました。先代に設定されていた標準ボディがなくなり、ロング(全長4.69m/4.84m)とスーパーロング(同5.38m)となり、全長4.7m以下の商用バンは小型車規格でしたが、それ以外は小型車枠から外れる全幅1880mmに大幅に大型化し居住性が向上しました。(ただし取り回しなどやや使いずらくなった) 4気筒2L/2.7L(160HP)と4気筒3L(144HP)ディーゼルターボエンジンを搭載する後輪駆動車で、フルタイム4WDもありました。外観は商用バンにもホイールキャップ付きホイールを採用するなど乗用車志向のデザインでした。
2006年にロング/ハイルーフボディの高規格救急車が設定されました。2007年のマイナーチェンジでII型となり、フロントグリル/バンパーの意匠が変更され、3Lディーゼルターボエンジンが新型となりました。2010年のマイナーチェンジでIII型となり、フロントグリル/バンパー/ヘッドライトの意匠が変更されました。2013年のマイナーチェンジでIV型となり、フロントグリル/バンパー/ヘッドライトの意匠が変更されました。2019年に海外向けとしてハイエース 6代目(H300系)が登場しましたが、全長がひとまわり大きくなったので国内では5代目が継続販売されています。(実車画像→ トヨタ ハイエース 6代目)
ミニカーは2007年に発売された京商 Jコレクション製です。ハイエース 5代目初期型のワゴンをモデル化しています。プロポーションが良く実車がうまく再現されていて、かなり良い出来ばえです。ドアミラーなどのアウターミラーや室内インパネなどの細部も良く再現されています。(ドアミラーはやや大きすぎますが) 京商は1/43でマイナーチェンジ後のIII型やIV型、1/18と1/64でIV型など50種類ほどをモデル化しています。これ以外のハイエース 5代目のミニカーはRAI'Sのポリス仕様、カーネル(CARNEL)の 高規格救急車、TINYの1/64などたくさんありハイエース 5代目は人気があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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