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ルノー ベルサティス (ヴェルサティス) 3.5 V6 フェーズ II フランス 2005年
ルノーの最上級車サフランの後継車として2001年にベルサティスが登場しました。常識的なデザインであったサフランに対して、前述したアバンタイムに代表される当時のルノーのデザイントレンドに沿ったリアエンドを持つ前衛的なデザインとなっていました。エスパス IVをベースにした前輪駆動車で、ボディは5ドアハッチバックのみ、1.58mと高い車高のワンボックス的なキャビンは居住性に優れていました。エンジンは4気筒2.0Lと日産製のDOHC V型6気筒3.5L、ディーゼルでは4気筒2L/2.2L(150HP)とイスズ製6気筒3L(177HP)がありました。(ルノーは1999年に日産自動車と資本提携し傘下に収めていますので、日産製エンジンを採用していました)
2005年のマイナーチェンジで、フロントグリルのクロームメッキが控えめに変更されました。ベルサティスのデザインは高級車としては前衛的過ぎて不評だったようです。アウディなどのドイツ流高級車に対抗するフランス流のアンチテーゼだったのですが、結局大統領専用車など国内の公用車や社有車として使われただけで、商業的には失敗作でした。2009年に生産中止となり、生産台数は約6万台でした。後継車として韓国のサムスン自動車のSM5をベースにしたラティテュード(LATITUDE)が2010年に登場しました。(実車画像→ ルノー ラティテュード 2010)
ミニカーは2005年に発売されたノレブ製の当時物です。マイナーチェンジ後(フェイズ II)の2005年式をモデル化しています。プロポーションが良く、細部も良く再現されていてノレブらしいとても良い出来ばえでした。ベルサティスのミニカーはノレブが独占していて、初期型も含めて約10数種類をモデル化していました。ノレブは2000年頃からレベルの高いミニカーを次々と発売するようになりましたが、それらの多くはディーラー向け特注品の販促用プロモーションモデルにもなっていました。(一時期はメルセデス ベンツの特注品も作っていました) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー クリオ III フランス 2005年
ルノー クリオの3代目が2005年に登場しました。大ヒットした先代のデザインを継承しつつ、メガーヌ IIなどと同じルノーのトレンドが感じられるデザインでした。グループ傘下の日産のマーチなどとシャーシを共有する世界戦略車で、当初は3/5ドアハッチバックだけでした。エンジンはDOHC 4気筒1.2L/1.4L(98HP)/1.6L、4気筒1.5L(106HP)ディーゼルがありました。メガーヌ II同様に安全性(ヨーロッパ自動車衝突安全性テストで最高の5星評価)や実用性が評価され、2006年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。(1991年の初代に次ぐ2回目の受賞!)
2006年にDOHC 4気筒2L(197HP)エンジンを搭載し、トレッドを拡大した高性能版のRS(ルノー スポール)が追加されました。2007年にはスポール ツアラーと称する5ドアのエステート仕様が追加されました。2009年のマイナーチェンジで、フロント下部の意匠が変更されました。同時にDOHC 4気筒1.6L(126HP)エンジンを搭載しリアスポイラーを付けたGTが追加されました。2012年に4代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約240万台でした。なお2004年に登場したセニックの小型版 モデュス(MODUS)はクリオ IIIがベースとなっていました。
(実車画像→ ルノー クリオ IV 2012)(実車画像→ ルノー モデュス 2004)
ミニカーは2006年に発売されたソリド製の当時物です。同時期のミニチャンプス製などと比べる比較的安価(当時は約2500円)ながらも、老舗らしいシャープな造形で細部もある程度リアルでレベルの高い出来ばえでした。個人的には1/43サイズであればこのレベルの出来ばえでこの程度の値段のダイキャスト製ミニカーが、コレクション用としては最適ではないかと考えます。(2023年現在では値段は5000円程度までなら許容できますが、最近のミニカーは高価すぎます) これ以外のクリオ IIIのミニカーはエリゴールがプロモーション用と思われる衝突安全テスト仕様車を含めて3ドアと5ドアを10種類ほどモデル化しています。またノレブが3ドア、5ドア、エステート、ラリー仕様、派生車でノッチバックセダン型のシンボル(クリオ IIがベース)など10種類以上をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン C6 フランス 2005年
2000年に生産中止となったシトロエン XMの後継としてシトロエンの最上級車 C6が2005年に登場しました。6気筒エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、5ドアハッチバックのように見えますが、リアに小さなトランクリッドを持つ4ドアセダンでした。Wシェブロンのエンブレムを配したフロントグリル、大きなヘッドライト、サイドに回り込んだリアライト、凹面形状のリアウインドーなどシトロエンらしい個性的なデザインでした。サスペンションはシトロエン独自の電子式油圧制御であるハイドラクティブ 3+が採用されました。当初のエンジンはDOHC V型6気筒3LとV型6気筒2.7L(208HP)ディーゼルでした。
2006年に4気筒2.2L(170HP)ツインターボディーゼルエンジンと6段手動変速が追加されました。2009年には2.7Lディーゼルが3L(240HP)に切り替わり、パワーが劣るガソリンエンジンは搭載されなくなりました。C6は発売後すぐに、大統領専用車として採用され、シラク大統領とオランド大統領が使用しました。C6は約23000台が生産され、2012年に生産中止となりました。2016年にC6の名前で中国向けの新型車が発売され、この車は中国だけで2023年まで販売されました。(ただしC6の正式な2代目ではないようです)
ミニカーは2007年頃に発売されたノレブ製で、立派な専用化粧箱に収められたシトロエン特注品です。(型番155612で通常品もあります) 実車が大きいのでミニカーも全長約120㎜と大柄なサイズで、さすがはシトロエンの最上級車という感じがします。プロポーションが良く、塗装が綺麗で、灯火類や室内などの細部の仕上げも良く全体的にレベルの高い出来ばえとなっています。特に個性的なテールライト周りの造形も良く再現されています。C6のミニカーはノレブが独占していて、フランス国旗の付いた大統領専用車も含めて1/18と1/43と1/87で10種類以上をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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プジョー 107 フランス 2005年
2005年にプジョー 106の後継車として107が登場しました。PSA(プジョー シトロエン グループ)とトヨタ自動車の合弁会社である、TPCA(トヨタ プジョー シトロエン オートモービル)が開発した小型車で、トヨタ アイゴ、シトロエン C1とは兄弟車でした。ボディは先代よりも小さくなり、3ドア/5ドアハッチバック(4人乗り)の構成で、同時期のプジョーに共通する顔つきの小粋なデザインとなりました。
エンジンは3気筒1L(69HP)と4気筒1.4L(54HP)ディーゼルがあり、5段変速で最高速158km/h(69HP)の性能でした。2009年のマイナーチェンジでフロントグリルが拡大されフロントバンパーの意匠が変更されました。2012年のマイナーチェンジでもフロントグリルとフロントバンパーの意匠が変更されました。2014年まで生産され、総生産数は約82万台でした。後継車は2014年に登場した108でした。(実車画像→ プジョー 108)
ミニカーは2005年に発売されたノレブ製の当時物です。特徴的なフロント/テールゲートの造形などがリアルで、実車の雰囲気が良く再現されていました。室内の個性的な2眼メーターも良く再現されています。ノレブは5ドアハッチバックもモデル化していて、107のミニカーはノレブ製が独占していました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フィアット グランデ プント イタリア 2005年
1999年にフィアット プント 2代目が登場しました。プント 初代のグリルの無いフロントや縦長テールライトなどのデザインを踏襲した3/5ドアハッチバックでした。エンジンはDOHC 4気筒1.2L/1.4Lと4気筒1.3L/1.9Lターボディーゼルなどで、高性能版のアバルト仕様はDOHC 1.8L(130HP)が搭載されました。2003年のマイナーチェンジで、フロントにグリルが付きヘッドライトが大型化されました。2005年に後継車のグランデ プントが登場しましたが、2010年まで併売されました。(実車画像→ フィアット プント 1999)
フィアット プント 3代目はグランデ プントとして2005年に登場しました。(グランデ プントとは大きなプントの意でボディが大きくなっていました) イタル デザインによる3/5ドアハッチバックのボディは、従来のイメージを発展させた感じでした。フィアット グループのアルファ ロメオ ミトと同じプラットフォームを使用する前輪駆動車で、エンジンは4気筒1.2L/1.4L(77HP)と4気筒1.3L/1.6L/1.9L(130HP)ターボディーゼルなどで、高性能版のアバルト仕様にはDOHC 4気筒1.4L(155-180HP)エンジンが搭載されました。2009年のマイナーチェンジでフロントの意匠を小変更し、名前をプント エヴォ(EVO)に変更しました。2012年のマイナーチェンジでフロントの意匠を小変更し、名前がプントに戻りました。2018年に生産中止となりました。(後継車は無い)
ミニカーはモンドモータース製で2008年に購入しました。プント 2代目の後期型をモデル化しています。モンド モータースはイタリアの玩具メーカーのブランドで、2006年頃から比較的安価な1/43、1/24、1/18のダイキャスト製ミニカーを発売していて、このプントも定価約1000円の安価なミニカーでした。プロポーションは良く細部もまあまあなのですが、ドアミラーの取付け位置が実車と違っています。実車のドアミラーはサイドウインドウの前端ではなく、サイドウインドウ下のドア部分に付いています。ドアミラーをドアと一体成型してコストダウンするという廉価版ミニカーで良く見られる手法ですが、実車と見た目が変わるのであまり良い手法ではありません。モンドモータースは1/18と1/24でアバルト仕様もモデル化しています。これ以外のグランデ プントのミニカーはノレブの3/5ドアとエヴォ、イクソのレース仕様S2000のラリー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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