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BMW 120i (E87) ドイツ 2004年
BMWのエントリーモデルであった3シリーズ コンパクトの後継車として、2004年に新しい1シリーズ (E87)が登場しました。他社の同じクラスの車は、横置きエンジンの前輪駆動車ばかりでしたが、1シリーズは後輪駆動車でBMWらしい走りを楽しめる車となっていました。同時期に開発されていた3シリーズ(E90)とエンジン/シャーシを共用していました。当初は5ドアハッチバックだけで、エンジンは116i/118iがDOHC 4気筒1.6L(115HP)、120iがDOHC 4気筒2L(156HP)、118d/120dが4気筒2Lディーゼルターボを搭載していました。2006年にはDOHC 6気筒3L(265HP)エンジンを搭載した130iが追加されました。
2007年のマイナーチェンジで、キドニーグリルを大きくした意匠変更が行われ、3ドアハッチバックと3ドアクーペ/電動開閉式ソフトトップを持つ3ドアカブリオレが設定されました。同時に4気筒1.6L/2Lは新設計されたエンジンに変わりました。2008年にDOHC 6気筒3L(306HP)ツインターボ エンジンを搭載した135i クーペが追加されました。2011年に6気筒3Lエンジンを335HPまでパワーアップした1シリーズ クーペの高性能版である1M クーペが登場しました。2011年に1シリーズ 2代目(F20/F21)にモデルチェンジしました。なおクーペとカブリオレの2代目は2014年に新しい2シリーズ(F22/F23)として登場しました。(実車画像→ BMW 118i (F20/F21)、BMW 235i (F22/F23))
ミニカーは2005年に発売されたオートアート製の当時物です。特徴的なフロントの造形がうまく再現されていて、灯火類や室内などの細部もリアルで良く出来ています。オートアートの1/43ではほとんどに備わっている前輪操舵ギミックに加えて、ボンネットが開閉するギミック付きです。オートアート以外の1シリーズ(E87)のミニカーは、京商のクーペ/カブリオレ 1/18、ミニチャンプスのクーペ/カブリオレ、ヘルパのハッチバック/クーペ/カブリオレ 1/87などがあります。ミニチャンプスはM クーペもモデル化しています。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像と前輪の操舵ギミック動作画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ A4 (B7) クワトロ ドイツ 2004年
2000年にアウディ A4の2代目(B6)が登場しました。外観は先代とほとんど同じで、構造的にも同じ縦置きエンジンの前輪駆動車/4輪駆動車で、DOHC 4気筒2LとDOHC 6気筒3L(220HP)エンジンが新しく追加されました。2002年にはDOHC V型8気筒4.2L(344HP)エンジンを搭載する高性能版のS4が設定されました。従来のセダンとワゴンのアバントに加えて、2000年には生産中止となっていたカブリオレの後継車となるA4 カブリオレが2005年に設定されました。(実車画像→ アウディ A4 B6 2000)
2004年にA4の3代目(B7)が登場しました。同年に登場したA6 3代目で初めて採用された大きく開口したフロントグリル(日本人デザイナー和田 智氏のデザインでシングルフレームグリルと呼ばれる)を採用したアウディの新しい顔になりました。先代(B6)をベースとして、サスペンションなどが改良されました。エンジンは従来のDOHC 4気筒1.6L/1.8L/2Lに2.0L(200HP)直噴ターボ、V型6気筒3.2L直噴(256HP)が追加され、ディーゼルでは4気筒1.9L/2L V型6気筒2.5L/3L(204HP)ターボなどがありました。ボディ形式はセダンとワゴンのアバント、2006年にカブリオレも設定されました。先代同様DOHC V型8気筒4.2Lエンジンを搭載する高性能版のS4が2005年に設定され、さらに高性能なRS4も2006年に設定されました。2007年に4代目 B8型にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A4 B8 2007)
ミニカーは2005年に発売されたミニチャンプス製です。A4 (B7) セダンをモデル化しています。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリル、灯火類、室内などの細部もリアルに再現されていて良く出来ていました。ミニチャンプスはアバントとDTMレース仕様もモデル化しています。ミニチャンプス以外では、ブッシュ、ヘルパがセダンやアバントをモデル化しています。カブリオレはノレブ、ジク、ヴィーキングがモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フェラーリ 612 スカリエッティ イタリア 2004年
フェラーリ 456Mの後継車として、612 スカリエッティが2004年に登場しました。612とは12気筒6L(正確には5.7L)エンジンの意で、スカリエッティとは協力関係にあったコーチビルダーのオーナー セルジオ スカリエッティ氏に由来しています。デザインはピニンファリーナによるもので、ボディ側面をえぐった造形は1954年の375MM イングリッド バーグマン仕様のオマージュということで、品の良いエレガントなデザインとなっていました。サイドビューを見るとキャビン部分が大きく2+2座だった456Mより広い室内で、4?乗りとして開発されたことが分かります。
エンジンはマラネロ 575Mと同じDOHC V型12気筒5.7L(540HP)で、6段変速/6段半自動変速で、4シータながら最高速320km/hと高性能でした。特別仕様車として2005年のイタルデザインのG.ジウジアーロのデザイナー活動50周年を記念したコンセプトカー GG50 (フェラーリ初のハッチバックでG.ジウジアーロのデザイン)、2007年のフェラーリ創立60周年記念で限定60台のセッサンタ(60の意)などがありました。(実車画像→ フェラーリ GG50) また2005年には612 スカリエッティで中国を横断する「チャイナツアー」と称するPRキャンペーンを行っていました。2011年に生産中止となり、後継車的なモデルとしてフェラーリ初のシューティングブレーク(ワゴン) フェラーリ FFが登場しました。(実車画像→ フェラーリ FF)
ミニカーは2005年に発売されたイクソ製です。型番がFERで始まるイクソのフェラーリ シリーズの一台です。イクソはミニカー付雑誌 フェラーリ コレクション用で612をモデル化していましたので、これはそれをカタログモデルとしたものです。プロポーションが良いイクソらしいそつの無い造形で、実車の雰囲気がうまく再現されています。室内も薄茶色シートの内装やインパネなどが良く仕上げてあります。ただ背面が透けて見えるヘッドライトの処理がいまひとつです。イクソは上述したPRキャンペーン「チャイナ ツアー」を行ったチャイナツアーカー仕様もモデル化しています。これ以外の612 スカリエッティのミニカーは、マテルの1/43と1/18、ルックスマート(レジン製)、レッドライン(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)
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フェラーリ F430 イタリア 2004年
2004年にフェラーリ 360 モデナの後継車としてF430が登場しました。デザインはピニンファリーナで、360のイメージを継承しつつ、リアエンド下部にディフューザーを装着してダウンフォースを向上させていました。フロントノーズの開孔部は1961年のフェラーリ 156 F1のシャークノーズをモチーフにしていました。エンツォ フェラーリと同じ上部が露出した独特のテールライトが、新しいフェラーリの特徴として採用されていました。2005年には電動で開閉するソフトトップを持つスパイダーが追加されました。
縦置きでミドシップ搭載されるエンジンは、従来のディノ系のV型8気筒(5バルブ)から新設計されたV型8気筒(4バルブ)4.3L(430という名前の由来)に変わりました。新機能として操舵角や横加速度に応じてリミッテドスリップデフのトルクをコンピュータ制御するE-DIFFシステムを搭載していました。2007年にボディを軽量化し503HPにパワーアップした高性能版の430 スクーデリア、2008年にフェラーリがF1コンストラクターズタイトルを史上最多の16回獲得した記念としてスクーデリア スパイダー 16M(499台限定)が追加されました。2005年にレーシング仕様の430 チャレンジが登場しそれをベースにしたGTCやGT3もありました。2009年に458 イタリアにモデルチェンジしました。
ミニカーは2005年に発売されたイクソ製です。型番がFERから始まるイクソのフェラーリ シリーズの1台です。このシリーズに共通するそつの無い良い出来ばえに仕上がっています。特徴的なテールライトや室内などの細部もリアルに再現されていて、リアウインドー下にはエンジンも再現されています。(ただ独特な形状のドアミラーのステーはもう少しきちんと開口部を抜いて欲しかったですが) イクソはカタログ仕様でF430 スパイダーやチェレンジもモデル化していて、その廉価版をミニカー付雑誌フェラーリ コレクションにOEM提供していました。これ以外のF430のミニカーとしては、マテルの1/43と1/18、京商の1/64、レジン製でルックスマート、レッドライン、BBRなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)
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日産 ムラーノ (Z50) 日本 2004年
日産の大型クロスオーバー SUV ムラーノが2002年に北米で発売されました。大型高級セダンのティアナ 初代(J31)のプラットフォームを使った5ドアハッチバックで、横長のフロントグリルの両端に縦長ヘッドライトをあしらったフロントの顔付きとそれに呼応したテールライトのデザインは従来のSUVにはない斬新なデザインでした。DOHC V型6気筒3.5L(231HP)エンジンを搭載し、前輪駆動と4WDがありました。変速機はCVTでこのクラスでCVTを有するのはムラーノだけでした。ターボを追加してエンジンを340HPまでパワーアップした高性能版(最高速220km/h)のGT-Cが2006年に設定されました。
ムラーノは北米専用車として開発されたのですが、日本市場から要望がありDOHC 4気筒2.5L(163HP)エンジンが追加されて2004年から国内でも販売されました。(4気筒車には4WDがない) その後欧州やアジアなどでも販売されました。なおムラーノという名前はガラス工芸品の名産地として有名なイタリアのムラーノ島に由来しています。ムラーノは北米ではヒットしたのですが、国内では車幅(約1.88m)などサイズが大きすぎて年間1万台ほどしか売れませんでした。2008年にムラーノ 2代目(Z51)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2005年に発売された京商 Jコレクション製です。2004年から発売された国内版ムラーノをモデル化しています。特徴的なフロント/リアのデザインがリアルに再現されていて、実車がうまく再現されています。室内のインパネなどの細部もリアルに仕上げられていて良く出来ています。これ以外のムラーノ 初代のミニカーは、これを流用した国産名車コレクション、マジョレーの1/64、Mテック カプセルの1/72などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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