Sorry Japanese Only
アウディ A8 (D2) ドイツ 1994年
アウディの最上級車V8の後継車として、A8 (D2)が1994年に登場しました。当時のアウディに共通するフロントグリルを持ち、全長が5mを超える大柄で伸びやかなデザインでした。最大の特徴はボディだけではなくシャーシも含めて全てがアルミニウム製で40%も軽量化されていたことでした。これは動力性能向上や省エネの観点からも画期的なことでした。縦置き搭載するエンジンはV型6気筒2.8L(174HP)/3.7L(230HP)、V型8気筒4.2L(300HP)で、マニアルモード付4段自動変速、駆動方式はクワトロシステムによるフルタイム4WDでした。全長が5.16mのロングホイールベース版も設定されました。
V型8気筒4.2L(360HP)エンジンを搭載しサスペンションを固めたスポーツ仕様のS8も登場しました。1997年に前輪駆動モデルを追加し、変速機が5段自動変速に変わりました。1999年のマイナーチェンジでフロントバンパーが小変更され、4.2Lエンジンが5バルブ化(310HP)され、前輪駆動モデルが廃止されました。2001年にフォルクスワーゲンの狭角V型6気筒VR6エンジンを2つ組合わせたW型と呼ばれる12気筒6L(420HP)エンジンが搭載されました。2002年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A8 (D3) 2002)
ミニカーは1995年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、シンプルなボディの実車の雰囲気がうまく再現されていました。室内のインパネなどの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスは見た目がほとんど変わらないマイナーチェンジ後のA8 (D2)もモデル化していますが、それらは実車販促用プロモーションモデルに使われたと思われます。これ以外のA8 (D2)のミニカーはリーツェの1/87があります。また見た目が同じなのでモデル化されなかったのでしょうが、S8(D2)の当時物ミニカーはありませんでした。2021年にOTTO MOBILE(レジン製)がS8(D2)をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1267
ポルシェ 911 (993) カレラ ドイツ 1994年
ポルシェ 911の4代目 993型が1993年に登場しました。従来の911のイメージを保ちつつ、ヘッドライトをより寝かせることで空力を改善し、フロント周りを目新しいものに変更していました。リアの車幅が広くなり、リアサスペンションをマルチリンク式に変えることで、より安全な操縦性と乗り心地の向上が図られました。エンジンは先代の964と同じ3.6Lのままながら、改良され出力が272HPに向上していました。
1995年にインタークーラー付ツインターボエンジン(408HP)を搭載し、ビスカスカップリング方式の4WDシステムを採用したカレラ 4(最高速290km/h)が追加されました。1996年にグラスルーフを電動でスライドさせるオープンカー仕様のタルガが追加されました。さらに可変吸気バルブのヴァリオカムを採用し出力を向上した3.8Lノンターボエンジン搭載のカレラRS、GT2耐久レース向けの3.6Lターボエンジンを搭載した軽量2WDのGT2などのモデルが追加されました。993型は空冷エンジンを搭載した最後のモデルとなり、1997年に水冷エンジン搭載の996型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1994年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスは歴代のポルシェ 911のミニカーを1000種類ほど発売していて、911のミニカーでは量(モデル数)と質(出来ばえ)の両面でベストのブランドです。この911 (993)も変更されたフロントの顔つきがうまく再現されていて、良く出来ています。室内のインパネもそこそこリアルで、リアスポイラーが可動するギミックがついています。なおこの993 カレラ系(型番430063***と430065***)はテールライトがデカール処理となっていて、なぜプラスチックの別パーツにしなかったのかは不明です。ちなみにターボ系のモデル(型番4300692**)はデカール処理ではなくプラスチックの別パーツです。ミニチャンプスはバリエーションで993 ターボ、タルガ、GT1、GT2、カブリオレなど約60種類以上をモデル化しています。ミニチャンプス以外の993のミニカーはオートアートの1/18、Bブラーゴの1/18と1/24、ビテスのレース仕様やブラーゴ、ハイスピード、シュコー、レジン製ではスパーク、ビジョン、イグニッションモデルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアスポイラー可動ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1132
オペル オメガ B MV6 ドイツ 1994年
オペル オメガの2代目オメガ Bが1994年に登場しました。先代よりもさらに空力的に洗練されたデザインとなっていました。上級車のセネターと統合されオペルの最上級車となったので、ボディは大きくなりました。ボディ形式はセダンとキャラバン(ワゴン)がありました。当初のエンジンは4気筒2L(DOHC版は136HP)、新型のDOHC V型6気筒2.5L/3L、6気筒2.5Lターボ ディーゼルがありました。
1999年の大幅なマイナーチェンジで、フロントグリル、バンパー、リアライト、内装などの意匠が変更され最上級車らしさが増しました。4気筒は2.2Lに変わり、2001年に6気筒も2.6L/3.2Lに、ディーゼルもBMW製に変わりました。イギリスではヴォクスホール カールトン、アメリカではキャディラックの小型版のカテラ(CATERA)としても販売されました。オメガ Bの販売は芳しくなく、2003年に生産中止となり、オペルはこのクラスの市場から撤退しました。(実車画像→ GM キャディラック カテラ 1997)
ミニカーは1995年に発売されたシュコー製の当時物です。オメガ Bの最上級仕様 MV6をモデル化しています。このミニカーが発売された頃にブランドがガマからシュコーに変わりました。プロポーションが良くフロントグリルの雰囲気などもうまく再現出来ていて、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ただガマ ブランドの頃には付いていたドア開閉ギミックはなくなりました。シュコーはキャラバン、レース仕様のV8 スターもモデル化していました。モデル化ライセンスの関係だと思いますが、シュコー以外のオメガ Bのミニカーはヘルパの1/87ぐらいしかありません。なおコルサ Bの解説でも記載しましたが、オメガ Bはドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.29でモデル化されています。(たぶんイクソ製です) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1204
オペル ティグラ A ドイツ 1994年
1994年にオペル コルサ Bをベースにした小型クーペとしてティグラ Aが登場しました。車体の割に大きな曲面ガラス製のリアハッチを持つかっこいいデザインでした。ただこのクーペスタイルのせいで後席は実用最低限のサイズで、2+2の乗車定員でした。(後席を倒してラゲッジスペースにすることができました) エンジンはコルサ Bの高性能版GSiと同じDOHC 4気筒1.4L/1.6L(106HP)が搭載されました。
高性能版1.6Lの最高速度は203km/hとコルサ B GSiより速く、これはハイギヤレシオとボディの空力効果によるものでした。またサスペンションのセッティングはロータスが関与しており、結構本格的なスポーツ仕様だったようです。イギリスではヴォクスホール ティグラ、オーストラリアではホールデン ティグラ、南米ではシボレー ティグラとして販売されました。 2001年まで生産され、総生産台数は約25万台でした。2004年には後継車のティグラ ツイントップが登場しました。(実車画像→ オペル ティグラ ツイントップ 2004)
ミニカーは1996年に発売されたシュコー製の当時物です。ガマ ブランドがシュコー ブランドに変わった頃の物で全体的な出来ばえは良くなったのですが、ガマ時代には付いていたドア開閉などのギミックがなくなってしまいました。同じぐらいの値段でギミックをやめるということは、実質的な値上げでもありました。なおこの頃からミニカー化する際の自動車会社のモデル化ライセンス許諾が厳しくなってきたこともあり、当時物ミニカーはこのシュコー製しかないようです。当時物以外ではヘルパの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1210
ルノー ラグナ V6 TXE フランス 1994年
ルノー 21の後継車としてラグナが1993年に登場しました。ボディは5ドアハッチバックのみで、フロントノーズなど上級車サフランとよく似たデザインとなっていました。ルノー 21ではエンジンの横置き/縦置きがありましたがラグナでは横置きに統一され、当初のエンジンは4気筒1.8L/2.0LとV型6気筒3L、4気筒2.2Lディーゼルがありました。ルノー 21のような4WD仕様は設定されず、1995年にワゴンのスポーツツアラー(ネバダ)が追加されました。
1995年にボルボ製DOHC 5気筒2Lエンジン、1996年にディーゼルターボが追加され、1997年に6気筒エンジンがDOHC化されました。1998年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠を変更した後期型になり、DOHC4気筒1.6L/1.8Lエンジンなどが追加されました。2000年にラグナ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ルノー ラグナ 2000)
ミニカーは1995年に発売されたビテス製の当時物です。前述したサフランと同様にプロポーションが良く室内など細部の仕上げレベルも高く当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。さらにこのラグナにはドア/ボンネットの開閉ギミックが付いていて、V型6気筒エンジンも結構リアルに再現されていました。ビテスはこれ以外にもネバダ、BTCCレース仕様、後期型などのバリエーションを出しています。また同じグループ内のオニキスでもレース仕様を出していました。それ以外のラグナのミニカーはヘルパ、ユニバーサルホビーの後期型などがあります。 以下はフロント(ボンネット開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1146
ページ « 前へ 1...291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 ...371 次へ »
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.