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フォルクスワーゲン ポロ III (6N) ドイツ 1994年
フォルクスワーゲン ポロ III(3代目)が1994年に登場しました。先代後期型のデザインを継承しつつ、キャビン部分を拡大して居住性を向上し、空力的にも洗練されました。シャーシはゴルフ 3代目を流用しており、最初から5ドアが設定されるなど上級車志向が明確になっていました。当初は3/5ドアハッチバックのみで、エンジンは4気筒1L(50HP)/1.4L(60HP)/1.6Lの3タイプでした。
1995年に4ドアセダンのクラシック(ダービー DERBY)、ワゴンのバリアントが追加されました。さらにDOHC 4気筒1.4L(101HP)エンジンを搭載するGTや4気筒1.9Lディーゼルエンジンが追加され、DOHC 1.6L(125HP)エンジンを搭載する高性能版がGTIの名前で限定生産されました。2000年のマイナーチェンジで内外装が変更され、パワステやABSが標準装備されました。2000年には、DOHC 1.6L(125HP)エンジンを搭載する高性能版(最高速205km/h)がGTIとして正式に設定されました。2001年にポロ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1995年に発売されたヘルパ製の当時物です。現在のヘルパはプラスチック製の1/87が主流ですが、当時はダイキャスト製で1/43のミニカーも作っていました。それらはメルセデス ベンツやフォルクスワーゲンの販促用プロモーションモデルにも使われたようで、いずれもかなり良い出来ばえでした。(なお2013年頃から1/43ダイキャスト製ミニカーも再度手掛けるようになりました) このポロ IIIは正確なプロポーションで、実車の雰囲気が良く再現されていました。また灯火類や室内もそこそこリアルに出来ていました。(車高を下げ過ぎているのがやや不自然ですが) ヘルパはバリエーションで3ドアもモデル化していました。これ以外のポロ IIIの当時物ミニカーはシャバックがありました。当時物以外ではへルポ、ヴィーキング、AWMの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ A6 (C4) ドイツ 1994年
前述したようにアウディ 100 (C4)は1994年のマイナーチェンジで新しいシリーズ名のA6に名前が変わりました。外観はヘッドライト横のサイドマーカー色、フロントグリル、テールライトなどが少し変わりました。100の上級車であった200はアウディの最上級車で、200の実質的な後継車は1994年に登場したA8となりました。このA6は従来シリーズでは80の上級車であった90の後継車ということになります。80の後継車は1994年に登場したA4となりました。この時期にアウディ全車が新しいAシリーズに切り替わりました。
当初のA6のエンジンは4気筒1.8L/5気筒2.3L/V型6気筒2.8L、4気筒1.9L/5気筒2.5Lターボディーゼルでした。その後6気筒2.4Lエンジンが追加され6気筒2.8LエンジンのDOHC化などが行われ、5気筒エンジンが消えていきました。1996年にDOHC V型8気筒4.2L(326HP)エンジンを搭載し足回りを強化した高性能版のS6 PLUS(プラス)(最高速250km/h)が限定生産されました。A6は1997年にA6 (C5)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A6 (C5))
ミニカーは1994年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したシャバック製の100 (C4)をマイナーチェンジ後のA6に変更したものです。実車に即してフロントグリル、テールライト、ホイールなどが変更されていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。シャバックはA6 アバント、S6 プラス、S6 プラス アバントもモデル化していました。シャバックがA6 (C4)系をここまで揃えたのは実車販促用プロモーションモデルとして使われたからでしょう。したがってアウディ社のモデル化認証の関係でA6 (C4)のミニカーはシャバックしか作っていないようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ A8 (D2) ドイツ 1994年
アウディの最上級車V8の後継車として、A8 (D2)が1994年に登場しました。当時のアウディに共通するフロントグリルを持ち、全長が5mを超える大柄で伸びやかなデザインでした。最大の特徴はボディだけではなくシャーシも含めて全てがアルミニウム製で40%も軽量化されていたことでした。これは動力性能向上や省エネの観点からも画期的なことでした。縦置き搭載するエンジンはV型6気筒2.8L(174HP)/3.7L(230HP)、V型8気筒4.2L(300HP)で、マニアルモード付4段自動変速、駆動方式はクワトロシステムによるフルタイム4WDでした。全長が5.16mのロングホイールベース版も設定されました。
V型8気筒4.2L(360HP)エンジンを搭載しサスペンションを固めたスポーツ仕様のS8も登場しました。1997年に前輪駆動モデルを追加し、変速機が5段自動変速に変わりました。1999年のマイナーチェンジでフロントバンパーが小変更され、4.2Lエンジンが5バルブ化(310HP)され、前輪駆動モデルが廃止されました。2001年にフォルクスワーゲンの狭角V型6気筒VR6エンジンを2つ組合わせたW型と呼ばれる12気筒6L(420HP)エンジンが搭載されました。2002年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A8 (D3) 2002)
ミニカーは1995年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、シンプルなボディの実車の雰囲気がうまく再現されていました。室内のインパネなどの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスは見た目がほとんど変わらないマイナーチェンジ後のA8 (D2)もモデル化していますが、それらは実車販促用プロモーションモデルに使われたと思われます。これ以外のA8 (D2)のミニカーはリーツェの1/87があります。また見た目が同じなのでモデル化されなかったのでしょうが、S8(D2)の当時物ミニカーはありませんでした。2021年にOTTO MOBILE(レジン製)がS8(D2)をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 911 (993) カレラ ドイツ 1994年
ポルシェ 911の4代目 993型が1993年に登場しました。従来の911のイメージを保ちつつ、ヘッドライトをより寝かせることで空力を改善し、フロント周りを目新しいものに変更していました。リアの車幅が広くなり、リアサスペンションをマルチリンク式に変えることで、より安全な操縦性と乗り心地の向上が図られました。エンジンは先代の964型と同じ3.6Lのままながら改良され出力が272HPに向上していました。
1995年にインタークーラー付ツインターボエンジン(408HP)を搭載し、ビスカスカップリング方式の4WDシステムを採用したカレラ 4(最高速290km/h)が追加されました。1996年にグラスルーフを電動でスライドさせるオープンカー仕様のタルガが追加されました。さらに可変吸気バルブのヴァリオカムを採用し出力を向上した3.8Lノンターボエンジン搭載のカレラRS、GT2耐久レース向けの3.6Lターボエンジンを搭載した軽量2WDのGT2などのモデルが追加されました。993型は空冷エンジンを搭載した最後のモデルとなり、1997年に水冷エンジン搭載の996型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1994年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスは歴代のポルシェ 911のミニカーを1000種類ほど発売していて、911のミニカーでは量(モデル数)と質(出来ばえ)の両面でベストのブランドです。この911 (993)も変更されたフロントの顔つきがうまく再現されていて、良く出来ていました。室内のインパネもそこそこリアルで、リアスポイラーが可動するギミックがついています。なおこの993 カレラ系(型番430063***と430065***)はテールライトがデカール処理となっていて、なぜプラスチックの別パーツにしなかったのかは不明です。ちなみにターボ系のモデル(型番4300692**)はデカール処理ではなくプラスチックの別パーツでした。ミニチャンプスはバリエーションで993 ターボ、タルガ、GT1、GT2、カブリオレなど約60種類以上をモデル化しています。ミニチャンプス以外の993のミニカーはオートアートの1/18、Bブラーゴの1/18と1/24、ビテスのレース仕様やブラーゴ、ハイスピード、シュコー、レジン製ではスパーク、ビジョン、イグニッションモデルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアスポイラー可動ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル オメガ B MV6 ドイツ 1994年
オペル オメガの2代目オメガ Bが1994年に登場しました。先代よりもさらに空力的に洗練されたデザインとなっていました。上級車のセネターと統合されオペルの最上級車となったので、ボディは大きくなりました。ボディ形式はセダンとキャラバン(ワゴン)がありました。当初のエンジンは4気筒2L(DOHC版は136HP)、新型のDOHC V型6気筒2.5L/3L、6気筒2.5Lターボ ディーゼルがありました。
1999年の大幅なマイナーチェンジで、フロントグリル、バンパー、リアライト、内装などの意匠が変更され最上級車らしさが増しました。4気筒は2.2Lに変わり、2001年に6気筒も2.6L/3.2Lに、ディーゼルもBMW製に変わりました。イギリスではヴォクスホール カールトン、アメリカではキャディラックの小型版のカテラ(CATERA)としても販売されました。オメガ Bの販売は芳しくなく、2003年に生産中止となり、オペルはこのクラスの市場から撤退しました。(実車画像→ GM キャディラック カテラ 1997)
ミニカーは1995年に発売されたシュコー製の当時物です。オメガ Bの最上級仕様 MV6をモデル化しています。このミニカーが発売された頃にブランドがガマからシュコーに変わりました。プロポーションが良くフロントグリルの雰囲気などもうまく再現出来ていて、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ただガマ ブランドの頃には付いていたドア開閉ギミックはなくなりました。シュコーはキャラバン、レース仕様のV8 スターもモデル化していました。モデル化ライセンスの関係だと思いますが、シュコー以外のオメガ Bのミニカーはヘルパの1/87ぐらいしかありません。なおコルサ Bの解説でも記載しましたが、オメガ Bはドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.29でモデル化されています。(たぶんイクソ製です) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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