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日産 シーマ FY31型 日本 1988年
日産 シーマはバブル絶頂期の1988年に登場した高級車で、パーソナルユースを目的とした3ナンバー専用車でした。セドリック 7代目 Y31型 をベースにしていましたが、タクシーや社有車のイメージがある従来のセドリック クラスの車とは別格の車で、輸入高級車に対抗できる日本車というジャンルを確立させました。当時は圧倒的な人気で市場を独占し「シーマ現象」といわれました。日本の高級車としてはセンスの良いデザインもさることながら、ターボ付きのハイパワーエンジン(V型6気筒3L 255HP)による圧倒的な加速力も人気の要因でした。
1989年のマイナーチェンジで、内外装を変更し後期型となりました。(フロントグリルの横桟が増えただけで、見た目はほとんど同じ) CRTディスプレイ(TVも映る)/カセットデッキ/CDオートチェンジャーを持つマルチAVシステムはオーディオ関係の操作だけではなく、車速/ステアリン舵角/地磁気センサーなどで自車位置を計算して地図を表示する完全自律航法式ナビゲーションシステムの機能もありました。(現在のGPS方式のナビとは別物です) サンルーフ、デジタルメーターなどもオプション設定されました。1991年にシーマ 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1989年に発売されたダイヤペット製の当時物です。縮尺1/30で当時のダイヤペットではシャープな造形を特徴とする12番工場製なので、フロントグリル/バンパーやテールライトなどの細部がリアルに再現され良い出来ばえでした。ただし室内の造形はサイズに見合わない簡素でしょぼい物でこれは今一つでした。なおボンネット上にエンブレムが刻印されていますが、これはエンブレムの形状を明確に表現したいが別パーツ化すると破損する恐れがあることからこのような処置をしたのではないかと思われます。ダイヤペットは1/40で無塗装メッキ仕様のシーマのミニカー(インゴットシリーズと呼ばれる)も発売していました。シーマ 初代の当時物ミニカーはトミカもありました。当時物以外では京商(日産特注品もある)、国産名車コレクション、トミカ リミッテド、イグニッションモデル(レジン製)などがあります。 以下はフロント(エンブレム拡大)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ マーク II (X80) ハードトップ グランデ G 日本 1988年
1988年にトヨタ マーク II 6代目(X80)が兄弟車チェイサー 4代目/クレスタ 3代目とともに登場しました。デザインの基本は先代(X70)を踏襲していましたが、全体的に丸みを帯びたスタイルになりました。4ドアセダンと4ドアハードトップがあり、ハードトップは同時期に大ヒットしたカリーナ EDのような車高が低い見た目重視のデザインでした。プラットフォームも先代を継承していましたが、後輪サスペンションはダブルウィッシュボーン式に改良されました。ガソリンエンジンはすべてDOHCで4気筒1.8L、6気筒2L(ツインターボ/スーパーチャージャー)/2.5L(ツインターボ)/3Lと4気2.4Lディーゼルなどがありました。
1990年のマイナーチェンジでフロントグリルの意匠が少し変更され、2.5L/3Lエンジン搭載車はバンパーの大型化で全長が4.7mを超え3ナンバー規格車となりました。1992年にハードトップは7代目(X90)にモデルチェンジしましたが、セダンは1995年まで生産されました。発売当時はバブル景気の真っ最中でハイソカーブームでしたので、6代目(X80)はマーク IIとして最大の大ヒットとなりました。1988年後半にはマーク II/クレスタ/チェーサーの3兄弟で月間4万台も売れていましたので、当時この車のハードトップ(特に白色)は良く見かけました。ただし1991年頃にはバブル景気が崩壊しハイソカーブームも終わりました。
ミニカーは1990年に発売されたダイヤペット製の当時物です。売れ筋だったハードトップの上級グレード グランデ Gをモデル化しています。ダイヤペットの協力会社の144番工場が製作を担当していて、この工場は結構リアルな造形でしたので、このマーク II (X80)もプロポーション的にはうまくできています。ただフロントグリル周りやハードトップの造形はやや物足りないレベルの出来ばえです。(実車はもっとすっきりしたシャープな造形なので) 実車に即した白/銀ツートンのカラーリングは当時としてはうまく仕上げてあります。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外のマーク II (X80)のミニカーはトミカリミッテドの1/64、MARK43(レジン製)などがあります。MARK43はクレスタ (X80)もモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンはずいぶん簡単な造形になっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 スタリオン 2600 GSR-VR 日本 1988年
三菱 スタリオンはギャラン ラムダを後継するスペシャリティカーとして1982年に登場しました。当時提携していたアメリカのクライスラー車風の角ばったデザインで迫力がありました。シグマのシャーシをベースにした後輪駆動車で、エンジンは4気筒2L/2Lターボ(175HP)を搭載し、4段AT/5段MTで最高速180km/h以上と高性能でした。
1983年に国産車初のインタークーラー付ターボエンジン搭載車を追加し、1984年にはさらに可変バルブ機構を追加して200HPにパワーアップした2000GSR-Vを追加しました。1987年にはブリスターフェンダーで車幅を拡大したGSR-VRが追加され、1988年にはモデル構成をワイドボディでインタークーラー付2.6L(175HP)エンジンを搭載するGSR-VRに一本化するなど、ハイパワーのスポーツカーとして進化していきました。欧米に輸出され、アメリカではクライスラー コンクエスト(CONQUEST)という名前でも販売されました。1990年に後継車のGTOにモデルチェンジしました。
ミニカーは2006年に発売されたアオシマ DISM製で、ブリスターフェンダーを採用したGSR-VRをモデル化しています。DISM流のやや平べったい感じのデフォルメですが、実車のイメージがうまく再現されフロントグリルや室内などの細部も良く出来ています。さらにこのミニカーには車高を可変させるギミックが付いています。底板にあるレバーをスライドさせることで、前後輪の車軸の位置を変えることができます。当時物ミニカーとしてはダイヤペットの1/40と1/28、トミカがありました。ダイヤペット製はどちらも当初は販促用ノベルティとして作られた物で、1/40には海外用の英語表記箱の特注品もありました。最近のものではトミカ リミッテド、CM'Sのラリーカー仕様、京商の1/43ではラリー仕様も含めて数種類、DISMの型を使った国産名車コレクション、WIT'S(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スズキ アルト スライドスリム 日本 1988年
スズキ アルト 2代目が1984年に登場しました。初代同様に低価格でしたが、外観は初代に比べるとスタイリッシュになりました。3気筒550㏄エンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。1985年に軽初の電子制御燃料噴射式インタークーラーターボエンジン搭載のアルト ターボが追加されました。同年に軽商用車初の5ドアが追加されました。1986年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更され、DOHC 3気筒エンジンが追加されました。1987年に車高の高いウォークスルーバンが追加され、DOHC 3気筒ターボ(64HP)エンジンを搭載する高性能版のアルトワークス (初代)が登場しました。(実車画像→ スズキ アルト 1984)
1988年にスズキ アルト 3代目が登場しました。3ドア/5ドアハッチバックのボディは先代よりも丸みのついたデザインとなり、回転ドライバーズシートと左右スライドドアを採用したスライドスリムが設定されました。高性能版のワークスは丸形2灯ヘッドライトとエアロパーツで差別化されたデザインとなりました。1989年の税制変更で物品税が廃止されたことで商用バン(4ナンバー)の税制上のメリットがなくなり、商用バンだったアルトに乗用車仕様(5ナンバー)が設定され、乗用車仕様だったフロンテはアルトに統合されて生産中止となりました。
1990年のマイナーチェンジで軽自動車規格変更に対応して、前後バンパーが大型化して全長が長くなりエンジンが660㏄に変更されました。ワークスは商用バンから乗用車に変更され、スライドスリムは右ドアのみスライドドアに変更されました。1991年に荷室のハイルーフ化で荷室容量を拡大したハッスルが追加されました。1992年4WDのラリー仕様車 ワークス Rが追加されました。またこの世代からマツダのキャロル 2代目にプラットフォームを供給するようになりました。1994年にアルト 4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ スズキ アルト 1994)
ミニカーは1990年に発売されたダイヤペット製の当時物です。両側スライドドアのスライドスリムをモデル化しています。この当時のダイヤペットの軽自動車のミニカーは1/35でモデル化されていました。これは軽自動車の場合ダイヤペット標準の1/40でモデル化すると、サイズが小さくなって商品として見劣りするからだと思われます。また通常の3/5ドアではなくスライドスリムをモデル化したのは、目新しいスライドドア開閉のギミックを付けることが目的だったと思われます。この当時のミニカーとしてはリアルな造形で、実車がうまく再現され良く出来ています。ボンネット/スライドドア/テールゲート開閉ギミック付きで、スライドドア開閉ギミックの動きはスムーズです。(このミニカーは出来が良いので、実車の販促品として使われていたかもしれません) なおフロントのナンバープレートは当サイトのナンバープレート作成ページで自作しした物です。(フロントのナンバープレートに封印はなく、さらに軽自動車には封印がありませんので、このナンバープレートは2重に間違っていますが無視してください) アルト 3代目のミニカーはこれしかないようです。なお高性能で人気があったアルト ワークスは初代をハイストーリー(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 500SL (R129) ドイツ 1989年
メルセデス ベンツ SLクラス 4代目(R129)が1989年に登場しました。先代のSLクラス R107より一回り大きくなり、同時期のメルセデス ベンツに共通するスラントノーズのデザインとなりました。電動収納式ソフトトップを装備し、車両転倒時に乗員を保護する為にロールーバーが飛び出す安全装置が付いていました。当初のエンジンはDOHC 6気筒3L(231HP)とDOHC V型8気筒5L(320HP)で、1993年にDOHC V型12気筒6L(395HP)が追加されました。
1994年のマイナーチェンジでヘッドライトやバンパーの意匠が変更され、DOHC 6気筒3.2L(235HP)エンジンが追加されました。この際に車名のSLが数字の後ろから先頭に付く形式に変更されました。(500SL → SL500) 1998年に3.2LはSOHC V型6気筒に、V型8気筒5Lも新型のSOHC V型8気筒5L(306HP)に変更されました。これらは北米の排ガス/燃費規制に対応したものでした。2002年にSLクラス 5代目(R230)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1990年に発売されたシャバック製の当時物です。シャバックは元々はシュコーの販売代理店でしたが、1970年代に倒産したシュコーの航空機の型を引き継ぎ1980年代は1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。現在は復活したシュコーの一部門で航空機モデルを担当しています。この500SLは実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時としては良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付きで、転倒時のロールバー立上げ動作も可動します。室内やエンジン部などの細部もまずまずの出来ばえです。これ以外の500SLの当時物ミニカーとしてはディテールカー、ソリド(ディテールカーのOEM)、ガマなどがありました。当時物以外では、ミニチャンプス、オートアート、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)