ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

OPEL SENATOR B 1987 GERMANY

OPEL SENATOR B
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL SENATOR B


GAMA 1133 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.85m 全幅約1.77m エンジン 変速機: 6気筒 3L 177HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでセネター/モンザのミニカー検索

オペル セネター B ドイツ 1987年

 

 オペル セネターの2代目セネター Bが1987年に登場しました。前年に登場したオメガ Aをベースにしてホイールベースを延長し居住性を向上させていました。ボディ形式は4ドアセダンのみで、キャラバン(ワゴン)が設定されていないのも最上級車ゆえでした。空力に優れたデザインの後輪駆動車ながら、ライバルの前輪駆動車アウディ 100よりも室内が広かったそうです。当初は6気筒2.5L/3Lエンジンを搭載していました。上級仕様のCDは豪華な内装で電子制御サスペンションやクルーズコントロールなどの先進機器を装備していました。

 

 1989年に3LエンジンがDOHC化(204HP)され、1990年に2.5Lは2.6Lに変わりました。イギリスではヴォクスホール セネターとしても販売されました。中身が実質的にはオメガ Aであったことから6気筒版のオメガ Aとユーザーがかぶり、販売はあまり振るわなかったようです。1994年にオメガ Bが登場した際に、オメガに統合されて最上級車セネターの名前は消えました。セネター Bの総生産台数は約7万台でした。 (この当時のオペルはやたらと車名が変わっていたのですが、車を売るのにはマイナス要因だったと思います)

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたガマ製の当時物です。フロントグリル造形や滑らかなボディ造形など実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ていました。同じガマ製のオメガ Aのミニカーと並べてみると、オメガ Aをベースにしていることがわかります。ドア/トランクが開閉するギミック付きです。実車の人気を反映しているのか、セネター Bの当時物ミニカーはこれしか無いようです。当時物以外のミニカーでもNEO(レジン製少量生産)とミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.58(イクソ ALTAYA製)でモデル化しているぐらいです。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL SENATOR B 1
OPEL SENATOR B 2

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RENAULT 21 2L TURBO 1987 FRANCE

RENAULT 21 2L TURBO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 21 2L TURBO


UNIVERSAL HOBBIES E2291 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 4気筒 2L ターボ 175HP 5段変速
性能: 最高速227km/h  データーベースでルノー 21のミニカー検索

ルノー 21 2L ターボ フランス 1987年

 

 1986年にルノー 18の後継車としてルノー 21が登場しました。シンプルで無国籍な感じのするボディデザインはイタルデザインのG.ジウジアーロによるもので、ボディの大型化で居住性が向上しました。先代と同様に世界戦略車として多くの国で生産され、アメリカではAMC(後のクライスラー)のメダリオンとして販売されました。当初は4ドアセダンのみで後にワゴンのネバダが追加されました。(実車画像→ AMC メダリオン 1990)

 

 この車はエンジンによって縦置きと横置きを変えていました。理由はルノーには2Lエンジン以上のトルクに対応できる前輪駆動横置き用ギヤボックスがなかったからで、2Lクラス以上は縦置きでした。 そのエンジンは4気筒1.7L/2L、2.1Lディーゼルの3タイプでした。1987年には2Lターボ仕様が追加され、1988年にはパートタイム4WD、1989年マイナーチェンジで後期型に変わり5ドアハッチバックが追加されました。その後も高級仕様のバカラ、フルタイム4WDのクワドラなどが追加され、1993年に後継車ラグナにモデルチェンジしました。総生産台数は約200万台でした。

 

 

 ミニカーは2006年頃に発売されたユニバーサルホビー製です。ユニバーサルホビーは最近は農機関係のミニカーがメインですが、フランスのメーカーですので以前はルノーの乗用車も手掛けていました。現在の農機のミニカーはかなり良い出来で、乗用車のミニカーもレベルの高いものでした。このルノー 21もプロポーションが良く室内など細部の仕上げもリアルで良い出来ばえでした。1980年代後半はまともなミニカーが少なかった時代でしたので、ルノー 21の当時物ミニカーはありませんでした。これ以外のルノー 21のミニカーはノレブがネバダを、スパークがレース仕様を作っています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 21 2L TURBO 1
RENAULT 21 2L TURBO 2

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PEUGEOT 309 STYLE 1987 FRANCE

PEUGEOT 309 STYLE
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PEUGEOT 309 STYLE


VANGUARDS VA11607A 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.05m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 54HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでプジョー 309のミニカー検索

プジョー 309 スタイル フランス 1987年

 

 プジョー傘下のタルボにてオリゾンの後継車がプジョー 205をベースに開発されました。しかしタルボ ブランドが廃止されることになり、開発された車はプジョー 309として1985年に登場しました。プジョーの命名規則では車格として305の後継で306となる車でしたが、生粋のプジョー車ではない生い立ちから309と命名されたのでした。後付けしたようなリアハッチ部分などがプジョーらしくないのもピニンファリーナのデザインではないことが原因でした。205をベースとした前輪駆動車で、当初は5ドアハッチバックのみで、エンジンは205と同じ4気筒1L/1.1L/1.4L/1.9L(108HP)、4気筒1.9Lディーゼルでした。

 

 1987年に3ドアハッチバックが追加され、燃料噴射式1.9L(130HP)エンジンを搭載する高性能版のGTIも登場しました。1989年のマイナーチェンジで、内装やフロントグリル/リアエンドの意匠が変更されました。この際に、DOHC 16バルブ4気筒1.9L(160HP)エンジン搭載のGTI 16、4気筒1.8Lターボディーゼルエンジンも追加されました。1993年に後継車の306が登場し生産中止となりました。総生産台数は約165万台でした。

 

 

 ミニカーは2014年に発売されたバンガーズ製です。スタイルという名前の一番ベーシックな仕様をモデル化しています。バンガーズは老舗コーギーのブランドで老舗だけあって優秀なダイキャスト型職人がいるようで、どのモデルも良い出来ばえです。この309もプロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されています。エッチングパーツを使ったワイパーや灯火類などの細部の仕上げもリアルです。バンガーズはGTIなど10種類ほどをモデル化しています。309のミニカーは当時物がなく、これ以外ではノレブがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 309 STYLE 1
PEUGEOT 309 STYLE 2

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LANCIA DELTA HF 4WD STRADALE 1987 ITALY

LANCIA DELTA HF 4WD STRADALE
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LANCIA DELTA HF 4WD STRADALE


VITESSE 362 1/43 93㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.89m 全幅約1.62m エンジン 変速機: DOHC ターボ 4気筒 2L 165HP 5段変速
性能: 最高速200m/h以上  フルタイム4WD データーベースでランチア デルタのミニカー検索

ランチア デルタ HF 4WD ストラダーレ イタリア 1987年

 

 フォルクスワーゲン ゴルフに代表されるハッチバック小型車の流行に合わせて、ランチアも1979年にデルタを登場させました。ボディは5ドアハッチバックのみで、イタルデザイン(G.ジウジアーロ)のデザインはこの手のハッチバックとしてセンスが良いもので、上品な内装とあいまって高級な小型車に仕上がっていました。フィアット リトモのシャーシを流用する前輪駆動車でしたが、サスペンションはデルタ専用設計でした。当初のエンジンは4気筒1.3L/1.5L(85HP)を搭載していました。1980年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1982年にはデルタにトランクを付けたセダンタイプのプリズマ(PRISMA)が登場しました。搭載するエンジンは同じでしたが、より高級でおとなしい設定になっていました。(実車画像→ ランチア プリズマ) 1983年のマイナーチェンジでグリルが小変更され、高性能なDOHC 4気筒1.6Lエンジン搭載のGTとDOHC 4気筒1.6Lターボエンジン(130HP)搭載のHF ターボが追加されました。1986年のマイナーチェンジで内外装が変更され、4気筒1.9Lターボディーゼルエンジンが追加されました。1986年にグループAのラリーカーのベース車としてDOHC 4気筒2Lターボエンジン(175HP)を搭載し、トルセン式センターデフでフルタイム4WD化したHF 4WDが登場しました。この後デルタは当時最強のラリーカーに発展していきましたが、そのスポーティなイメージでデルタは人気がありランチア史上最大のヒット車となりました。1993年まで生産されデルタ 2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約52万台でした。(実車画像→ ランチア デルタ 2代目)

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたビテス製の当時物です。1986年に登場したデルタ HF 4WD ストラダーレ(ストリート仕様)をモデル化しています。ビテスとしては初期の物でしたが、プロポーションが良く当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ミニカーの箱にはユーザーが後付するワイパー、ドアミラー、デカールが付属していましたが、これには取り付けていません。ビテスのデルタにはラリー仕様も含めて約60種類ほどのバリエーションがありました。それ以外のデルタのミニカーは、オートアートの1/18、Bブラーゴ、CM'Sのラリー仕様、hpi racingのラリー仕様、イクソのラリー仕様、京商の1/18、トミカ リミッテドなどがありますが、そのほとんどが丸形4灯ヘッドライトを持つ高性能版をモデル化しています。高性能版ではない普通のデルタは角形ヘッドライトで、この角形ヘッドライトのデルタはマテル メーベトイの当時物とイタリアのミニカー付雑誌「LANCIA COLLECTION」(ノレブ製)のNo.40でモデル化されていました。またデルタのセダン版のプリズマも同じミニカー付雑誌「LANCIA COLLECTION」のNo.14でモデル化されていました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA DELTA HF INTEGRALE 5
LANCIA DELTA HF INTEGRALE 6

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FERRARI F40 1987 ITALY

FERRARI F40
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FERRARI F40


HERPA 1000 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.98m エンジン 変速機: DOHC ツインターボ V型8気筒 3L 478HP 5段変速
性能: 最高速324km/h  データーベースでフェラーリ F40のミニカー検索

フェラーリ F40 イタリア 1987年

 

 1987年にフェラーリ創業40周年記念車として開発され、そのままでレースに出られる市販車フェラーリ F40が登場しました。308 GTBのグループB仕様 288 GTO エボルツィオーネをベースにして、DOHC ツインターボ V型8気筒3L(478HP)エンジンをリアに縦置きでミッドシップ搭載していました。リアに大きなスポイラーを持つクーペスタイルはピニンファリーナの風洞で空力的な検討がされました。レーシングカーそのものの鋼管スペースフレームに複合素材のボディを載せ、エアコンが装備されるものの内装は最低限で、パワステやブレーキアシストはありませんでした。最高速度は324km/h、0-400m加速 11秒台と当時世界最速の市販車でした。(実車画像→ フェラーリ 288 GTO エボルツィオーネ)

 

 1991年にレースカーのベースとして、シャーシを大幅に強化し780HPにパワーアップした、F40 コンペティツィオーネが限定生産されました。GTカーレース用のF40 GTや、F40 コンペティツィオーネをベースにした耐久レース用のF40 GTE/LM(ルマン用)などのレース用車両が作られました。F40 GTはイタリア国内のスーパーカーGT選手権では対抗できる車がなく圧倒的な強さでした。 ただ耐久レースではF40 LMで参戦したルマンで勝てず、それ以外のレースでもあまり芳しい成績を収めていません。(F40は基本設計がやや時代遅れだったようです) 1992年の生産中止までに約1300台が生産されました。新車価格は4650万円でしたが、バブル景気の日本では2億5000万のプレミアム価格が付いたこともありました。1995年に後継車のF50が登場しました。

 

 

 ミニカーは1990年に発売されたヘルパ製の当時物で、1/43サイズのプラスチック製です。ヘルパのフェラーリ 348 TBと同じシリーズで、全体的に非常によくできています。ドア/前後カウルが開閉し、エンジンやサスペンションなど内部メカが再現されています。特にエンジンルームでは V型8気筒エンジン、BEHR製のインタークーラー、サスペンションのコイルスプリング、インボートディスクブレーキの空冷ダクトなどが実にリアルに再現されています。また室内もシートベルト付きのバケットシートなど1/43サイズとしては良く再現されています。ただプラスチック製で塗装されていないので、ボディの質感がいまひとつなことだけが惜しいです。また当時の定価は5500円と高価でした。これ以外のF40の当時物ミニカーとしては、ブラーゴの1/18と1/25/と1/43、ポリスティルの1/18と1/25、ディテールカーなどがありました。当時物以外では京商の1/18と1/43と1/64、エブロのレース仕様、京商の1/12と1/18と1/43と1/64、トミカ リミッテドの1/64、マテルの1/18と1/43、イクソのレース仕様、ルックスマート(レジン製)などたくさんあります。以下はフロント/フロントカウルを開いた画像とリア/リアカウルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI F40 1
FERRARI F40 2

 以下はドアを開いた室内の画像と俯瞰画像です。ドアは1/43ミニカーで一般的なヒンジが室内に見える方式ではなく実車に即した開閉機構となっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI F40 3
FERRARI F40 4

 以下は1988年に発売されたBブラーゴ製の当時物 フェラーリ F40 (1/18 型番3032)の画像です。F40を最初にモデル化したのは、このBブラーゴの1/18でした。それまでの大スケール ミニカーに比べて室内/エンジン/サスペンションなどがリアルに再現された素晴らしい出来ばえだったので、大スケールのミニカーが見直されるようになりました。当時の価格は4500円と高価でしたが、私は即決で購入しました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI F40 5
FERRARI F40 6

 以下はフロント/フロントカウルを開いたフロント部分の画像とリア/リアカウルを開いたエンジンルームの画像です。前後カウルは固定バンド(黒プラスチック製)のロックを外してから開くようになっていました。上記のヘルパ製と同等レベルでエンジンなどが再現されています。ただこちらは1/18ですから、その点では物足りないのですが、当時の1/18サイズのミニカーとしてはこれでもかなりリアルな再現でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI F40 7
FERRARI F40 7

 以下は俯瞰/前輪操舵ギミックの画像です。前輪の操舵はステアリングホイールと連動しています。また前後輪はサスペンションのアームなどもリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI F40 7

 以下は1991年に発売されたジョエフ(JOUEF)製の当時物 フェラーリ 288 GTO エボルツィオーネ (1/43 型番7201)の画像です。288 GTO エボルツィオーネはF40のベースとなったモデルでした。1/43ながらエンジンやサスペンションなどをリアルに再現したジョエフの精密ミニカーで、非常によく出来ています。フロントカウル/ドア/リアカウルが開閉するギミック付きです。ドアは上記のヘルパと同じ実車に即した開閉機構で、室内は軽減孔の付いたペダル、シートベルト付のバケットシートなど良く再現されています。当時の価格は9800円とかなり高価でしたが、値段に見合った出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 288 GTO 1
FERRARI 288 GTO 2

 以下はフロント/フロントカウルを開いたフロント部分の画像とリア/リアカウルを開いたエンジンルームの画像です。フロントのラジエータ、実際に可動するコイルスプリングのリアサスペンション、立体的に配置された排気管など1/43サイズと思えないほどリアルに再現されています。(実車エンジン画像→ フェラーリ 288 GTO エボルツィオーネ エンジン) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 288 GTO 3
FERRARI 288 GTO 4

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