ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

TOYOTA STARLET TURBO-S (P71) 1986 JAPAN

TOYOTA STARLET TURBO-S (P71)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA STARLET TURBO-S (P71)


AOSHIMA DISM 75210 1/43 全長89mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.7m 全幅約1.59m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L ターボ 105HP 5段変速
性能: 最高速160km/h?  データーベースでトヨタ スターレットのミニカー検索

トヨタ スターレット ターボ-S P71型 日本 1986年

 

 1984年にトヨタ スターレット 3代目(P70型)が登場しました。コルサ/ターセルで前輪駆動車の実績を積んだことで、スターレットに横置エンジンの前輪駆動方式が採用されました。3ドア/5ドアハッチバックのボディは同時期のカローラ IIをスポーティにしたようなデザインでした。前輪駆動方式を採用したことで室内は広くなっていました。当初のエンジンは先代と同じ4気筒1.3L(93HP)で、希薄燃焼方式(リーンバーン)の低燃費仕様がありました。

 

 1986年にインタークーラー付ターボエンジンを搭載したGP ターボが追加されました。このターボは過給圧を2段階に変えられ、ローモードで91HP、標準モードで105HPとハイパワーで、「かッとび スターレット」と呼ばれました。1987年のマイナーチェンジで後期型となり、フロントグリル/バンパーの意匠が変更され、4気筒1.5L(55HP)ディーゼルエンジンが追加され、ターボ仕様には電子制御サスペンションTEMSが設定されました。1988年には電動キャンバストップ仕様が追加され、ターボは110HPにパワーアップしました。先代のKP型スターレットと同様に、サーキット、ジムカーナ、ダートトライアルなどの幅広いモータースポーツの入門車としても人気がありました。1989年に4代目(P80型)にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ スターレット 1994)

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたアオシマ DISM製です。プロポーションが良く、室内などの細部も結構リアルに再現されていてかなり良い出来ばえでした。このDISMシリーズにはそれぞれちょっと変わったギミックが付いていたのですが、このスターレットには小型の水銀電池2個で前後ライトを点灯させるギミックが付いていました。ライトを点灯させるギミックは配線や導光板など結構複雑な構造となるのですが、これはその構造を底板部分にうまくまとめていました。点灯させるスイッチは底板部にあります。アオシマ DISMは後期型もモデル化していました。これ以外のスターレット 3代目のミニカーは、DISMの型を流用した国産名車コレクションの前期型ターボ、BM CREATIONSのターボ S 1/64があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と前後ライトの点灯ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA STARLET TURBO-S (P71) 1
TOYOTA STARLET TURBO-S (P71) 2

 以下は2013年に発売されたアシェット 国産名車コレクションのスターレット 3代目 前期型ターボ (1/43 No.187)の画像です。上記のアオシマ DISM製を流用して、内装の仕上げレベルを簡素化した廉価版でした。フロント周りの仕上げも簡素化され、ライト点灯ギミックも省かれています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA STARLET TURBO-S (P71) 3
TOYOTA STARLET TURBO-S (P71) 4

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GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP 1987 USA

GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP


DELPRADO AMERICAN CAR COLLECTION No.87 1/43 全長120mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.12m 全幅約1.77m エンジン 変速機: V型8気筒 5L 150HP 3段自動変速
性能: 最高速166km/h  データーベースでシボレー エルカミーノのミニカー検索

GM シボレー エルカミーノ SS ピックアップ アメリカ 1987年

 

  GM シボレーには様々なピックアップ/トラックがありますが、エルカミーノは乗用車ベースのピックアップでした。エルカミーノ 初代から3代目までの概要はエルカミーノ 3代目で記載しました。1973年にシボレー シェベルをベースにしたエルカミーノ 4代目が登場しました。フロント周りはシェベルと同じ丸形2灯式ヘッドライトのデザインで、それ以外は先代同様の荷台を備えたかっこいいピックアップでした。6気筒4.1L/V型8気筒5L/5.7L/6.6L/7L(245HP)エンジンを搭載していました。1974年にフロントグリルが変更され、1976年には縦2列の角形4灯式ヘッドライトが採用されました。(実車画像→ シボレー エルカミーノ 1973シボレー エルカミーノ 1976)

 

 1978年に独自のシャーシを採用したエルカミーノ 5代目が登場しました。フロント周りは角形2灯式ヘッドライトを備えたシボレー マリブと同じようなデザインでした。V型6気筒3.3L/3.8L/4.3L、V型8気筒4.4L/5L/5.7L(170HP)エンジンを搭載していました。1982年に最終型にマイナーチェンジし角形4灯式ヘッドライトに変わり、燃費の良いV型8気筒5.7Lディーゼルエンジンが追加されました。1980年代後半になると年間の販売台数が最盛期の半数以下の約2万台まで減少し、1987年に生産が終了しました。(実車画像→ シボレー エルカミーノ 1978)

 

 

 ミニカーは2024年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。エルカミーノ 5代目 最終型の高性能版SS(スーパー スポーツ)のカスタム仕様をモデル化しています。メーカーは明記されていませんが、イクソが型番CLC560Nでエルカミーノ 5代目をモデル化していますので、これはそれを流用した物だと思われます。(ただし発売時期はイクソのカタログモデルが後ですが) このエルカミーノ 5代目のカスタム仕様はテネシー州のチュー チュー カスタムズ(Choo-Choo Customs)社による改造車で、ボンネットのパワーバルジ追加やアルミホイールなどの外観変更がされていました。特定のディーラーだけで販売されたそうで、販売台数は少なかったようです。ミニカーはプロポーションが良く実車に即した外観変更が再現されていました。(フロントバンパーとリアにはChoo-Choo Customsのロゴが付いています) 室内インパネのメーターなどの細部もうまく再現されていてとても良く出来ていました。 これ以外のエルカミーノ 5代目のミニカーはグリーンライトの1/64があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP 1
GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP 2

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GM BUICK GRAND NATIONAL 1987 USA

GM BUICK GRAND NATIONAL
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GM BUICK GRAND NATIONAL


DELPRADO AMERICAN CAR COLLECTION No.62 1/43 全長123㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.09m 全幅約1.92m エンジン 変速機: V型6気筒 3.8L ターボ 280HP 4段自動変速
性能: 最高速229km/h  データーベースでGM ビュイックのミニカー検索

GM ビュイック グランド ナショナル アメリカ 1987年

 

 ビュイックはキャディラックに次ぐ高級車ブランドで1960年代のリビエラでGM ブランドとしては初めて高級パーソナルカー市場に進出しました。GMの他のブランドのポンティアックやオールズモービルには中級パーソナルカー市場に対応したモデル(ポンティアック グランプリなど)がありました。それに対応するモデルとしてビュイックの中級車センチュリーの上級グレードとして1973年にセンチュリー リーガル 初代が登場しました。 リーガル 初代はV型6気筒3.8L/V型8気筒5.7L/7.5Lエンジンを搭載する中型車で、4ドアセダンと2ドアクーペがありました。1975年からはセンチュリーの名前が外れて、単にリーガルとなりました。リーガル 初代はTVドラマ「刑事コジャック」でコジャック警部補の覆面パトカーに採用されました。

 

 1978年にリーガル 2代目が登場しました。1970年代のアメリカ車全体のダウンサイジングの流れでサイズが小さくなりました。当時のアメリカ車としては珍しくV型6気筒3.8Lエンジンにターボが設定されていたので、ターボ仕様車(170HP)は動力性能が優れていました。1981年のマイナーチェンジでフロント周りのデザインが空力的に向上したことで、リーガルはNASCARに参戦し、1981年と1982年のマニュファクチャラー タイトルを獲得しました。それを記念してグランドナショナルという高性能版が設定され1982年に限定販売されました。このグランドナショナルは1984年以降にも高性能版として設定され、1987年まで販売されました。最終型の1987年版には280HPのエンジンを搭載し、足回りなども強化されたGNX(グランドナショナル エクスペリメンタル)が約500台製造されました。1988年にリーガル 3代目にモデルチェンジしました。3代目は高級パーソナルカーに回帰し、高性能版の設定はありませんでした。(実車画像→ ビュイック リーガル 1988)

 

 

 ミニカーは2024年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。高性能版ビュイック グランド ナショナルの最終仕様の1987年式GNXをモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソです。2025年にイクソは型番CLC576Nでグランド ナショナルをモデル化しましたが、それはカラーリングが違いますが、これとほぼ同じ物のようです。プロポーションが良く、実車に即した黒のカラーリングで、ブラックアウトしたフロントグリル、パワーバルジ付ボンネット、リアとサイドのGRAND NATIONALのロゴ、実車に即したホイールなどがリアルに再現されていました。室内もシートが彩色されているなど結構リアルに仕上げてあって、安価な雑誌付きミニカーながら、値段以上の良い出来ばえになっていました。(この出来ばえは現在の1/43サイズのダイキャスト製ミニカーとしてかなりコスパが高いです) これ以外のビュイック 2代目のミニカーはダンバリーミントの1/24、ジョニーライトニングの1/64、レーシングチャンピオンの1/64などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM BUICK GRAND NATIONAL 1
GM BUICK GRAND NATIONAL 2

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OPEL SENATOR B 1987 GERMANY

OPEL SENATOR B
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL SENATOR B


GAMA 1133 1/43 全長113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.85m 全幅約1.77m エンジン 変速機: 6気筒 3L 177HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでセネター/モンザのミニカー検索

オペル セネター B ドイツ 1987年

 

 オペル セネターの2代目セネター Bが1987年に登場しました。前年に登場したオメガ Aをベースにしてホイールベースを延長し居住性を向上させていました。ボディ形式は4ドアセダンのみで、キャラバン(ワゴン)が設定されていないのも最上級車ゆえでした。空力に優れたデザインの後輪駆動車ながら、ライバルの前輪駆動車アウディ 100よりも室内が広かったそうです。当初は6気筒2.5L/3Lエンジンを搭載していました。上級仕様のCDは豪華な内装で電子制御サスペンションやクルーズコントロールなどの先進機器を装備していました。

 

 1989年に3LエンジンがDOHC化(204HP)され、1990年に2.5Lは2.6Lに変わりました。イギリスではヴォクスホール セネターとしても販売されました。中身が実質的にはオメガ Aであったことから6気筒版のオメガ Aとユーザーがかぶり、販売はあまり振るわなかったようです。1994年にオメガ Bが登場した際に、セネターはオメガに統合されて最上級車セネターの名前は消えました。セネター Bの総生産台数は約7万台でした。 (この当時のオペルはやたらと車名が変わっていたのですが、車を売るのにはマイナス要因だったと思います)

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたガマ製の当時物です。フロントグリル造形や滑らかなボディ造形など実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ていました。同じガマ製のオメガ Aのミニカーと並べてみると、セネター Bがオメガ Aをベースにしていたことがわかります。ドア/トランクが開閉するギミック付きです。実車の人気を反映しているのか、セネター Bの当時物ミニカーはこれしか無いようです。当時物以外のミニカーでもNEO(レジン製少量生産)とミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.58(イクソ ALTAYA製)でモデル化しているぐらいです。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL SENATOR B 1
OPEL SENATOR B 2

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RENAULT 21 2L TURBO 1987 FRANCE

RENAULT 21 2L TURBO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 21 2L TURBO


UNIVERSAL HOBBIES E2291 1/43 全長105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 4気筒 2L ターボ 175HP 5段変速
性能: 最高速227km/h  データーベースでルノー 21のミニカー検索

ルノー 21 2L ターボ フランス 1987年

 

 1986年にルノー 18の後継車としてルノー 21が登場しました。シンプルで無国籍な感じのするボディデザインはイタルデザインのG.ジウジアーロによるもので、ボディの大型化で居住性が向上しました。先代と同様に世界戦略車として多くの国で生産され、アメリカではAMC(後のクライスラー)のメダリオンとして販売されました。当初は4ドアセダンのみで後にワゴンのネバダが追加されました。(実車画像→ AMC メダリオン 1988)

 

 この車はエンジンによって縦置きと横置きを変えていました。理由はルノーには2Lエンジン以上のトルクに対応できる前輪駆動横置き用ギヤボックスがなかったからで、2Lクラス以上は縦置きでした。 そのエンジンは4気筒1.7L/2L、2.1Lディーゼルの3タイプでした。1987年には2Lターボ仕様が追加され、1988年にはパートタイム4WD、1989年マイナーチェンジで後期型に変わり5ドアハッチバックが追加されました。その後も高級仕様のバカラ、フルタイム4WDのクワドラなどが追加され、1993年に後継車ラグナにモデルチェンジしました。総生産台数は約200万台でした。

 

 

 ミニカーは2006年頃に発売されたユニバーサルホビー製です。ユニバーサルホビーは最近は農機関係のミニカーがメインですが、フランスのメーカーですので以前はルノーの乗用車も手掛けていました。現在の農機のミニカーはかなり良い出来で、乗用車のミニカーもレベルの高いものでした。このルノー 21もプロポーションが良く室内など細部の仕上げもリアルで良い出来ばえでした。1980年代後半はまともなミニカーが少なかった時代でしたので、ルノー 21の当時物ミニカーはありませんでした。これ以外のルノー 21のミニカーはノレブがネバダを、スパークがレース仕様を作っています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 21 2L TURBO 1
RENAULT 21 2L TURBO 2

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