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BMW 323i (E30) ドイツ 1982年
BMW 3シリーズの2代目(E30)が1982年に登場しました。初代とほぼ同じスタイルで、フロントグリル横のウインカーがバンパー下に移動し、全モデルが4灯式ヘッドライトとなりました。まず2ドアセダンとタルガトップ式カブリオレが登場し、その後1983年に4ドアセダン、1989年にステーションワゴンが追加されました。当初のエンジンは4気筒1.5L/1.6L/1.8L、6気筒2L/2.3Lでした。
1985年には6気筒2.3Lが2.5Lになり、2.5Lディーゼルエンジン(324d)が追加されました。同年にカブリオレがフルオープンに変わり、BMW初のフルタイム4WD仕様の325iXも登場しました。1987年のマイナーチェンジで、車幅灯内蔵式ヘッドライトが採用され、リアライト形状が変わりました。1989年にDOHC4気筒1.8L(136HP)エンジンを搭載した高性能版318isが追加されました。BMW E30は「六本木のカローラ」と呼ばれたほど、日本でも良く売れた車でした。1990年に3シリーズ 3代目(E36)にモデルチェンジしました。
ミニカーはガマの当時物で、1983年に発売されました。プロポーションが良くシャープな造形で、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。前述したガマ製のBMW 528i同様、これも倒産したシュコーの型職人が関係しているようで、シュコーとよく似た作風でした。ガマはカブリオレとツーリングもモデル化していました。 3シリーズの2代目(E30)も5シリーズ同様に初代と見た目があまり変わらない為か、ガマ以外の当時物ミニカーはないようです。当時物以外では、ミニチャンプスが2ドアセダン、カブリオレ、ツーリングを揃えていて、トミカ リミッテドの2/4ドア、ヘルパの1/87、ヴァンガーズなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン シロッコ II ドイツ 1982年
スポーティクーペのフォルクスワーゲン シロッコ 2代目が1982年に登場しました。G.ジウジアーロによる初代のデザインを継承したフォルクスワーゲンの内製デザインで、全体的に角が取れたようなスタイルで全長が長くなりました。ハッチバック後端に付いたテールスポイラーが特徴でした。初代のシャーシを流用した4気筒1.6L/1.8L(90/110HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、5段/3段自動変速 最高速191km/h(110HP)の性能でした。
1986年にゴルフ I GTIと同じDOHC16バルブ4気筒1.8L(139HP)エンジンを搭載した高性能版GTX-16Vが設定され、この車はオーバーフェンダなどのエアロ装備が付き最高速208km/hの性能でした。1988年により本格的なスポーツクーペであるコラードが登場したことで、シロッコの役目は終わり1992年に生産中止となりました。総生産台数は約29万台でした。なおシロッコの名前は2008年に復活しました。(実車画像→ フォルクス ワーゲン シロッコ 2008)
ミニカーは1982年に発売されたコンラート製の当時物です。コンラートはトラックや建機をモデル化しているドイツのミニカーメーカーです。1980年代にフォルクスワーゲンとアウディのプロモーション用の1/43ミニカーを製作していて、これもその1台でした。外観の特徴であったテールスポイラーがうまく再現されているなどシャープな造形で良く出来ていました。ボンネット/ドア/リアハッチが開閉するギミック付きで、エンジンも結構リアルに再現されています。同じものがガマのブランドでも発売されました。初代に比べて今一つ人気がなかったシロッコ 2代目の当時物ミニカーはこのコンラート製しかないようです。当時物ミニカー以外ではノレブ、NEO(レジン製)のGT 16V、イクソなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ 100 (C3) ドイツ 1982年
アウディの最上級車100は1982年に3代目(C3)に変わりました。先代のデザインを踏襲し、ボディの段差をなくす処理が徹底されたことで空力的に極めて優れたボディ(Cd値0.30)となっていました。4気筒1.6L/2L、5気筒1.9L/2.1L(135HP)、5気筒2Lディーゼルエンジンを搭載した前輪駆動車で、5段/3段自動変速で最高速201km/h(2.1L)の性能でした。2.1Lエンジンで最高速201km/hが出せたのは空力ボディのなせる業で、このような技術的取組みが評価されて1983年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。セダン以外にワゴンのアバントもありました。
1984年にターボ過給した5気筒エンジンなどを搭載した上級車200(北米ではアウディ 5000と称する)が追加されました。1984年ににフルタイム4WD仕様の100 クワトロが追加され、アウディ独自の衝突時安全装置プロコン-テン システム(衝突時にステアリングを前方に引き込むシステム)も追加されました。1988年にV型8気筒エンジンを搭載した200の上級車V8が登場しました。1990年に4代目(C4)にモデルチェンジしました。100 (C3)はその後の他社のボディ デザイン開発に多大な影響を与えた車でした。
ミニカーは1983年に発売されたコンラート製の当時物です。空力的に洗練されたボディが見事に再現されていて、前述したクワトロ同様にこれも当時のミニカーとしては良く出来ていました。これもボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。なおこれと全く同じものがガマのブランドでも型番1193で発売されました。また100 (C3)のワゴンであるアバントをシャバックがモデル化していました。これらのミニカーは一般市販されていますが、実車の販促用プロモーションモデルとしても使われたのでミニカーメーカーが異なっていても非常によく似た作風になっていました。(同じ自動車会社の車で車種毎のプロモーション用ミニカーの作風が違っているのは好ましくないからでしょう)
当時のドイツの主要なメーカーにはコンラート、シャバック、ガマの3社がありました。シャバックは1976年頃に倒産したシュコーの玩具全体を引き継いでいて、ガマもシュコーのミニカーの型を引き取っていました。コンラートも何らかの関係があったはずです。そんなわけでシュコーの型や型職人がこれらの3社に引き継がれたことと、製作を依頼した自動車会社の意向があってこの3社のミニカーの作風が非常に良く似ているのだと思われます。(型の流用もしていたようです) たぶん自動車会社の認証が必要だったことが理由でしょうが、100 (C3)のこれ以外の当時物ミニカーは無いようです。最近の物ではミニチャンプスがセダンとバリアントをモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン 2CV 6 チャールストン フランス 1982年
シトロエン 2CVは1948年から1988年(ポルトガルでは1990年)まで、40年以上の長きにわたり生産されました。その間エンジン等の改良はありましたが、大きなモデルチェンジはなく、約388万台が生産されました。これはフォルクスワーゲン ビートルの約2100万台、フォード T型の約1500万台にはかないませんが、それらと同じくらい偉大な車であることは間違いありません。
1980年代になると、2CVは実用車というよりもファッションアイテム的な存在になりました。1980年代の2CVには以下の4タイプがありました。
シトロエン 2CVの特別仕様車としては、1976年のスポット(SPOT 白/オレンジの内外装 実車画像→ シトロエン 2CV スポット)、1981年の映画'007 ユア アイズ オンリー'に登場したボンドカー仕様の007(黄ボディで007ロゴと銃痕風のステッカー付 実車画像→ シトロエン 2CV 007)、1986年のフランスのサッカー ワールドカップ進出を記念したココリコ(COCORICO 青/白/赤のフランス国旗カラー 実車画像→ シトロエン 2CV ココリコ)、1983年のアメリカズカップ ヨットレースに参戦したフランスのヨット 'フランス3'の資金援助の為に発売されたフランス3(又はビーチコンバー) (FRANCE3 BEACHCOMBER 白ボディに青いライン 実車画像→ >シトロエン 2CV フランス3)などがありました。
データーベースで2CV 特別仕様車のミニカー検索
ミニカーは2017年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションでメーカーはイクソです。特徴的な茶/黒の2トンカラーとクロームのモールディングが綺麗に再現されていて、グリルや灯火類もまずまずの良い出来ばえです。ルーフが開いているので、そこそこ再現された室内も見えます。イクソはカタログモデルでは2CV 60周年記念HERMES仕様(型番CLC206)をモデル化しています。これ以外のチャールストンのミニカーは、ノレブ、ミニチャンプス、ソリド、ビテスなど約30種以上があります。チャールストン以外でもスポット、スペシャル、クラブ、ドーリー、ココリコ、フランス3などがモデル化されていて、2CVの人気が高いことがミニカーにも反映されています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン BX 16 TRS フランス 1982年
シトロエン GSとCXの間を埋める車として、BXが1982年に登場しました。デザインはカロッツェリア ベルトーネのM.ガンディーニによるものです。直線的な面構成のボディは従来のシトロエンのデザインの流れから外れるものでしたが、これがシトロエンの新しいデザインになりました。ハイドロニューマチック式サスペンションや1本スポーク式ステアリングなどのシトロエンらしさも健在でした。5ドアハッチバック/ブレークのボディに、当初は4気筒1.4L/1.6L(94HP)エンジンを搭載し、5段変速で最高速176km/h(1.6L)の性能でした。
プジョー製4気筒1.9Lディーゼルエンジン搭載車、4気筒1.9L(105HP)エンジン搭載のGT系、DOHC4気筒1.9L(122HP)エンジン搭載の高性能版16V、ラリー選手権用に4気筒2.1Lターボエンジン搭載で4WD化した4TCなど非常に多くのバリエーションがありました。合理的な設計で実用的であったBXは大ヒットしました。1993年に後継車のエグザンティアが登場し生産中止となりました。総生産台数は約230万台でこれはシトロエン 2CVに次ぐ台数だったそうです。日本でも当時販売提携を結んでいたマツダのユーノス店で販売されていました。(ただしほとんど売れなかったようですが)
ミニカーは1997年に発売されたノレブ製です。リアに「BX 16 TRS」のロゴがあるので、1.6Lエンジンを搭載した上級グレードの16 TRSをモデル化しています。ノレブは1980年代に主流としていたJET CARシリーズなどの廉価版ミニカーから脱却して、1990年代にはマニア向けの高品質なミニカーを作り始めました。このBXは実車のスクエアなデザインがうまく再現されていて良く出来ています。また灯火類や室内などの細部もまずまずの良い仕上げです。シトロエン BXの1/43ダイキャスト製ミニカーとしては、ベストの出来ばえだったと思います。ノレブは1/18でもBXをモデル化しています。シトロエン BXの当時物ミニカーはノレブ(JET-CAR)、ポリスティルの1/25がありました。当時物以外ではイクソ系のノスタルジー、イクソのラリー仕様、KESS MODEL(レジン製)、ソリドのスポールなどがあります。(2022年に発売されたソリドのBX スポールは保有していませんが、WEBで画像を見た限りでは、このノレブ製と同等レベルの良い出来ばえのようです) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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