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シトロエン ビザ (ヴィザ) フランス 1978年
1978年にシトロエン LNの後継車として、シトロエンが開発したシトロエン ビザが登場しました。シトロエン LNと同様にプジョー 104をベースにしていましたが、変わった顔つきのフロントやサテライトスイッチのインパネなどにシトロエンらしい味付けがされていました。(プジョー 104そのものだったシトロエン LNはシトロエンのファンには不評だったのでその対応でした) ボディは5ドアハッチバックだけで、当初のエンジンは2CVから引き継いだ空冷水平対向2気筒 652cc(35HP)と水冷4気筒1.1L(50HP)を搭載し、4段変速で最高速140km/h(1.1L)の性能でした。
4気筒1Lと1.3Lの水冷エンジンが追加され、1982年のマイナーチェンジでフロントが一般受けするデザインに変更され空冷エンジンがなくなりました。(実車画像→ シトロエン ビザ 1982) 1984年には1.8Lのディーゼルエンジンが追加されました。1985年にはプジョー 205 GTIの1.6L(115HP)エンジンを搭載した高性能版の1.6 GTiが追加されました。またビザをベースにした商用車として、C15がありました。1986年に後継車のAXが登場し、1988年に生産を終了し総生産台数は約125万台でした。(実車画像→ シトロエン C15)
ミニカーは1980年に発売されたノレブ製の当時物です。当時の流行りで見た目の良くないフリーホイールが使われているのが今一つですが、プロポーションは悪くなく特徴的なフロントグリルはうまく再現されています。ドア開閉ギミック付です。これ以外の当時物としてはソリドのクーガー(COUGAR)、それを流用したディンキーのクーガー、メーベトイがありました。当時物以外ではノレブの新作、イクソとトロフューからはラリー仕様が出ています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランドローバー シリーズ III 109 イギリス 1978年
ランドローバーは、1983年にシリーズ IVに変わりました。外観はシリーズ IIIのステージ 1とほぼ同じで、フロントグリルがライトと面一になりました。またサスペンションがリーフスプリングからコイルスプリングに変更され、フロントウインドーが一枚物になるなど近代化されました。最初に110(ホイールベース 110インチ)が登場し、1994年に90と130(実際には127インチ)が登場しました。エンジンはV型8気筒3.5L(116HP)、4気筒2.5L(83HP)、4気筒2.3L(75HP)ディーゼルなどがありました。
1989年にレンジローバーの走行性能と乗用車的居住性を必要とするも、それほどの豪華さを求めない層向けに、レンジローバーの廉価版としてディスカバリーが登場しました。シャーシやエンジンなどはレンジローバーと同じですが、内装やエアコン、サスペンションの簡略化などでコストダウンを図っていました。ディスカバリーは当時ローバーと提携していたホンダからもクロスロードの名前で国内販売されました。(価格は400万円ぐらいでしたから、好きな人ならなんとか買えました) (実車画像→ ランドローバー ディスカバリー、ホンダ クロスロード 1994)
ランドローバーはラインナップを明確にするため、1990年にシリーズ IV 90/110/130の名前をディフェンダーに改名しました。名前の変更だけで、内容に変更はありませんでした。(なおシリーズ*は世代を区別する為に付けているだけで正式な名前ではありません) 1998年に電子制御式の5気筒2.5L(122HP)ターボディーゼルが追加され、ヨーロ IIIの排ガス規制に対応しました。排ガス規制と安全基準に適合させる為、2007年に大幅な変更が行われました。外観はほとんど変更がありませんが、フォード製の新型4気筒2.5L(122HP)エンジンが採用され、シート配列などの内装が変更されました。ディフェンダー 初代は2015年に生産中止となり、2019年に2代目のディフェンダー 90/110にモデルチェンジしました。(実車画像→ ランドローバー ディフェンダー 110 2019)
ミニカーは1978年に発売されたソリド製の当時物です。上述したデルプラド製と同じシリーズ IIIのロングホイールベース版 109をモデル化しています。(こちらは4ドア ハードトップ仕様ですが) 1970年代の後半はミニカー冬の時代にあたるので、まともなミニカーが少ないのですが、このランドローバーはシンプルな作りながらまだソリドらしい良質さが残っていました。 プロポーションが良く、ボディカラーもいかにもそれらしい色となっています。リアドアが開閉するギミック付きです。これ以外のシリーズ IIIのミニカーとしては、ソリドの別ブランドのべレム、コーギーの1/36、ポリスティルの1/43と1/25、メーベトイの1/25などがありました。当時物以外では、ホンウェル(カララマ)の1/72、ユニバーサルホビー、オックスフォードなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアドア開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード カプリ MK III 3.0S イギリス 1978年
フォード カプリは1974年に3ドアハッチバックのカプリ IIに発展しました。ベースはMK Iながらエンジンはイギリスとドイツで共通化され、エスコートと同じ4気筒1.3L(54HP)/1.6L(88HP)やアメリカ フォードのピント用の4気筒2L(98HP)、高性能版のV型6気筒3L(138HP)が搭載されました。4年間で約50万台が生産され、初代同様ヒットしました。(実車画像→ フォード カプリ II 1974)
1978年にマイナーチェンジしてMK IIIとなりました。MK IIとほぼ同じ構造で、デザインは丸型4灯式ヘッドライトの採用で初代の高性能版のイメージに戻りました。エンジン構成もMK IIと同じで、新しいV型6気筒2.8L(188HP)ターボエンジンを搭載した高性能版は最高速220km/hの性能でした。1984年以降はイギリスだけで販売されることになり、1986年まで生産されました。カプリの累計生産台数は約190万台でした。
ミニカーは2010年に発売されたバンガーズ製です。バンガーズはプロポーションが良くて昔風の味わいのあるミニカーを比較的安価で販売しているので好きなブランドですが、最近は新製品が出ていないようです。このカプリ MK IIIも、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、かなり良いできばえでした。昔風の作風ながら、エッチング材のワイパーなど細部も良く仕上げてあります。 1970年代はコストダウンされた安っぽいミニカーが主流となったミニカーの冬の時代でしたので、カプリ MK IIの当時物のミニカーはマッチボックスのKシリーズ、ポリトーイの1/55、シュコーの1/66、ルーソトイなどあまり出来の良くない物しかありませんでした。 MK IIIはコーギーの1/36、ポリトーイの1/25がありました。当時物以外ではMK IIはミニチャンプス、オックスフォードの1/76、MK IIIはミニチャンプス、ノレブ、イクソなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 フェアレディ Z 280Z-T S130型 日本 1978年
約50万台を販売し大成功した日産 フェアレディ Z 初代は1978年に2代目(S130)にモデルチェンジしました。初代のデザインをほぼ継承していましたが、フロントグリルがなくなるなど目新しくなっていました。メカ的にはリアサスペンションがセミトレに変更されて乗り心地が向上し、全輪ディスクブレーキが採用されました。2シーターと4シーターの2by2の2タイプがあり、室内は広くなり内装はより豪華になりました。エンジンは6気筒2L/2.8L(145HP)を搭載し、3段AT/4段MT変速で最高速180km/hオーバーの性能でした。2.8Lエンジン搭載車(Z-T)は280Zと呼ばれました。
1980年にエンジンにECCS(電子制御)が採用され、国産初のTバールーフ仕様が追加されました。このTバールーフ仕様車をガルウイング式ドアに変更しボンネット上に催涙弾発射銃を追加するなどの改造を施した車が、当時のTVドラマ 西部警察の大門団長の専用車「スーパーZ」として使われました。1981年のマイナーチェンジでカラードバンパーが標準装備となり、テールライトが変更され、ボンネット上の助手席側にNACAダクト型のエアインテークが追加されました。1982年に2Lターボ(145HP)エンジンを搭載する200Z-Tが追加されました。1983年に3代目(Z31)にモデルチェンジしました。(実車画像→ 西部警察 スーパーZ 1982)
ミニカーは1979年に発売されたダイアペット製の当時物です。最上級グレードの280Z-Tをモデル化しています。当時のダイアペットには複数の製作協力工場(外注先)があり、各工場ごとに作風に違いがありました。この280Z-Tは底板に表示された型番008-01488の008から8番工場製と分かります。(他にも11番や12番工場などがありました) この8番工場は日産 シルビアやホンダ アコードも担当していたのですが、センスの良い造形でした。この280Z-Tもプロポーションが良く、室内などの細部もきちんと仕上げてありかなり良い出来ばえです。(ホイールがやや安っぽいですが) ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。
ダイヤペットはこれをT-バールーフ仕様に変えた物や、その西部警察スーパーZ仕様、さらに1/30の280Z 2by2なども製作していました。ダイヤペット以外の当時物ミニカーではトミカの280Z-T、トミカ ダンディの280Z-T、マッチボックスなどがあります。当時物以外ではトミカ ダンディのリニューアル版、トミカ リミッテドの後期型、エブロの280ZとそのT-バールーフ仕様、国産名車コレクションの280Z 2by2、MARK43(レジン製)の後期型、イグニションモデル(レジン製)などがあります。またアオシマの西部警察シリーズとトミカ リミッテドからスーパーZが数種類モデル化されています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ セリカ XX MA40型 日本 1978年
トヨタ セリカの上級車として1978年にセリカ XX(ダブルエックス)が登場しました。セリカのノーズを延ばし6気筒2L/2.6L(140HP)M型エンジンを搭載して、豪華なGTカーに仕立ててありました。3段AT/5段MT変速で、最高速は不明ですが多分180km/hを越えていたでしょう。もともとセリカは北米を意識した車でしたが、セリカ XXは北米で大成功した日産 フェアレディ Zの対抗馬として企画された車でした。セリカ XXは北米ではスープラ(SUPRA)という名前で販売されました。(アメリカで「XX」は映画の成人指定を意味するので車名には使えなかったので)
1980年のマイナーチェンジで2.6Lエンジンが2.8Lエンジンに変わりました。レザー張りシートがオプション設定されるなど、セリカ XXは国産豪華GTカーの先駆けとなった車でした。(ローレルなど豪華なセダン系の車は既にありましたが) この車は会社の先輩が購入されていましたが、普通のサラリーマンでもちょっと贅沢な車を持つようになった時代でした。1981年にセリカ XX 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。国産名車コレクションの初期物ですので、メーカーはフランスの老舗ノレブです。プロポーションが良く長いノーズの伸びやかなボディがうまく再現されています。フロントグリル、テールライト、黒いBピラーのXXのロゴなど細部も良く再現されています。ノレブはベージュや黒(実車のイメージカラー)の色違いで、内装の仕上げを良くした物を自社ブランドのルミノ(LUMYNO)でも発売していていました。セリカ XX 初代の当時物ミニカーはダイヤペットの1/30とマッチボックスがありました。ダイヤペットの1/30は残念ながら持っていませんが、当時のミニカーとしてはそこそこの良い出来ばえでした。なおセリカ XX 初代の1/43ミニカーは2022年現在でもこのノレブ製しかありません。1/43以外では2020年に国産名車コレクション 1/24、2023年に日本の名車コレクション 1/64でモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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