ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

OPEL KADETT C 1973 GERMANY

OPEL KADETT C
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT C


DETAIL CARS 452 1/43 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 52HP 4段変速
性能: 最高速144km/h  データーベースでオペル カデットのミニカー検索

オペル カデット C ドイツ 1973年

 

 1973年にオペル カデットはカデット Cにモデルチェンジしました。カデット CはGMの世界戦略車として開発され、イギリスのヴォクスホール シェベット、アメリカのシボレー シェベット、日本のイスズ ジェミニとボディを共有する兄弟車でした。デザイン的には先代のイメージを継承し、より洗練されたデザインとなっていました。ボディタイプは2/4ドアセダン、キャラバン(ワゴン)、クーペがありました。

 

 当初のエンジンは1.2L(52/60HP)で、4段変速で最高速144km/hの性能でした。イスズ ジェミニは1974年に1.6L(94HP)エンジン搭載で登場し、後に1.8L(103HP)が追加されました。1975年にはマンタ用の1.9L(105HP)を搭載して足回りを強化した高性能版のGT/Eが追加され、1977年にはエンジンを2L(115HP)に強化したGT/E2となりました。1976年には2ドアセダンをベースにして、取外しできるルーフと折畳み式ウィンドーを備えたオープン仕様のアエロが追加されました。1979年に4代目のカデット Dにモデルチェンジしました。総生産台数は約170万台でした。(実車画像→ オペル カデット アエロ 1977)

 

 

 ミニカーは1990年代に発売されたディテールカー製です。キャビン部分が小さめでウエストラインより下半分が大きいので、プロポーションが悪いです。灯火類や室内などの細部はまずまずの出来ばえです。カデット Cの当時物ミニカーはソリドのGT/E(ラリー仕様)、Bブラーゴの1/24、LUSO TOYSなどがありました。当時物以外ではこの型を使ったソリドのクーペ、ミニチャンプスの2ドアセダン/クーペ/キャラバン、トロフューのクーペ ラリー仕様、シュコーのクーペ ラリー仕様、イクソのクーペ ラリー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL KADETT C 1
OPEL KADETT C 2

 以下は1978年に発売されたソリド製の当時物 オペル カデット C ラリー仕様 (1/43 型番70)の画像です。1978年 モンテ カルロ ラリーに参戦した31号車(結果は13位)をモデル化しています。当時のソリドはレース仕様車のモデル化に特化していて、このカデットもラリー仕様だけでノーマル仕様は作っていません。(後に2003年頃にこの型を使って型番1847でクーペ GT/Eをモデル化しています) オーバーフェンダー、フロントグリルの補助灯、室内のロールケージなどでラリー車に仕立てています。ソリドらしい造形でプロポーションも良いのですが、リアライトの塗装処理をしていない点などやや物足りないところもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT C RALLY 1
OPEL KADETT C RALLY 2

 以下は2016年に発売された国産名車コレクション製のオペル カデット C (1/43 No.274)の画像です。メーカーはイクソで、イクソは型番CLC065でクーペ GT/Eをモデル化していますので、これはその廉価版です。内装の仕上げを簡略化した廉価版とはいえ基本的なところはイクソのカタログ版と同じですので、プロポーションは良く細部の仕上げも結構リアルです。値段を考えるとコスパの良いミニカーといえます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT C 3
OPEL KADETT C 4

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MATRA SIMCA BAGHEERA 1973 FRANCE

MATRA SIMCA BAGHEERA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA


SOLIDO 21 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.01m 全幅約1.74m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 84HP 4段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでマトラ バゲーラのミニカー検索

マトラ シムカ バゲーラ フランス 1973年

 

 マトラは1969年にクライスラー傘下のシムカと提携しました。そこでマトラ M530にフォード製エンジンを使い続けることが難しくなり、後継車のバゲーラが1973年に登場しました。エンジンをミッドシップ搭載したシャーシにFRP製ボディという基本スタイルを踏襲し、デザインが当時のミッドシップスポーツカーの標準的なスタイルとなりました。エンジンはシムカ 1100用の1.3L(84HP)に変わり、4段変速で最高速度180km/hの性能でした。

 

 一般的な2+2座の代わりに3人掛けフロントシートという変わった室内レイアウトを採用していましたので、当時としては車幅が広い車でした。(左端のシートがドライバー用) 1975年に1.4L(90HP)エンジンを搭載したバゲーラ Sが追加されました。1976年にフロントグリル、前後バンパー、テールライトなどの意匠が大きく変更されII型となりました。1978年にシムカがクライスラーからプジョー傘下に変わりシムカをタルボに改名した為、車名がタルボ マトラ バゲーラとなりました。1980年に後継車のムレーナが登場し、生産中止となりました。総生産台数は約47000台でした。(実車画像→ タルボ マトラ ムレーナ 1980)

 

 

 ミニカーは1973年に発売されたソリドの当時物です。1970年代のソリドのミニカーはほとんどが当時の一級品で素晴らしい出来ばえでした。このバゲーラもプロポーションが正確で、室内などの細部の仕上げもリアルでとても良く出来ています。特徴的なリトラクタブルヘッドライトが可動し、3人掛けフロントシートも再現されてます。 これ以外のバゲーラのミニカーはソリドの別ブランドのべレム製、ノレブの当時物、オートピレンの当時物、オートピレンと同じ型を使ったディンキー スペイン製の当時物、最近の物ではデルプラドの世界の名車シリーズ、ノレブの新製品、ホワイトボックス(イクソ系)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MATRA SIMCA BAGHEERA 1
MATRA SIMCA BAGHEERA 2

 以下は1977年頃に発売されたオートピレン製の当時物 マトラ シムカ バゲーラ (1/43 型番206)の画像です。1974年から数年間スペインのオートピレンはディンキー(仏)のミニカーの一部を製作しており、それはスペイン ディンキーと呼ばれています。そのスペイン ディンキーの型番1454にマトラ シムカ バゲーラがあり、これはそれのオートピレン版です。スペイン ディンキー版との違いはホイールで、こちらはリアルなホイールですが、スペイン ディンキーは車軸が貫通した簡素なホイールです。本家のディンキー(仏)と同じような作風で、実車の雰囲気がうまく再現され、上記ソリド製と同等の良い出来ばえです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 3
MATRA SIMCA BAGHEERA 4

 以下は1973年に発売されたノレブ製の当時物 マトラ シムカ バゲーラ (1/43 型番825)の画像です。ノレブの当時物にはプラスチック製とダイキャスト製がありますが、これはダイキャスト製です。全体的な造形は上記の2台と同等ですが、ホイールが安っぽいです。ドア/リアハッチの開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 5
MATRA SIMCA BAGHEERA 6

 以下は2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズのマトラ シムカ バゲーラ (1/43 No.72)の画像です。1976年の意匠変更後のII型をモデル化していますので、フロントグリル、独立したバンパー、ロゴ付のテールライトなどが上述の3台とは異なっています。開閉ギミックはありませんが全体的な出来ばえは上述したものと同等レベルで、世界の名車シリーズのなかでは良い出来ばえです。スペインのミニカー付雑誌でこれと同じようなミニカーがあるので、メーカーはアルタヤ(イクソ)だと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 7
MATRA SIMCA BAGHEERA 8

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FERRARI 365 GT/4 BB 1973 ITALY

FERRARI 365 GT/4 BB
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 365 GT/4 BB


SOLIDO 44 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.37m 全幅約1.8m エンジン 変速機: DOHC 180°V型 12気筒 4.4L 380HP 5段変速
性能: 最高速302km/h  データーベースでフェラーリ BBのミニカー検索

フェラーリ 365 GT4 BB イタリア 1973年

 

 フェラーリ初(ディノは除く)のミドシップ エンジン搭載市販車として1973年に登場したのがフェラーリ 365 GT4 BBでした。BBとはベルリネッタ ボクサーの略で、ベルリネッタはクーペの意でボクサーとは水平対向エンジン(左右のピストンの動きがボクシングのグローブの打合い動作に似ている)の意でした。ただし365 BBのエンジンはV型エンジンのVバンク角を180度まで倒したDOHC 180°V型12気筒4.4L(380HP)エンジンで、正確にいうと水平対向エンジンではありません。このエンジンの下に5段変速機を配置したミドシップ配置で、ライバルのランボルギーニ カウンタックをわずかに上回る最高速302km/hの性能でした。 独特の平べったいボディはピニンファリーナのデザインで、1968年の空力実験車P6がベースとなっていました。(実車画像→ フェラーリ P6 1968)

 

 1975年に排ガス規制対応でエンジンを5L(360HP)に拡大した512 BBに改良されました。512 BBはフロントにチンスポイラー、リアフェンダーに冷却用のNASAダクトが追加され、テールライトが6連丸型から4連丸形に変更されました。1981年にボッシュの機械式燃料噴射システムを採用した 512 BBiに変更されました。512 BBiは1984年まで生産され、後継車はテスタロッサでした。365/512 BBシリーズの総生産台数は約2300台でした。512 BBをベースにしてピニンファリーナ社の風洞実験でボディの空力特性を最適化したレース仕様車512 BB LMは1979年からルマンに参戦しましたが、1981年に5位となった以外はあまり良い成績を残していません。

 

 

 ミニカーは1976年に発売されたソリド製の当時物です。このミニカーは当時として最高レベルの出来ばえで、入手したときにはそのかっこよさに感激したものでした。今見てもプロポーションは素晴らしいのですが、昔のミニカーですからワイパーは少し目立ち過ぎでテールライトの表現はやや簡素です。リアカウルが開閉するギミック付きで12気筒エンジンが再現されています。ソリドはこれのテールライトなどを変更した512 BBや別ブランドのべレムでスパイダーなどもモデル化していました。当時の日本はいわゆるスーパーカーブームの最中で、365 BBのミニカーをダイヤペット、サクラ(ソリドのコピー)、バンダイなどが発売していました。一方海外ではまともなミニカーがあまり作られなかった時期でしたので、365 GT4 BBの当時物ミニカーはBブラーゴの1/43と1/24ぐらいしかありませんでした。当時物以外ではベスト モデルの512 BB、ブルムの 512 BB LM、京商の1/43、1/18、1/64、イクソ、アイドロン(レジン製)、トミカ リミッテドの365/512 1/64などがあります。 以下はフロントの拡大画像とリア/リアパネルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 365 GT/4 BB 1
FERRARI 365 GT/4 BB 2

 以下は1992年に発売されたソリド製の当時物 フェラーリ 512 BB (1/43 型番1802)の画像です。上記の365 BBをベースにして、フロント周り/テールライト/排気管が変更されていますが、側面のNASAダクトは再現されていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512 BB 1
FERRARI 512 BB 2

 以下は1977年に発売されたサクラ製のフェラーリ 365 BB (1/43  スーパーカーシリーズ No.3)の画像です。全体的な造形は上記のソリド製をコピーしていますが、単なるコピーではなくリトラクタブルヘッドライトとドアの開閉ギミックを追加しています。お手本としたソリド製の出来が良いので、これも当時のミニカーとしては良い出来ばえになっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 365 GT/4 BB 3
FERRARI 365 GT/4 BB 4

 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/リア(リアパネルを開いたエンジンルーム)の画像です。この個体はフロント部分でボディ上面と下面の接続部に隙間ができています。また塗装も劣化が目立ちますので、ミニカーの製造品質はあまり良くなかったようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 365 GT/4 BB 5
FERRARI 365 GT/4 BB 6

 以下は2004年に発売されたベスト モデル製のフェラーリ 512 BB (1/43 型番9258)の画像です。ベスト モデルは主にイタリアのスポーツカーをモデル化していましたが、いずれも当時のミニカーとしてはかなりレベルの高い出来ばえでした。これは512 BBをモデル化していますが、プロポーションが良く実車の雰囲気が実にうまく再現されています。チンスポイラー、NASAダクト、4連丸形テールライトなど512 BBの特徴もきちんと再現されています。室内もインパネのメーターなどかなりリアルに再現されていますので、512 BBの1/43量産ミニカーとしては2022年現在でもベストの出来ばえだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512 BB 3
FERRARI 512 BB 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。フロントグリル/テールガーニッシュの細部がリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512 BB 5
FERRARI 512 BB 6

 以下は1991年に発売されたブルム製のフェラーリ 512 BB LM プロトタイプ (1/43 型番R210)の画像です。ルマン レース仕様の512 BB LMのプロトタイプをモデル化しています。ルマン対応で大幅に変更された空力的なボディ(フロントノーズ、リアスポイラーなど)がうまく再現されています。ブルムは型番R213で1981年ルマンで5位入賞した 512 BB LM #47もモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512 BB LM 1
FERRARI 512 BB LM 2

 以下は2006年に発売されたブルム製のジオラマ フェラーリ 512 BB LM ピニンファリーナ風洞試験 (1/43 型番AS36)の画像です。上述したように512 BB LMはピニンファリーナ社の風洞で空力的な検討を行ったのですが、その風洞試験車をジオラマ仕立てでモデル化しています。試験車の前方にある円筒形部分に風洞の送風ファンがイラストで表現されていて、試験車は向きを変える為のターンテーブルらしき台の上に載っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512 BB LM WIND TUNNEL DIORAM 1
FERRARI 512 BB LM WIND TUNNEL DIORA 2

 以下は風洞試験車の画像です。試験車の左側には空気の流れを可視化する糸(気流糸)が貼ってあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512 BB LM WIND TUNNEL DIORAM 3
FERRARI 512 BB LM WIND TUNNEL DIORA 4

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FERRARI (DINO) 308 GT4 2+2 1973 ITALY

FERRARI (DINO) 308 GT4 2+2
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FERRARI (DINO) 308 GT4 2+2


POLITOYS EL58 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.71m エンジン 変速機: DOHC V型 8気筒 3L 250HP 5段変速
性能: 最高速251km/h  データーベースでフェラーリ 208/308 GT4のミニカー検索

フェラーリ (ディノ) 308 GT4 2+2 イタリア 1973年

 

 ディノ 246 GTの後継車としてV型8気筒エンジンを搭載したディノ 308 GT4が1973年に登場しました。12気筒以外はフェラーリと呼ばないという方針から、当初はフェラーリの名前は付いていませんでした。しかし1976年からはフェラーリ 308 GT4と改名されました。ディノとほぼ同じシャーシに新設計したV型8気筒3L(250HP)DOHCエンジンをミッドシップ搭載し、最高速250km/hの性能でした。

 

 2+2と4シーター化されているため、ホイールベースは246 GTより長くなっています。またフェラーリでは初めてベルトーネがデザインを担当したので、あまりフェラーリらしくない直線的なスタイルとなっています。(フェラーリというよりはランボルギーニ的なデザインです)1975年にはイタリア国内向けに2L(170HP)エンジンを搭載した208 GT4が追加されています。

 

 

 名車ディノ の後継としてはベルトーネのボディ デザインや性能などが物足らず、この車はあまり人気がでませんでした。名前にフェラーリを追加したのも人気を挽回する為だったのかもしれませんが、結局人気のないまま1979年に生産中止となりました。総生産台数は約2800台でした。

 ミニカーはポリスティル(ポリトーイ)の当時物で、1976年頃に発売されました。実車の不人気を反映して当時物のミニカーはこれぐらいしかありません。ELシリーズは廉価版ミニカーで、プロポーションは悪くないのですが、タイヤ/ホイールがどうしようもなくしょぼいです。最近の物では京商の1/64、マテルの1/18があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI (DINO) 308 GT4 2+2 1
FERRARI (DINO) 308 GT4 2+2 2

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BLMC MINISSIMA 1973 UK

BLMC MINISSIMA
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BLMC MINISSIMA


CORGI 288 1/36 63㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.29m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 848cc 34HP 4段自動変速
性能: 最高速 不詳  

BLMC ミニッシマ イギリス 1973年

 

 シティカーのコンセプトカー ミニッシマは1973年のロンドン モーターショーで公開されました。アストンマーチン ラゴンダを設計したことで有名なカーデザイナーのウイリアム タウンズ(William Towns)の設計で、ミニをベースにしています。全長はミニより75cm短い2.3mで歩道上に直角に駐車できるように設計されています。サイズは小さいですが4人乗りで、後席の2座は向かい合わせの対面シートになっていて、乗り降りはリアのドアから行います。この車のデザインは現在でも魅力的で、こんなスタイルの小型の電気自動車があれば欲しいです。

 

 この車は数年後に、車椅子利用者がリアドアからスロープを使って乗り降りする障害者用プロトタイプとして再度発表されました。その際に通常のドアを追加するなどの設計変更がされました。このデザインは自転車メーカー エルスウィック社(ELSWICK)が権利を購入し、ELSWICK ENVOYとして1981年から1987年まで少数が販売されました。

 

 

  ミニカーはコーギーの当時物で、1975年に発売されました。「Whizzwheels」と称する良く回ることが取り柄の安っぽいホイールがやや目障りですが、それ以外はかなりリアルにモデル化されています。リアドアが開閉し、室内もある程度再現されています。ビンテージ物のコーギーとしては後期のモデルで、あまり人気がなかったようですが、それでも約16万台が売れています。なおミニッシマのミニカーはこれしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアドア開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BLMC MINISSIMA 1
BLMC MINISSIMA 2

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