ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

HILLMAN IMP 1963 UK

HILLMAN IMP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HILLMAN IMP


DINKY(UK) 138 1/43 86㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.59m 全幅約1.53m エンジン 変速機: 4気筒 875cc 39HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでヒルマン/サンビーム インプのミニカー検索

ヒルマン インプ イギリス 1963年

 

 ルーツ グループには前述したヒルマン ミンクスをベースにしたモデルしか在りませんでした。そのルーツ グループがBMCのミニに対応して開発した小型車がインプで1963年に登場しました。やや時代遅れながら、前輪駆動車に次いでスペース有効活用が可能なリアエンジン/後輪駆動方式を採用していました。4気筒875cc(39HP)エンジンをリアに搭載し、小型車ながら全輪独立懸架、4段変速で最高速120km/hとミニ同等の性能でした。なおリアウィンドーはハッチバックのように開きリアシート後部への荷物の出入れがやり易いようになっていました。ミニのような2ボックス スタイルではなく、リアに段差のある3ボックス スタイルは保守的なユーザーには好評だったようです。

 

 ルーツグループ内の他ブランドの姉妹車として、スポーティなイメージのサンビーム インプ、上級サルーン的なイメージのシンガー シャモア(CHAMOIS)がありました。リアデザインを変更したクーペがヒルマン カルフォルニアン(シンガー クーペ)という名前で1966年に追加されました。インプは性能的にはミニと同等で、ミニよりも低価格だったので商業的に成功しました。ルーツグループは1967年にクライスラー ヨーロッパに統合されましたが、インプは1965年にMK II、1968年にMK IIIに発展し1976年まで生産されました。総生産台数は約50万台でした。RR方式の小型車とはいえ、走らせるとなかなかの操縦性だったらしく、モンテ カルロ ラリーに参戦するなどラリーで活躍しました。

 

 

 ミニカーは1963年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。1960年代のミニカーですから素朴な作りですが、実車の雰囲気を良く再現してありました。小さなミニカーながら、フロントトランクとリアボンネットが開閉するギミック付で、エンジンもそこそこ再現されています。バリエーションでモンテ カルロ ラリー仕様もありました。これ以外の当時物ミニカーとしてはコーギーもポリスやラリー仕様を出していますので、この車は結構人気があったようです。当時物以外ではバンガーズとオックスフォードがモデル化しています。姉妹車のシンガー シャモア クーペをバンガーズがモデル化しています。 以下はフロント/トランク開閉の画像とリア/ボンネットを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HILLMAN IMP 1
HILLMAN IMP 2

 以下は1968年に発売されたコーギー製の当時物 サンビーム インプ ポリス (1/43 型番506)の画像です。コーギーは型番251でヒルマン インプをモデル化していますが、これはそのバリエーションで姉妹車サンビーム インプのポリス仕様で警察官のフィギュアが乗っています。これは空/白のカラーリングですが、「パンダ」と呼ばれる白/黒のカラーリングもありました。これも上記のディンキー製と同じような良い出来ばえでした。リアウィンドーが開き、ボディを押さえつけて前後に動かすと後輪の回転に応じてリアシートのバックレストが倒れるといった変わったギミックが付いていました。ただこのギミックはリアタイヤの摺動部の経年変化なのか?スムーズには動作しなくなりました。さらにドアに貼られた「POLICE」の紙ラベルの下地には蛍光塗料が使われていて暗いところで発光するようにもなっていました。(単に目新しいだけで特別な意味はないですが) 当時は何か目新しいギミックを付けるのがミニカーの拡販手段だったので、こんな具合に色々と変わったギミックが考案されていました。(それに比べると最近のミニカーは何も目新しいことがありませんが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SUNBEAM IMP POLICE 1
SUNBEAM IMP POLICE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とリアウィンドー開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SUNBEAM IMP POLICE 3
SUNBEAM IMP POLICE 4

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ASTON MARTIN DB5 1963 UK

ASTON MARTIN DB5
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DB5


SOLIDO 130 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.68m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 4L 282HP 5段変速
性能: 最高速233km/h  データーベースでアストン マーチン DB5のミニカー検索

アストン マーチン DB5 イギリス 1963年

 

" 1963年にアストン マーチン DB4はDB5にモデルチェンジしました。DB4とDB5の外観上の違いはほとんどありません。このミニカーの画像ではヘッドライトにカバーが付いていて前述したDB4と違っていますが、ヘッドライト カバーはDB4のシリーズ4から既に採用されていました。DB5はDB4のDOHC 直列6気筒3.7Lエンジンが4L(282HP)まで拡大され、5段変速機が採用されて最高速は233km/hの性能でした。1964年にはエンジンを330HPまでパワーアップした高性能版ヴァンテージが追加されました。

 

" DB5を世間に知らしめたのはなんといっても映画「007 ゴールドフィンガー」(1964年)でジェームス ボンドが操るボンドカーに採用されたことでした。フロントから飛び出すマシンガンや射出される助手席などの特殊な装備が搭載されたDB5 ボンドカーは映画のヒットとともに有名になりました。007映画ではアストン マーチン DB5はボンドのプライベートカーという設定で、それ以外にも「007 リビング デイライツ」(1987年)のアストン マーチン V8、「007 ダイ アナザー デイ」(2002年)のアストン マーチン V12 ヴァンキッシュ、「007 スペクター」(2015年)のアストン マーチン DB10など特殊装備付のアストン マーチンが登場しています。それらのボンドカーはほとんどがミニカーになっていて、アストン マーチンだけではなく全てのボンドカーをあつめた雑誌付きミニカーのシリーズ(The James Bond Car Collection)まであります。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたビテス製です。これは自動車100年を記念したビテスのミレニアム シリーズの一つで、型番V98029のDB5とフィギュア2体をセットにしたものでした。フィギュアは007のボンド(ピアース ブロスナンをモデル化している?)とホテルのポーターで、007シリーズにあやかったものです。ミニカーはプロポーションが良く、ホイールや室内などの細部の仕上げもリアルで、レベルの高い出来ばえでした。ただボンドカーとしての特殊装備は付いていません。以下はフロント/リアの拡大画像とフィギュアを並べた画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ASTON MARTIN DB5 1
ASTON MARTIN DB5 2

 アストン マーチン DB5のミニカーはたくさんあります。当時物ミニカーはコーギーのボンドカー、ソリド(べレム)、ディンキーなどがありました。最近の物では、ビテス、オートアートの1/18、ミニチャンプス、コーギーのボンドカー 1/36、ダンバリー ミントの1/24、デルプラドの世界の名車シリーズ、京商の1/64などがあります。以下は1964年に発売されたソリドの当時物のアストン マーチン DB5 ヴァンテージ (1/43 型番130)の画像です。1960年代のビンテージ ミニカーですので素朴な作りですが、プロポーションのとらえ方がうまく当時のミニカーとしては素晴らしい出来ばえでした。なおソリドは1961年に発売したランチア フラミニアでドア開閉ギミックを最初に実現しており、このDB5にも採用されていました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DB5 3
ASTON MARTIN DB5 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DB5 5
ASTON MARTIN DB5 6

 以下は2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズのアストン マーチン DB5 (1/43 No.42)の画像です。メーカーは不明ですが、このシリーズのミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでした。(上述したThe James Bond Car CollectionのDB5(ユニバーサル ホビー製)に似ていますので、それの流用かもしれません) ただAピラーが太くキャビンが小さめなので、プロポーション的には今一つです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DB5 7
ASTON MARTIN DB5 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DB5 9
ASTON MARTIN DB5 10

 以下は1968年に発売されたコーギー製のアストン マーチン DB5 007 ボンドカー仕様 (1/45 型番270)の画像です。コーギーのDB5 ボンドカーとしては1965年に発売された初期型(1/46 型番261)があり、これは初期型を改良した2型です。2型は初期型より少しサイズが大きくギミックがより充実していました。1978年には1/36の3型が出ていますが、これはサイズが大きいのでやや大味な出来ばえでした。初期型は約400万台、2型は約120万、3型は約80万台と大量に販売されているので、これらはDB5 ボンドカーのミニカーとして良く知られています。これら以外にもコーギーはDB5 ボンドカーを現在でもモデル化していて、1/36、1/43、1/64など30種類ほどあります。なおこの2型ボンドカーのギミックの詳細については当サイトに紹介ページがありますのでそちらも是非ご覧ください。→DB5 ボンドカーのギミック紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) 
ASTON MARTIN DB5 11
ASTON MARTIN DB5 12

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LOTUS 25 F1 1963 UK

LOTUS 25 F1
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS 25 F1


BRUMM R331 1/43 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.56m 全幅約1.55m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 1.5L 195HP 5段変速
性能: 最高速270km/h  データーベースでロータス 25のミニカー検索

ロータス 25 F1 イギリス 1963年

 

 ロータスはイレブンでのルマン参戦に続き、F1/F2に参戦しました。最初のF1/F2マシンは1957年登場のロータス 12で、コベントリー クライマックスの4気筒2L/2.2Lエンジンをフロントに搭載していました。(実車画像→ ロータス 12) 1958年にロータス 16が登場し、1960年にはミドシップ方式を採用したロータス 18が登場しました。ロータス 18は1960年のモナコGPでS.モスのドライブで初優勝します。S.モスはアメリカGPでも優勝し、ロータスはコンストラクター選手権の2位に躍進しました。(実車画像→ ロータス 18)

 

 1961年からF1の排気量が1.5Lに変わりました。1961年にロータス 21が登場しこのシーズンはロータスとフェラーリの2強の争いで、フェラーリ 156が勝利しました。1962年にロータス 24が登場しましたが、すぐに革新的な軽量モノコックシャーシを採用したロータス 25に変わりました。このシーズンはロータスとBRMの2強の争いで、BRM P57が勝利しました。1963年には改良されたロータス 25でJ.クラークが7勝を挙げて初のチャンピオンドライバーとなり、ロータスは念願のコンストラクターチャンピオンを獲得しました。

 

 

 1964年シーズン前半はJ.クラークがロータス 25で3勝し、シーズン後半に改良型のロータス 33が登場しました。ロータスが後半に勝てなかったことで、フェラーリ 158のJ.サーティースがチャンピオンドライバーとなり、コンストラクターチャンピオンもフェラーリが獲得しました。1965年シーズンはロータス 33が主力となりJ.クラークがほとんどのレースで勝利し、ドライバーとコンストラクタータイトルを獲得しました。その後もロータスはコスワース DFVエンジン(V型8気筒3L)の開発、グラウンド エフェクトカー ロータス 78の開発など、F1レース界に革新を起こし、名門チームとなりました。(実車画像→ ロータス 78)

 ミニカーは2002年に発売されたブルム製です。1963年のベルギーGPの優勝車(ドライバー J.クラーク)をモデル化しています。風防形状があまりリアルでなくタイヤ外径が少し小さいような気がしますが、それ以外は当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ブルムは8種類ほどのバリエーションを作っています。これ以外ではポリトーイの当時物(プラスチック製)、最近のものではカルツォやスパークがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LOTUS 25 F1 1
LOTUS 25 F1 2

 以下は2000年に発売されたブルムのロータス 25 シャーシ付 (1/43 型番A005)の画像です。これはロータス 25 イタリア GP #8 J.クラーク イタリア GPとそのボディを外したシャーシをセットにした限定品です。限定品といっても1000セットも販売していますから、希少性はあまりないです。シャーシはそれほどリアルという訳でははないですが、面白いセット物でした。ブルムは同じような構成のセット物をA00*の型番で数種類発売していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS 25 F1 3
LOTUS 25 F1 4

ロータスのレーシングカーのミニカーは非常にたくさんあります。以下のリンクで1970年前後に分けて検索できます。
データーベースで1970年以前のロータス レースカーのミニカーを検索
データーベースで1971年以降のロータス レースカーのミニカーを検索"

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AUSTIN HEALEY 3000 MK III 1963 UK

AUSTIN HEALEY 3000 MK III
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUSTIN HEALEY 3000 MK III


VITESSE 172 1/43 93㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.54m エンジン 変速機: 6気筒 2.9L 148HP 4段変速
性能: 最高速193km/h  データーベースでオースチン ヒーレー 3000のミニカー検索

オースチン ヒーレー 3000 MK III イギリス 1963年

 

 前述したオースチン ヒーレー 100は1959年に6気筒2.9L(124HP)エンジンを搭載したヒーレー 3000にモデルチェンジしました。古典的なラダーフレームに2+2座(BT7)又は2座(BN7)のオープンボディという基本構造はそのままながら、シャーシを強化しフロントにはディスクブレーキが採用され、最高速は182km/hと高性能でした。室内や装備が豪華になったのでヒーレー 3000は「ビッグヒーレー」と呼ばれ、ほとんどがアメリカ市場に輸出されました。ワイヤースポークホイール、脱着可能なハードトップ、ヒーター、ツートンカラーなどのオプション設定がありました。

 

 1961年にエンジンを132HPにパワーアップしたMK IIとなりました。1963年にはMK IIIに発展しエンジンは148HPまで強化され、最高速は193km/hまで向上しました。1963年からWRCにワークスで参戦し、ラリーでも活躍しました。ヒーレー 3000は1967年まで生産され、総生産台数は約4.2万台でした。ヒーレーは1972年にBMC(オースチン)との契約が終了し、ヒーレー スプライト MK IIが最後のモデルとなり、オースチン ヒーレー ブランドは終わりました。

 

 

 ミニカーは1985年に発売された初期のビテス製です。1963年式の3000 MK IIIで2+2座のハードトップ仕様をモデル化しています。実車の雰囲気がうまく再現されていて、フロントグリルや室内などの細部も当時のミニカーとしては良く出来ていました。(ボンネット上のエアインテークが控え目で目立たないのが今ひとつですが) これ以外のビッグヒーレーのミニカーは、これと同じ型を使っていると思われる最近のビテス(サンスター傘下)、コーギー、京商の1/18、オートアートの1/18、バンガーズ、オックスフォード、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUSTIN HEALEY 3000 MK III 1
AUSTIN HEALEY 3000 MK III 2

 以下は1990年に発売されたコーギー製のオースチン ヒーレー 3000 MK I (1/43 型番D735)の画像です。この型番がDから始まるコーギーのミニカーは1950-60年代のクラシックカーを昔のコーギー風の作風でモデル化したマニア向けのシリーズでした。メッキパーツのヘッドライトなどレトロな作風ながら、実車の雰囲気がうまく再現されていて当時としてはかなり良い出来ばえでした。これは幌を立てた状態ですが、幌を閉じたものやハードトップ仕様もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUSTIN HEALEY 3000 MK I 1
AUSTIN HEALEY 3000 MK I 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUSTIN HEALEY 3000 MK I 3
AUSTIN HEALEY 3000 MK I 4

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PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) SUPER 6 1963 JAPAN

PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) SUPER 6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) SUPER 6


EBBRO 43568 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.65m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2L 105HP 4段変速
性能: 最高速155km/h  データーベースでプリンス グロリアのミニカー検索

プリンス (日産) グロリア S40型 スーパー6 日本 1963年

 

 1962年にボディを近代的に一新した2代目グロリアが登場しました。ボディを一周するモールを特徴とする、フラットデッキ スタイルは当時のGM シボレー コルベアーに良く似ています。(モールが多用されているのはやや時代遅れでしたが) シャーシ構造は先代をベースにしており、エンジンは4気筒1.9L(94HP)で改良されています。4段変速で最高速145km/hの性能でした。ステーションワゴンや商用バンの設定がありました。

 

 翌年には6気筒2L(105HP)G7型SOHCエンジンを搭載したスーパー 6が追加されました。国産量産乗用車としては初のSOHCエンジンで、以後他社も高性能なSOHCエンジンを搭載するようになりました。1964年にスーパー 6をベースとした上級車グランド グロリア(S44P型)が発売されました。西陣織の内装など内外装を豪華にし、エンジンは G7型を元に排気量を拡大した2.5L(130HP)G11型で、最高速170km/hの性能でした。1967年にグロリア 3代目にモデルチェンジしました。

 

 

 当時は日産 プレジデントトヨタ クラウン エイトトヨタ センチュリーなどが官公庁の公用車として使われていましたが、グロリアは宮内庁御用達で各皇族が愛用されていました。ホイ ールベースを少しだけ延長したグランド グロリアの特注仕様車が少数製作されており、平成の天皇(当時は皇太子)が愛用されていました。ただ標準仕様のグロリアは営業的にはクラウンやセドリックのようには売れなかったようです。

 ミニカーは2004年に発売されたエブロ製です。特徴的なフロントグリルやモール、細いピラーのキャビンがよく再現されていて、かなり良い出来ばえです。室内もコラムシフトのレバーやインパネのメーター類などが良く再現されています。当時物としてはダイヤペットとモデルペットがありました。最近ではファインモデル(アンチモニー製)やトミカ リミッテド、国産名車コレクション、マーク43(レジン製)などでモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) SUPER 6 1
PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) SUPER 6 2

 以下は2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクションのグロリア スーパー 6 (1/43 No.34)の画像です。メーカーはノレブで、ノレブらしいうまい造形で上記エブロ製と同じぐらいの良い出来ばえです。安価な雑誌付きミニカーですので、無彩色ですが室内もそこそこ良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) SUPER 6 3
PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) SUPER 6 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。こちらも実車よりはメッシュが荒いですがフロントグリルがそこそこリアルに出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) SUPER 6 5
PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) SUPER 6 6

 以下は1964年に発売されたモデルペットの当時物 プリンス グロリア デラックス(1/42 型番22)と、1984年に発売されたダイヤペット製 プリンスグロリア デラックス (1/40 型番01670)の画像です。モデルペット製は子供の頃に遊んだものなので、傷だらけですが、基本的なプロポーションなどがしっかり出来ていることがわかると思います。ダイヤペット製は1965年に発売された当時物(1/40 型番119)をダイヤペット20周年記念限定品としてアンチモニー製のブロンズ仕様として再現した物です。ホイール/タイヤまで一体成型されているので、置物的な物となっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) 1
PRINCE (NISSAN) GLORIA (S40) 2

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