Sorry Japanese Only
日産 エクストレイル T30型 日本 2005年
2000年にトヨタ RAV4やホンダ CR-Xに対抗するクロスオーバーSUV 中型車として日産 エクストレイル 初代(T30)が登場しました。外観は角ばったデザインのSUVらしい5ドアで、同時期のライバルのSUVとよく似たデザインでした。乗用車ベースのSUVで駆動方式は通常は前輪駆動で必要に応じて自動/手動で4WDに切り替わるスタンバイ式4WDで、本格的なクロスカントリー仕様ではありませんでした。エンジンはDOHC 4気筒2L(150HP)と高性能版GTのDOHC 4気筒2Lターボ(280HP)で、欧州仕様は4気筒2.2Lターボディーゼルを搭載していました。欧州、アジア、中近東に輸出された世界戦略車でした。
2003年のマイナーチェンジでフロントグリルと前後バンパーの意匠など内外装が変更されました。2003年の東京モーターショーで水素燃料電池とリチウムイオン電池を搭載したエクストレイル FCV(電動モーター 122HP 最高速150km/h 航続距離370㎞)が発表され、限定リース販売されました。2007年にエクストレイル 2代目(T31)にモデルチェンジしました。エクストレイルは同クラスのアウトドア志向のライバル車より安価であったので、SUVとしては2001年から10年連続して販売台数第1位でした。(2011年は日産 ジュークが1位となりました)
ミニカーは2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。2003年のマイナーチェンジ後の後期型をモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソは京商 Jコレクション ブランドのOEMでエクストレイル(型番JC19075)をモデル化していますので、それを流用して室内の仕上げを簡素化した廉価版です。なおJコレクション製はサンルーフ仕様となっていますので、そこは変更されています。プロポーションが良く、フロントの顔付など実車の雰囲気がうまく再現されていて良い出来ばえです。これ以外のエクストレイル 初代のミニカーは上述した京商 Jコレクション、 RAI'Sのポリス仕様、CARNELの消防車仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1561
トヨタ ハイエース ワゴン (H200) 日本 2005年
2004年にトヨタ ハイエース 5代目(H200系)が登場しました。商用バン、ワゴン、コミューター(マイクロバス)がありました。先代に設定されていた標準ボディがなくなり、ロング(全長4.69m/4.84m)とスーパーロング(同5.38m)となり、全長4.7m以下の商用バンは小型車規格でしたが、それ以外は小型車枠から外れる全幅1880mmに大幅に大型化し居住性が向上しました。(ただし取り回しなどやや使いずらくなった) 4気筒2L/2.7L(160HP)と4気筒3L(144HP)ディーゼルターボエンジンを搭載する後輪駆動車で、フルタイム4WDもありました。外観は商用バンにもホイールキャップ付きホイールを採用するなど乗用車志向のデザインでした。
2006年にロング/ハイルーフボディの高規格救急車が設定されました。2007年のマイナーチェンジでII型となり、フロントグリル/バンパーの意匠が変更され、3Lディーゼルターボエンジンが新型となりました。2010年のマイナーチェンジでIII型となり、フロントグリル/バンパー/ヘッドライトの意匠が変更されました。2013年のマイナーチェンジでIV型となり、フロントグリル/バンパー/ヘッドライトの意匠が変更されました。2019年に海外向けとしてハイエース 6代目(H300系)が登場しましたが、全長がひとまわり大きくなったので国内では5代目が継続販売されています。(実車画像→ トヨタ ハイエース 6代目)
ミニカーは2007年に発売された京商 Jコレクション製です。ハイエース 5代目初期型のワゴンをモデル化しています。プロポーションが良く実車がうまく再現されていて、かなり良い出来ばえです。ドアミラーなどのアウターミラーや室内インパネなどの細部も良く再現されています。(ドアミラーはやや大きすぎますが) 京商は1/43でマイナーチェンジ後のIII型やIV型、1/18と1/64でIV型など50種類ほどをモデル化しています。これ以外のハイエース 5代目のミニカーはRAI'Sのポリス仕様、カーネル(CARNEL)の 高規格救急車、TINYの1/64などたくさんありハイエース 5代目は人気があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1658
トヨタ ヤリス D-4D (ヴィッツ) 日本 2005年
2005年にトヨタ ヴィッツ 2代目が登場しました。同時にヴィッツの欧州仕様のヤリスも2代目となりました。プラットフォームが新しくなりホイールベースが延長され、先代よりサイズが大きくなり室内は広くなりました。外観は基本スタイルは変更されず、グリルなどの意匠が変わり、国内仕様は5ドアのみ国外仕様には3ドアもありました。エンジンはダイハツ製のDOHC 3気筒1L/4気筒1.3Lと自社製のDOHC 4気筒1.3L(4WD用)/1.5Lがあり、欧州向けにはDOHC 4気筒1.8Lや4気筒1.4Lディーゼルもありました。変速機はトルコン付CVTがメインで、4WDはトルコン付4段AT、1.5Lエンジン搭載の高性能版RSには5段MTがありました。
ボディ剛性やサスペンション/ブレーキが改良されて、衝突安全性/走行安定性/乗り心地が向上しました。2007年のマイナーチェンジでRS以外のフロント/リアの意匠が変更され、2008年にはRSのバンパーの意匠が変更されました。派生車としてヴィッツ 2代目のホイールベースを延長した4ドアセダンのベルタ(先代のプラッツの後継車)と、トールワゴンのラクティスがありました。ヴィッツ 2代目は2005年にはライバルのホンダ フィットを販売台数で上回るなど大ヒットしました。2010年にヴィッツ 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ ベルタ 2005) (実車画像→ トヨタ ラクティス 2005) (実車画像→ トヨタ ヴィッツ 2010)
ミニカーは2006年に発売されたミニチャンプス製です。フロントフェンダーに「D-4D」とモデル名が表示されているので、ヨーロッパ仕様のヤリス D-4D(1.4Lディーゼルエンジン搭載)をモデル化しています。欧州仕様なので左ハンドルですが、外観的には国内仕様とほとんど同じです。ミニチャンプスらしいそつのない造形でよく出来ています。灯火類や室内などの細部もリアルに出来ています。ミニチャンプスは同じ型の色違いで欧州トヨタ特注品もありました。 これ以外のヴィッツ 2代目のミニカーはトミカの1/58、Mテックカプセルの1/72、トミーテックの1/150などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1982
トヨタ アイゴ (AB10) 日本 2005年
トヨタはヨーロッパ市場へのさらなる進出を図り、小型車アイゴを2005年に登場させました。コスト低減の為にPSA(プジョー シトロエン グループ)と共同で開発することとなり、合弁会社であるTPCA(トヨタ プジョー シトロエン オートモービル)が設立されトヨタ主導で開発が行われたそうです。その為トヨタ アイゴはシトロエン C1、プジョー 107とはプラットフォームを共有する兄弟車でした。トヨタのヨーロッパ市場向けの小型車としてはヤリスがありましたが、アイゴはヤリスよりも小さい車で、トヨタ流の軽量化とコストダウンがされていました。
ボディは3/5ドアハッチバックで、デザイン的にはヤリスを小さくして小粋なプジョー流に仕立てたようなスタイルでした。エンジンはDOHC 3気筒998㏄(68HP)と4気筒1.4L(55HP)ターボディーゼルがあり、5段変速で最高速169km/h(68HP)の性能でした。2009年と2012年のマイナーチェンジで、フロントバンパーの意匠変更が行われました。2012年にはディーゼルエンジンが廃止されました。2014年にアイゴ 2代目、2022年にアイゴ 3代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約72万台でした。(実車画像→ トヨタ アイゴ 2014) (実車画像→ トヨタ アイゴ 2022)
ミニカーは2006年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、実車の雰囲気がうまく再現されています。プジョー 107などの兄弟車と共通の個性的な2眼メーターも良く再現されています。アイゴのミニカーはこれしかないようで、ミニチャンプスが独占しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1992
マツダ ロードスター NC型 日本 2005年
マツダ ロードスター 3代目(NC)が2005年に登場しました。車幅が1.7mを越えて3ナンバー車となり、先代の抑揚のあるボディから初代のようなシンプルなボディにフェンダーが張り出したスタイルになりました。シート背後にシートバックバー(ロールバー)が付いたのも目新しい点でした。ソフトトップはフレームがZ字型に折りたたまれる構造となり、スペアタイヤはパンク修理キットに代わりトランク容量が増えました。シャーシは新開発され、エンジンはアテンザなどに搭載されるエンジンを縦置き用に改良したDOHC 4気筒2L(170HP)に変わりました。なお欧州向け輸出仕様には1.8Lもありました。2005年の日本カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
高性能仕様のRSとNR-Aにはビルシュタイン製サスペンションが装備され、NR-Aのそれは2段階の車高調整機能がありました。2006年に世界最速の12秒で開閉する電動格納式ハードトップを装備した、パワーリトラクタブル ハードトップ(PRHT)が追加されました。(欧州仕様の車名はMX-5 ロードスター クーペ) 2008年のマイナーチェンジで、フロントグリルが5角形になるなどフロント/リアの意匠が少し変更されました。20011年に?産累計台数90万台を達成し、2014年に25周年記念車が限定生産されました。2015年にロードスター 4代目(ND)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2005年に発売されたエブロ製の当時物で初期型をモデル化しています。エブロらしいリアルな造形で、フロントの顔付/張り出した前後フェンダーなど実車の雰囲気が良く再現されています。実車の内装が黒一色なのでミニカーの内装も黒一色で、これは手抜きではないのですがやや物足りない感じがします。これ以外のロードスター 3代目のミニカーは、トミカの当時物 1/57、オートアートの1/43と1/18、国産名車コレクション(イクソ製)、イクソの別ブランドのトリプル9、イクソの型を流用したFIRST43、最近のレジン製ではWIT'Sやハイストーリーなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)