ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110) 1972 JAPAN

NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110)


AOSHIMA DISM HACHETTE 224 1/43 103mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.46m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 6気筒 2L 125HP 5段変速
性能: 最高速175km/h  データーベースで日産 スカイライン C110のミニカー検索

日産 スカイライン 2000 GT GC110型 日本 1972年

 

 日産 スカイライン 4代目は「ケンとメリーのスカイライン」という名前(CMコピー)で1972年に登場しました。先代の特徴であったボディサイドのサーフィンラインを継承しつつ、直線的なデザインになりました。4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン(バン)の車種構成で、ハードトップの太いリアピラーにJの字で立ち上げるJラインは当時の日産車に共通するスタイルでした。シャーシは先代を踏襲していましたが、4/6気筒エンジン搭載車で異なっていたホイールベースは一本化されました。エンジンはG型4気筒1.6L(100HP)、1.8L(105HP)、L型6気筒2L(115-125HP)の3種類で、3段AT/5/4段MT変速で最高速175Km/h(2L)の性能でした。

 

 1973年にハードトップにS20型 DOHC 6気筒2L(160HP)エンジンを搭載した高性能版の2000 GT-R (KPGC110)が追加されました。1975年のマイナーチェンジでフロント/リアのデザインが変更され、1.6/1.8LエンジンがL型エンジンに切り替わりました。また2Lに電子制御燃料噴射(EGI)を採用した2000GT-XEが設定されました。登場時のCMコピーから分かるように、スカイライン 4代目は従来の硬派イメージからマイルドなイメージに転換をはかっていたようでした。1977年にスカイライン 5代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、スカイライン 4代目のセダン 2000 GTをモデル化しています。プロポーションが良く、フロント/リアの造形もまずまずリアルでそこそこの良い出来ばえです。2013年にアオシマ DISMがスカイライン 4代目をモデル化していましたが、この国産名車コレクションのスカイライン 4代目はそのアオシマ DISMの型を流用しています。ベースとなったDISMの物は、車高が変えられるギミック付でしたが、そのギミックは作動しないように変更されています。アオシマはスポイラーやホイールを変更したカスタム仕様などスカイライン 4代目をたくさんモデル化していました。スカイライン 4代目の当時物ミニカーはダイヤペットのハードトップ GT-Xとバン 1/40とGT-Rの1/30、トミカのGT-X 1/64、トミカ ダンディのGT-R 1/47がありました。ダイヤペットのGT-Xは後にオーバーフェンダー/リアスポイラーを追加してGT-R風に変更され、トミカのGT-Xも後にGT-R風に変更されました。当時物以外では京商の4ドアセダン/GT-R、エブロのGT-R、アオシマ DISMの4ドアセダンとそのカスタム仕様、トミカ リミッテドのGT-Rとバン、イグニッションモデル(レジン製)の1/18と1/43、MARK43(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110) 7
NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110) 8

 以下は1973年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 スカイライン ハードトップ GT-X (1/40 型番1116(D16))の画像です。フロントグリルやテールライトの仕上げを簡素化してコスト削減をはかった廉価版のミニカーなのでその部分が安っぽいです。したがってフロントの顔付は実車の雰囲気からすこし外れていますが、側面から見たプロポーションはまずまずです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE HARDTOP GT-X (GC110) 1
NISSAN SKYLINE HARDTOP GT-X (GC110) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE HARDTOP GT-X (GC110) 1
NISSAN SKYLINE HARDTOP GT-X (GC110) 2

 以下は1974年に発売されたダイヤペッ製の当時物 日産 スカイライン 4代目 バン (1/40 型番G23)の画像です。このバンはフロントグリルの造形が上手くプロポーションも良いので、上記のハードトップ GT-Xより出来が良いです。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。このように商用バンまでモデル化されていることから、当時のスカイラインの人気が高かったことが分かります。(実車画像→ 日産 スカイライン バン) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110) ANA

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110) ANA

 以下は1974年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 スカイライン 4代目 バン 全日空サービスカー (1/40 型番P32)の画像です。上記のバンに紙シールを貼って全日空サービスカーに仕立てたものです。当時はデカールではなく紙シールでしたが、白いボディに青い全日空ロゴはなかなかきれいに出来ています。これ以外にも屋根にTVカメラ台を積載したNHK テレビ中継車仕様(型番P35)もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110) ANA

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=935

NISSAN LAUREL HARDTOP (C130) 1972 JAPAN

NISSAN LAUREL HARDTOP (C130)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN LAUREL HARDTOP (C130)


NISSAN CAR COLLECTION 28 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 6気筒 2L 125HP 5段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースで日産 ローレルのミニカー検索

日産 ローレル ハードトップ C130型 日本 1972年

 

 1972年に日産 ローレル 2代目(C130型)が登場しました。同時期に登場したスカイラインとシャーシを共有していたので、今見ると両車は良く似たデザインになっていることが分かります。ボディはスカイラインより少し大きく、4ドアセダンと2ドアハードトップが設定され、バン/ワゴンの設定はありませんでした。ハードトップはスタイリッシュなクーペで、リアバンパーに組み込まれたテールライトを持つ独得のスタイルで人気がありました。(このスタイルはテールライトが付いたリアバンパーが豚の鼻のように見えることから「ブタケツ」と呼ばれました)

 

 エンジンは4気筒1.8L(105HP)/2L(110HP)のG型と6気筒2L(125HP)のL型で、3段AT/5/4段MT変速で最高速170Km/h(2L)の性能でした。1973年のマイナーチェンジでローレル初の3ナンバー規格となる6気筒2.6L(140HP)エンジンを搭載する2600GLが追加されました。1975年には排ガス対策で2Lクラスのキャブレター仕様が燃料噴射のEGI仕様に変更され、6気筒2.6Lが2.8Lに変更されました。1977年にローレル 3代目(C230型)にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 ローレル 1977)

 

 

 ミニカーは2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、直線的なボディラインや特徴的なリアデザインが良く再現され、独特の実車デザインがうまく再現されています。また灯火類や室内などの細部もそこそこリアルに再現されています。ただキャビン部分がやや小さめにデフォルメされているプロポーションは今ひとつな気がします。同じ型の色違い(白)が国産名車コレクションのNo.153で発売されています。ローレル 2代目の当時物ミニカーはダイヤペット チェリカ 80のハードトップ、トミカのハードトップがありました。当時物以外ではエブロのハードトップ、トミカ リミッテドの前期型/後期型セダン、イグニションモデル(レジン製)のハードトップなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN LAUREL HARDTOP (C130) 1
NISSAN LAUREL HARDTOP (C130) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=936

NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620) 1972 JAPAN

NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620)


DIAPET T33 (204) 1/40 114mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.35m 全幅約1.59m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 77HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでダットサン トラックのミニカー検索

日産 ダットサン 1500 トラック 620型 日本 1972年

 

 前述したダットサン トラック 6代目の後継車として、7代目(620型)が1972年に登場しました。北米市場を狙って開発されたので、アメリカ人好みのデザインとなっていました。ショート/ロングの2種類のホイールベースがあり、シングルキャブトラック(ロングボディ有)とタブルキャビンピックアップ(6人乗り)のボディ構成でした。国内向けは4気筒1.3/1.5Lエンジンで、北米向けは4気筒1.6/1.8/2Lエンジンに自動変速機仕様があり、狙い通りに北米市場でヒットしました。以下その後の簡単な経過です。

 

  • 1979年 ダットサン トラック 8代目(720型) 登場
  •  
  • 1985年 ダットサン トラック 9代目(D21型) 登場
  •  
  • 1997年 ダットサン トラック 10代目(D22型) 登場 日産ブランドが適用され、名前が「日産 ダットサン トラック」となりました。(実車画像→日産 ダットサン ダブルキャビン ピックアップ) 2002年に国内向けの生産が終了しました。

 

 

 ミニカーは1974年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットの標準縮尺1/40より少し大きめに出来ています。フロントグリルとバンパーが一体成型されたフロント周りの雰囲気がいまいちですが、全体的なプロポーションは悪くないです。日通トラック、郵便車、レッカー車のバリエーションと日産特注品(輸出先向け販促品)がありました。これ以外ではプラモデルメーカーのナガノが「MODEL LINE」というブランド名で作っていた1/43 ホワイトメタル製少量生産品、ハイストーリー(レジン製)の1979年式の最終仕様、マイストの1/55などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像と荷台/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620) 1
NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1686

TOYOTA TOYOACE 1600 (Y0) TRUCK 1972 JAPAN

TOYOTA TOYOACE 1600 (Y0) TRUCK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOACE 1600 (Y0) TRUCK


DIAPET 126 1/40 116mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.69m(ロング荷台) 全幅約1.69m エンジン 変速機: 4気筒  2.5L ディーゼル 75HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  積載量 1.25t-2t データーベースでトヨタ トヨエースのミニカー検索

トヨタ トヨエース 1600 Y10型 トラック 日本 1972年

 

 トヨタの小型トラック トヨエースの初代と2代目の概要についてはトヨエース 2代目 (PK20)に記載しました。1971年にトヨエース 3代目(Y10)が登場しました。この3代目もごく短いノーズを持つセミキャブオーバー型を踏襲していました。(エンジンの整備は助手席下にある点検ハッチを開けて行います) 先代の後期型は丸形4灯式ヘッドライトでしたが、丸形2灯式ヘッドライトに戻りました。フロントウィンドーに曲面ガラスを採用し室内スペースが拡大され、振動/騒音が低減されて居住性が改善されました。ウインドウォッシャーが標準装着され、ブレーキ性能が強化されました。

 

 当初のエンジンは4気筒1.35L/1.6L(83HP)で、1972年に4気筒2.5L(75HP)ディーゼルが追加されました。積載量は850kgから2000kgまであり、標準荷台、高床三方開荷台、ダブルキャビン仕様、パネルバン、アルミバン、保冷車などがありました。1977年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、後輪に小径ダブルタイヤを用いた低床荷台のジャストローが追加されました。1979年にトヨエース 4代目 (Y20/30/40系)にモデルチェンジし、この代からノーズのないキャブオーバー型になりました。(実車画像→ トヨエース 4代目 Y20型)

 

 

 ミニカーは1973年に発売されたダイヤペット製の当時物です。トヨエース 3代目で荷台が長いロング仕様のトラックをモデル化しています。実車のフロント周りの雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。このような国産トラックはあまりモデル化されていないので、車種的には貴重なミニカーでした。またナンバープレートが実在してそうな「足立 44 12-34」となっているのは、当時のミニカーとしてはおもしろい趣向でした。ドアと荷台後部のアオリ板が開閉するギミック付です。バリエーションとして日通航空仕様と高所作業車がありました。なおトヨエース 3代目のミニカーは多分このダイヤペット製しか無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と荷台(アオリ板開閉)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOACE 1600 (Y10) 1
TOYOTA TOYOACE 1600 (Y10) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1662

TOYOTA SPRINTER TRUENO (TE27) 1972 JAPAN

TOYOTA SPRINTER TRUENO (TE27)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA SPRINTER TRUENO (TE27)


TOSACOLLETION 237 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.95m 全幅約1.51m エンジン 変速機: DOHC4気筒 1.6L 115HP 5段変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでトヨタ レビン/トレノのミニカー検索

トヨタ スプリンター トレノ TE27型 日本 1972年

 

 トヨタ スプリンター 2代目(TE27)はカローラの兄弟車として独立したモデルとなり、1970年にカローラ 2代目と同時に登場しました。当初はクーペボディだけで、グリルやテールのデザインがカローラと異なっていました。カローラのスポーティ版という扱いで、性能は同じながら少しだけ高価でした。カローラ同様にエンジンの追加などの変更が加えられ、1971年には4ドアが追加され、この辺りからカローラの上級車としてスプリンターの差別化が始まりました。

 

 カローラ レビンと同様にスプリンターにはトレノという名前で、DOHC 4気筒1.6L(115HP) 2T-G型エンジンを搭載する高性能版が1972年に追加されました。(トレノとはスペイン語で雷鳴の意) 5段変速で最高速190km/hと高性能でした。この当時のレビンとトレノは見た目が少し違うだけでほとんど同じでした。1972年8月のマイナーチェンジでフロントグリルとテールライトの意匠が変更されました。1979年にレビン/トレノ 3代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたトサコレクション製です。1972年に登場したスプリンター トレノをモデル化しています。トサコレクションはトヨタ系列の「面白部品倉庫」のブランドで、エブロや京商のミニカーをベースにした特注ミニカーを作っていました。これはエブロのトレノをベースにしてホイールなどを変更し特注品に仕立ててあります。エブロがベースですのでプロポーションが良く、実車に即したカラーリングなど実車の雰囲気をうまく再現していて、良く出来ています。エブロ以外のスプリンター トレノ(TE27)のミニカーはMテックの1/72、国産名車コレクション 1/43(同じ型を使ったFIRST43)、国産名車コレクション 1/24、イグニッションモデル(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA SPRINTER TRUENO (TE27) 1
TOYOTA SPRINTER TRUENO (TE27) 2

 以下は2010年に発売されたアシェット 国産名車コレクションのトヨタ スプリンター トレノ(1/43 No.109)の画像です。メーカーはイクソです。プロポーションが良くフロントグリルや室内などの細部もそこそこリアルに仕上げてあります。上記のエブロ製と同等レベルの良い出来ばえですので、安価な雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえといえます。なおインパネのメーターが印刷で再現されている点はエブロ製よりもリアルです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA SPRINTER TRUENO (TE27) 3
TOYOTA SPRINTER TRUENO (TE27) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA SPRINTER TRUENO (TE27) 5
TOYOTA SPRINTER TRUENO (TE27) 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=981

 

ページ  « 前へ 1...19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  ...95 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.