ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MORRIS MARINA COUPE 1971 UK

MORRIS MARINA COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MORRIS MARINA COUPE


CORGI 306 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.14m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 82HP 4段変速
性能: 最高速153km/h  データーベースでモーリス マリーナのミニカー検索

モーリス マリーナ クーペ イギリス 1971年

 

 モーリス マリーナはBMCのADO15からADO17シリーズまで続いた前輪駆動車の流れから外れた後輪駆動車で、1971年に登場しました。中型車オックスフォードの後継車として、フォードやヴォクスホールなどのアメリカ系ブランドのオーソドックスな後輪駆動車に対抗する車でした。画像はクーペですが、4ドア セダン、5ドア ワゴン、2ドア バンもありました。4気筒1.3L(60HP)/1.8L(82HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速153km/h(1.8L)の性能でした。

 

 マリーナは旧式のサスペンションで操縦性に難があり、見た目もあまりぱっとしないのですが、このクラスにはこの手のオーソドックスな車を好むユーザーが多かったようで、商業的には成功しました。1975年にMK IIに発展し、1980年にジュジアーロがデザインした角張ったデザインのボディに一新し、アイタル(Ital)と改名しました。 アイタルは1984年まで生産され、この車がモーリス ブランドの最後の車となりました。(参照画像→ モーリス アイタル)

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたコーギー製の当時物です。1/43サイズのビンテージ物のコーギーとしては最後の頃のミニカーでした。当時の流行りだったスピードホイールがやや安っぽいですが、実車の雰囲気はまずまずうまく再現されていました。ラインストーンのヘッドライトや室内の造形はコーギー流の作風でした。ボンネットとドアが開閉するギミック付きで、エンジンもそこそこ再現されています。マリーナの当時物ミニカーはこれしかありませんが、当時物以外ではバンガーズとオックスフォードが4ドアセダンをモデル化しています。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MORRIS MARINA COUPE 1
MORRIS MARINA COUPE 2

 以下は2003年に発売されたバンガーズ製のモーリス マリーナ 1800 セダン (1/43 型番VA06303)の画像です。上記のコーギー製のマリーナはクーペですが、これは4ドア セダンをモデル化しています。安価(当時の2600円)だったのですが、エッチング材のワイパーやそこそこ良く再現された内装などは値段以上の良い出来ばえでした。またバンガーズはコーギーのブランドですので、ラインストーンのヘッドライトなどかつてのコーギー流を引き継いだ懐かしい作風になっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MORRIS MARINA 1
MORRIS MARINA 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MORRIS MARINA 3
MORRIS MARINA 4

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BL (MORRIS) PRINCESS 1800HL 1975 UK

BL (MORRIS) PRINCESS 1800HL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BL (MORRIS) PRINCESS 1800HL


VANGUARDS VA10200 1/43 104㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 82HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでBL プリンセスのミニカー検索

BL (モーリス) プリンセス 1800HL イギリス 1975年

 

 バンデン プラ プリンセスの後継車として1975年に登場したプリンセスは発売当初はオースチン/モーリス/ウーズレーの3ブランドの名前が付いていましたが、すぐにブランド名無しのプリンセスという名前に統一されました。(この時点でウーズレー ブランドが消滅) このプリンセスという名前はオースチンの高級車プリンセスを継承したものでしたが、実質的にはオースチン 1800(ADO17)の後継車でした。エンジンやサスペンションはオースチン 1800と同じで、4気筒1.8L(84HP)/6気筒2.2L(110HP)エンジンを搭載し、4段変速(3段AT)で最高速170km/h(2.2L)の性能でした。

 

 個性的なウエッジ シェィプのボディは、似たイメージのトライアンフ TR7をデザインしたハリス マンによるもので、賛否両論がありました。もともと5ドアハッチバックだったのを、一般受けするトランク付に変えたらしいですが、このクラスの車としては大胆なデザインでした。 1978年にプリンセス 2に発展し、1982年にはサイドウィンドーを6ライト化して5ドアハッチバックにボディを一新し、オースチン アンバサダー(AMBASSADER)と改名して1984年まで生産されました。当時のBL車は製造品質の問題があり、この車も商業的にはさほど成功しませんでした。(実車画像→ オースチン アンバサダー )

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたヴァンガーズ製です。ヴァンガーズはイギリスの老舗コーギーのブランドで、主に古き良き時代のイギリス車をモデル化しています。1/43のダイキャスト製でミニチャンプス並みのリアルな造形ながら値段はリーズナブル(当時の定価4000円ほど)なので、個人的に好きなブランドです。このプリンセスは丸型4灯式ヘッドライトなので4気筒エンジンを搭載したモーリス版のプリンセスをモデル化しています。プロポーションが良く細部の仕上げも丁寧で、かなり良い出来ばえでした。ヴァンガーズは角形ヘッドライトのオースチン版もモデル化していました。当時物のミニカーはディンキー(英)しかありませんでしたが、当時物以外ではこのヴァンガーズや、オックスフォードがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 1
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 2

 以下は1977年に発売されたディンキー(英)の当時物オースチン プリンセス(1/35 型番123 全長129㎜)の画像です。角形ヘッドライトを持つオースチン ブランドのプリンセスで、6気筒2.2L(110HP)エンジンを搭載する2200HLをモデル化しています。この当時のイギリスでは1/35サイズの低コストのミニカーが主流となっていました。これもその類の物で、単に大きいだけの大味な作りで安っぽいホイールが付いています。プロポーションもあまり良くないですが、特徴的なウエッジ シェィプのボディの雰囲気はそれなりに再現されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 3
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 5
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 6

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