Sorry Japanese Only
BMW M1 (E26) ドイツ 1978年
BMWはツーリングカーレースに加えてグループ4/5 レースに進出するために、そのベースとなるエンジンをミッドシップ搭載したBMW M1を1978年に発表しました。BMWにはミッドシップ車の開発経験が無かったので、M1の開発はランボルギーニに委託されました。デザインはイタルデザインのG.ジウジアーロが担当し、当時のスーパーカーに共通する直線的なラインの車になっていました。(フロントのキドニーグリルがなければBMWとはわからないかも) エンジンはツーリングカーレース用の6気筒3.5Lに機械式燃料噴射を追加したものでロードカーは277HP、グループ4仕様は470HP、グループ5仕様は3.2Lターボで850HPでした。シャーシはスペースフレーム構造で、ボディはFRP製というレーシングカー的な構造でした。
経営不振であったランボルギーニでは製造が進まず製造契約は解除され、ドイツのバウアーがシャーシを製造しイタルデザインがボディを組み付けることになりました。グループ4の認定に必要な400台を生産するのに時間が掛かった為、レース参加ができなくなるのを恐れたBMWは「プロカー レース」というM1のワンメイクレースを企画するはめになりました。特例でグループ4認定はされたのですが、M1は実際のレースではさほど活躍しなかったようです。
ミニカーは1979年に発売されたガマ製です。当時のガマは倒産したシュコーの型を引継いだことでシュコー風の作風に変わりつつあった時期でした。シュコー的なシャープな造形で、車高が高いことを除けば、かなり良い出来ばえでした。リトラクタブル ヘッドライト開閉とドア/リアハッチの開閉ギミックが付いています。ヘッドライトの開閉は床下部分のレバー操作で行います。リアハッチが開きますが、トランクスペースがあるだけでエンジンは再現されていません。ガマ以外の当時物としてはポリスティル(1/40、1/25)、ソリドのプロカー仕様、コーギーの1/36、バンダイのダッパー(1/55)などがありました。 最近の物では、ミニチャンプスのストリートやレース仕様、イクソ、カルツォなどがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)の拡大画像とリア/リアパネル開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1083
BMW 528i (E28) ドイツ 1982年
BMW 5シリーズの2代目(E28)が1982年に登場しました。初代を少しリファインしたスタイルで一見するとほとんど変わっていませんが、ボンネットのプレスラインやテールライトの形状が変わっていました。当初のエンジンは4気筒1.8L、6気筒2L/2.5L/2.8Lで、車名のiは燃料噴射付を意味しています。
1983年にBMW初のディーゼルエンジン6気筒2.4L(86HP)が追加されました。(当時のヨーロッパではディーゼルは必須でした) 1985年に6気筒3.4L(182HP)エンジンの535iが追加されました。BMW M1用を改良したDOHC6気筒3.4L(286HP)エンジンを搭載した高性能版のM5が1985年に設定されました。M5は最高速250km/hで当時世界最速の4ドアサルーンでした。1988年に5シリーズの3代目E34にモデルチェンジしました。
ミニカーは1982年に発売されたガマの当時物です。前述したシュコー製の5シリーズ 初代の525と作風が良く似ていますが、これは倒産したシュコーの型をガマが引き継いで生産したからで、シュコーの型職人が関係していたのでしょう。倒産前のシュコーと同じような良い出来ばえで、ドア/トランク開閉ギミックが付いています。ミニカーで5シリーズ 初代の525と並べてみると、デザインはほぼ同じながら大きさなどが変わっていることがわかります。(実物でこのような比較は簡単にできませんが、ミニカーでは簡単にできます) 初代と見た目があまり変わらないことから、5シリーズ 2代目(E28)の当時物ミニカーはこのガマ製しかありません。当時物以外では、ヘルパ、シュコー ジュニア、オートアートのM5があります。以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1180
BMW 323i (E30) ドイツ 1982年
BMW 3シリーズの2代目(E30)が1982年に登場しました。初代とほぼ同じスタイルで、フロントグリル横のウインカーがバンパー下に移動し、全モデルが4灯式ヘッドライトとなりました。まず2ドアセダンとタルガトップ式カブリオレが登場し、その後1983年に4ドアセダン、1989年にステーションワゴンが追加されました。当初のエンジンは4気筒1.5L/1.6L/1.8L、6気筒2L/2.3Lでした。
1985年には6気筒2.3Lが2.5Lになり、2.5Lディーゼルエンジン(324d)が追加されました。同年にカブリオレがフルオープンに変わり、BMW初のフルタイム4WD仕様の325iXも登場しました。1987年のマイナーチェンジで、車幅灯内蔵式ヘッドライトが採用され、リアライト形状が変わりました。1989年にDOHC4気筒1.8L(136HP)エンジンを搭載した高性能版318isが追加されました。BMW E30は「六本木のカローラ」と呼ばれたほど、日本でも良く売れた車でした。1990年に3シリーズ 3代目(E36)にモデルチェンジしました。
ミニカーはガマの当時物で、1983年に発売されました。プロポーションが良くシャープな造形で、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。前述したガマ製のBMW 528i同様、これも倒産したシュコーの型職人が関係しているようで、シュコーとよく似た作風でした。ガマはカブリオレとツーリングもモデル化していました。 3シリーズの2代目(E30)も5シリーズ同様に初代と見た目があまり変わらない為か、ガマ以外の当時物ミニカーはないようです。当時物以外では、ミニチャンプスが2ドアセダン、カブリオレ、ツーリングを揃えていて、トミカ リミッテドの2/4ドア、ヘルパの1/87、ヴァンガーズなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1175
BMW 735i (E32) ドイツ 1986年
BMWの最上級車7シリーズの2代目E32が1986年に登場しました。7シリーズ 初代(E23)の派手な逆スラントのノーズを変えて、空力的に洗練されたデザインになっていました。7シリーズ 2代目E32の最大の売りは戦後のドイツ車として初めてV型12気筒エンジンを搭載したことでした。ロングホイールベース仕様(車名にLが付く)を設定し、自動車電話やワインクーラーなど高級車としての豪華装備を充実させていました。当初のエンジンはV型6気筒3L/3.5L、V型12気筒5L(300HP)でした。
1992年からDOHC V型8気筒3L/4L(282HP)エンジンが追加され、このエンジンには5段自動変速機が設定されました。なおV型エンジン搭載車はキドニーグリルの幅が広くなっていて、外観でも区別化されていました。1987年にはなんとV型16気筒エンジン搭載のプロトタイプまで作られましたが、これは量産化されませんでした。E32系は1995年まで約30万台が生産されました。
ミニカーは1986年に発売されたガマ製の当時物です。全体的に滑らかになったボディがうまく再現されていて、細部も良く仕上げてあり良い出来ばえでした。ただ前述したガマ製の7シリーズ (E23)と同様に、縮尺1/45で出来ているので少し小さいのが残念です。(底板には1/43と表記されていますが、外形寸法を測れば明らかに1/45だと分かります) また当時のガマのミニカーの特徴であった薄い青色に着色されたウィンドーも継続されていました。これ以外の7シリーズ 2代目(E32)の当時物ミニカーはマッチボックスのキングサイズ(1/36)、シャバックの1/24がありました。当時物以外ではミニチャンプスとヘルパがあります。以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1183
BMW 535i (E34) ドイツ 1988年
1988年にBMW 5シリーズは3代目(E34)にモデルチェンジしました。上級車の7シリーズ(E32)と同じような落ち着いたスタイルになりました。また逆スラントしていたフロントが一般的なフロントになりボディ全体に丸みが付き、空力特性を向上させていました。当初のエンジンには4気筒版がなく、6気筒2L/2.5L/3L/3.4L、6気筒2.4Lターボディーゼルでした。セダンとツーリング(ワゴン)がありました。
1989年に4気筒1.8Lエンジンが追加され、1991年には2L/2.5LエンジンがDOHC化され、525iに電子制御式フルタイム4WDシステムを積んだ525iXが登場しました。1992年のマイナーチェンジで、DOHC V型8気筒3L/4L(2806HP)エンジンが追加され、8気筒エンジン搭載車のキドニーグリルは幅が広くなりました。(1994年から6気筒車も幅広に変わりました) 1995年まで生産され、5シリーズ 4代目(E39)にモデルチェンジしました。(E34系の総生産台数は約133万台)
ミニカーは1988年に発売されたシャバックの当時物です。現在シャバックはシュコーの航空機モデルのブランドになっていますが、当時は独立したメーカーで、倒産したシュコーの後を継いで当時はトップクラスの出来ばえでした。この535iもシャープな造形で、実車のボディがうまく再現されていてとても良く出来ています。特にフロントグリルはリアルに出来ていて、Bピラーを黒塗装しているのも凝ってます。ドア/トランクが開閉し、室内も良く再現されています。5シリーズ(E34)の当時物ミニカーはガマのツーリングワゴンもありました。当時物以外ではミニチャンプス、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)