ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES MAYBACH S-CLASS (X222) 2016 GERMANY

MERCEDES MAYBACH S-CLASS (X222)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES MAYBACH S-CLASS (X222)


ALMOST REAL AL420103 1/43 129㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.46m 全幅約1.92m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6L ツインターボ 530P 7段自動変速 4WD仕様も有り
性能: 最高速250km/h(リミッター付)  データーベースでマイバッハ (戦後)のミニカー検索

メルセデス マイバッハ Sクラス (X222) ドイツ 2016年

 

 戦前の高級車 マイバッハは、戦後は自動車用エンジンの製造を行い1966年にダイムラー ベンツの傘下となりました。ダイムラー ベンツは1997年にメルセデス ベンツ マイバッハという名前のコンセプトカーを発表しマイバッハ ブランドを復活させ、2002年にマイバッハ 57/62が発売されました。マイバッハ 57/62は約3000台が販売されたそうですが、この台数では商売にならなかったようで、マイバッハブランドは2012年に廃止されました。

 

 2014年にメルセデスのサブ ブランドとしてメルセデス-マイバッハが設定され、マイバッハ 57/62の実質的な後継車としてメルセデス-マイバッハ S500/600が登場しました。この車はメルセデス ベンツ Sクラス(W222)のロングホイールベース版の後席部分を200m延長したリムジーンで、前後の意匠も変えていないので実質的にはSクラスのストレッチリムジーンです。(マイバッハのエンブレムがCピラーに表示されるだけです) エンジンはS500がDOHC V型8気筒4.7Lターボ(455HP)、S600がDOHC V型12気筒6Lターボ(530HP)でSクラスと同じです。2015年にはホイールベースをさらに1053mm伸ばして車高を高くし、対面4座式後席を備えた「メルセデス マイバッハ プルマン」が発表されました。2016年にはメルセデス AMG S65 カブリオレをベースにした、4座オープンの「メルセデス マイバッハ S650カブリオレ」が限定生産されました。

 

 

 ミニカーはオールモーストリアル製で、2017年に発売されました。オールモーストリアルはミニチャンプスのミニカーを製作していたと思われる中国の会社が興したブランドで、今後もダイキャスト製ミニカーを製作していくようです。細部をリアルに仕上げていたミニチャンプスのミニカーとほぼ同じような作風で、このマイバッハ S600も1/43ダイキャスト製ミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。ダイキャスト製なのでしっかりとした重量感があり、フロントグリル/ヘッドライト、ガラスルーフと室内の造形などの細部も良くできています。これ以外のマイバッハ S600のミニカーではオートアート(1/18)がS600とS600プルマンをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES MAYBACH S-CLASS (X222) 1
MERCEDES MAYBACH S-CLASS (X222) 2

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PORSCHE 911R (991) 2016 GERMANY

PORSCHE 911R (991)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911R (991)


MINICHAMPS 410066225 1/43 106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.55m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC 水平対向6気筒 4L 500HP 
6段変速
性能: 最高速323km/h  データーベースでポルシェ 991のミニカー検索

ポルシェ 911R (991) ドイツ 2016年

 

 ポルシェ 911の7代目 991型が2011年に登場しました。レース車両として基本性能を向上させる為に、ホイールベース/全長とトレッドが拡大され、ボディが大型化されました。ボディは大型化しましたが、アルミ合金の採用拡大で先代より軽量化されていました。エンジン、シャーシ、サスペンションなどの基本構造は先代同様ボクスター(981型)と共用していましたが、評判が悪かったライトなどの外装部品の共用化は止めていました。ベーシック版のカレラには先代より排気量が小さく高回転型の設定となった直噴式水平対向6気筒3.45L(350HP)エンジンが搭載され、高性能版のカレラSには3.8L(380HP)エンジンが搭載されました。

 

 変速機は7段マニュアルと7段半自動(PDK:デュアルクラッチ式)が設定されました。室内はホイールベースの拡大で、後席背面の荷物収納スペースが拡大され、サンルーフはアウタースライド式となりました。可動性リヤウイングは立上げ高さが増し拡大されました。当初に設定されたオープン仕様のコンバーチブルに加えて、2014年にはタルガ4/4Sが追加されました。

 

 

 2012年に4WDのカレラ4/4Sが設定されました。2013年に3.8L(475HP)エンジンを搭載したGT3、ツインターボで3.8L(520/560HP)にパワーアップした高性能版のターボ/ターボSが設定されました。2015年に4L(500HP)エンジンを搭載したGT3 RSが追加されました。2016年にGT3 RSをベースにして、スポイラーを外すなど軽量化した911Rが設定されました。2015年のマイナーチェンジで、991 II型となりました。

 ミニカーは2017年に発売されたミニチャンプス製です。高性能版の911R (991)をモデル化しています。ミニチャンプスのポルシェですから、全体的な雰囲気や細部の再現も申し分ない出来ばえで、ボディが大型化していることがミニカーでもわかります。ただこのポルシェに限りませんが、ミニチャンプスのミニカーの室内の仕上げは2008年頃を頂点にしてその後徐々に簡素化されたので、これも昔ほど凝った造りではありません。(中国メーカーの人件費高騰で同じ製作費でやってくれるレベルが低下したのです) ミニチャンプスはカブリオレ、ターボ、タルガ、GT3、GT3 RSやレース仕様など約100種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外では、トミカ、京商、シュコー、ヘルパ、レジン製ではスパークなどたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 911R (991 II) 1
PORSCHE 911R (991 II) 2

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PORSCHE 911 (991 II) GT3 2017 GERMANY

PORSCHE 911 (991 II) GT3
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (991 II) GT3


MINICHAMPS 410066024 1/43 106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC 水平対向6気筒 4L 500HP 
6段変速/7段半自動変速
性能: 最高速320km/h  データーベースでポルシェ 991のミニカー検索

ポルシェ 911 (991 II) GT3 ドイツ 2017年

 

 ポルシェ 911の7代目 991型が2011年に登場しました。レース車両として基本性能を向上させる為に、ホイールベース/全長とトレッドが拡大され、ボディが大型化されました。ボディは大型化しましたが、アルミ合金の採用拡大で先代より軽量化されています。エンジン、シャーシ、サスペンションなどの基本構造は先代同様ボクスター(981型)と共用していますが、評判が悪かったライトなどの外装部品の共用化は止めていました。

 

 2015年にマイナーチェンジして後期型の991 II型となりました。外観的にはほとんど同じで、ヘッドライト(LEDデイライト付)、フロントバンパー、テールライト、リアパネルなどの意匠が変更されました。一番大きな変更は、ベーシックモデルのカレラ/カレラ Sのエンジンがツインターボ化され3Lにダウンサイジングされたことでした。ただし出力は370HP/420HPとパワーアップし、燃費も向上していました。またオプション設定であったダンパーを電子制御するPASM(ポルシェ アクティブ サスペンション マネージメント システム)が全モデルに標準装備されました。

 

 

 カレラと同様にタルガ4/4S、ターボ/ターボS、GT3なども順次フェイスリフトされました。2017年にカレラとカレラ Sの間を埋める カレラ T(ツーリング)が追加されました。同年にターボ S(3.8L 580HP)を607HPにパワーアップしたターボ S エクスクルーシブ シリーズが限定生産され、さらにこれを700HPまでパワーアップした911シリーズで最も高性能なGT2 RSが追加されました。このGT2 RSはニュルブルグリングで量産車最速のラップタイムを記録しています。2018年に992型にモデルチェンジしました。(実車画像→ ポルシェ 911 (992))

 ミニカーは2017年に発売されたミニチャンプス製で、911 GT3 後期型をモデル化しています。前期型との見分け方で一番分かりやすいのはフロントバンパー左右にあるスモールライトの形状の違い(後期型は小さい)で、そこがきちんと変更されています。前述したミニチャンプス製の911R 前期型と同様に全体的な雰囲気や細部の再現も申し分ない出来ばえです。(ただ前期型の解説にも書きましたが、室内の仕上げレベルはかつてのミニチャンプス製より簡素化されています) 2022年時点でミニチャンプスは991 IIのターボ/カレラ 4/GT2/GT3などを1/43、1/18、1/87で約90車種もモデル化しています。ミニチャンプス以外の991 IIのミニカーはオートアートの1/18、ヘルパの1/43、スパーク(レジン製)、アイドロン(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 911 (991) GT3 1
PORSCHE 911 (991) GT3 2

 以下は2020年に発売されたスパーク製のルマン24時間レース カーコレクションのポルシェ 911 (991) RSR #93 ルマン (1/43 No.42)の画像です。2018年ルマン参戦車(#93 総合27位)をモデル化しています。スパークは型番S7034(レジン製)で、同じ車をモデル化していますので、それの型を流用したダイキャスト版です。このルマン カーコレクション シリーズは安価な雑誌付きミニカーながら、全体的な造形や細部の仕上げは値段以上の良い出来ばえとなっていました。このシリーズのNo.52では同じ2018年ルマンでLMGTE PRO クラス優勝(総合15位)した911 (991) RSR #92もモデル化されています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (991) RSR LM 1
PORSCHE 911 (991) RSR LM 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。フロントノーズ、リアウィング、リアディフューザーがかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (991) RSR LM 3
PORSCHE 911 (991) RSR LM 4

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