ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BUGATTI EB16.4 VEYRON 2001 FRANCE

BUGATTI EB16.4 VEYRON
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI EB16.4 VEYRON


AUTO ART 50901 1/43 104㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.46m 全幅約2m エンジン 変速機: W型16気筒 8L ターボ 1001HP 7段半自動変速
性能: 最高速407km/h   4WD データーベースで第2次大戦後のブガッティ のミニカー検索

ブガッティ EB16.4 ヴェイロン フランス 2001年

 

 1998年にフォルクスワーゲン社がブガッティ アウトモビリ社からブガッティの商標権を買い取り、ブガッティ オートモビル(Bugatti Automobiles SAS)社をフランスに設立しました。1999年にコンセプトカーのEB18.3 シロンとEB18.4 ヴェイロンが発表されました。EB18.4 ヴェイロンという名前は1930年代のブガッティのレーシングドライバーであったピエール ヴェイロン(Pierre Veyron)に由来し、18.4とは4つのターボチャージャー付の18気筒エンジンを意味していました。市販化の開発は高速走行時の空力特性やエンジン排熱の問題で難航しましたが、W型16気筒8Lエンジンを搭載したヴェイロン 16.4が2005年に市販化され、300台が限定生産されました。

 

 ヴェイロン 16.4のエンジンはフォルクスワーゲン製のV型8気筒エンジンを2個連結したW型16気筒8Lエンジンで、4つのターボチャージャー過給で1001HPを出力しました。4輪駆動方式で100km/hまで2.5秒で加速し公称最高速は407km/h、当時世界最速の市販車でした。派生車として2009年にタルガトップ仕様のヴェイロン 16.4 グランスポーツ、2011年にエンジンを1200HPにパワーアップしたヴェイロン 16.4 スーパースポーツ(最高速431.072km/h ギネス公認記録)などが追加で限定生産されました。2016年に後継車のシロンが登場しました。(実車画像→ ブガッティ シロン 2016)

 

 

 ミニカーは2004年頃に発売されたオートアート製です。2001年のフランクフルト モーターショーで発表されたコンセプトカー EB16.4 ヴェイロンをモデル化していますので、市販車とは細部の違いがあるのかもしれませんが詳細は分かりません。オートアートらしい正確なプロポーションで、室内などの細部までリアルでかなり良く出来ています。オートアートは市販仕様もモデル化していて、ヴェイロンを1/18と1/43と1/64で20種類以上モデル化しています。これ以外のヴェイロンのミニカーはミニチャンプスがグランスポーツやスーパースポーツなど1/43と1/18で20種類以上、シュコーの1/87、ルックスマート(レジン製)が20種類ほどモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BUGATTI EB 16.4 VEYRON 1
BUGATTI EB 16.4 VEYRON 2

 以下は室内とリアカウル部の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI EB 16.4 VEYRON 3
BUGATTI EB 16.4 VEYRON 4

 以下は上記ヴェイロンと同時期に発売されたオートアート製のブガッティ EB218 (1/43 型番50931)の画像です。 EB218は1999年に発表された4ドアツーリングカーのコンセプトカーで、1993年に発表されたコンセプトカー EB112を発展させたものでした。デザインはEB112と同じイタル デザインのG.ジュジアーロが行いました。エンジンや駆動方式はEB18/4 ヴェイロンとほとんど同じ(ターボチャージャーはついていない)で、市販化はされませんでした。これもオートアートらしいリアルな造形で、上記ヴェイロン同様によく出来ています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI EB218 1
BUGATTI EB218 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI EB218 1
BUGATTI EB218 2

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RENAULT MEGANE II 2002 FRANCE

RENAULT MEGANE II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT MEGANE II


ELIGOR  100841 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.24m 全幅約1.78m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 135HP 6/5段変速/4段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでルノー メガーヌのミニカー検索

ルノー メガーヌ II フランス 2002年

 

 ルノー メガーヌ 2代目が2002年に登場しました。デザインはベルサティスに代表される当時のルノー流で、直立したリアウインドーを持つ個性的なリアエンドが特徴でした。ボディは3/5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアワゴン、派生車としてミニバンのセニック、カルマン製の電動格納式グラスルーフを装備する2ドアのクーペ カブリオレ(CC)と先代と同じ多彩な構成でした。エンジンはDOHC 4気筒1.4L/1.6L(115HP)/2L、4気筒1.5L/1.9L(120HP)ディーゼルがありました。ヨーロッパ自動車衝突安全性テストにて最高の5星を小型車で初めて取得した安全性や実用性が評価され、2003年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しました。

 

 2004年にDOHC 4気筒2L(225HP)ツインターボ エンジンを搭載し、ボディ/シャーシをチューンした高性能版RS(ルノー スポール)が追加されました。さらに高性能なRS 225 F1やRS R26.R、レース仕様のRS トロフィーも設定されました。2005年のマイナーチェンジで、フロントノーズの意匠などを変更したフェーズ IIになりました。前述した高級車ベルサティスでは前衛的とされたデザインは、メガーヌ IIでは個性的であると好評価され、先代同様にヨーロッパ市場で大ヒットしました。2008年に3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ルノー メガーヌ III 2008)

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたエリゴール製の当時物です。エリゴールのミニカーはクラシックカーや商用車がほとんどなのですが、2003年頃にクリオとメガーヌをモデル化しています。(実車のプロモーション用に使われたのだと思います) 出来ばえは同時期のノレブと比べると少し見劣りしますが、室内などの細部の仕上げもまずまずで当時のミニカーとしては良く出来ていました。エリゴールはブレークやフェーズ II 5ドアもモデル化しています。これ以外のメガーヌ IIのミニカーはソリドの5ドア、ノレブの3ドアやクーペ カブリオレ、ユニバーサルホビーの3ドアやクーペ カブリオレなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT MEGANE II 1
RENAULT MEGANE II 2

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CITROEN C3 2002 FRANCE

CITROEN C3
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN C3


NOREV 155304 1/43 90mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.85m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 120HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速192km/h  データーベースでシトロエン C3のミニカー検索

シトロエン C3 フランス 2002年

 

 小型車シトロエン AXの後継として、サクソ(SAXO)が1996年に登場しました。サクソはプジョー 106の姉妹車で、外観はフロントグリルが違うぐらいでほとんど同じでした。ボディは3/5ドアハッチバック、エンジンは4気筒1.1L/1.4L/1.6L、高性能版VTRの4気筒1.6L(90HP)、高性能版VTSのDOHC 4気筒1.6L(120HP)、4気筒1.5Lディーゼルなどがありました。2000年のマイナーチェンジで、ヘッドライト/フロントグリルなどが変更されました。高性能版はラリーで活躍していました。
(実車画像→ シトロエン サクソ)

 

 サクソは2002年のモデルチェンジで、5ドアがC3に変わり3ドアは2004年にC2に変わりました。C3はプジョー 206とシャーシを共有しており、シトロエンの新しい顔を採用したクサラ ピカソのような丸っこいデザインになりました。(C3のデザインは2CVのイメージをモチーフにしているとのこと) エンジンは4気筒1.1L/1.4L/1.6L、4気筒1.6Lディーゼルで、センソドライブ(Senso Drive)と称するパドルシフト方式の5段半自動変速機が採用されました。(実車画像→ シトロエン C2)

 C3には2003年に電動格納式ソフトトップを持つカブリオレ(サイドピラーを外してフルオープンも可能)のプルリエルが追加されました。2007年のマイナーチェンジでフロント/リア/内装の意匠が変更され、高性能な4気筒1.4L/1.6L(110HP)ディーゼルエンジンを搭載したXTRが追加されました。2009年にC3 2代目にモデルチェンジしました。C2は2009年で生産中止となり2代目は出ていません。(実車画像→ シトロエン C3 2009)

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたノレブ製の当時物です。ノレブは2000年頃からフランス車を中心にして新旧ヨーロッパ車をレベルの高い出来ばえで次々とモデル化するようになりました。同時に国産名車コレクションなどの安価な雑誌付ミニカーも手掛けるようになりました。このC3は実車の丸っこいデザインがうまく再現されていて、室内などの細部の仕上げもリアルでレベルの高い出来ばえです。これ以外でもノレブはC3 初代をXTRやプルリエルなど1/87、1/43、1/18で30種類ほどモデル化しています。(PCのマウス仕様まであります) ノレブ以外ではソリド、ユニバーサルホビー、リーツェの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN C3 1
CITROEN C3 2

 サクソのミニカーはノレブが初期型5ドア、マイナーチェンジ後の3ドア VTSとそのラリー仕様をモデル化しています。またイクソのラリー仕様が10車種ほどあります。 C2のミニカーはラリー仕様も含めて、ノレブ、ソリド、イクソなどがあります。
データーベースでシトロエン サクソのミニカー検索
データーベースでシトロエン C2のミニカー検索"

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PEUGEOT 307 2002 FRANCE

PEUGEOT 307
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 307


SOLIDO 1569 1/43 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.21m 全幅約1.73m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 110HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速190km/h   データーベースでプジョー 307のミニカー検索

プジョー 307 フランス 2002年

 

 2001年にプジョー 306の後継車307が登場しました。206と同じ吊り目ヘッドライトを採用し、206を大きくしたようなデザインでした。ボディは大きくなり、306のスポーティな性格から居住性重視の性格に変わりました。当初は3/5ドアハッチバックだけで、エンジンはDOHC 4気筒1.6L/2L(140HP)、4気筒/2L(109HP)ディーゼルなどがありました。2002年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 2002年に5ドアワゴンのSW(3列7人乗り)とブレーク、2003年に電動開閉式ハードトップを持つ2ドアカブリオレのCCが追加されました。SWには後席上部まで開口部のあるパノラミックガラスルーフが標準装備されていました。先代にはあったセダンは中国や南米仕様だけで本国向けにはありませんでした。2005年のマイナーチェンジで、ヘッドライトの間にあった小さなグリルがなくなり、バンパー下の開口部が大きくなりました。モータースポーツでは206 WRCの後継として、307 WRCが2004年から登場しました。2007年に後継車の308にモデルチェンジしました。総生産台数は約370万台でした。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたソリドの当時物です。このソリドの型番15**シリーズは廉価版ミニカーですが、プロポーションなどの基本的な作りは老舗だけあってしっかり出来ています。最近の量産ミニカーとしては珍しく車名ロゴなどのデカールが付属していました。(貼ってませんが) ソリドは307 WRCもモデル化しています。これ以外ではノレブが3/5ドア、SW、CCのマイナーチェンジ前後、WRC仕様など20種類ほどをモデル化しています。イクソ、オートアート、ビテスのWRC仕様もあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 307 1
PEUGEOT 307 2

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RENAULT VELSATIS 3.5 V6 PHASE II 2005 FRANCE

RENAULT VELSATIS 3.5 V6 PHASE II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT VELSATIS 3.5 V6 PHASE II


NOREV 518314 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.86m 全幅約1.86m 全高1.58m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3.5L 241HP 
6段変速/5段自動変速
性能: 最高速235km/h   データーベースでルノー ベルサティスのミニカー検索

ルノー ベルサティス (ヴェルサティス) 3.5 V6 フェーズ II フランス 2005年

 

 ルノーの最上級車サフランの後継車として2001年にベルサティスが登場しました。常識的なデザインであったサフランに対して、前述したアバンタイムに代表される当時のルノーのデザイントレンドに沿ったリアエンドを持つ前衛的なデザインとなっていました。エスパス IVをベースにした前輪駆動車で、ボディは5ドアハッチバックのみ、1.58mと高い車高のワンボックス的なキャビンは居住性に優れていました。エンジンは4気筒2.0Lと日産製のDOHC V型6気筒3.5L、ディーゼルでは4気筒2L/2.2L(150HP)とイスズ製6気筒3L(177HP)がありました。(ルノーは1999年に日産自動車と資本提携し傘下に収めていますので、日産製エンジンを採用しています)

 

 2005年のマイナーチェンジで、フロントグリルのクロームメッキが控えめに変更されました。ベルサティスのデザインは高級車としては前衛的過ぎて不評だったようです。アウディなどのドイツ流高級車に対するフランス流のアンチテーゼだったのですが、結局大統領専用車など国内の公用車や社有車として使われただけで、商業的には失敗作でした。2009年に生産中止となり、生産台数は約6万台でした。後継車として韓国のサムスン自動車のSM5をベースにしたラティテュード(LATITUDE)が2010年に登場しました。(実車画像→ ルノー ラティテュード 2010)

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたノレブ製の当時物です。マイナーチェンジ後(フェイズ II)の2005年式をモデル化しています。プロポーションが良く、細部も良く再現されていてノレブらしい良い出来ばえです。ベルサティスのミニカーはノレブが独占していて、初期型も含めて約10数種類をモデル化しています。ノレブは2000年頃からレベルの高いミニカーを次々と開発するようになりましたが、それらの多くはプロモーション用のディーラー特注品にもなっています。(一時期はメルセデス ベンツの特注品も作っていました) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT VELSATIS 1
RENAULT VELSATIS 2

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