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ホンダ NSX コンセプト 日本 2013年
2013年の東京モーターショーにNSXの2代目のプロトタイプ NSX コンセプトが公開され、2016年に国内で市販化されました。デザインは最近のミドシップエンジン搭載のスーパーカーに共通する低く幅広いスタイルで、細長いヘッドライトが特徴的です。ミドシップに縦置きされるエンジンはV型6気筒3.5Lで、それに3つのモーターを組合わせたハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド SH-AWD」を採用しています。このエンジンはホンダ製ではなく、高性能で少量生産という理由からホンダがレースで有名なコスワースに製造を依頼しているそうです。(少しがっかりです) なお車の製造も国内ではなく北米の専用工場で行うとのことでこれもなんとなく寂しい気がします。
ハイブリッドシステムは後輪をエンジンとモーターで、前輪2輪は2つのモーターで駆動します。前輪左右の駆動トルクを独立し制御することで、優れた操縦性を発揮するようです。システムの最高出力は581HPと恐ろしく速いのですが、上述したシステムの制御でその挙動は極めてスムーズだそうです。価格は約2400万円とポルシェ 911並みで、国内で販売される日本メーカーの車としては最高金額です。(ただ内装の仕上げなどは評判が悪いようですが)
ミニカーはエブロ製のNSX コンセプトで、2015年に発売されました。エブロらしい手堅い作りで、良くできています。ただ内装はやや物足りないレベルです。また台座から外して底板を見ると、シャーシなどの造形がなくのっぺらぼうの状態でがっかりしました。これはエブロらしくないレベルで、多分シャーシの実車データが得られなかったからだと思います。ただ最近、底板の造形を省略するミニカー(特に新興レジン製)が増えているのは好ましくない傾向です。トミカなどの小スケールでもそれなりに造形していますから、1/43でシャーシやサスペンションの造形を省略するのは私に言わせると手抜きです。 これ以外のミニカーでは、トミカ、京商の1/64、MARK43、ホビージャパンの1/18、エブロのレース仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スバル フォレスター 日本 2013年
1997年にスバル フォレスター 初代が登場しました。1995年に登場したインプレッサ スポーツワゴン 初代をベースにして、車高を上げてクロスオーバー仕様としたSUV車でした。インプレッサより大きめのフロントグリルを持つ厳つい顔つきで、ステーションワゴン的なデザインでもありました。水平対向DOHC 4気筒2Lターボ(250HP)エンジンを搭載するフルタイム4WD車でした。1997年に4気筒2L(135HP)、1998年に4気筒2.5Lエンジンが追加されました。2000年のマイナーチェンジで後期型となり、内外装が変更されました。(実車画像→ スバル フォレスター 1997)
2002年にフォレスター 2代目が登場しました。外観は先代を踏襲したデザインでした。先代で追加された4気筒2.5Lエンジンの設定はなくなりました。2004年にDOHC 4気筒2.5Lターボ(230HP)エンジンを搭載したSTi バージョンが追加されました。2005年のマイナーチェンジで、フロントグリルの意匠が変更されました。
2007年にフォレスター 3代目が登場しました。車高が高くなり、従来のステーションワゴン的なデザインからよりSUVらしいデザインとなりました。プラットフォームはインプレッサがベースでリアサスペンションがダブルウィッシュボーン式に変わりました。国内向けエンジンは水平対向DOHC 4気筒2L/2Lターボ(230HP)で、海外向けは従来と同じ4気筒2.5Lターボ(230HP)がありました。2010年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更され、2Lエンジンが新型に変更されました。(実車画像→ フォレスター 2007)
2012年にフォレスター 4代目が登場しました。外観はフロントグリルが独立したデザインとなりました。従来のターボエンジン搭載車にあったボンネット上の目立つエアダクトがなくなりました。国内向けエンジンは水平対向DOHC 4気筒2L/2L直噴ターボ(280HP)で、海外向けはDOHC 4気筒2.5Lと4気筒2Lディーゼルがありました。自動変速機はトルコン式からCVT リニアトロニックに変更されました。安全装備として運転支援システム「EyeSight(Ver.2)」が標準装備されたグレードが設定されました。2015年のマイナーチェンジでフロントグリル/バンパーとリアライトの意匠が変更され、内装ではインパネ中央に運転情報を表示する液晶マルチインフォメーションディスプレイが装備されました。2018年にフォレスター 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォレスター 2018)
ミニカーは2014年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソは別ブランドのプレミアムX(型番PRD391)でフォレスター 4代目(左ハンドル)をモデル化していますので、それを流用して右ハンドル仕様に変えているようです。プロポーションが良く、フロント周りの造形もリアルで実車がうまく再現されています。また室内もそこそこうまく再現されています。フォレスター 初代のミニカーはハイストーリー(レジン製)とWIT'S(レジン製)、2代目はコナミの1/59、3代目はDNA(レジン製)の1/18とWIT'S(レジン製)があります。4代目はプレミアムX、WIT'S(レジン製)、トミカの1/65、ハイストーリー(レジン製)などがあります。(なおWIT'Sは中国工場の閉鎖により2016年にミニカー事業から撤退しました) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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プジョー 308 II GT フランス 2014年
307の後継として308が2007年に登場します。先代の307後期型のバンパー下に大きな開口部を持つフロントをさらに発展させたようなデザインとなっています。307のシャーシを引継ぎ、ボディは少しだけ大きくなっています。当初のボディは3/5ドアハッチバック、2007年にテールを伸ばしたワゴンのSW、2009年には307 CCの後継として電動開閉式ハードトップを持つカブリオレの308 CCが追加されます。また先代同様中国向けで4ドアセダンが2011年に設定されます。エンジンはDOHC 4気筒1.4L/1.6L/と高性能版GTI用のDOHC 1.6L ターボ(205HP)、4気筒1.6L/2L ターボディーゼルなどがありました。2011年のマイナーチェンジで、フロントグリルなどの意匠が変更されました。
2007年のフランクフルトモーターショーでコンセプトカー 308 RCZが発表され、その市販版がRCZとして2010年に登場します。
2013年に2代目308 IIにモデルチェンジします。下1桁を繰上げてきた車名付与規則は、309が既に使用済みであることから以後は下1桁を8に固定することになりました。バンパー上のフロントグリルが復活して全体的に先代より大人しいデザインになりました。新開発のシャーシが採用され、ボディ形式は5ドアハッチバックと2014年に追加されたワゴンのSWです。エンジンはDOHC 3気筒1.2L、DOHC 4気筒1.6L、4気筒1.6L/2Lターボディーゼルなどがあります。
308のミニカーは全てノレブ製で、3/5ドア/SW/CCの全タイプをモデル化しています。さらに308 RCZのミニカーもほぼノレブの独占ですが、国産のトミカもモデル化しています。→ データーベースでプジョー RCZのミニカー検索 308 IIのミニカーもノレブの独占で、3/5ドア/SWの全タイプをモデル化しています。画像はノレブのWEBサイトから拝借しました。
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ランボルギーニ ヴェネーノ イタリア 2014年
ランボルギーニヴェネーノはランボルギーニ創業50周年記念車として2013年に登場しました。とがったノーズや「シャークフィン」と称する飛行機の垂直尾翼のようなテールフィンなど、複雑な形状で非常に迫力のあるデザインです。(個人的にはやや奇をてらい過ぎだと思いますが) 4台が製造され、3台は価格は約3億6千万円で販売され、1台はランボルギーニ社が保管しています。4台とも灰メタリックのボディカラーで、販売された3台はホイールやリアディフューザーを縁取るアクセントラインがそれぞれ緑、白、赤(イタリア国旗の色)となっていました。
ヴェネーノはアヴェンタドールをベースとしており、V型12気筒エンジン、カーボンファイバーモノコック構造、前後の駆動力を自動配分する4WD、7段セミオートなどメカ的にはほぼ同じですが、アヴェンタドールより125㎏軽量化されているので、その分高性能でした。またルーフのない完全なオープンのロードスターが価格約4億4千万円で9台製造されたようです。
ミニカーは京商製で、2014年に発売されました。定価約1万円で京商の1/43としてはややお高いですが、フロント/リアの造形など複雑なボディ形状を良く再現しています。これはアクセントラインが赤ですが、緑と白の色違いもありました。京商は1/43だけではなく1/64、1/18でもヴェネーノとヴェネーノ ロードスターをモデル化しています。京商以外では、オートアートの1/18、トミカ、ルックスマート(レジン製)などがあります。なおヴェネーノの実車のカラーは灰メタリックだけなので、赤や白のヴェネーノのミニカーは実車がありません。(ロードスターは別ですが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランボルギーニ ウラカン LP610-4 イタリア 2014年
ランボルギーニ ガヤルドの後継車としてウラカンが2014年に登場しました。上級車アヴェンタドールと同じようなデザインですが、派手なサイドインテークがないのでおとなしく見えます。アルミニウムとカーボン樹脂を組み合わせた軽量なハイブリッドシャシーを採用、V型10気筒エンジンとフルタイム4WD方式はガヤルドを踏襲していますが、エンジンは500HPから610HPに大幅にパワーアップしています。LDF(Lamborgini Doppia Frizione)と称するデュアルクラッチ式半自動変速機を初採用し、4WDはANIMA(Adaptive Network Intelligent Management)と称する電子制御式駆動システムを採用していました。
2015年に電動油圧開閉式ソフトトップを持つオープン仕様のLP610-4 スパイダーと後輪駆動方式のLP580‐2(580HP)が追加されました。レース仕様としてランボルギーニのワンメイクレース用のLP620-2 スーパートロフェオと耐久レース用のGT3が設定されました。なお車名のウラカンとはスペイン語でハリケーンを意味し、他のランボルギーニの車名と同様にスペインの闘牛の名前に由来しているとのことです。
ミニカーは2015年に発売された京商製です。プロポーションが良くフロントノーズやヘッドライトなどの造形がシャープで、1/43としてはかなり良い出来ばえです。ただエンジンやサスペンション等の再現を全くしていない底板部分は手を抜き過ぎで、室内の仕上げもやや物足りないレベルですので、定価約1万円は高すぎると思います。この値段ならエンジンやサスペンション等を再現して、室内にもう少し手をかけることができると思うのです。(少なくとも数年前の京商はそれをやっていましたが) これ以外のウラカンのミニカーとしては、京商の1/18と1/64、オートアートの1/18、ブラーゴの1/18と1/43、アイドロン(レジン製)の1/18と1/43などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)