ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

PORSCHE 906 1966 GERMANY

PORSCHE 906 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI 330 1/43 100mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約1.68m
エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 2L 220HP 5段変速
性能: 最高速280km/h
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ポルシェ 906 ドイツ

 

 1966年から国際マニュファクチャーズ選手権の対象がGTからプロトタイプに変わり、GT(スポーツカー)に対しては国際スポーツカー選手権が新設されました。 

 

 これに対応して、ポルシェが初めて純粋のレーシングカーとして開発したのが906でした。鋼管スペースフレームにFRP製ボディの構造で、丸みのあるルーフとガルウイング式ドアを特徴とするデザインです。スポーツカー用エンジンは904用をチューンした空冷水平対向6気筒2L(210HP)で、ワークス用エンジンとしてその燃料噴射仕様(220HP)と804F1用を改良したDOHC 空冷水平対向8気筒2.2L(260HP)がありました。なお904の6気筒仕様が906と呼ばれていたので、当初の906はカレラ6と呼ばれていました。後に904の6気筒仕様を904/6、カレラ6を906と呼ぶことになりました。

 

 

 デビュー戦は1966年デイトナで、プロトタイプクラスで優勝しています。その後ワークスの主力は燃料噴射エンジン搭載車となり、タルガ フロリオで総合優勝、ルマンでクラス優勝するなど大活躍して、スポーツカー選手権チャンピオンとなっています。日本GPにもプライベーターが906で参戦しています。

 ミニカーはコーギーの当時物で、1967年に発売されました。当時は子供向けのおもちゃでしたが、プロポーションが良くフロント左右の特徴的なスポイラーが再現され、それなりに良くできています。ドライバーのフィギュアとリアカウルを開くと見えるそこそこリアルな6気筒エンジンも楽しいギミックです。これ以外にも仏ディンキー、ソリド、マーキュリー、ガマなど当時の主要ブランドがモデル化していることが、当時の906の人気の高さを示しています。最近でもエブロ、ミニチャンプス、スパークなどたくさんモデル化しています。

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PORSCHE 910/6 1967 GERMANY

PORSCHE 910/6 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MEBETOYS A25 1/43 97mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約1.71m
エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 2L 220HP 5段変速
性能: 最高速265km/h以上
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ポルシェ 910/6 ドイツ

 

 906の改良型 910が1967年に登場します。外観の主な変更点はノーズ左右のスポイラー廃止 ホイール小径化によるフェンダー高低減、ドアをガルウィング式から斜め前方立上げ方式に変更などです。エンジンは906/6が空冷水平対向6気筒2L(220HP)、906/8がDOHC 空冷水平対向8気筒2.2L(270HP)で、ボッシュ製機械式燃料噴射装置を採用しています。

 

 910は1967年デイトナ 24hでスポーツカー選手権にデビューし、フェラーリ 330P4/P3に次ぐ4位となっています。その後タルガ フロリオで総合優勝、ニュルブルクリングで総合優勝するなど活躍しています。ただマニュファクチャラーズ選手権はフェラーリ 330P4に僅差で届きませんでした。1968年の日本GPに生沢徹のドライブで出場し、総合2位となっています。

 

 

 高速走行が重視されるルマン用として、910をベースにした907が1967年に登場しました。小さく低くなったルーフ、長く伸びたロングテールなど空気抵抗の低減されたボディは風洞実験で決められました。時計回りのサーキット向けに、ステアリング位置が左側から右側に変更されています。1968年にはショートテールも設定されました。907は1967年ルマンでデビューし総合5位(910が総合6位)、1968年デイトナでは1-2-3フィニッシュしています。

 ミニカーはメーベトイ製の当時物で、1968年頃の発売です。メーベトイは独特の雰囲気がある作風で、かっこいいデフォルメが得意なメーカーでした。この910もフルギミックながらプロポーションの破たんがなく、当時のミニカーとしては良い出来です。これ以外の当時ものとしてはメルクリン、ソリドなどがあり、最近の物ではエブロ、エグゾトの1/18、スパークなどがあります。907のミニカーでは、メルクリンの当時物、エブロ、シュコーなどがあります。
データーベースでポルシェ 907ミニカー検索

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PORSCHE 908/3 PROVA 1970 GERMANY

PORSCHE 908/3 PROVA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BEST MODEL 9031 1/43 83mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.54m 全幅約1.95m
エンジン 変速機: DOHC 空冷水平対向8気筒 3L 360HP 5段変速
性能: 最高速275km/h
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ポルシェ 908/3 プローバ ドイツ

 

 ルマンに代表される国際(スポーツカー)メーカー選手権は1968年にプロトタイプカーの排気量を3L、スポーツカーの排気量を5Lに制限して両カテゴリーを統一しました。その為3Lを超える大排気量エンジンのフェラーリ330フォード GT40が出場できなくなり、ポルシェが総合優勝を狙えるようになりました。そこで空冷水平対向8気筒3Lエンジンを新開発し、907ベースのシャーシに載せた908が1968年に登場しました。

 

 当初は907とほぼ同じスタイルで、テール左右にサスペンションと連動して仰角が変わるフラップが付いていました。また高速サーキット用のロングテール仕様の908LHもありました。1968年のニュルブルクリングで優勝していますが、クーペタイプの908はあまり活躍していません。

 

 

 1969年のレギュレーション変更でオープンルーフが可能となり、ルーフを外して軽量化した908/2に変わりました。後にボディもフェンダーの膨らみが無くウインドスクリーンが無い平板なスパイダースタイル(フルンダー(FLOUNDER:ヒラメの意)と呼ばれた)に変わりました。1969年シーズンはタルガ フロリオ、スパなどで10戦中7勝(917の1勝含む)してポルシェはメイクスチャンピオンを初受賞しました。なおルマンでは僅差でフォード GT40に次ぐ2位でした。後継車の917が登場後も軽量化した908/3や、2Lターボエンジンを搭載した908/4、908/80として1980年頃まで活躍しました。

 ミニカーはベスト モデル製で、1992年頃の発売です。908/3のPROVA(試験車 プロトタイプ)をモデル化しています。1990年頃のベスト モデルのミニカーは当時としては非常に出来が良く、現在のミニカーと比べてもあまり遜色がありません。(エンジンなどの細部は多少甘いですが) ベスト モデルは908/2から908/4まで約80種類もバリエーションを作っています。それ以外ではソリドやマーキュリーの当時物、最近のものではミニチャンプス、エブロ、シュコー、スパークなどがあります。

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PORSCHE 917K 1971 GERMANY

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BRUMM R221 1/43 100mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.12m 全幅約1.98m
エンジン 変速機: 空冷水平対向12気筒 4.9L 600HP 5段変速
性能: 最高速354km/h
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ポルシェ 917K ドイツ

 

 1969年のレギュレーション変更で排気量5Lのグループ4(スポーツカー)の認証に必要な生産台数が50台から25台に緩和されました。そこでポルシェはグループ4への進出を決め、908の8気筒をベースにして開発した水平対向12気筒4.5L(520HP)エンジンを搭載する917が1969年に登場します。シャーシはアルミ合金のスペースフレーム構造で、ボディはFRP製です。908と同じサスペンション連動のテールフラップを持つクーペスタイルで、ショートテールの917(1970年から917Kと呼ぶ)とロングテールの917 LHがありました。

 

 デビュー戦は1969年のスパで、たった1周でリタイアしています。このシーズンはルマンはリタイアで、オーストリアで1勝しただけでした。ハイパワー過ぎて操縦性に問題があったようです。1970年のポルシェはワークス活動を休止し、JWオートモーティブにレース活動を委託します。エンジンが4.9Lに拡大され、917のショートテールはテール後端を跳ね上げてダウンフォースを得るデザインに変更され917Kとなりました。この改良で917Kは操縦性が向上し、10戦で7勝する強さを発揮しました。ルマンではポルシェ初の総合優勝を遂げ、メイクスチャンピオンも連覇しました。

 

 

 1971年も917Kの勢いは続き11戦で7勝(ルマンは連覇)し、メイクスチャンピオンを3連覇しました。917があまりに強かったのでレースが成立しなくなり、1972年にメイクスチャンピオンの対象が排気量3Lまでのオープントッププロトタイプカーに限定され、917は参戦できなくなりました。そこでポルシェはカンナム(CAN-AM:カナディアン アメリカン チャレンジカップ)に軸足を移し、ターボチャージャーで1000HPにパワーアップした917/10Kを開発しました。1972年には917/30Kを追加しマクラーレンなどを退けて1972年のシリーズチャンピオンとなりました。

 ミニカーはブルム製で、1994年頃の発売です。1971年モンザの優勝車をモデル化しています。現在の感覚でみると、テールフィンが分厚いなど大味なところがありますが、当時としては結構良い出来でした。ブルムは約40種類のバリエーションを作っています。917のミニカーは非常にたくさんあります。当時物ではソリドの917Kと917/10、コーギーの917Kと917/10、マーキュリー、ポリトーイ、メーベトイなど当時の老舗ブランドのほとんどがモデル化しています。最近のものではミニチャンプス、オートアート、ノレブ、エブロなど約270種類がモデル化されています。また映画「栄光のルマン」の撮影用に使われたカメラを搭載した917Kや主演のスティーブ マックイーン仕様の917Kもモデル化されています。

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PORSCHE 934 TURBO 1976 GERMANY

PORSCHE 934 TURBO 画像をクリック/タップすると画像が変わります
TOMICA DANDY DF03 1/45 97mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.29m 全幅約1.88m
エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 3L 485HP 4段変速
性能: 最高速303km/h
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ポルシェ 934 ターボ ドイツ

 

 1973年にグループ4のホモロゲーションを取得する為に、911Sをベースとするカレラ RS 2.7が限定販売されました。カレラ RS 2.7をレース用に改造したカレラ RSR 2.8は1973年のデイトナでデビューし優勝しています。同年のタルガ フロリオでも優勝し、排気量を3Lに拡大したカレラ RSR 3.0はルマンで4位となっています。

 1974年にカレラ RSR 3.0はカンナムで活躍する917/30Kのノウハウをつぎ込んだカレラ RSR ターボに発展します。この車は見た目は911ですが、中身は917並みのレースカーでターボ過給された2.1Lエンジン(460HP以上)を搭載しています。カレラ RSR ターボは1974年のルマンで総合2位となっています。

 

 1976年にメイクス チャンピオンシップがグループ5(生産車をベースにして大幅に改造したシルエット フォーミュラ)で行われることに変わりました。ポルシェはグループ4、5、6の各クラスにそれぞれ934、935、936を開発しました。

 

 

 934は930ターボをベースにしたレース仕様車で、935のバックアップ用として主にプライベーター向けに開発されました。934のエンジンは空冷ですが、水冷式インタークーラーを採用したターボ過給で出力は485HPでした。934は1976年のヨーロッパGT選手権を制覇し、グループ4ではほぼ無敵の存在でしたが、グループ5に比べると能力には限界がありました。その為934は1978年以降徐々に935に切り替わっていきました。

 ミニカーはトミカ ダンディ製で、1978年頃発売されました。トミカ ダンディはトミカの上位ブランドとして1972年に登場しました。1/43前後のスケールで、当時のミニカーとしてはレベルの高い出来でした。この934 ターボもなかなかの良い出来ばえで、1/45という中途半端な縮尺が残念です。昔のミニカーですからドアやリアフードも開きます。 レーシング仕様のバリエーションがありました。934の当時物ミニカーとしては、ソリドがあります。最近のものでは、ミニチャンプス、シュコー、京商などたくさんあります。934の前身であるカレラ RS/RSRのミニカーは以下で検索できます。
データーベースでポルシェ カレラ RS/RSRのミニカー検索

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PORSCHE 935 TURBO 1979 GERMANY

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SOLIDO 1032 1/43 110mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.89m 全幅約2m
エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 2.9L ターボ 630HP 5段変速
性能: 最高速340km/h
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ポルシェ 935 ターボ ドイツ

 

 1976年にメイクス チャンピオンシップがグループ5(生産車ベースで大幅に改造したシルエット フォーミュラ)で行われることに変わりました。ポルシェはグループ4、5、6の各クラスにそれぞれ934、935、936を開発しました。935は930ターボをベースにして大幅な改造を施したグループ5のレースカーです。空力向上の為ヘッドライトをチンスポイラーに組込んで下げたノーズ、大きなFRP製オーバーフェンダーとリアスポイラーが935の特徴です。エンジン排気量は最低重量の点で有利になる4Lクラスに収める為、ターボ係数1.4を掛けて4Lとなる2857ccとしたようで、出力は560HPでした。

 

 935のデビューは1976年のムジェロ 6hで、初戦から優勝しています。その後もグループ6の936とともに優勝を重ね、1976年ルマンでは936が優勝し935が4位となり、両車ともそのクラスのメイクスチャンピオンとなりました。1977年にはツインターボ化で630HPにパワーアップし、圧倒的な強さを発揮するようになりました。

 

 

 1978年にはレギュレーションの緩和で、前後オーバーハングの拡大が可能となり、ロングノーズ/ロングテールで排気量を3.2L(950HP)に拡大した935/78が登場しました。935/78はその外観から「モビーディック(白鯨)」と呼ばれました。935があまりに強くなりすぎた為、シルエット フォーミュラの人気は低迷しました。その為ポルシェは935の新規販売を自粛するようになり、有力チームが自身で935の改良を行うようになり、クレーマーレーシング製の935 Kといったモデルまで登場しました。935/936の活躍で1978年と1979年のメイクスチャンピオンもポルシェが獲得しました。

 ミニカーはソリド製の当時物です。1979年ルマンで総合2位となった車をモデル化しています。35年以上も前のミニカーですから、現在のミニカーのようにワイパーやミラーなどの細部は再現していませんが、プロポーションが良く全体的な実車の雰囲気をうまく再現しています。なお当時のミニカーはデカールの一部を貼って状態で販売されていたので、残りのデカールは自分で貼るものでした。(特にホイールのデカールは貼るのが面倒でした) 当時の日本はスーパーカーブームでしたので、ダイヤペット、トミカ、エーダイ グリップの1/28、バンダイのBEC43、サクラの世界の名車シリーズなどの国産ブランドからも多くの935のミニカーが出ています。最近のものでは、ミニチャンプス、エブロ、京商、カルツォなどたくさんモデル化されてます。
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