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オペル アスコナ C セダン ドイツ 1981年
オペル アスコナの3代目アスコナ Cは1981年に登場しました。オペルとしてはカデット Dに次ぐ2番目の前輪駆動車でした。カデット Dをベースにしており、パーツの多くを共有していました。外観もカデット Dと似たような雰囲気で、大きめの角形ヘッドライトとスラントノーズを採用したごくシンプルなデザインでした。ボディ形式には2/4ドア3ボックスセダンと5ドアハッチバックがありました。当初のエンジンは4気筒1.3L/1.6Lと4気筒1.6Lディーゼルでした。
アスコナ CはGMグループの世界戦略車(Jカー)で、姉妹車にはイスズ アスカ、ヴォクスホール キャバリア、シボレー モンザなどがありました。1982年に4気筒1.8Lエンジン、1986年に4気筒2L(113HP)エンジン搭載の高性能版GTが追加されています。1984年のマイナーチェンジでフロントグリルなどの意匠が小変更されました。見た目が無国籍で癖が無いのが良かったのか、この車はドイツのベストセラーカーにもなりました。1988年に後継車ベクトラが登場し、アスコナの名前は消えました。総生産台数は約170万台でした。
ミニカーは1981年に発売されたガマ製の当時物です。ガマは1976年に倒産したシュコーの金型の一部を引き継いだことで、フロントグリル/ヘッドライト/バンパーを一体成形した造形はシュコーの作風を踏襲していました。この作風の為フロントノーズ部分がやや平板な感じですが、全体的には当時のミニカーとして良い出来ばえでした。ドア/トランクの開閉ギミック付です。ガマはハッチバックもモデル化しており、この当時のオペル車をガマは精力的にモデル化していました。実車と違ってミニカーではデザインが平凡なアスコナ Cは人気が無いのか、これ以外の当時物ミニカーがありません。当時物以外でもネオ(レジン製)のカブリオレ(ディーラー経由の特注仕様だった)があるだけです。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 528i (E28) ドイツ 1982年
5シリーズの2代目E28が1982年に登場しました。初代を少しリファインしたスタイルで一見するとほとんど変わっていませんが、ボンネットのプレスラインやテールライトの形状が変わっています。当初のエンジンは4気筒1.8L、6気筒2L/2.5L/2.8Lで、車名のiは燃料噴射付を意味しています。
1983年にBMW初のディーゼルエンジン6気筒2.4L(86HP)が追加されました。(当時のヨーロッパではディーゼルは必須でした) 1985年に6気筒3.4L(182HP)エンジンの535iが追加されました。BMW M1用を改良したDOHC6気筒3.4L(286HP)エンジンを搭載した高性能版のM5が1985年に設定されました。M5は最高速250km/hで当時世界最速の4ドアサルーンでした。1988年に5シリーズの3代目E34にモデルチェンジしました。
ミニカーは1982年に発売されたガマの当時物です。前述したシュコー製の初代5シリーズの525と作風が同じですが、これは倒産したシュコーの型をガマが引き継いで生産したからです。シュコーと同じような良い出来ばえで、ドア/トランク開閉ギミックが付いています。初代と並べてみるとデザインはほぼ同じながら大きさなどが変わっていることがわかります。初代と見た目があまり変わらないことから、5シリーズ 2代目E28の当時物ミニカーはガマの物しかありません。最近の物では、ヘルパ、シュコー ジュニア、オートアートのM5があります。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 323i クーペ (E30) ドイツ 1982年
3シリーズの2代目E30が1982年に登場しました。初代とほぼ同じスタイルで、フロントグリル横のウインカーがバンパー下に移動し、全モデルが4灯式ヘッドライトとなりました。まず2ドアセダンとタルガトップ式カブリオレが登場し、その後1983年に4ドアセダン、1989年にステーションワゴンが追加されました。当初のエンジンは4気筒1.5L/1.6L/1.8L、6気筒2L/2.3Lでした。
1985年には6気筒2.3Lが2.5Lになり、2.5Lディーゼルエンジン(324d)が追加されました。同年にカブリオレがフルオープンに変わり、BMW初のフルタイム4WD仕様の325iXも登場しました。1987年のマイナーチェンジで、車幅灯内蔵式ヘッドライトが採用され、リアライト形状が変わりました。1989年にDOHC4気筒1.8L(136HP)エンジンを搭載した高性能版318isが追加されました。E30は「六本木のカローラ」と呼ばれたほど、日本でも良く売れた車でした。1990年に3代目の3シリーズ(E36)が登場しました。
ミニカーはガマの当時物で、1983年に発売されました。プロポーションが良くシャープな造形で、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。前述した528i同様、これもシュコーの型を使っているようです。ガマはカブリオレとツーリングもモデル化していました。E30も5シリーズ同様に初代と見た目があまり変わらない為か、ガマ以外の当時物ミニカーはないようです。最近の物では、ミニチャンプスが2ドアセダン、カブリオレ、ツーリングを揃えていて、トミカ リミッテドの2/4ドア、ヘルパの1/87、ヴァンガーズなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン シロッコ II ドイツ 1982年
スポーティクーペのフォルクスワーゲン シロッコ 2代目が1982年に登場しました。G.ジウジアーロによる初代のデザインを継承したフォルクスワーゲンの内製デザインで、全体的に角が取れたようなスタイルで全長が長くなりました。リアウィンドーの上に付いたテールスポイラーが特徴でした。初代のシャーシを流用した4気筒1.6L/1.8L(90/110HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、5段/3段自動変速 最高速191km/h(110HP)の性能でした。
1986年にゴルフ I GTIと同じDOHC16バルブ4気筒1.8L(139HP)エンジンを搭載した高性能版GTX-16Vが設定され、この車はオーバーフェンダなどのエアロ装備が付き最高速208km/hの性能でした。1988年により本格的なスポーツクーペであるコラードが登場したことで、シロッコの役目は終わり1992年に生産中止となりました。総生産台数は約29万台でした。なおシロッコの名前は2008年に復活しました。(実車画像→ フォルクス ワーゲン シロッコ 2008)
ミニカーは1982年に発売されたコンラート製の当時物です。コンラートはトラックや建機をモデル化しているドイツのミニカーメーカーです。1980年代にフォルクスワーゲンとアウディのプロモーション用の1/43ミニカーを製作していて、これもその1台でした。外観の特徴であったリアウィンドー上のスポイラーがうまく再現されているなどシャープな造形で良く出来ています。ボンネット/ドア/リアハッチの開閉ギミック付で、エンジンも結構リアルに再現されています。同じものがガマのブランドでも発売されました。初代に比べて今一つ人気がなかったシロッコ 2代目の当時物ミニカーはこのコンラート製しかないようです。当時物ミニカー以外でもノレブのGT、NEO(レジン製)のGT 16Vぐらいしかありません。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(リアハッチ開閉)/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ 100 (C3) ドイツ 1982年
アウディの最上級車100は1982年に3代目(C3)に変わりました。先代のデザインを踏襲し、ボディの段差をなくす処理が徹底されたことで空力的に極めて優れたボディ(Cd値0.30)となっていました。4気筒1.6L/2L、5気筒1.9L/2.1L(135HP)、5気筒2Lディーゼルエンジンを搭載した前輪駆動車で、5段/3段自動変速で最高速201km/h(2.1L)の性能でした。2.1Lエンジンで最高速201km/hが出せたのは空力ボディのなせる業で、このような技術的取組みが評価されて1983年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。セダン以外にワゴンのアバントもありました。
1984年にターボ過給した5気筒エンジンなどを搭載した上級車200(北米ではアウディ 5000と称する)が追加されました。1984年ににフルタイム4WD仕様の100 クワトロが追加され、アウディ独自の衝突時安全装置プロコン-テン システム(衝突時にステアリングを前方に引き込むシステム)も追加されました。1988年にV型8気筒エンジンを搭載した200の上級車V8が登場しました。1990年に4代目(C4)にモデルチェンジしました。100 (C3)はその後の他社のボディ デザイン開発に多大な影響を与えた車でした。
ミニカーは1983年に発売されたコンラート製の当時物です。空力的に洗練されたボディが見事に再現されていて、前述したクワトロ同様にこれも当時のミニカーとしては良く出来ていました。これもボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックです。なおこれと全く同じものがガマのブランドでも型番1193で発売されています。また100 (C3)のワゴンであるアバントをシャバックがモデル化していました。これらのミニカーは一般市販されていますが、実車のプロモーション用としても使われたのでミニカーメーカーが異なっていても非常によく似た作風になっていました。(同じ自動会社の車で車種毎のプロモーション用ミニカーの作風が違っているのは好ましくないからです)
当時のドイツの主要なメーカーにはコンラート、シャバック、ガマの3社がありました。シャバックは1976年頃に倒産したシュコーの玩具全体を引き継いでいて、ガマもシュコーのミニカーの型を引き取っていました。コンラートも何らかの関係があったはずです。そんなわけでシュコーの型や型職人がこれらの3社に引き継がれたことと、製作を依頼した自動車会社の意向があってこの3社のミニカーの作風が非常に良く似ているのだと思われます。(型の流用もしていたようです) たぶん自動車会社の認証が必要だったことが理由でしょうが、100 (C3)のこれ以外の当時物ミニカーは無いようです。最近の物ではミニチャンプスがセダンとバリアントをモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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