ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD TAUNUS 12M (P4) 1962 GERMANY

FORD TAUNUS 12M (P4)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TAUNUS 12M (P4)


DINKY(FR) 538 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.25m 全幅約1.59m エンジン 変速機: V型4気筒 1.2L 40HP 4段変速
性能: 最高速123km/h  データーベースでフォード タウナスのミニカー検索

フォード タウナス 12M (P4) ドイツ 1962年

 

 1962年にフォード初の前輪駆動車で、新型のV型4気筒1.2L(40HP)エンジンを搭載したタウナス 12M (P4)が登場しました。外観が一新され、コンパクトなエンジンと前輪駆動レイアウトで居住性に優れていました。この車はフォード(アメリカ)がフォルクスワーゲンなどの輸入車に対抗する小型車として開発した世界戦略車で、アメリカやヨーロッパで発売する予定でした。しかし市場調査結果が良くなかったことなどから本国での発売が中止され、ドイツでのみ発売されることになりました。

 

 ボディ形式は2/4ドアセダン、2ドアクーペ、3ドアワゴン/バンがありました。1963年に名前はタウナス 12Mのままで1.5L(50HP)エンジンが追加されました。1966年まで生産され総生産台数は約67万台で先代よりも多く売れました。この生産台数はこのクラスではフォルクスワーゲン(ビートル)とオペル(カデット)に次ぐ第3位でした。1966年のモデルチェンジでタウナスの名前が外されて、単に12M/15M (P6)となりました。(実車画像→ フォード 12M (P6) 1966)

 

 

 ミニカーは1963年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。1960年代のビンテージミニカーなので素朴な作りですが、ディンキー(仏)製らしいスケールモデル的なリアルな造形でよく出来ていました。この車は今見ると平凡なスタイルですが、当時はこんな感じが最新のスタイルだったようです。ヘッドライトが黄色のラインストーンなのはフランス仕様でモデル化しているからです。ドア開閉ギミック付きです。これ以外の12M (P4)のミニカーはジク(SIKU)の当時物 1/60、ノレブ初期のプラスチック製、ガマの当時物 クーペ 1/45、ミニチャンプスのセダン/クーペ/ワゴンなどがあります。12M/15M (P6)は実車の人気がなかったのか? 当時物ミニカーがなく、最近の物でネオ(レジン製)のセダン/クーペ/ワゴンがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD TAUNUS 12M (P4) 1
FORD TAUNUS 12M (P4) 2

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MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100)


IXO CLC119 1/43 129㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長5.54m 全幅1.95m 全高1.5m エンジン 変速機: V型8気筒 6.3L 300HP 4段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W100のミニカー検索

メルセデス ベンツ 600 リムジーン  (W100) ドイツ 1963年

 

 メルセデス ベンツの最上級車300d(W189)の後継車として1963年に登場したのが600(W100)で、戦前の770K グロッサー メルセデスを復活させたような高級車でした。当時の最先端技術を駆使して設計され、考えられる限りの豪華装備を盛り込んだ最上級車でした。ボディサイズは全長5.54mX全幅1.95X全高1.5mと当時のフルサイズのアメリカ車と同じくらいの大きさで、さらに長いプルマン リムジンは全長6.24mで当時世界最大の乗用車でした。エンジンは新設計の燃料噴射V型8気筒6.3L(300HP)で、4段自動変速機を介してこの巨大な車を200km/hまで引っ張りました。

 

 この巨大な車の車重は2.5tを超えていて、車高調整機能が付いたエアサスペンションが採用されていました。この車は全てが受注生産でしたので、オーダーメイドでどのような豪華装備もつけられたのですが、前後席独立のエアコン、油圧で動作する後席パワーシートなどは標準で装備されていました。この車は1981年まで18年間生産され総生産台数はリムジーン、プルマンあわせて2700台ほどでした。この車のオーナーには政治家や王族、ハリウッドの有名スターなど世界的なVIPがたくさんいました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたイクソ製です。メルセデス ベンツ 600 ショートホイールベース リムジンをモデル化しています。プロポーションが良く、実車の雰囲気が見事に再現されています。フロントグリル、灯火類、室内などの細部も良く再現されていて、とても良く出来ています。 600はロングホイールベースのプルマンがたくさんモデル化されていますが、ショートホイールベースはあまりモデル化されていないので、ショートホイールベースではこれがベストの出来ばえではないかと思います。これとほとんど同じ物がイクソの別ブランドであるホワイトボックスでも発売されています。なおイクソはロングホイールべースのプルマンもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 1
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 2

 メルセデス ベンツ 600(W100)の当時物ミニカーは、コーギー、ディンキー、ガマ(GAMA)、ジク(SIKU)などがありました。当時物以外ではビテス、サンスターの1/18、ブレキナの1/87などがあります。以下は1965年頃に発売されたガマ製の当時物 メルセデス ベンツ 600 ショートホイールベース リムジン (1/45 型番972)の画像です。ウィンドー枠のメッキパーツがややオーバーで目立ち過ぎですが、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/トランクが開閉するギミック付きです。ショートホイールベースの当時物ミニカーはこれしかないようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 3
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 4

 以下は以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 4
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 5

 以下は1964年に発売されたディンキー(英)製の当時物 メルセデス ベンツ 600 プルマン (1/43 型番128)の画像です。縮尺1/43なので全長が145㎜もある大きなミニカーで迫力があります。メタル製のフロントグリルやワイパーなどディンキーらしいやや武骨な作風ですが、当時のプルマンのミニカーとしてはベストの出来ばえでした。ボンネット/4ドア/トランクが全て開閉するフルギミック付きです。当時のミニカーとしては室内もそこそこ良く再現されていて、運転手のフィギュアが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 1
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 3
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 4

 以下は1964年に発売されたコーギー製の当時物 メルセデス ベンツ 600 プルマン (1/52 型番247)の画像です。縮尺が1/52でも実車が大きいので全長120mmのサイズです。同時期に発売された上記のディンキー製の600 プルマンに比べると小さいのでやや見劣りがしますが、小さいなりにそこそこ良く出来ていました。特にこのミニカーにはこれにしか備わっていない変わったギミックが付いていました。フロントウィンドーを見るとワイパーが動作状態なのがわかりますが、実はワイパーが動くのです。このギミックの詳細については当サイトのギミックのページをご覧ください。→メルセデス-ベンツ 600 プルマンのギミック (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 5
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 6

 以下は1995年に発売されたビテス製のメルセデスベンツ 600 プルマン (1/43 型番033)の画像です。1/43なのでこれも全長145㎜の大きなサイズのミニカーに仕上っています。ビテスは2000年頃に経営破綻していますが、破綻前のビテスはマニア向けの上質なミニカーを作っていました、この600 プルマンもプロポーションが良く とても良い出来ばえです。フェンダーのモールやウィンドーのメッキパーツが実車よりもやや目立ちますが、高級車らしい感じがして悪くありません。室内も当時のミニカーとしては良く再現されています。ビテスは600 プルマンを十数種類モデル化していて、2000年以前では600 プルマンのミニカーといえばこのビテスの1/43が定番でした。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 7
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 9
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 10

 以下は1994年に発売された上記のバリエーションで、メルセデス ベンツ 600 プルマン ランドレー(1/43 型番L063)の画像です。ランドレーは後席部分の屋根を幌にして開閉できるようにしたボディ形式です。ミニカーは上記のリムジンの屋根を塗装後に後加工で切断して製作しているようです。600 プルマンには初期の自動車電話が設置できたので、トランクの上にあるアンテナはそのアンテナと思われます。(TV用かもしれませんが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 11
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 12

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MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER


CORGI 1145 1/48 87mm (トレーラー連結で173mm)
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約2m エンジン 変速機: 6気筒 5.7L ディーゼル 85HP 6段変速 2X4段変速 4WD
性能: 最高速85km/h  データーベースでメルセデス ベンツ ウニモグのミニカー検索

メルセデス ベンツ ウニモグ 406 10t ダンプ トレーラー付 ドイツ 1963年

 

 ウニモグ(UNIMOG)という名前はUNIVERSAL MOTOR GERAT(多目的動力装置)の略で、多目的に使える作業車を意味しています。最初のウニモグは農業用作業車としてメルセデス ベンツの技術者であったアルベルト フリードリッヒによって開発されました。ホイールベースの短い4輪駆動車で、従来の農業用トラクターとは異なり運転席と荷台があり多目的な用途に使えるように設計されていました。

 

 1946年にプロトタイプのU6が完成し、初期のウニモグ 70200は工作機械メーカーのボーリンガー(BOEHRINGER)社が生産しました。1951年にボーリンガー社はダイムラー傘下となり、メルセデス ベンツ ウニモグ 401/402として生産されることになりました。 ウニモグは頑丈なシャーシ、優れた走行性能、様々な作業用装置を追加できる構造などの特徴をいかして、農機だけではなくあらゆる分野の作業車として発展してきました。ウニモグのシリーズ展開について、当方のメモとして、以下に簡単にまとめてみました。

 

 

  • 1955年 軍用車向けの404(Sシリーズ) 登場 (実車画像→ ウニモグ 404)
  • 1956年 411 登場
  • 1963年 大型クラスの406/416 中型クラスの421/403 登場
  • 1972年 ウニモグをベースにした大型農機 TRAC 登場 (実車画像→ ウニモグ TRAC
  • 1974年 大型クラスのトップモデル U120(425) 登場 (実車画像→ ウニモグ U120(425))
  • 1976年 角ばったデザインになった 中/大型クラス U1000 U1300 U1500 U1700 登場、従来通りの丸みのある小型クラスはU600 U800 U900 U1100 に名称変更 (実車画像→ ウニモグ U1700) (実車画像→ ウニモグ U1100)
  • 1985年 小/中型クラスの407/427 登場 (実車画像→ ウニモグ 407)
  • 1988年 大型クラスの437 登場 (実車画像→ ウニモグ 437)
  • 1990年 角ばったデザインの小型クラスの408(U90)/418(U110-U140) 登場 (実車画像→ ウニモグ 408(U90))
  • 2000年 新シリーズ(405) U300 U400 U500 登場 (実車画像→ ウニモグ U300)
  • 2002年 437後継の U3000 U4000 U5000 登場 (実車画像→ ウニモグ U5000)
  • 2006年 小型クラス(初のキャブオーバー型)の U20 登場 (実車画像→ ウニモグ U20)

 ミニカーは1969年に発売されたコーギー製の当時物です。ダンプ式運搬トレーラーを連結したウニモグ 406をモデル化しています。丸っこいキャビンの406のデザインがうまく再現されています。シャーシ部分はドライブシャフトや実際に可動するコイルスプリング式サスペンションで吊った車軸が、簡単には壊れない丈夫なメタル製パーツでそれらしく再現され、非常に凝った作りとなっています。またトレーラーとの連結方法も簡単ですがよく考えられた構造で、当時のコーギーが優れた製作技術を持っていたことが分かります。コーギーはバリエーションで除雪車やダンプカーなどもモデル化していました。ウニモグのミニカーは初期のボーリンガー社製から最近のU20まで非常にたくさんあります。ミニチャンプスやシュコーなどの1/43とブッシュ、ヴィーキング、ブレキナなどの1/87が多いですが、国産のトミカも406、U400、U1300をモデル化しています。 以下はウニモグ本体のフロント/リアの拡大画像と床下/車軸の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 1
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 2

 以下は運搬トレーラとの連結動作/運搬トレーラのダンプ動作の画像です。トレーラー先端の球状部を押し込むことで、板スプリングで球状部がロックされます。外すには少し強めに引っ張るとロックが外れます。なお本体最後部に付いている灰色のフックは別売りされていたトレーラーなどを接続する為のフックです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 3
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 4

 以下は1971年に発売された上記のコーギー製のバリエーションでメルセデス ベンツ ウニモグ 除雪板付トラック(1/48 型番1150)の画像です。基本的な部分は上記と共通で、幌が付いた荷台を持つトラックに変更し、さらに除雪板を付けています。除雪板が上下するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & SNOWPLOW 1
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & SNOWPLOW 2

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MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER


DINKY(UK) 917 1/43 206㎜ トレーラー連結で392㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約8.8m? 全幅約2.5m エンジン 変速機: 6気筒 11L ディーゼル 210HP 5段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースで戦後のベンツ トラック(L**の名前のみ)のミニカー検索

メルセデス ベンツ LP1920 フルトレーラー ドイツ 1963年

 

 メルセデス ベンツ LP1920は1963年に登場した戦前のL5 トラックの流れをくむ大型トラックです。LP1920のLPはキャブオーバー型、19は車両総重量(GVW)が19t、20はエンジン出力200HPを示します。この当時のメルセデス ベンツの大型トラックはキャブオーバー型が標準となり、他社も追随したことから、1960年代以降のヨーロッパでは大型トラックはキャブオーバー型が一般的になりました。なおアメリカでは道路事情が違う(道が広い)ことなどから、マックやケンウォースに代表されるボンネット型大型トラックに人気があります。

 

 小型トラックでは、1950年に登場したフォルクスワーゲン T1の成功に対抗して、メルセデス ベンツは戦前のL1/L3トラックの流れをくむL319を1955年に登場させます。L319はキャブオーバー型で、180Dの4気筒1.8L(43HP)ディーゼルエンジンを搭載した後輪駆動車でした。最大積載?は1.5/1.8tで、ガソリンエンジン仕様も追加され、パネルバン、トラック、ミニバス、消防車など多くのボディ形式がありました。(実車画像→ メルセデス ベンツ L319)

 

 

 1970年代にL319よりも小型の商用車として、ハノマーク ヘンシェル社の商用車をベースにしたL206とDKW社の商用車をベースにした前輪駆動車のN1000(後にMB100)が追加されました。1967年にL319は短いノーズを持つT2シリーズ(L406/408など)に変わり大型化されていきました。1977年にはL206が短いノーズを持つT1シリーズ(L207/307など)に変わりました。小型トラックが短いノーズを持つデザインになったのも、メルセデス ベンツがその流れを作ったようです。(衝突安全性向上などが理由でしょう) 1995年から各シリーズに名前が付けられるようになり、一番大型のT2シリーズはバリオ(VARIO)、T1シリーズはスプリンター(SPRINTER)、MB100シリーズはヴィト(VITO)となりました。(実車画像→ メルセデス ベンツ L206) (実車画像→ メルセデス ベンツ N1000) (実車画像→ メルセデス ベンツ L207)

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(英)の当時物です。大型トラック LP1920にトレーラーを連結したフルトレーラー仕様をモデル化しています。縮尺1/43なので連結状態で全長392㎜とかなり大きなサイズになっています。ディンキーらしいがっちりとした作りで、ヘッドライトがバンパーに組込まれた特徴的なデザインのキャブが再現されています。ドアの開閉、荷台後部パネルの開閉、幌の脱着ができます。トレーラーとの連結方法は簡単な差し込み式で、頑丈な金属パーツでできています。当時のトラックのミニカーにはもう少し出来の良いテクノ製がありましたが、ディンキーのトラックも独特の魅力がありました。最近の国産ミニカーにはこの類の商用車が少ないのですが、外国産ミニカーには昔から出来の良い商用車がたくさんありました。(最近の物は結構な値段がしますが) 上述したメルセデス ベンツの商用車はシュコー、ブレキナ、ブッシュなどがフルトレーラー/トラック/バン/消防車など非常に多くの種類をモデル化しています。(ヨーロッパにはこの類の商用車マニアが多いようです) 以下はフロント/リアの拡大画像と幌を外した荷台の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 1
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 2

 以下はトレーラーの画像とトラクターとトレーラーの連結動作の画像です。トラクター後部にトレーラー先端部を押し込むことで、先端の半球部が板スプリングでロックされます。外すには少し強めに引っ張るとロックが外れます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 3
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 4

 以下はトレーラーを連結したフルトレーラー状態の画像です。

MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 5

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MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113) 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113)


DINKY(FR) 516 1/43 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.29m 全幅約1.76m エンジン 変速機: 6気筒 2.3L 150HP 5/4段変速/4段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでメルセデス ベンツ 230/280SLのミニカー検索

メルセデス ベンツ 230SL ハードトップ  (W113) ドイツ 1963年

 

 1963年にメルセデス ベンツ 190SLの後継車として230SLが登場しました。190SLをベースにして、スリー ポインテッド スターの大きなロゴを配したフロントグリルを持つスポーティなデザインにボディを一新していました。ソフトトップとオプションの脱着式ハードトップを備えた2シータークーペと、シート背後のソフトトップ収納部を折畳み式ベンチシートに変えた2+2シーター ロードスター(カリフォルニア クーペと呼ばれる)がありました。屋根の中央部分がへこんだ独特の形状のハードトップはパゴダルーフ(PAGODA ROOF)と呼ばれました。

 

 エンジンは220系の2.2Lを2.3L(150HP)にボアアップしたもので、最高速200km/hと高性能でした。1966年に排気量が2.5L(150HP トルクアップ)に拡大された250SLが登場し、1967年に排気量が2.8L(170HP)の280SLに発展しました。この230SLから始まったSLクラスはパーソナルな高級スポーツカーとしての地位を確立していきました。280SLは1971年まで生産され、230SLからの総生産台数は約49000台でした。後継車は350SL(R107)でした。

 

 

 ミニカーは1964年に発売されたディンキー(フランス)製の当時物です。全体的にやや細身にデフォルメされていますが、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。ボンネットとトランクが開閉するギミック付きです。リアルに再現された独特な形状のハードトップ(パゴダルーフ)は実車同様に取り外すことが出来ます。230SLは人気が高かったので当時物のミニカーがたくさんありました。テクノ、メルクリン、ガマ(1/37)、ジク(SIKU 1/60)、マーキュリー、ポリトーイ、スポットオンなど当時の主要なミニカーブランドのほとんどがモデル化していました。最近のミニカーではミニチャンプス、ノレブの1/18、シュコーの1/43と1/72、イクソとその型を使った国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113) 1
MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113) 2

 以下は1963年頃に発売されたテクノ製の当時物 メルセデス ベンツ 230SL (1/40? 型番928)の画像です。前長が110㎜なので縮尺は1/40ぐらいで、1/43よりも少し大きめに出来ています。プロポーションが良く室内などの細部も良く再現され、230SLの当時物ミニカーとしてはベストの出来ばえでした。内装とウインドスクリーンとタイヤ以外の主要パーツは金属製で極めて丈夫にできていました。テクノのミニカーには、全てではないですが、前輪操舵ギミックと分解/組立てギミックが付いているのが特徴でした。この230SLもその一台でした。この230SLは側面からみるとボディが少し弓なりに変形していますが、これは子供のころに分解/組立てを何度もやったことの後遺症かもしれません。(またはダイキャストの材質の問題もあるかもしれません) ハードトップ仕様とそれのポリス仕様もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 230SL (W113) 1
MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113) 2

  以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンは金属製です。トランク内にはスぺタイヤは収納されていて、スペアタイヤは取り外すことが出来ます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 230SL (W113) 3
MERCEDES-BENZ 230SL (W113) 4

 以下は前輪操舵ギミック動作と床下部分の画像と分解ギミックの説明書の画像です。ボディを左右に傾けることで前輪が操舵されます。分解ギミックは添付された説明書のように十数点のパーツに分解できます。(なおこのミニカーはこれ以上分解をすると元に戻せない可能性があるので、分解した画像は撮っていません) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 230SL (W113) 4
MERCEDES-BENZ 230SL (W113) 5

 以下は1965年に発売されたポリトーイ製の当時物 メルセデス ベンツ 230SL (1/43 型番503)の画像です。ポリトーイ初期のMシリーズで室内などの細部も良く再現されていて、当時物としてそこそこの良い出来ばえでした。ただしタイヤが大き目でバランスが良くないです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113) 3
MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113) 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113) 5
MERCEDES-BENZ 230SL HARDTOP (W113) 6

 以下は2014年に発売されたアシェット製の国産名車コレクションのメルセデス ベンツ 230SL (1/43 No.225)の画像です。メーカーはイクソで、雑誌付きミニカーとして標準的な出来ばえです。ヘッドライトに組み込まれたウインカーがヘッドライトの下にある北米仕様をモデル化しています。ウインカーを上に組込んだヨーロッパ仕様の縦長異形ヘッドランプが北米では許可されていなかったので、北米仕様ではこのようにヘッドランプが変更されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 230SL (W113) 7
MERCEDES-BENZ 230SL (W113) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 230SL (W113) 9
MERCEDES-BENZ 230SL (W113) 10

 以下は1994年に発売されたミニチャンプス製のメルセデス ベンツ 280SL (1/43 型番430032231)の画像です。これは280SLをモデル化しています。ミニチャンプスらしいうまい造形で、実車が実に良く再現されています。フロントグリル、ロゴの付いたホイール、室内などの細部もリアルに再現されています。なおこれは欧州仕様ですので、ヘッドライト内蔵のウィンカーがヘッドライトの上に付いています。ミニチャンプスは280SL ハードトップ仕様や230SLもモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 280SL (W113) 11
MERCEDES-BENZ 280SL (W113) 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 280SL (W113) 13
MERCEDES-BENZ 280SL (W113) 14

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