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ミニチュアカー ミュージアム > 新製品情報 2014
以下は最近3ヶ月に発売された全ジャンルのミニカー一覧です。(最新の物が上に表示されます) 車名、メーカー名、縮尺で検索ができ、(又は画像)をクリックすることで発売されたミニカーの詳細情報が簡単にWEB検索できます。 (2014年12月25日更新 データベース 27件追加)
それ以前のミニカーや昔の絶版品はこちらのデーターベースでさらに詳しく検索できます。
メーカー |
情報更新 |
概要 |
WEBリンク |
アシェット コレクション | 2014年12月 | フェラーリ F1 コレクション 86号 312 B2 C.レガッツォーニ 1971 12/03 発売、87号 F430 GT3 2009 12/17 発売 60号からGTカーが追加された |
F1 COLLECTION WEB SITE |
2014年12月 | 国産名車コレクション 233号 イスズ ビークロス 1997 12/10 発売、234号 ルノー 5 ターボ II 1985 12/24 発売、 250号まで延長 |
JPCARS WEB SITE | |
デアゴスティーニ |
2014年12月 | ラリーカー コレクション 34号 トヨタ セリカ ターボ 4WD 1992 12/09 発売、35号 プジョー 306 マキシ 1996 12/23 発売 15号からは予約者のみ販売 |
RALLY CAR COLLECTION |
ミニチャンプス | 2014年第51週 |
メルセデス ベンツ SLR マクラーレン ロードスター、ポルシェ 991 (997 II) GT2 RS、ブガッティ T54 ロードスター、ベントレー エンビリコス、GM ビュイック ワイルドキャット II コンセプト など |
PMA WEB SITE |
トミカ | 2014年12月 | No.35 トヨタ ノア、No.115 トヨタ ヴォクシー、No.137 首長竜搬送車 12/20 発売 ギフトセット 世界のスーパーカーセット 4車種 12/18 発売 新春用 紅白福々トミカ(紅)、紅白福々トミカ(白) 12/26 発売予定 |
TOMICA WEB SITE |
トミカ リミテッド ヴィンテージ |
2014年12月 | LV-147a/b トヨタ トヨペット クラウン 1955 (黒/灰) 12月発売 |
TOMYTEC WEB SITE |
トミカ リミテッド NEO | 1/6スケール スズキ GSX1100X カタナ 西部警察仕様 完全限定生産品 128000円!! 12月発売 |
TOMYTEC WEB SITE |
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トミーテック バス コレクション |
2014年12月 | バスコレ走行システム JR東日本BRT セットA 12月発売予定 |
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トミーテック トラック コレクション |
2014年12月 | 予定無し | TOMYTEC WEB SITE TOMYTEC WEB SITE |
トミーテック カー コレクション |
2014年12月 | 予定無し | TOMYTEC WEB SITE |
京商 | 2014年12月 | 京商オリジナル、ミニチャンプス、DIP モデル、WELLYなど |
KYOUSHO WEBSITE |
第70弾 1/64スケール フェラーリ ミニカーコレクション 10 全24種類+α 12/2 発売 | KYOUSHO WEBSITE | ||
エブロ | 2014年12月 | 日産 GT-R ニスモ、 スバル WRX コンセプト、モチュール オーテック GT-R スーパーGT500 など | EBBRO WEB SITE |
イクソ | 2014年12月 | シトロエン トラクション 7A、BMW 2000CS、プジョー 208 GTI 、シボレー カマロ 2012、ジャガー MK VII など WEB_SITEで2014年のカタログがダウンロード出来ます |
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ブルム | 2014年12月 | フェラーリ 250 GTO、フィアット 500、フェラーリ 312 T4 など |
BRUMM WEBDSITE |
LA-X L43024 TOYOTA CROWN HYBRID ATHELETE G 2013 1/43 |
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ミニカーショップ KIDBOXが企画しているLA-Xの新製品 トヨタ クラウン ハイブリッド アスリート Gです。 | |
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昨年巷で話題となったピンクのクラウンです。特別仕様車「ReBORN PINK」として2013年9月の1ヶ月間だけ受注し、約650台が売れたそうです。そのなかで約610台がこのハイブリッド アスリート Gだったとのこと。主たる諸元は 全長4895㎜ 全幅1800㎜ 4気筒2.5L(178HP)エンジン + 105KW(143HP)モーター 電気式無段変速 といったところです。
ピンクの車ということで私が真っ先に思いうかべるのは、昔のTV劇 サンダーバードに出ていたロールス ロイスのペネロープ号です。1960年代に創作された車ですが、現在の目で見ても魅力的です。(ミニカーはこのページで見られます)その次は歌手 エルビス プレースリーのピンクのキャディラックでしょうか。プレースリーは自分の使うキャディラックをすべてピンクに塗装させたそうです。 ことほど左様にピンクの車というのは珍しいので、クラウンがこのような思い切ったことをやったことは面白いと思います。ちょっとした社会現象にもなり、その流れでまずトミカがモデル化しました。LA-Xのミニカーもその流れで作られたものですが、現時点でほぼ完売しているそうです。レジン製ミニカーは原則として買わない私が話題性に負けて購入してしまいましたので、最新のレジン製ミニカーということでレビューします。 |
クラウン ハイブリッド 実車の画像 | |
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まず基本のプロポーションです。実車の側面画像と見比べてみましたが良くできてます。次にフロントグリル周りの雰囲気ですが、これもうまくできています。ホイール、細かいモールや灯火類も及第点です。特別仕様車の白い内装は、ステアリングパッドについているクラウンのロゴがピンクに着色されているなど良く再現してあります。WEBサイトで専用金型を使ったと前宣伝していたウインドーは、スモーク仕上げなどが一般的なレジン製の平板なフィルムよりいいかもしれませんが、これは当たりまえのような気がします。 レジン製ミニカーは台座から取り外すと、軽いのでく安っぽい感じがするものが多いのですが、このミニカーは適度な重さがあります。その理由はひっくり返してみるとわかりました。左の画像をクリックしてみてください、レジン樹脂がやたらと厚いのです。これは重量を増やす以外の理由が思いつかないので、多分その目的でこうなっているのだと思います。(こんなに厚いと経年変化も大きいと思われますが) 以上このミニカーは1/43サイズとしてレベルの高い出来映えですが、問題はやはり価格です。このレベルで定価7980円はやはり高いです。このミニカーは話題性があるので結構売れるように思うので、レジンではなくダイキャストで作って、値段を5000円程度にしてほしかったです。このレベルの出来映えならそのぐらいの値段が妥当です。 |
「少量生産だからレジン製 → 値段が高い → 購入する人が少ない → 少量生産にする」の負の連鎖をどこかで断ち切らないとコレクターはどんどん減っていきます。1990年代にミニチャンプスがコレクターにもてはやされ大量に売れたのは、出来が良くダイキャスト製でさほど高価ではなかったからなのです。(そのことをすっかり忘れてしまって、レジン製を増やして値段をべらぼうに上げたミニチャンプスは明らかに落ち目になりました) | |
以下は 6/1作成 | |
IXO MUS053 BUGATTI T41 ROYALE COUPE NAPOLEON 1928 1/43 |
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イクソのMUSシリーズの新製品 ブガッティ T41 ロワイヤル クーペ ナポレオンです。 | |
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ブガッティ T41 ロワイヤルは王侯貴族の為の超豪華車として開発された車で、6台しか生産されていません。クーペ ナポレオンはその1号車に架装されたクーペ デビル形式(運転席だけがオーペンのフォーマルなスタイル)の車で、T41 ロワイヤルでは一番良く知られています。エットール ブガッティの長男のジャンがデザインしたボディは、後席の屋根がガラス張りになっていて、フロントフェンダーが長く裾を引いた優美なスタイルをしています。
実車は全長6mほどの大きさで、長いボンネットの下には巨大な直列8気筒14.7L(300HP)エンジンが収まっています。なお1号車のエンジンはプロトタイプで、これ以外のT41 ロワイヤルは直列8気筒12.7L(290HP)エンジンを搭載していました。4段変速(3段との記述もある)で、最高速は180km/h?だったとされています。 クーペ ナポレオンのミニカーは何台かあります。ソリドが1/43、1/21、1/18の3サイズを作っており、特に初期の1/43は出来が良く長期間販売されていました。それ以外ではマッチボックスのYシリーズの1/46、フランクリンミントの1/24などがあります。また最近ではMINICHAMPS系のBAUERから1/18の超精密なモデルカー(もはやミニカーではない)も出ています.。したがって車種的には目新しくないのですが、久しぶりの1/43ということで少し期待していました。 |
クーペ ナポレオン 実車の画像 | |
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結論からいうと、やや期待外れでした。といっても出来が悪いわけではありません。イクソのこのシリーズの標準的な出来映えできちんと仕上がっており、最近のミニカーとしては及第点です。
個人的な嗜好ですが、全長139mmの大柄なミニカーなのに(巨大な実車のイメージに反して)あっけないぐらい軽いのがよくありません。この車のようにフェンダーが大きくて曲線的な造形の場合、イクソはダイキャストではなくて、プラスチックで作る場合が多く、そのせいで軽いのです。見た目は悪くないのですが、重量感のあるソリド製に較べるといまひとつに思えます。 さらにマスコットの出来が良くないです。T41 ロワイヤルのマスコットは前足を挙げて立っている象なのですが、このミニカーではそれらしく見えません。上述したベントレーでは繊細なエッチングパーツを奢っていたのですから、これも同じぐらい手をかけて欲しかったです。 ただ良い点もあります。室内の豪華なシートの図柄がそれらしく再現されてます。これはこの車の特徴ですから、最近のミニカーとしては当たり前かもしれません。ただソリドと較べると目新しく思える部分です。T41 ロワイヤルの1/43のミニカーが欲しかった方には、やや重厚さが足りない点を除けばお勧めできます。 |
以下は 5/30作成 | |
IXO MUS052 BENTLEY MK VI 1950 1/43 |
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イクソのMUSシリーズの新製品 ベントレー MK VIです。 | |
ベントレーは経営難から1931年にロールス ロイス傘下となりました。それ以後のベントレーは小型のロールス ロイスにスポーティな味付けをして、フロントグリルのマスコットをベントレーに変えたものになっていきました。ベントレーの戦後型として1946年に登場したMK IVも、ロールス ロイス シルバー レイスのホイールベースを短縮し、エンジンをチューンアップした物でした。ただしロールス ロイス シルバーレイスが登場したのははベントレー MK VI登場の一年後で、ベントレー MK VIにはロールス ロイスの新しいシャーシを先行してテストする役目があったようです。
この時代の高級車のボディはコーチビルダーが架装していましたが、このMK VIにはメーカー標準のスチール製ボディが設定されていました。スチール製ボディは量産化できる為、オーナードライバー向けの小型のロールス ロイスが必要とされた北米市場に最適でした。そこで、ベントレー MK VIはそのままロールス ロイス シルバードーンとして1949年に発表されました。 シルバードーンは事実上の北米輸出専用車で、ほとんどが左ハンドルだったそうです。なおベントレー MK Vにもコーチビルダーが架装するボディもありましたが、当然それは高くついたはずです。6気筒4.3L(132HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速154km/hの性能でした。(輸出用には1952年にGM製4段自動変速機がオプション設定されてます) |
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ベントレー MK VI 実車の画像 |
モデル化しているのは、標準スチール製ボディ車です。ナイフで削ったような(レザーエッジと呼ばれる)リアのトランク部分の造形は、イギリス高級車の伝統的なスタイルです。黒と銀のツートンカラーも、このスタイルによく似合っています。バンパーの上にドライビングランプ(フォグ?)が付いているのも、ベントレーらしい感じがします。。
ミニカーの出来としてはプロポーションに問題はなく、イクソの標準的な出来栄えです。窓が閉じているので室内は見難いのですが、メータや木目パネルはそこそこ再現されています。バンパーやリアの小さな灯火類もちゃんと再現されてます。サイドミラーがついていませんが、この時代の車では付いていないのが一般的です。(ミラー類は後付けされたものが多い)
なおこのミニカーで一番凝っているのはエッチングパーツで繊細に仕上げられたフロントグリル上のベントレーのマスコットです。左右逆転したベントレーの「B」に羽が生えたマスコットがきちんと再現されているのには感心しました。(上の画像をクリックしてみてください) 定価5724円と安くはないですが、量産ミニカーではいままでモデル化されていなかった希少な車種であることと、マスコットが良くできていることの2点でこの手のクラシックカーがお好きな方にはお勧めします。なお1/76ならOXFORD製も最近発売されています。 |
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以下は 4/30作成 | |
PREMIUMX (IXO) PRD152 FORD GRAN TORINO 1972 1/43 |
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イクソのプレミアムXの新製品 フォード グラン トリノです。トリノはアメリカ フォードの中型乗用車で、初代トリノは1968年にフェアレーンの上級車として設定され、その名前はイタリアのトリノ市にちなんだ物でした。1972年に登場した3代目は、大きな楕円形のグリルが特徴で、ロングノーズにファーストバックといった派手でダイナミックなデザインでした。 | |
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3代目のなかでも1972年式はハンドリングなどの性能評価が高く、大ヒットしたそうです。モデル化されているのはトリノのなかでも一番高性能なグラン トリノ スポーツです。V型8気筒5.8L/7L(205HP)エンジン搭載で、4段変速で、最高速194km/h(7L)の性能でした。この車はクリント イーストウッドが監督/主演した映画「グラン トリノ」で、主人公の愛車として登場していることでも有名です。同じ3代目トリノで1976年式はTVドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」の赤い車として有名で、こちらのほうはそのドラマ版のミニカーがあります。
今回の1972年型は1/64でホットホイールやジョニーライトニングが出していますが、1/43の量産品としては、たぶんこれが初めてでしょう。なおほぼ同時期にGREENLIGHTからも1/43で映画「ワイルドスピードMAX」の劇中車として同じグラン トリノがモデル化されています。ミニカーはなぜか?同時期に同じ車種が競合してモデル化されることが多いのです。なお1976年式のトリノ最終型をミニチャンプスが2012年にモデル化しています。 |
フォード グラン トリノ 実車の画像 | |
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トリノはこの時代のアメリカ車の代表として、なかなかいい車種選択であると思います。個人的にこの車が好きで、イクソのダイキャスト製ということで即決で購入しました。なぜこの車が好きかというと、私の初めてのマイカー ルーチェ ロータリー ハードトップ (1972年式)と雰囲気がよく似ているからです。中古車で色々とトラブルがあったのですが、面白い車でした。
ミニカーの出来としては全体的なプロポーションに問題はなく、期待どおりの良い出来栄えです。実車の画像と見比べてみると、フロントグリルの雰囲気が良く再現されています。イクソお得意のメッキ風塗装が、この時代のアメリカ車のクロームモールをうまく再現しています。ホワイトレター付のワイドタイヤは当時の雰囲気を感じさせます。またフロリダ州のナンバープレートも遊び心があります。
従来のイクソではリアライトをメッキパーツへのクリア塗装で表現していましたが、このトリノでは透明プラスチック材が使われていて、リアリティが向上しています。値段を維持したまま内容のレベルアップを続けているイクソの姿勢には好感が持てます。レジン製の少量生産ミニカーに較べると、ダイキャスト製量産ミニカーはコストパフォーマンスが良く品質が安定しており安心して買えます。
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